RPlusSevenさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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呪いの館(1966年製作の映画)

3.4

・孤立した村、城、魔女、迷信などゴシック・ホラーの要素すべてが詰まっている。
・ストーリーに捻りを加えなくても観客の目を奪うカメラワークや色彩を完全に掌握してるのがマリオ・バーヴァのすごいところ。

知りすぎた少女(1963年製作の映画)

3.6

・複雑で破綻寸前のプロット。ヒッチコックからの影響はありそう。
・ただ、ビジュアルとカメラワークが良すぎるので最後まで楽しく観れる。

・医者のジョン・サクソンは『エルム街の悪夢』の人。

ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

3.6

・哀愁溢れるビル・マーレイにムラトゥ・アスタトゥケの音楽を合わせた時点でもう完成している。

ヘンリー(1986年製作の映画)

3.2

・題材そのものが過激なだけにもうなんでもやっちゃえな倫理観でお話が進む。
・殺人鬼を駆動させるのは恨みでも楽しみでものないのかも知れない。むしろ余計な感情が乗った殺人はすぐに足がついてしまう。
・犯行
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

・あのラストが無ければ単なる娯楽作品で終わってしまう。作品からメッセージを汲み取ることができる人以外にも強烈に届く必要がある問題なのであれは必要。と同時に、いくらメッセージ性が含まれている作品であって>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.2

・悪役がただ単に暴力的で怖い人に振り切ってしまっていて人物としての面白みがない。パン・フォーカスなどの撮影テクニックも取ってつけたようで頑張ってエンタメしてる感じが出ている。

・役作りとしてデ・ニー
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.3

・タクシーという閉鎖空間に留まるトラビスは、社会から断絶され、路上の人々を眺め見下すだけの観察者となっていることに気付かない。
・いざタクシーから出てみると自分と路上の人々にはたいした差異がないことを
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.0

・音響のメリハリと意味深な画面構成、豪華キャストによって極めて娯楽的な緊張感が生み出されている。
・不条理さを突き通せたのはバリー・コーガンのおかげと言っていい。ニコール・キッドマンとコリン・ファレル
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クランスマン(1974年製作の映画)

2.0

・監督のテレンス・ヤングはイギリスの人で初期の007の監督もしている。いわばイギリスの感覚でアメリカの負の側面を描いた、という形。そのためか、暴力や有害性の表現が過激でアクションじみている。
・主人公
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ワックス・ワーク(1988年製作の映画)

3.7

・あらゆるモンスターがオードブルのように詰まった映画。フランケンシュタイン、ドラキュラ、狼男、マルキ・ド・サド、『悪魔の赤ちゃん』の赤子、『SF/ボディ・スナッチャー』の繭、『ナイト・オブ・ザ・リビン>>続きを読む

ポルターガイスト(1982年製作の映画)

2.7

・ホラーというかファンタジーというかファミリードラマというか。ひたすらに振り回される感じ。

フェノミナ(1985年製作の映画)

3.7

・お馴染みと言っていいドタバタ展開を強引に回収するダリオ・アルジェントの力技が見事。
・モーターヘッド、アイアン・メイデン、そしていつものゴブリンの音楽が聴ける。
・家に招いてから急に威圧感が増すブル
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

1.9

・過去作を観ている人にとってエモさはあるけどストーリーとして興奮はしない。
・ダメな父親も実は裏でがんばってた、みたいなエピソードを最終的に家族で有り難がる構図とか価値観がちょっとキツい。

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

4.4

・ジェンダーバイアスを揺さぶるトリックと結末。登場人物の動かし方が複雑で読めない展開が面白い。
・これ単体でめちゃ面白いのに、監督が同じというだけで『サスペリア』にあやかって『サスペリア PART2』
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.5

・アナログな特殊効果やクリーチャーをそのまま現実世界に連れてくるとどうしても特撮の見え方になるという当たり前だけど意外と気づかなかった視点。
・『悪魔の毒々モンスター』(1984)みたくぜひ来日しても
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.1

・アクションシーンはキングスマンみたいにアクロバティック。空間を広く使うアクション。
・ストーリーは評判が良すぎたせいで、少しハードルを上げて観てしまった感はある。
・ホラーファンを喜ばせようとする工
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SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

