菩薩さんの映画レビュー・感想・評価 - 37ページ目

スイミング・プール(2003年製作の映画)

2.5

『8人の女たち』の撮影で疲れ切ったオゾンがヴァカンスに行きたくて撮ったらしいし創作者とミューズとの関係性の映画だってんだからそれ以上も以下も無いと思うが、何一つ明確な答えが出ぬまま終わるから溺れる人は>>続きを読む

8人の女たち(2002年製作の映画)

2.0

前作でそこそこ成功を収めてまとまった金が入ったが為に好き放題やろうとしたら完全にすべり倒した案件としか思えん…キャストやら衣装やらに金注ぎ込んだのはえぇが中身が本当にカッスカス。後期サークばりにパッキ>>続きを読む

まぼろし(2001年製作の映画)

3.0

初期作の尖りに尖ったオゾンなら、刑事すら目を背ける損傷が進んだ腐乱死体もしっかり映してくれる様な気がするのだが、一番見たかったそこがまぼろし〜で終わってしまった事を残念に思う…。身体を重ね体重を交換し>>続きを読む

クリミナル・ラヴァーズ(1999年製作の映画)

3.9

ヘンゼルとグレーテルを基にオゾン流の変態性で味付けをして不思議の国のアリスを添えた後にひとつまみのミゾグチを振りかけている。ナイフはそのまま男性器で「刺すこと」を覚えた童貞青年の成(性)長記としても捉>>続きを読む

ホームドラマ(1998年製作の映画)

3.8

『ビジターQ』と比べるならば三池の方がアホだし内田春菊の方が母乳飛ばしてるが、これもこれで最後めちゃくちゃアホみたいな展開迎える。けどこれはれっきとした「解放」の話であるし、なんか知らんがジミントーと>>続きを読む

昼下りの情事 すすり泣き(1977年製作の映画)

3.0

女性の股間に素麺を垂らし「ダシ」が美味い美味いと啜る冒頭の阿保さ加減がピークで、後はまぁまぁ平凡な出来。淫蕩ママとその血引く異父姉妹。姉はかつて血気盛んな男共にその身を汚され、これでは嫁にはいけぬと適>>続きを読む

X2000(1998年製作の映画)

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いとうせいこう「噂だけの世紀末」。にせんねんもんだい何処行った…。

ベッドタイム・ストーリーズ(1997年製作の映画)

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①シン・眼球譚。フェラしながら国歌歌う女。

②最臭兵器。おパンティくんか男。

③キリストの年齢差恋。52歳と19歳、ほぼペタジーニ。

④もう31数えると69。

⑤治療とは…セラピーとは…

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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

1.0

コロナ禍に於ける映画制作方法の提示と言った点では多少評価も出来ようが内容に関してはまるで褒めるべき点が無い。どういう経緯でこの作品が出来上がったか知らんしこの作品に込められた「怒り」の様な物が監督本人>>続きを読む

ヴェロニクと怠慢な生徒(1958年製作の映画)

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これヴェロニクと怠慢な生徒では?と思ったら案の定ヴェロニクと怠慢な生徒だった、ヴェロニクが生徒とタイマンしてるわけでは無かった。分数の割り算が人生で最初に出会う最強の理不尽である旨は『おもひでぽろぽろ>>続きを読む

ある夏の日の両親(1990年製作の映画)

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これ子供が死んでてその悲しみを共有する為だけになんとか辛うじて続いてる夫婦関係ってこと?

アクション、ヴェリテ(1994年製作の映画)

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告白か実行か、思春期故の無邪気な好奇心が沈黙する瞬間。やってる事が陽キャ過ぎる。

小さな死(1995年製作の映画)

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「小さな死」ってバタイユじゃないの?彼が男性のオーガズムの瞬間に固執してるのも、結局その結果によって自分が産まれた事実を肯定したいって事なのでは。まぁ自分の子供にあんたは醜いって言っちゃダメよね、確実>>続きを読む

海をみる(1996年製作の映画)

3.7

異性だから当たり前に敵だと言うわけではなく、同性だから当たり前に味方であると言うわけでもない。産んだ者と産ま(め)なかった者との間に存在している性別以上の隔たり。明らかに捕食者の目で幸福を食い荒らそう>>続きを読む

サマードレス(1996年製作の映画)

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ゲイの青年がバイセクシャルに目覚める様。タチやと思たらウケやったんかい!とつっこむべきなのでしょうか。守備範囲は広ければ広い方がいいと屋鋪要とフィリップ・コクーが証明している。借り物のサマードレスを身>>続きを読む

ジャック・リヴェット、夜警(1990年製作の映画)

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リヴェット、顔はどことなく植木等に似てるのにめちゃくちゃ責任感強そうで流石だった。確かに知的な受け答えが続くが、ゴダールやトリュフォーよりも聞かれた事に答える、しかもなるべくなら分かりやすく伝わる様に>>続きを読む

デッドロック(1970年製作の映画)

3.0

おそらく危機管理能力の概念が無い惑星で生まれ育ったであろうおっさん三人が大金を狙い合う。当然銃を手にした人間にイニシアチブが渡るわけだが、常にそこら辺にぽいっと銃を放置してしまうが為にコロコロと力関係>>続きを読む

秘密調査員/秘密捜査官(1949年製作の映画)

