ノノさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.5

終わってほしくない高校生活を過ごせた人間が羨ましい。刑務所と呼ばれる高校に通ってた自分にはこんな青春なかった。
himi制服似合いすぎてて全然気づかなかった。藤原季節が演じる先生激アツすぎるやめてくれ
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

3.8

なんて可愛い映画なんだ。アスペ故に人をイラつかせてしまうシモン、兄のために恋人探しに奮闘する。下手くそなドラムを叩く姿が愛おしい。自分アスペではないけど拘り激しいとことか、一つ気になることがあるとおか>>続きを読む

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

5.0

壮大な叙事詩的映画なので正直、大まかな設定を理解するので精一杯だった。あらすじ読んでから見ればよかった。でも絶対近いうちにまた見る!!!
カメラを覗き込むようにして撮られた白い顔、唐突に挟まれるメタ的
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パラダイス 愛(2012年製作の映画)

3.9

ケニアにバカンスにきた白人女性、豊満な体をしたおばさんたち。男に外見ではなくて内面を見てほしいんだと言い合う。p活してるおじさんを見ているようだった。
健康な体を欲するおばさん(おじさんも)気持ち悪い
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悪い種子(たね)(1956年製作の映画)

3.7

激ヤバの隔世遺伝から生まれたサイコパスガールが無双するストーリー。父親の不在で何か悪いことが起きるというパターンはかなり多い。また悪行を企んでいたローダに天罰かのように落雷するラストが気持ちいい。けど>>続きを読む

革命前夜(1964年製作の映画)

4.3

ブルジョワ階級なのに共産主義に傾倒している青年。「僕は革命前夜のような日でしか生きられない」勝手にノワール系かと思ってたら即興性のあるヌーヴェルヴァーグっぽいつくり。女の顔が超クロースアップで何度も何>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.6

冒頭のスマホ縦画面サイズの映像がクソつまらん陽キャ大学生のストーリーすぎてふぎゃーってなった。最初に1人刺された時の間がおもろくてケラケラ笑った。毎度のバチバチアクションがかっこいい。おびんたわら様で>>続きを読む

野いちご(1957年製作の映画)

4.8

野いちごなんてかわいいタイトルだけど、1人の死に取り憑かれた老人の現在と過去が交錯する幻想的な旅を描いている。始まりは悪夢的な怖い映画のようで、ラストはすごく優しい。
老いていくこと、死への恐怖、それ
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処女の泉(1960年製作の映画)

3.8

神の沈黙三部作ではないがこれも神の沈黙、不在について描いてる。生と死、愛と憎しみ、強い信仰と信仰の欠如。
信じるものは救われるわけじゃないよ〜

夏の遊び(1951年製作の映画)

3.8

イチャイチャする2人の横で気まずそうにしてるイヌが好き。美しい思い出の中で生きたいけどそうはいかない。一生2人でいると誓った男は海への飛び込みに失敗して死んだ。
心に壁をつくり生きてきたマリー、過去の
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.7

夏休みだ夏休みすぎる。楽しいことも、怖いことも、不思議なことも、大人たちが話すよく分からないことも…
自分が見たもの、聞いたことをありのままに綴るトントンから両親への手紙が淡々と読まれる。毎日いろいろ
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黒い罠(1958年製作の映画)

4.0

カメラの技術に感動した。最初の長回しはドローンなど全くない時代に取るのはめっちゃ大変だっただろうな。長回しのおかげで街の喧騒が流れるように美しく映されていてやばい。灯りの点滅でクインランからドアの張り>>続きを読む

ミスター・ミセス・ミス・ロンリー(1980年製作の映画)

3.4

最近ずっと若い時の原田美枝子に恋してる。ダラダラした若者たちの騒がしい日常、映るものは可愛いがストーリーは冗長。

息子の部屋(2001年製作の映画)

3.6

精神科医って自分が辛い時に辛い人間の話し聞かないといけないの地獄だな〜
自分の部屋というすごくパーソナルな部分を見せたいと思える人が息子にいたことを知る喜び。いなくなった人が繋げてくれた人と人。ブライ
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嘆きのテレーズ(1952年製作の映画)

3.5

全国の嫁いびりをしている姑に見せるべきだ。姑が一番怖い。サスペンスの緊張感はあんまりだったけどオチが良い。お金手に入れてうっきうきでナンパしたりしてたらびゅーんって車で轢かれるの最悪すぎる^_^
悪人
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キューポラのある街(1962年製作の映画)

4.0

貧乏な家族、どうしようもない現状をなんとかしようとする子供、鳩…大島渚の『愛と希望の街』を思い出した。
亭主関白で頑固な父親、飲み屋で騒いでいた母親、不良寸前の弟、当たり前のことを言ってくる学校の教師
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

3.7

字幕が欲しい!フンフン言ってて何言ってるか分からん。面倒なヤクザと病人を見捨てられない面倒でつんでれな町医者。反撥し合うも、親子のような2人。話は特段面白くはないけど、映像はやっぱり最高。何度も映る泥>>続きを読む

ジャヌスとサムの酔っ払い道中(2023年製作の映画)

3.6

怖いやつらに酒買ってこいって脅されて金なくしてどうしよう〜っていうアメリカ映画っぽい設定のフランス映画。そこからどんどんアホな展開になる感じじゃなくて離れ離れになる2人の心情を繊細に描いてるのが良かっ>>続きを読む

