ノノさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.6

真っ暗部屋でみたから完全に目がいかれた!眼球をいじめたい人におすすめ。
映像で実験し続けているノエの好奇心は素晴らしい。2分割された画面、どっちの字幕を見たらいいかわからなくなって目が回りそうだったし
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エデンの東(1954年製作の映画)

3.6

旧約聖書のカインとアベルのような兄弟間の確執。
アブラがすごくいい娘のように描かれているけれど兄弟の間で揺れるとか一番残酷だと思うぞ。アーロンは取り返しのつかないことになっちゃったし。父親も戦争で高騰
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.7

忘れられない彼女と彼の一緒にいた時間を思い出させてしまう音楽、as time goes by苦しい!
君の瞳に乾杯って訳おもろいな。台詞がずっとキザで笑える。
なんだよ〜リックいいやつすぎるじゃんか。
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8人の女たち(2002年製作の映画)

3.5

やっぱり自分ミュージカル苦手だ〜!だけど主演女優8人が美しくて、女のドロドロした演技が最高に合ってた。アガサクリスティのような物語にちょっと抜けた感じのミュージカルパートが混ざり合う不思議な作品。

雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

3.5

死にかけたネコがめちゃくちゃ人形でよかった。家庭環境に問題のある小学生男子たちのふざけた日常。有り余るエネルギー、揉みくちゃになって遊ぶ姿が揺れる手持ちカメラで撮られる。子役たちのあんまり慣れてない演>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.7

めっちゃ久しぶりにリリィシュシュのグライドを聴いて泣きそうになった(/ _ ; )
この曲が使われているのを知らないで見たからびっくり。
テクノという人型ロボットが記録した家族の穏やかな顔と、生活の一
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浮雲(1955年製作の映画)

5.0

銀杏の歌詞にある、「ポンヌフの恋人のように踊らせて、浮雲のようにわたしを連れ去っていく」なんでこの並びなんだろ〜ってずっと思ってたけど、この二つを並べるのめっちゃセンスいいじゃんか。
1番近くにいるべ
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深夜の告白(1944年製作の映画)

3.7

めっちゃ画質悪かったけど、44年ならこんなもんか〜リマスターしてほしい。
保険金詐欺殺人の源流とも言われているけれど、初めからこんな強い脚本を作れるのがすごい。今じゃ映画やドラマで溢れかえってる動機に
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水玉の幻想(1948年製作の映画)

3.6

チェコスロバキアはストップモーションの天才がわんさかいるのか?実写にアニメーションをまぜる手法を使い、唯一無二の世界を作る人が多い。
水滴の中の世界。水とガラスのダンス。

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.6

悲惨な戦争を直視しないで済むふたりだけの禁じられた遊び。まだ小さいから死への恐怖が薄いのか、戦争で感覚が狂っているのか。フクロウが十字架を川に捨てるミシェルを凝視する。悪い行いは全て見られている。少年>>続きを読む

肉弾(1968年製作の映画)

4.8

日本良い国強い国、子供の声で読まれるこの言葉が頭の中で反芻する。終戦を知らなかった「あいつ」が魚雷のくっついたドラム缶の中で叫び続ける。ただアヴァンギャルドなだけじゃなくて、映像から溢れ出るエネルギー>>続きを読む

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.7

大切な人を失った時の悲しみって本当に尋常じゃないからいっそのことその人の記憶だけ全て消し去ることができたらいいのにと思うことはかなりある。
可笑しなミッションでシュールな映像が続くが、真面目にそのミッ
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第三の男(1949年製作の映画)

3.9

暗闇からぬるっと出てくるハリーの白く照らされた顔、下水道の水の輝きと奥行き、遠くに見える男の影。夜の暗く湿った街を捉えたいくつものショット、そこにやってくる風船をもったおじいさんの不気味さ。
光と影が
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軽蔑(1963年製作の映画)

4.0

倦怠期の夫婦喧嘩を約100分見せられているだけなのだが、見れるんだよな〜
赤と白のバスローブ。離れたりくっついたり、なかなか決断を下さずにいる2人。仕事で悩む男と愛に生きる女のすれ違い。ついでに商業映
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青春群像(1953年製作の映画)

4.6

すんごい見た記憶があるんだけどいつどこで見たのか全く思い出せない。
時には楽しそうに、また時には憂鬱そうにフラフラと街を歩く仲良し5人組の男たち。何をするにも一緒、みんなもう立派な大人なのに幼稚さがあ
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鏡の中の女(1975年製作の映画)

4.0

死を待つのは耐え難いからずっと何かに集中していればいい。トラウマは時間をかけて癒えるどころか時間が経つにつれ彼女の中に固くこびりついて離れなくなる。睡眠薬ODをして壁の柄をなぞる、怖い現実から離れよう>>続きを読む

カルメンという名の女(1983年製作の映画)

4.2

いろいろフランス映画を見て改めてゴダールを見るとやっぱり色の使い方が抜群にセンスいいんだよな。強盗をして警備員ともみくちゃになりそのまま恋に落ちる流れは馬鹿馬鹿しいが、絵になりすぎているので全然見てい>>続きを読む

失われた週末(1945年製作の映画)