3.8

地味っちゃ地味なんだろうけど丁寧っちゃ丁寧なんだろうし何より面白かった。見るからに悪徳弁護士がこれでもかってくらい悪徳で笑ってしまった。彼から貰う「先の尖った鉛筆」がきっと大事な局面で主人公を救う…と>>続きを読む

紅いコーリャン(1987年製作の映画)

3.6

陰m…チャン・イーモウ衝撃のデビュー作らしく、タイトルの通り紅だー!!!であったが全員ナダルにしか見えなくてやばかった。ダイジェスト観てるのか不安になってしまうくらい掻い摘んだストーリーと補って余りあ>>続きを読む

機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影(2017年製作の映画)

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ファンメイドでしょ?ってクオリティにカッスカスのストーリー、からの突然のエヴァ19話。誰が幸せになれるか分からない企画。サイコフレームで遊ぶのやめなさい。

白い足(1949年製作の映画)

3.6

愛憎と強欲渦巻く死のカドリーユ。最後まで誠実な愛を貫いた者に訪れるシンデレラストーリーと言いたいところだが、結局誰も幸せになれてなくてウケる(ウケない)。正直強烈往復ビンタの勢いがハンパなくてこっちの>>続きを読む

ビバ!ロンドン! ハイ・ホープス 〜キングス・クロスの気楽な人々〜(1988年製作の映画)

3.0

サッチャー政権下のイギリス社会を背景に隣人や近親者と言った身近な存在との経済的格差を基にした断絶が描かれるあまり気持ちの良くない話。労働者階級はある程度の自由を確保した自らの生き方に一定の幸福を感じな>>続きを読む

レニングラード大攻防 1941(1985年製作の映画)

3.8

いやね、DVDが300円くらいで買えるんですよ。んでいざ見始めたら冒頭の画質がおうんちでね、なんでいやっぱり300円クオリティじゃねぇか!と憤慨しつつも停止ボタン押さずに踏ん張ったら、結局「0、1個足>>続きを読む

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

4.2

いや、屁かてっ!!!!ってとりあえず書かない事には何も始められないので書きますが屁はこいてませんでした。ついでに凄いどうでもいい事書くと、クロチルドの旦那の写真見つける時の効果音がドラクエ6のレイドッ>>続きを読む

紹介、またはシャルロットとステーキ(1961年製作の映画)

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寸分の狂いもなくシャルロットとステーキだった、素敵だった、俺にはもう失う物など何もない。コート着ながら火使うのはやめた方がいい、燃える。

モンフォーコンの農婦(1968年製作の映画)

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ほぼ吉幾三、いや逆か。ノートに牛を左右対称に描くとこ、牛ンメトリーって事ですね。

シークレット・ディフェンス(1998年製作の映画)

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今日3本目ともあって序盤になかなかまとまった睡眠を取った俺が言うのもなんだが、なんとも「ギリシア悲劇を基にした」鈍重な話に3時間はなかなか厳しく途中で飽きてしまった。そもそも寝ていた俺が言うのもなんだ>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

今年度アカデミー賞授賞式で多くの映画子羊達を沈黙に追い込んだアンソニー・ホプキンス氏であるが、おそらくこれを観せられたらば彼のオスカー受賞にケチ付けてた人々も沈黙する事になるだろう、って書きたいが為に>>続きを読む

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

4.1

今年度副題いらなくね?大賞受賞作でありおそらく感想を必要とする作品でもない。要するにおっぱい\(^o^)/であるしネコちゃん😻であってもはや冷やし中華の杏仁豆腐セットとかに近い。俺が知ってるムーンドッ>>続きを読む

恋ごころ(2001年製作の映画)

3.0

忘れない!
恋ごころ!
いつまでも!
恋ごころ!

と確かに大人の恋愛劇なのだがいかんせんムズい、俺の手には負えない、が、少なくとも恋愛コメディでは無いと思う。主題は「複製」、更に言えば「劣化コピー」
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

4.0

なんかよう知らんけどとりあえず明確なルールの元で一定のゴールに向かって突き進んでいるらしいRPGムービーとして最高であるし、観終えた後に何故だか無性にドラクエ6がやりたくなるのは俺だけだろうか、多分こ>>続きを読む

女ともだち(1956年製作の映画)

3.0

途中から誰が誰だか分からなくなってしまったし偽りの友情に嫉妬やら決裂やら仲直りやらが絡んでくるせいで「お、おぅ…そやな…」くらいの感想しか抱けなかったが、まぁ大抵人間関係なんてこんな風にめんどいもんだ>>続きを読む

I LOVE YOU(1986年製作の映画)

4.1

口笛を吹くとI LOVE YOUと応えるキーホルダーに夢中になってしまうモテ男、と言う意味の分からない話であるが、あのキーホルダーは凡ゆる物に置き換えが可能であろうし、自分はスマホの中のSNSのイイね>>続きを読む

未来は女のものである(1984年製作の映画)

3.5

これは清く正しく「母親」の映画だろう、反出生主義傾向のあるカップルの元に若き妊婦が住みつき共同生活が始まる。とは言え女2・男1の三角関係、しかもガチ妊婦故にただでさえ豊満なお乳がエラい事になってるオル>>続きを読む

ピエラ・愛の遍歴(1983年製作の映画)

3.0

なんの映画かと聞かれれば「女」の映画なのだが、どんな映画かと聞かれれば相変わらずよく分からない…フェレーリは大抵こんな感じだな…。母である事より女として生きる事を選んだその日暮らしのハンナ・シグラの放>>続きを読む