しょっちゅう焼酎さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.5

ゾワゾワして来る、ニュー・ダークヒロイン降臨!
こういう役どころのヒロインっていそうだけど、いつもと何かが違うんだよなぁ、と。
観てて分かったこの違和感の正体。
ギャップだ。石川瑠華ちゃんの、あの屈託
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.6

全然、日本で一番悪くない。
それよりもむしろ悲しかった。

日本警察史上最大の不祥事というけど、必要悪という観点から見れば、当然これは氷山の一角でしょう。
まぁ、警察だけに限らず、全ての組織、団体にい
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mellow(2020年製作の映画)

3.8

こりゃこの花屋さん、同性の目から見てもどう考えてもモテるわ。間違いね〜!!
素敵な男性の教科書。勉強になりました。
見習わせてもらいます。

ともさかりえ夫妻のクダリ、爆笑。
大きくでは無く、あの微妙
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名も無い日(2020年製作の映画)

2.0

写真家出身の監督なのも納得の、とても抽象的で、まさに行間を読む映画。
「観る方が繊細に汲み取れよ」と突き付けられてるかの如く、背景描写や人間関係の状況説明等はほとんど無く、沈黙こそ美徳のノリで話が進ん
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明日の食卓(2021年製作の映画)

4.2

三つの家族、それぞれの家庭の闇。
家庭を持ってたり、子育てをしている、もしくはしてた人には、比較的ありがちな日本のこの3家族の、どこかしらの部分で、多少なりとも刺さるところがあるのではないでしょうか。
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グッド・ストライプス(2015年製作の映画)

4.5

メチャクチャ観たかった「あのこは貴族」を劇場で見逃したので(泣)、ならばまずはこちらを、と。
シンガーソングライターの、宇宙まおさんと見田村千晴さんの、ラジオでの番組推しがなければスルーでした。感謝!
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タイタニック(1997年製作の映画)

3.6

「マジで!、そんな人いるの!?」
と言われそうなので、あまり大きな声ではいえないけど、実は今までこの歴史的名作を1度も観た事が無く、今さらながら人生初タイタニック。遅ぇーよ。

セリーヌ・ディオンの主
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インスタント沼(2009年製作の映画)

3.3

グダグダにゆるゆる〜
実写だけど、まさにマンガ。
(どちらも良い意味で)
三木監督は、ドラマの時効警察ぐらいしか知らないけど、他作品もこのノリなのかな。

キュートさ全開バリバリ!
コミカル女優の本領
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

2.0

のっけからドン引きで始まったけど、いやわかんね〜。??
メタファーな映画は嫌いじゃないけど(むしろ好き)、これは何故か全然刺さらなかった。
大人な映画ですね。お子ちゃまの私には、ごめんなさい。
人間浅
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ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

2.2

軽いノリでサクッと観れる、警察バディもの。
しかし、軽いのは良いけど、脚本、人物描写(敵、味方共に)、アクション全てにおいて、ちょっと浅すぎる。
コメディ寄りに強く振っているわけでもないので、余計中途
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くれなずめ(2021年製作の映画)

2.0

激しく裏切られた。
この映画に裏切られたわけではなく、自分自身に。

予告編で観る限り、まんまかっての自分を見るようなこの登場人物たちのノリは、間違いなく私的ヒット作品の予感だったのに、大きく予想外。
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いつくしみふかき(2019年製作の映画)

4.5

父と息子。

私も、自分の父とは色々とありました。
複雑で、言葉にし尽くせない思いが、今でもあります。
その父は、もうこの世にはいない。
今になって語り合いたい事、聞きたい事がたくさんあります。
でも
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ノンストップ(2019年製作の映画)

3.0

終わりよければ、全て良し!
韓国映画のお家芸、コミカルアクションの王道。

アクションもあるけど、まぁほぼコメディです。
なので、あまりそっちは期待せず、ハードル下げて軽いノリで観たほうが良いかも。
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

4.0

勝手に、鋭利な刃物的ヤバイ系のサスペンスだと思ってたけど全然違って、とある青年の恋愛テイスト成長譚でした。
というと聞こえは良いが、要は独りよがりの自己中クズ男の、嫉妬&懺悔ストーリー。
(何だそれ、
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

1.0

え〜…、すみません。
レビューに困るほど、全くもって理解不能。
自分には、どこがどう面白いのかさっぱり分からず。

これって笑える映画なんですよね?
ただの一度も笑えず、何度も途中でやめようと思った、
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

3.6

あ〜、しち面倒くせぇー。早よ行けやっ!
焦れったい、イライラ。
と思いつつも、
分からんでもないな、大知くん。君の気持ちも、と。

あんな関係の異性の友達を持った事無いので、ある意味うらやましくもあっ
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ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013年製作の映画)

4.0

吉田恵輔監督流、全ての夢追い人に贈るエールです。
まさに、脚本家版の「BLUE」。

吉田監督の他作品に比べると、比較的毒と笑いは抑え目に感じたけど、切なく刺さるのは変わらず。
特に、過去に夢を挫折し
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.2

何だ、このタイトルは!?
フェラーリほとんど関係ね〜。

まぁ、そんな事はさておき、
モータースポーツにウトい上に、過去に観たレース映画といえば、スティーヴ・マックイーンの「栄光のル・マン」か、「カー
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さんかく(2010年製作の映画)

4.3

バカ男ここに極まれり!!
アホですね〜、本当に。
つくづく頭悪ィ生き物だな、男ってのは。
と言いつつも、同性として笑うに笑えません。明日は我が身(笑)

吉田恵輔監督5本目だけど、やっぱり、自分のツボ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.3

今まで観た事ない斬新な映像。
SNSやインターネットのギミックを完全に活かしたアイデア勝利の作品。
理屈はいらん。面白い映画ってのは、まさにこういう事!