3.8

限界のアル中男が酒を求めてフラフラと街を歩く。元は文才のある作家だったが、書けなくなり酒に頼るようになる。生活が送れなくなり、金もなくなり、施設も抜け出す。酒がないとまともな判断ができなくなるし、酒が>>続きを読む

青空娘(1957年製作の映画)

4.3

若尾文子かわいいーーー!!!
ストーリーはほぼシンデレラ。父親の不倫相手との子供だと知らされた有子が本妻の家で女中のようにこき使われる。都会の冷たい人間たちに邪険に扱われても元気ににこにこしてる主人公
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.9

広島の訛りとヤクザ特有の口の悪さで耳を澄まさないと何を言ってるか分からなかった。文太、顔イカついけど滲み出る優しさがあってはまる。似た顔の怖い人多すぎてこれどこ組の誰だっけって20回くらいなった。
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.8

一方ではテニスの試合、また一方では溝に落としたライターを必死にとる演出、どちらが警察に捕まってしまうのか。楽しすぎ〜!殺人現場のちょっとしょぼめの遊園地めちゃくちゃ楽しそう。セットデザインとストーリー>>続きを読む

突撃(1957年製作の映画)

3.8

戦争で死ぬのは必ずしも敵に殺されるだけではなくて、見せしめとして軍法会議にかけられ仲間に殺されることもある。軍では上の意思が絶対であり、死人の報告書でさえでっち上げられてしまう。命令に背けば仲間に殺さ>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.6

小さい頃に言葉の意味もよく分からず見てた記憶がうっすらある^_^
寿司屋での「キリタイネズミガイルカラ」のシーン好きすぎる。あとこの時代の栗山千明は唯一無二の美少女。制服姿にバカみたいな鉄の塊振り回し
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都会の女(1930年製作の映画)

3.7

都会の喧騒、ウェイトレスとしてこき使われる毎日にうんざりして田舎で小麦農家をしている男に嫁いだ都会の女。ただ、嫁ぎ先は男尊女卑、家父長制、都会よりも若い女がとことん搾取される世界だった。ラストは一度逃>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

階段のリフトで遊んでる時の楽しそうな顔が完全に私だった。
無罪判決が出た後に本当は有罪でした的なストーリーはよくあるけど、それだけで終わらせない最後の怒涛のドラマが良い。ビリー・ワイルダーもっと見たい
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.6

クソ暑いなか野球の知識がほぼないのに強制的に応援観戦させられていた身としてまじで共感できる会話が流れていた。最初かったるいのに楽しくなってきちゃうのも分かる。
気温が高くて暑いというイメージを画面をメ
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泥の河(1981年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

小学生くらいの子供の視点から撮られた作品が大好きで大体高評価なのだけれど、これは本当に傑作。
ぼけーっとした小学3年生の信雄は町の人間をよく観察している。おじさんのギョッとする耳、車に轢かれたおじさん
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子猫をお願い(2001年製作の映画)

3.6

5人のわちゃわちゃした騒ぎ方が可愛い。瓶を回してお酒を飲みまくったり、屋上で将来の旦那さんの顔を見る占いしたり、その後家に入れなくなって土を掘って野宿したり…
高校で仲良しでもその後バラバラになったら
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狩人の夜(1955年製作の映画)

4.6

妹ちゃん目も顔もまん丸でかわいいʚ•͈ᴗ•͈ɞ
指一本一本に「LOVE」「HATE」のタトゥー入ってるのおもしろすぎる。私も入れよかな。
金を狙う余所者が一家を騙し、入り込んでくるという設定はこれまで
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キャロル(2015年製作の映画)

3.6

どんなに美しい恋でも大切な人を裏切っているのだから幸せにはなれない。初めて2人がキスしたタイミングが良すぎてうわぁ…って言った。キャロルのテレーズを見つめる目が完全に愛しい人を見つめるときの目でケイト>>続きを読む

ブロークン・アロー(1996年製作の映画)

3.7

核弾頭セキュリティどうなってんだよとかツッコミどころは沢山あるもののアクション映画としてはめっちゃ見応えある。悪役トラボルタがしゃきっとしててかっけえ。最後の吹っ飛び笑える。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

女王とその周りの人間のドラマなだけに建物の内装がすんごい豪華で美しい。メイクや髪型も抜かりない。これまでのランティモスの作品の中でも1番制作費が高そう。真夜中の蝋燭の灯りで部屋の装飾が輝いていて素敵。>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

3.9

この時のアラン・ドロン美しい〜!!
感情が削ぎ落とされた登場人物たち、青く暗い街並みと、地下鉄のホーム。鳥が永遠に囀る生活感のない部屋、信用しきっているフィアンセ、嘘をつくジャズピアニスト。全部綺麗で
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緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

4.0

心が醜い若者たちに翻弄される年寄り。でも誰よりも気持ち悪いのはクリスの妻な気がする。元夫の写真飾らねえだろ普通^_^
ジョニーの処刑までで物語が終わらないところが良い!!!そこからのクリスの精神崩壊と
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ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

3.8

岩がたくさんある池みたいなところ近くにあったら毎日行ってしまうな〜
最後のレースシーンは誰がみても胸が熱くなると思う。素晴らしい青春映画だ^_^