アモットさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.5

韓国版より衝撃度は低いかな。
トンカチ戦しかり、グロさしかり、見た目だけじゃなくて精神にもずしりとくる衝撃波が韓国版のほうが強かったように思う。

アマプラのレビューではキリスト教的に解釈したラスト云
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.0

そこまでの苦労人には思えないし、特別な波瀾万丈があった訳でも理不尽に耐えた訳でもない。
だからそこまでの感動は覚えないし、むしろ良い仲間や伴侶に恵まれてるじゃないか。

オペラの多くは僕には理解出来な
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さらば愛しき大地(1982年製作の映画)

4.5

昭和を象徴してると言うか、アマプラの説明文曰く、農業と工業の新旧渾然一体云々、これがこの映画の言い得て妙なところ。
しかし今の時代だからこそそう思えるし、振り返ることもできる。
オンタイムでこんな映画
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メタモルフォーゼ/変身(2019年製作の映画)

4.0

正統的なエクソシストもの。
ジャケ写があまりにも不穏でつい観てしまった!

効果音が文字通り効果的でビビリの僕には何回もドキッとしましたとさ。
二転三転のどんでん返しまで期待してたけど駆け付けた叔父さ
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ドアロック(2018年製作の映画)

3.5

エゲツなさの度がゆるいと言うか、韓国映画ならもっとこいーっていう期待度と反比例。
いや、フツーに怖いんですけどね。

あ、こいつなんじゃね?って分かっちゃうところもなんだかなぁ。
って、犯人探しは監督
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ノンストップ(2019年製作の映画)

5.0

シリアスな題材のアクションコメディって奴かな。すげー面白かった!

邦画だといやになるくらいのオーバーアクションなのに普通に笑えてしまう。
そこんとこ誰か教えてほしい。

二転三転一捻りふた捻りの脚本
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2067(2020年製作の映画)

3.0

主人公の方、主人公とは思えないほどのなんだか弱っちくて首が長いw
でも映画にありがちな勇気と使命感満々の役どころじゃないからピッタリなのかしらん。

BGMや音楽はとても良かった。
いや、この映画には
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.0

前作ほどのインパクトは薄かったけどかなり面白かった!

ゾンビわらわら感とマッドマックス感が凄い!凄い!
なんて言うか、もうこれでもかってくらいのグイグイ感も!

でも結局は人間vs人間なのよね。
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

5.0

独特なカメラワークや時折入るシュールなカット、全体を通した色彩、どれもがクールでとてもステキな映画だった。

理屈っぽく言えば、どのシーンにも意味を見出せるそんな映画。

登場人物は個性派揃いで、特に
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世界沈没(2004年製作の映画)

3.0

これは映画で良いのか?
最初ドキュメンタリーかなと思って見始めたけどでも面白かった。
地球滅亡の4つのシナリオがとても現実的で興味深かったな。
特撮はちょっと陳腐なのだが現実的なだけに怖さに溢れてしま
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本当の目的(2015年製作の映画)

4.5

邦題もそしてジャケ写からして地味で、きっと内容も地味で暗いのかなと先入観先走りで鑑賞。

確かに地味なんだけど相当面白い。
訳あり女の3日間だけの友情ってとこか。
でもその3日間は凝縮された濃いモノで
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.0

キリストの教えを都合の良いように解釈し、神の名の下、同じ人間を肌の色だけで区別し、奴隷は己れの所有物だとうそぶく、そんな宗教を未だに生活にも政治にも満たしている国っていかがなものか。

アメリカの黒歴
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タイムシャッフル(2014年製作の映画)

4.5

24時間先が分かると言うことは過去にメッセージを送れると言うこと。
その発想からこんなサスペンスを考えるなんて凄いよね!

終盤はちょっとこんがらがっちゃったけどグイグイとした進行力で引き込まれてしま
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湿地(2006年製作の映画)

3.0

BGMも映像もとても陰鬱でおまけに土地柄も陰鬱。
主人公の刑事も陰気だし当然物語も陰気。
ダメって訳じゃないけどここまで暗いのも珍しいのかな。

現在と過去や、人物の相関が複雑と言うか多種でちょい混乱
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武器人間(2013年製作の映画)

4.5

戦争モノと思って邦題にそそられて観てしまった。
ちゃんとジャケ写見とけよ自分!

うぎゃーっ。

なんだこのこのおぞましさは!

前半はなんだろう?どんな秘密があるんだろう?ってな感じでドキドキしなが
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ベトナムを懐う(2017年製作の映画)

1.5

ストーリー、演出、役者共々に稚拙としか言いようがない。

哀しくてそして心あたたまる話なのだがこんな僕が観てもなんだこれって全編を通して感じてしまう。
なんだか安っぽいドラマ。

テーマはとてもいいん
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.0

終末を描いているんだけど何故そうなったかの説明が丸っきりないのがいいなぁ。
でも後半に出現するエセ家族までがあんまり説明ないのでよく分からんかった。

生き残った世界で僕ひとりモノは好きな設定。
だけ
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.5

多くを語ってしまう日本映画の対極にあるかのようなゆるやかで静かで(宇宙船が落ちてきた時以外はw)ほんわかした映画だった。

心が暖まるとか、静かな感動があるとかそんなんじゃないんだけど、時折ユーモラス
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めし(1951年製作の映画)

