アモットさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

大出世物語(1961年製作の映画)

3.5

昭和36年と言うから終戦から16年。
何故人々はここまで純粋で健気なんだろうか。
とてつもない違和感を胸にしまいながらきっとここから始まる高度経済成長の嵐で人々の心も薄汚れてしまうんだろうなぁなんて考
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.5

なんと言ってもこれは顔芸に尽きる!
自称怖がりだからこーゆーのは滅多に観ないけどジャケ写がそそったんだよね。

特に黒目はトラウマもんや。
あー怖い!

ストーリーはとてもシンプルゆえ安心して没入でき
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.0

楽に生きたいんじゃない
楽しく生きたいんだ

なんてカッコいい言葉なんだろう。
善悪抜きにしてそれを実行した男の実話なんだけどさ、これって美談なのか?
完全に癖(へき)だろ!
精神が完全にいかれポンチ
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

4.5

流れる音楽が得も言われぬほど素敵。
同時にフィンランドの悪く言ってしまえば陰鬱な風景と絶妙にマッチしている。
北欧映画のなんとも言えない雰囲気がとても好きだしあこがれる。

物語も祖父と孫の血の繋がり
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.0

序盤からガンガン人が死んでいく中で、皆さんおっしゃるように誰が主人公なんやー!って叫びたい衝動。
初っぱなから可愛い女の子がクローズアップされてたのにいきなりだったし!

グロ描写は数ある隣国映画でそ
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ともしび(2017年製作の映画)

3.0

今日は続けざまに疲れる映画を選んでしまった!

これも事細かに説明がない分、いろいろと読み解かなければならず頭が疲れる。
孤独感に包まれながらも様々な日常を送り味わっていかなければならない、そんな老夫
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.0

見たことあるあるって本編観ながらずーっと考えてたのよね。
観終わったあと配役みたらウォーキングデッドのあの人だった!
いやーなかなかいけすかない役でしたね!

それよりも!
怖いもの見たさではなく、嫌
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ビー・デビル(2010年製作の映画)

5.0

徹底的な男尊女卑の閉鎖的な島でなされるがままだった女が太陽の光を全身で浴びて覚醒。

やられてやられてついに伝家の宝刀空手チョップ!的な、観ながらやれ!やれ!皆殺しや!って叫びそうなくらいの殺人劇!
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出国 造られた工作員(2018年製作の映画)

3.5

あえて言うなら、自分の愚かな判断(もしかすると虚栄心やら自己顕示的なものも含まれているのかも)が家族を翻弄し組織をあげての大ごとになっちまったって実話。

その当時でも北のヤバさは伝わってるだろうし政
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完璧な他人(2018年製作の映画)

4.5

イタリア版より面白い!

食事の時のときおり聞こえるクチャ音がたまらない。
いや、変態じゃないです。
なんて言うか生々しさと言うか韓国らしさと言うか。
韓国映画の好きなところのひとつはこのクチャ音なの
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.0

ザックのひと言ひと言が胸に響く。

ピュアだからこそ、そもそも脱走は悪いことなのに、それに相棒の犯した盗みや放火もなんだかうやむやと言うか善の方向に見えがち。

少々雑な展開も散見。
これがアメリカ映
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.5

刺激と言うのは麻薬と同じでもっともっととエスカレートしてしまう。
そしてそれを欲しているのはパパラッチだけではなく、TV局もそうだし視聴者も同じ。

カメラの向こうが真実でなければ何が真実なのか。
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EXIT(2019年製作の映画)

4.5

絶望の状況をシリアスとコミカルのバランスを絶妙な味付けで仕上げた快作!

ウィジュの表情が豊かでとても可愛らしいし、山田孝之をのっぺりとした感じのヨンナムもなかなかの好演だったかと。

何よりも物語の
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感染家族(2018年製作の映画)

4.5

今んとこ韓国のお気楽映画にハズレなし。

ゾンビで商売
ゾンビとの恋
あまりにも突拍子がなくて完全に振り切れてる感がとても面白いし嬉しくなっちゃう。

都合が良すぎる展開だって許せるくらいのスピード感
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5

ここまで壮大なSFにしなければ描けなかった物語だろうか。
宇宙なら宇宙、親子なら親子でテーマをもっと絞れば常にトートツな展開を駆使しなくてももっと理解できる映画になったかと思うのだが。

それでも映像
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別離(2011年製作の映画)

4.0

不幸と不運のスパイラルに宗教観を包み込んで生煮えにしたようなため息の出る作品だった。

生煮えと言うのは決着を観る側に委ねたこと。いや、きっと監督は委ねた訳ではなく決着なんてどうでも良かったんだろうな
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.5

想像力がないと観ていられない。
でもそんなに難しい訳ではない。

すぐにもしかして? と思ったから鮮やかなどんでん返しもなくただ小さい罪、大きい罪が繰り広げられる。
それなのに目が離せない。

長さも
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カフカ「変身」(2019年製作の映画)

3.5

ジャケ写と違うやんか!
これ大きなマイナスポイントね。

むかーし読んだことあって印象としては、よく分からんかった、だった。
だって若かったんだもん。

今改めて読もうとは思わないけど、こうして映画に
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星の王子ニューヨークへ行く2(2021年製作の映画)

2.5

前作がとっても面白かったので期待。
結果、なんだかな〜

お気楽にも程があるって言うか、こんなに薄かったかなぁ前作は。
別に理屈っぽく観てるつもりはこれっぽっちもないし、むしろ気軽な気持ちだった。
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

マジメな下らなさをマックスに振り切る力技!