沈黙(1962年製作の映画)

3.8

啀み合う姉妹。姉は翻訳家として真面目に働きつつも病気に悩まされる、妹は小さい子供を持ちながらも性に奔放で見境なく男を連れ込む。
姉妹と妹の息子の3人で異国のホテルに泊まる。閉ざされた空間の中で今まで互
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孤高(1974年製作の映画)

3.9

音量壊れたのかと思ったらまさかの80分無音。字幕もなし。ほぼ顔のクロースアップで構成された無音のポートレートを永遠に眺める、家にある振り子時計の音が大きく脳内に響いて気持ちいい時間だった。
笑う、泣く
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小さい逃亡者(1966年製作の映画)

3.7

日本人の少年が父を探しに1人でモスクワに旅をする日ソ合作映画。7つのマトリョーシカに願い事を吹き込み、着々とモスクワに近づいていく。言葉は通じないが、少ない情報で意思疎通をはかる少年とロシア人の様子が>>続きを読む

悪魔の美しさ(1950年製作の映画)

3.7

ルネ・クレールの『ファウスト』今まで見たファウスト原作の作品の中では1番テンポよくまとまってて見やすい。
ファウスト博士に化けたメフィスト、キモじじいすぎる。大魔王様を呼ぶ時のライトがミラーボールみた
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

溥儀の自伝を原作にイタリア人であるベルトルッチが脚本、監督しちゃうのがすごい。歴史的にはフィクションの部分も多いとは思うけれど、このストーリーをベルトルッチが創造する色彩が豊かな美しい映像で堪能できる>>続きを読む

飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.9

ロメールかなり見ているんだけど毎度寝てしまう。だけどこれは可愛くて全然眠くならなかった。好きです。
5歳年上の25歳の恋人の浮気現場を見た事で、浮気相手の男の後をつける。その道中で出会った15歳の少女
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雄呂血(1925年製作の映画)

3.7

ストーリーもショットも100年前の作品とは思えない。無頼漢を称する者、必ずしも真の無頼漢のみに非らず。善良高潔なる人格者と称せらるる者必ずしも真の善人のみに非らず。教訓話のような、メッセージ性の強い作>>続きを読む

ファニー・ページ(2022年製作の映画)

3.6

オーウェン・クラインめっちゃ多才!かなりいい。16mmで撮られた少し古っぽい映像も、だらだらした雰囲気も、ガチナードしか出てこない野暮ったさも良い。
アメリカ版キモシェアハウスだ。視覚だけでやばい臭い
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生きる(1952年製作の映画)

4.3

死を見つめて初めて人は生を意識する事ができる。ここからってとこでころっと死んで葬式シーンへと切り替わるのが斬新。
一点を見つめまばたきもせずに目を見開きながら歌を口ずさむショット、暗闇に1人でブランコ
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.5

怪物姉妹の妹を偶然捕まえた男子高校生たちが怪物の体を使い遊び半分に実験をする。そして彼らの行動はエスカレートしていく。攫われた妹を探して姉が彷徨い、同じ学校に通う高校生を惨殺していく。
いじめられっ子
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美しき小さな浜辺(1948年製作の映画)

3.6

ひたすら雨が降り続く街の小さなホテルに来た主人公はどこか暗い雰囲気を漂わせている。過去の苦しみ、心の傷と向き合おうと葛藤する青年、周りの人々は彼の挙動を怪しがる。ずっとずっと雨、服もずぶ濡れで点けたタ>>続きを読む

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

3.4

オリジナルの方がやっぱりいいけどこっちも割と良い。齋藤飛鳥を好きだと思った事なかったんだけどポニテした彼女がやばすぎてちょっと好きになってた。背中ツンツンされたすぎる。

姿三四郎(1943年製作の映画)

3.9

満月と泥沼に咲いた花を見て柔道家として生きていくという決心をするシーンかっこよすぎないか。試合のシーンがすごく静かで地味であっさり勝ってしまうんだけどそれが良かった。風の音、虫の鳴き声、無音の空白。黒>>続きを読む

メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

3.8

音楽が鳴るタイミングで切り替わるカット割りと名前の途中で必ず雑音が入る演出がユニークで笑っちゃう。
ディズニー映画+流血=政治映画
観客は騙せても私は騙せない
ゴダール作品はそのまんまセリフをのみこめ
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哀愁(1940年製作の映画)

3.7

まじで超王道メロドラマだ。突然の運命の出会い、困難、そして再会…
初めてダンスをしてキスするときの2人の横顔の美しさ。結婚の報告に大喜びするダンサーの女の子たちが可愛い。
恋人の戦死の知らせを見てから
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.6

壮大すぎるハイファンタジーあんまり得意じゃないんだけど見たら見たで面白い。2001年頃の映像技術ってこんなに進んでいたんだっけか。シリーズ全部見よ〜!原作も読むか迷うな。

地獄(1979年製作の映画)

3.5

『青春の殺人者』のときも思ったけど、若い頃の原田美枝子びびるくらい美しい。それに毎回かなり体張った役をしていて驚く。
姦通によってできた生まれながらに地獄行きが決まっている少女。自らも腹違いの兄との近
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