adabanaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.6

理想通りのアンドロイドの恋人。
絶対彼氏。を思い出すもこみちのドラマ版。
でもこれはラブコメとはいかない。
アルゴリズムによって人間味が増すトム。
ダン・スティーヴンスのドイツ語とロボット感が絶妙だ。
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ダニエル・デイ=ルイス憑依の怪演
野心と欲望にまみれた石油屋の孤独な半生だ
弟の登場はもう嫌な予感しかしない
連れ回して嬉しそうだが、ある時感づいてしまう
翻弄された息子も大人になった
それでも父を愛
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.6

極寒の雪山に圧倒される
極限状態がとにかくしんどい
熊との死闘は躍動感に溢れすくみ上がった
瀕死の重傷を負わされ、寒さや飢えに苦しんでいるのに、濁流にのまれても崖から落ちても、息を止めることをやめない
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.3

ヘンな穴とヘンな棒
夫婦は奇妙な穴のある新居に引っ越した
マリーはてっきり子どもがほしいのかと思うじゃん
厚かましく20歳に戻りたいと穴に入りまくる
家庭を顧みず夢中になりすぎて、りんごのように中身は
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.1

パディントン冤罪で投獄される
パディントンがいなくなったロンドンの街はどこか元気がない
パディントンの行くところはカラフルに、囚人たちの心も動かし、刑務所だって変えてしまうのだ
ブラウン家の人々も無実
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.8

バイト先でスカウトされあっという間にポルノスターに駆け上がるダークディグラー
ディスコみたいな70年代は過ぎ去り
80年代に入ると世の中は保守的なムードに
ポルノ映画もフィルムからビデオに移行し始める
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

グレイスケリーには全く似てないが、バーブラストライサンドにはけっこう似てるアラナ。
つまらない日々を送っている。
だからといって10歳も歳下の男の子とつるむなんてやっぱり変だ。
ゲイリーはナルシストで
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パディントン(2014年製作の映画)

3.6

暗黒の地⁉︎ペルーから新しいお家を探しに
ロンドンへやってきたこぐま
聖母のようなメアリーが足を止めてくれる
パディントンは純粋で礼儀正しい
でもひっちゃかめっちゃかしちゃう
保険で賄えるか疑問だけど
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ネコナデ(2008年製作の映画)

2.9

古臭い会社、人事部長の難しい役回りは強いストレスを抱えるが、猫によって癒されていく
自分の体裁より一軒家なんだし、ちゃんと家族に話して飼えばよかったのに
娘はゲームで我慢してるのに、寮でコソコソと勝手
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.3

ミュージジャンとして成功したいトムとリッチな暮らしに憧れるジェリー
N.Y.のホテルを舞台にドタバタの追っかけっこを繰り広げる
というより、ホテリエとして世紀のウェディングパーティを成功させるまでのケ
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.5

ミカエルは確かにリザの言う通り他の子と違う雰囲気を醸し出していてかっこいい
小細工した切りっぱなしの水着は脱げちゃわないかハラハラした
おしゃまな妹のジャンヌが6歳にしてなかなか機転がきいて面白い
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.7

ただの息抜きの旅のつもりだったのに
抜けてるテルマに苛々したが逞しくなっていく姿は清々しかった
カッコいいルイーズにも実は傷を負った過去があって気丈に生きてきたのね
男はクズばかり、もう我慢も限界
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.4

息子の稼ぎで生活してる不甲斐なさを理解しろなんて
寝転がる親父の後ろ姿を眺めて、優しい父親を妄想して泣いちゃうオーティスに胸が締めつけられた
親父からもらった唯一の価値のあるモノは「痛み」だってさ、そ
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.5

ざっくりとサージェントペパーズまで。
ゆらめく煙の演出は何だろう。
ジャクソンビルのゲイターボウルスタジアムでの人種隔離ゲートを撤廃したエピソードは革新的で、ビートルズスピリットを感じた。
ウーピーゴ
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ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.4

荒波の孤島、もう先はないと言いたげに低い雲が覆いかぶさる
元首相がブッシュのプードルと揶揄されたトニーブレアとリンクする
依頼主の自宅には宿泊したくないと言ったそばからそのだらしなさ
前任者が謎の死を
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パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

突然の父の告白に戸惑うエマはまだ11歳
犬はラウール、サッカー少女だ
マヨルカ島では憂鬱なエマをよそに
開放的なアウネーテ
急に母親ヅラするしサッカーけなすし
そりゃキレちゃうよ
何度も流れるホームビ
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ミスト(2007年製作の映画)

3.5

もう見たくないと思ったのに
なんとなく流れで見てしまって落ち込む
薬局での絶望的光景は背筋が凍る
アローヘッド計画の噂話
やはりダークタワーが絡んでいるのか
狂信者になびく集団心理にも追い詰められる
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

田母神、優里どちらの感情も理解できるが
ふだんは隠れている黒い部分が爆走する
自撮り棒チャンバラはちょっと笑う
この醜いバトルをどう終息させるのか
本当に炎上してしまった
どいつもこいつもクズばかり
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.5