ノンストップ観た時も感じたけどテンポの良さが、ちょっとしたアラが見えても帳消しにしてくれる。

大ボスのエスパー伊東始めいろいろどこかで見たことある役者さ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.0

フォロワーさんのレビューにそそられて鑑賞。

設定がとても面白くてダレることなく観れたんだけどどうにも理解不能が多くて、ネットで鑑賞ブログを拝見。
そうか、全編聖書だったのね。
リンゴの辺りでもしやと
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肉弾(1968年製作の映画)

4.0

全編に亘ってシニカルで、そしてコミカルな衣装をまとった反戦映画かと。

寺田さんの狂気の叫びが観終わったあとも耳から離れない。
なんなら一億総特攻でもして日本が滅びてしまうシナリオでも良かったのでは、
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めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

4.0

何かのドキュメンタリーでこのインド独自の弁当配達システムを見た時にすげー!と驚いた。
この物語はその弁当配達システムのわずかなミスから起こる恋物語。

始めは恋じゃないのにいつしかお互いに惹かれ合うっ
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GAEA GIRLS ガイア・ガールズ(2000年製作の映画)

3.5

プロレス多団体時代の中のひとつの団体のひとりの新人にスポットを当てたドキュメント映画。
当時はプロレスが大好きで東京住みなもんだからしょっちゅう後楽園ホールに足を運んでいた。
ガイアジャパンも大好きな
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カツベン!(2019年製作の映画)

4.5

子供時代のふたりがなんとも魅力的。
こんなに希望やあこがれに溢れる表情を見せてくれるなんておじさん泣いてしまうで。

当時の街並みや映画館の様子などなるべく詳細に再現してるんだろうけどそれもとても味が
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ブラック・ボックス(2020年製作の映画)

4.5

フォロワーさんのレビュー読んですぐ飛びついてしまった!
結果、思った以上に面白かった!

これってそんなに遠くはない未来に実現しそうな話だから凄い怖いな!
脳って考えれば考えるほど複雑で単純で深くて数
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ザ・ドア 交差する世界(2009年製作の映画)

4.0

面白い設定のパラレルワールドもの。
この設定なら過去と未来を行ったり来たりのサスペンス仕立てにも出来たよね。
実際には5年前に戻った世界でのあれやこれやに終始したのが物語に重厚感を与えたかも。

こう
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

-

近未来モノにありがちなダークな内面とカラフルな世界。
この作品は僕には終始シュールの度が過ぎていて、しかもセリフのほとんどが理解出来ない。
デジタルなのにとてもアナログ。
とても斬新。

世界観の雰囲
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パラドクス(2014年製作の映画)

4.0

もはや宗教の世界なのでは、でもこれって答えがないのよね。

ハムスターや糸車が暗示する中、表裏一体の世界を描く衝撃作なのかな。
頭悪いから何回か観なくちゃいけないのかもだけど正直もう観たくない!

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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.5

「君の瞳に恋してる」への持って行き方には涙腺ゆるんだゼ!

このような伝記物はエピソードが多いのと、年月が長いのでそれを90分や120分にまとめるのって相当大変だと思う。
だからどうしても駆け足的にな
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.5

スカーレット嬢の美しさにただただ見惚れるだけの100分。


絵画については詳しくはないのだが、フェルメールのこの絵はもちろん知っていた。
この物語はフィクションなのに実際にこの通りのバックグラウンド
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

5.0

様々なレビューサイトやブログ等々で語られている通りこれはかなりの名作なのでは!

時々見せるシュールな場面やセンスたっぷりの音楽(まさかプログレがこんなに映画に合うなんて!)、レイラのことはなんにも語
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

4.5

静かなのに激しい物語。

ひとりのとんでもない男にひとりの女の人生がとんでもなくなってしまい、最後にとても静かな感動が湧いてくる!
そこには時代という名の残酷な背景も加わってくるからこりゃもう抵抗なん
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MW-ムウ-(2009年製作の映画)

2.5

もっと原作読んで、アレンジしてもいいから原作を壊すなよ。
こんな薄っぺらい物語じゃないじゃん。
だったらMWを名乗らないで欲しい。

「傷つけないために 傷つく痛み だけが証じゃない」
歌入りラストは
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ダーケストアワー 消滅(2011年製作の映画)

3.5

予算が全てとは言えないが、これもっと予算掛けるとかしたらすんごい映画になってたと思うんだけどなぁ。

予定調和のごとく、次から次へと死んで行って最後に残るのはひとり…orふたり ってのが定番のところ、
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オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.5

韓国版より衝撃度は低いかな。
トンカチ戦しかり、グロさしかり、見た目だけじゃなくて精神にもずしりとくる衝撃波が韓国版のほうが強かったように思う。

アマプラのレビューではキリスト教的に解釈したラスト云
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