ラストの本どんでん返しの前にも何度か、えぇっ
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迷子になった拳(2020年製作の映画)

3.7

2時間弱の間、闘う男たちのリアルで濃密な世界をどっぷり観せてもらいました。
人はなぜ闘うのか、その理由が分かった気がするという人がいるけど、私には分かりません(笑)
メチャクチャ痛そう、怖そう。顔面パ
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.2

昔からずっと、潜入捜査官モノの自分の中でのNo.1。
どのぐらい前か記憶にないぐらい、久々の鑑賞です。

もっと、ピリピリした灼け付く緊張感があったイメージだったけど、哀切で非情なラストは、やはり今で
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.3

先日観た「BLUE」が強烈に突き刺さった吉田恵輔監督。
「ヒメアノール」も「犬猿」もドハマりした事もあって、あまり予備知識無しで軽い気持ちで観たけど、やはり吉田監督、本作も強烈な爆弾でした💣!!

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完璧な他人(2018年製作の映画)

3.8

何ちゅう居心地の悪い映画〜。
(特に前半。後半は修羅場)
この人たち、アホですか。
んなゲームやれば、こんな事になるのは分かりきってるでしょうが(笑)最初からやるなよ!

ゲイのクダリ、最高!!
ゲラ
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.7

ちょっと前に、
NHKの「SWITCHインタビュー達人たち、丸山ゴンザレス×白石和彌」で、
白石和彌監督の、映画に対する想いと「悪」についての考え、人間観を観たばかり。
とても、良い番組でした。

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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.7

この映画は、限りなく深いボクシング愛に溢れている。
世の中に、面白い、または熱いボクシング映画は数あれど、ここまで深く温かいボクシング愛に包まれた映画があっただろうか。

自身が30年来ボクシングをや
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街の上で(2019年製作の映画)

3.8

これ、若葉くんって本当に演技してる???
これがまんま地で、普段からこういう人なんじゃないか、としか思えないんですけど。

何気ない日常が、たまにそよ風が起きる程度に綴られて行く心地良さ。
決して大波
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犬猿(2017年製作の映画)

4.6

よく「笑って泣いて」という表現の仕方があるけど、この映画こそまさにそれ。
いや、「笑って泣いて、また笑って」が一番正しい。
姉妹パート、最高!笑った笑った。

私には異性のきょうだいしかいないけど、特
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.3

2度目の鑑賞のくせして、今更こんな事言うのも何だけど、やっぱりミュージカルってあまり性に合わない事を認識(じゃあ観るなよ。いや、たまたまです)。
歌と踊りのタイミングが、ぶったまげるもの。

しかしこ
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死霊館(2013年製作の映画)

2.0

え〜、単刀直入に言ってちっとも怖くないです。
ホラーというか悪魔祓いエンタメ、死霊バスターズ!

実話ベースにしても、まさかあんなオーバーな超常現象が起きるわけはないだろうけど、まぁ、エンタメですから
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

1.5

期待し過ぎた😩
オープニング早々、この人が主演?と思える人が、まぁ爽快なまでに次々に死んでゆくけど…。
観てられるのは前半、もっと言えば序盤のみ。後はただただ失速。

トランプ激怒のメッセージ性も、す
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.6

清水崇監督なので一抹の不安はあったが(失礼)、今回は大ハズシする事なく、それなりに楽しめました。

山本英夫さんのマンガ「殺し屋1」は大好きだったけど(実写映画はダメダメ)、「ホムンクルス」は連載当時
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.7

家族の崩壊と再生をテーマにした映画で、
私の中で深田晃司監督「淵に立つ」と西川美和監督「ゆれる」と肩を並べる、文句無しの傑作です。

オープニングから早速、風。
黒沢清監督、職人芸の心理描写効果。やっ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.3

終劇、観届けました👏
ついに終わった。もう、全てが終わったんですね。
(長年に渡って世界を振り回して来た一人のおっさん(ゲンドウ)の壮大な我がまま)

やはりエヴァは深い。限りなく深い。そして難しい。
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復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

4.4

パク・チャヌク監督復讐3部作。「オールドボーイ」、「親切なクムジャさん」の順で観て来ました。
3作の中で最も救いが無い。皆無。

負、負、負。
何一つとして救いの無い、負のスパイラル連鎖。
これは、も
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

物事を断定的に決め付けたくないとの思いから、常日頃から「〜すべきである」という考え方をしたくないし、またそういう言葉も使いたくないと思っている。

ただ、それを十二分に踏まえた上で敢えて日本人として知
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