南北戦争時代を生きる綿花農場の奴隷エデン
現代を生きる順風満帆の社会学者ヴェロニカ
悪夢の世界に引きずり込まれる
エデンの終わりのない地獄のような生活に
滅入っていると
存在するはずのない音が鳴りエッ
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チップス先生さようなら(1969年製作の映画)

3.7

London is Londonが楽しい
堅物のチップス先生がなりふり構わず
全力疾走で女性を追いかけるなんて
犬まで追いかけちゃって微笑ましかった
キャサリン演出の生徒たちのミュージカルも
とてもか
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ラブ×ドック(2017年製作の映画)

2.8

残念ながら肝心のラブドックが弱い
いかにもな蛍光ピンク色の注射も漫画的なだけ
必要だったかなと思うほど弱かった
金魚のアクアリウムも効果的とは言えず
ファンタジーだと割り切って見ても
スカスカで教訓も
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

船上でゆらゆら歪な感情を太陽がジリジリと照りつける
モーリスロネとアランドロンの醸し出す雰囲気は
どうしたってアメリカ人には見えない
見張られているようなカットに怯える
トムリプリーのアップが多い分
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.4

遠隔システムでミッションを遂行する
謎の暗殺組織のタシャ
ターゲットにされたコリンが明らかに不憫なのに
コリンの意識を邪魔と思わせる演出は巧妙だ
タシャとコリンが混濁する意識は
見てるこちらも混乱する
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

昭和基地から1000km離れた極寒のドームふじ
食べることが生きがいになる
もったいない伊勢海老のエビフライのインパクト
オーロラに勝つラーメンは感動的でもあった
隊員が作った下手くそな唐揚げに泣く西
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私はいったい、何と闘っているのか(2021年製作の映画)

3.0

モノローグがやたら多いな
つぶやきシローかそんな感じだ
お人好しで不器用だけど、真面目に仕事を頑張ってる優しいお父さん
家に帰れば楽しい家族がいる
十分幸せだ
沖縄のシーンが山場だけど
それを合わせて
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

朝3:00から始まるヤングケアラーのルビー。
家でも学校でも疎外感に苛まれる。
マイルドヤンキー風の女友達がいい感じ。
家族も個性的で面白い、ぶつかり合いは迫真だ。
コンサートでは盛り上がると突然の無
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快楽の囚人(2021年製作の映画)

3.3

英題Fib the Truth (Lie to Me the Truth)
ジャケと邦題が悪すぎてもったいない
森に囲まれた別荘で過ごす2人だけの休日
のはずが翌日いきなり妹がやってきて
いつの間にや
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

3.7

狂王の異名を持つルートヴィヒII世
芸術に心酔し国政に興味が湧かない
前線に立ち疲弊する弟オットーを前に
私には戦争は存在しないとか言っちゃうからもう
真実に生きたいとて
エリザベートのロマンチック街
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ツインズ(1988年製作の映画)

3.5

凸凹なふたごの珍道中
お揃いのスーツにサングラスで闊歩する姿は微笑ましい名シーン
運び屋のなりすましなんて無謀なはずなのに、本物の運び屋がアホで
名誉も金も手に入っちゃうゆるさ
こんな愉快なハッピーエ
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若者のすべて(1960年製作の映画)

3.7

ミラノに到着した時から怪しい雰囲気
雪の降った朝、ママのスープで腹ごしらえをして、みんなで雪かきに飛び出していく場面は希望が見えた気がしたな
シモーネがナディアをズタボロにした後の
ロッコの態度に驚く
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ダーティファイター(1978年製作の映画)

3.2

トラック野郎だけど荷物は運ばずに
去った女を追いかけ
気のいい仲間とドライブだ
オランウータンが大活躍かと思いきや
仕草が人間のような癒しの同行者であった
ブラックウィドウは隠居集団なのか?
暇すぎだ
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.8

途中まで幻覚だと気づかなかったほど
演出とラッセルクロウの演技にしてやられた
ファンタジーにおびやかすエドハリスもいい
叫ぶアリシアに胸が締めつけられる思い
奇跡が起きると信じて生きる
「愛の方程式に
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悪魔のような女(1955年製作の映画)

3.7

正妻と愛人の共謀
プールに沈めたはずの死体がない!
怯える妻と動じない愛人
フレンチノワールの怪しい影が効いている
探偵のあのタイミングの良さ
お見通しか、てことは…
どちらが悪魔のような女なのでしょ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

2.8

ダウンタウンとハリウッドの間にある
ヒップスターな街シルバーレイク
意識高いよ
サムの現実逃避だろう
姿を消した美女探しと
L.A.の都市伝説的な幻想を追う
サムの暴力行動が突発的で怖すぎる
犬殺しの
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.6

それぞれのキャラクターと世界観が広がる音楽がとても魅力的
動く城のからくりもおもしろい
戦争パートは消化しきれないが
ラブストーリーでやや強引に畳みこむ
愛は魔法より強しかな
厚切りのベーコンエッグに
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.4

人間不信で思春期、体調もすぐれない杏奈
美しい風景にのんびりと焦らされるが
ミステリアスな展開に続きが気になってくる
周りは優しい人ばかり
皆いい距離感で見守ってくれているんだよね
杏奈はマーニーとの
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