3.7

・オリジナルとほぼ同じ展開。特殊効果の技術が加えられている程度。
・オリジナルと加えるとやはり主人公の魅力が欠ける。
・既に乗っ取られている人がまだ乗っ取られていない人を指差して奇声を上げるところはか
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ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年製作の映画)

4.8

・『SAYONARA AMERICA』(2021)で少し映像が流れた映画。細野晴臣にもBody Snatchersという楽曲がある。
・謎の侵略者に身体を乗っ取られる、というSFホラー。乗っ取られても
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SAYONARA AMERICA(2021年製作の映画)

3.5

・楽しそうな細野さんが観れてなにより。
・途中で挿入されるアニメーションとかラジオの動画が装飾程度にしかなってないのが微妙。

13日の金曜日(1980年製作の映画)

2.6

・殺人描写はマリオ・バーヴァ『血みどろの入江』(1970)を丸々コピーしたようなもの。
・クオリティーはそこまで高くないので、日本では誰もが耳にしたことのある映画になるまでの道筋が気になる。

続・猿の惑星(1970年製作の映画)

2.2

・核戦争による放射能の影響を受けたミュータントが登場。
・地球を簡単に滅ぼそうとするのやめて。

猿の惑星(1968年製作の映画)

3.8

・猿のビジュアルが精巧。
・猿と人間のサイズ感を対比するためか人間役の人たちがデカすぎる。

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.2

・他の映画のオマージュをかなり重要な場面でもってくる意外性。
・タイカ・ワイティティが悪役上司として活き活きしてるところが見どころ。

血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

3.8

・マリオ・バーヴァのデビュー作。
・最初の魔女狩りのシーンすごい。名オープニング。
・主役のバーバラ・スティールの2役演技が見どころ。

血みどろの入江(1970年製作の映画)

4.8

・全スラッシャー映画の親でありアイデアの源泉とも言える素晴らしい描写が充実している。
・ミステリーの体裁をとった殺人トーナメントなので細かいストーリーとかあんまり気にしないほうがいい。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

・岡田将生の車内での演技が一番すごい。
・村上春樹原作と知らずに観ても村上春樹が原作だとわかってしまう雰囲気とかキャラクターの所作。
・三浦透子さんの横顔。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.6

・デヴィッド・バーンの頭の中を覗き見たような気分になれる。これまで人生で考えたことや取り組んできたことをステージで具現化するというとてつもないことが行われている。
・日本でも公演してくれたら最高。会場
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ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

3.1

・監督は一作目のバーカーからトニー・ランデルに交代。
・一作目よりゴア要素・官能的要素強め。
・魔道士たちが弱すぎてショック。死の間際に人間の姿になっちゃうのかなしい。

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

4.0

・魔道士(セノバイト)をはじめとにかくビジュアルが良い。スタイリッシュな不気味さ。特殊メイク担当はボブ・キーン。
・快楽の追求とスラッシャーの要素を巧みに融合させた名作。
・セノバイトの衣装は「パンク
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.0

・おしゃべりシーンが多すぎる。
・シリーズ全体の世界観をより緻密に構築したいことはわかった。大衆映画の限界を超えてシリアスで思慮深いことを追求する姿勢はすごい。

マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

・知的でサスペンスフルでありつつ遊び心もある。ストーリーと観客を置き去りにしない良いSF。

・いわゆる「マトリックス避け」と呼ばれる被写体の周囲をぐるりと回転するカットは「バレットタイム」や「フロー
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屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

2.0

・何が楽しくてこんな映画を作ったのか……。観た記憶を消したい。
・後半のゴアシーンに向かうまでの前半のチープさ。フランス語講座の教則ビデオ並のクオリティー。
・フレンチホラー四天王のうちの『屋敷女』『
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小さな悪の華(1970年製作の映画)

3.3

・少女たちによる動物虐待や強姦未遂、放火、殺人のシーンがあり不安になる。
・当時、フランスで上映禁止になった唯一のフランス映画らしい。神を冒涜しまくるのでこの作品が物議をかもすのも無理はない……。
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.7

・資本主義社会の競争からはみ出た様々な人々との出会い、そして決して優しいとは限らない触れ合いの記録。
・"Can I ask you a question?"と対話を試みるチャーリーに救いを見出せる。
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