4.0

男と女、夫婦、女の幸せとは。
変化のない日々の中でそこに幸福を見出せればいいのだけど、毎日繰り返される旦那のメシという声にモヤモヤが抑えられなくなってしまう。

それでも顔を合わせなくなって何日も経つ
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ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

4.5

ちょっと変わった復讐劇なんだけど映画っぽくない復讐と言うかリアルな復讐ってこう言うものなのかってのがこの映画のポイントかと。

だからそこに焦点を当てていると思うから復讐に至る詳細なバックグラウンドは
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反則王(2000年製作の映画)

3.0

一プロレスファンとしては、にわか仕込みでロクに受け身も出来ないシロートが客の前でプロレスをしちゃいかん。
何よりお客さんに大変失礼。

と、マジでツッコミを入れてしまう。

ストーリーはなんてことない
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ロンドン・リバー(2009年製作の映画)

3.5

親は自分の子供のことをどれだけ知っているのだろうか。

という問いかけをロンドンのテロ事件に合わせて娘や息子を探す主人公のふたりが演じる。
それだけなんだけど、
大きな喜怒哀楽や起承転結もなく淡々とし
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東京の恋人(1952年製作の映画)

4.5

本物と偽物、嘘と真実、勝鬨橋の向こうとこっち、富と貧、様々な対比をコミカルに描きながら時折監督のシニカルな面も垣間見える。

原節子のお上品な役柄がちょいと鼻につく。靴磨き3人組の頭が弱そうな感じが少
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友川カズキ 花々の過失(2009年製作の映画)

3.0

振り返ればもう20年前になるのか、渋谷のアピアで初めて友川さんを見て、感動のあまりライブ後に友川さんにサインを下さいと確か言ったと思う。
そしたら、これから呑みに行きましょうと誘われて駅前の屋台で呑み
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疑いの中で(2019年製作の映画)

3.5

最後、良報を受けたあとの動機に至る心理具合がうまく表現されていないように思えた。
(まどろっこしい言い方になるけどネタバレになっちゃうから💦)

孤独なお婆ちゃんと夢ばかり追うグータラクズ男。

肝心
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デビルズ・メタル(2015年製作の映画)

2.5

メタル&スプラッターのてんやわんや劇。
って、それまでなんだけど、スプラッターは好きじゃないのにメタルってワードで観てしまって後悔。
バンド云々ってのはほぼなくて悪魔を呼び出してなんちゃらってやつ。
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.0

北欧デスメタルが大好物のおじさんにはたまらんかった!

ハチャメチャでムチャクチャで特に後半からのあり得ない展開がここまでとんでもないと清々しい!

会話に出てくるチルボドやフェスのお客さんが着ている
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受取人不明(2001年製作の映画)

4.0

受取人不明とは、怒りや絶望、未来が見えない人生への宛てどころが無いってことか。

物語の中心となる三者による三様の絶望と、それを取り巻く人達のこれまた絶望と虚無感。

決して朝鮮戦争の傷痕だとか、その
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力道山物語 怒涛の男(1955年製作の映画)

2.5

戦後のスーパースターの半生をとんでもないスピードで物語にしている。

物語のほとんどは相撲部屋に入ってからの下積み生活と親方とのいざこざ。
そのいざこざがどうも今ひとつ伝わってこない。
そして突然の結
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タイム・トラップ(2017年製作の映画)

3.5

設定が絶妙。
と言うか、若い男と女と子供、色々言い争いしつつもどんどん先へ進む。
冒険モノの王道?
それに原始人やら未来人やらが入り乱れるからハチャメチャっちゃハチャメチャ。

そして突然のハッピーエ
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いつか家族に(2014年製作の映画)

3.5

この時代だからなのか原作が中国だからなのか前半部分の急な息子に対する態度が分からない。いや、分かりたくもないんだけど。

イルラクにだけ肉マンを食べに行かせないところからの祈祷師のシーンでの心変わり。
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.5

んー、僕的にはエンドロールの歌が気に入らない。なんでみんな揃いも揃って歌なんだろう。歌そのものには罪はないんだけど僕としては余韻に浸れない。
それならいっそ外国の歌詞の意味が分かんない歌にして欲しい。
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守護教師(2018年製作の映画)

3.0

まずはキムセロン!
大きくなったなぁ!&やっぱ可愛い!

そしてマブリー(はーと)!
今回も彼の魅力を余すことなく表現してくれてます!
てか、そこまでの映画だったかも。
もうひと捻りあればなぁってそれ
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.0

幼くして視力を失ったシャオマーを中心とした群像劇。

コンという女性がなんとも魅惑的。
と言うか性欲に訴える見事な配役。
この生々しさは全編を通してうまく表現されていて、盲人であることを除けばどこにで
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日本の悲劇(1953年製作の映画)

4.0

まさしく日本の悲劇。
戦中戦後の混乱の世の中を必死に、今の僕たちには想像もつかないくらいに必死に生きた母と、戦後の新しい秩序と価値観の中で衝突する母と子。
母がどれだけ苦労して育ててきたかを訴えても冷
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希望の灯り(2018年製作の映画)

4.0

東西ドイツの統一がもたらした負の部分をスーパーマーケットを舞台に淡々と描いている。
大きなドラマはないけどひとりひとりには背景があってそれでも淡々と必死に生きている。
絶望で死にゆく人もまた淡々。
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