がべさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

君の心に刻んだ名前(2020年製作の映画)

3.7

2人の友情、そしてそれを超えた感情。ただそれを正直に言えない時代や環境であったりして。台詞は多くなくとも、心の機微をセンセーショナルかつエモーショナルに描いており、台湾の風景とともに長らく世界観に浸っ>>続きを読む

失くした体(2019年製作の映画)

3.5

設定が斬新。謎テイストのフランスアニメーションは微妙にツボ。
「手」があらゆる危険を乗り越えて自分を探すので、ひええええとなる部分も多々あった。
主人公が完全なる悲劇の人ではなく、自ら引き起こしてそう
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

愛すべきロードムービーであることは確かで、尊敬し合う二人の関係が好き。
特に憧れのプロレスラーがやってきたシーンは胸が熱くなった。
ただ漁師の男の背景をもっと知りたかったのと、ラストはさらさらっとなん
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.0

夢と現実、過去と未来の境界線が曖昧で6,7割は理解できてないですごめんなさい。理解できず(理解するものでもない?)飽きてしまいました。
アジアの田舎の雰囲気はいいですね。

劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

3.9

「いかに給食を美味しく食べられるか」という生徒との勝負だけではなく、教育委員会とのバトルに笑って、泣いて。
たかが給食、されど給食。
真剣な思いを観ていたら、もう給食を食べることはできないのか、と一気
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

3.7

主人公のキャラクター描写はとても好きになれそうにないけど、あのファンタジーもホラーもユーモアも詰まった感じ、わくわくした。映画館で観たら感動して泣いちゃったかもしれない。
2人の関係が良くなったり悪く
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

2.9

ガールミーツボーイが詰まった映画。途中からは好きな場面もあり、ネオ東京をいっぱいに感じた。
ただ!私はやっぱり山戸結希監督はあまり好きではないらしい!!『溺れるナイフ』でも思った前半の合ってない音楽(
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

-

作り手の意図も相まってか、小川淳也という政治家がとても真っ直ぐで不器用な人物として見えた。家族にクローズアップした場面では不覚にも泣いてしまった。選挙運動中の罵声を浴びせられる父親なんて見たくないだろ>>続きを読む

性の劇薬(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

最近過激な描写が苦手になってきているので(じゃあ観るなよ)、それが続くとどういう気持ちで観ればいいのだろうと思っていたけど、後半はなぜこうなったかをちゃんと説明してくれたので有り難かった。説明されても>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.4

物語を把握できないわけではないけど、今までのシリーズ(DC?MCU?どれかわからないけど)を観ていた方が面白いんじゃないか、というか知っているよね前提で話が進んでいるようでまあ大人しく受け入れながら鑑>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.9

文通を介した恋愛、友情全てもろもろの三角関係がわー、これが現代の青春だな!って噛み締めながら観ることができた。何が魅力的なのだろうって考えた時に3人それぞれの人間性とそれを形成した背景がちゃんと描かれ>>続きを読む

ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

3.7

無理矢理髪を切ったり、強制的にレスリングの練習をさせる父の姿に対して始めは嫌悪感を抱いていたけれど、特に前半は「男に選ばれるんじゃない。お前らが選ぶんだ。」などの台詞と娘のこれからを考えたことによる行>>続きを読む

ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

3.7

辛すぎて何度も観るのをやめよっかなとも思ったけど、観てよかったというか、このような状況に目を瞑ってはいけないと感じた。アニメーションならではのファンタジーな要素と独特な絵の雰囲気のおかげで、タリバン政>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.6

響は天才なのだろうけど、メディアや世間が神格化し過ぎていたのではないかとも思う。彼女はただまだ未熟なだけで、やってはいけないことをわかっていなくて、でも気をつけようとしていたし、名誉や地位よりも友達を>>続きを読む

小さな恋のうた(2019年製作の映画)

4.0

沖縄の問題を中心に、大人の言う事情が分かるようで、でもそれで自分たちのやりたいことや友情が壊されてもいいのか、そんな葛藤の中で揺れ動く。
高校生の彼らにとっては、音楽の力がすべてを包んでくれる。あまり
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

デリヘル嬢の待機室で行われる会話劇のテンポ感は元々舞台作品だと知り納得。その空間には男たちも居て、「お前らは体を売ることでしか存在意義がない」と叫んで馬鹿にするシーン。自分がそこに居たら死にたくなるく>>続きを読む

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

3.4

背伸びして都会の街をるんるんで歩きたくなるような、可愛らしい映画。流動的に映る場面に対して、あ、この画好き!となる部分が多かった。
ただここでこんな行動する??と思う所があったり(高校生と過ごした環境
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.4

期待値が高かったのもあるけど、刺さらなかったなあ…あのクラスにいた女子の立場のように見てたからかなあ。あーうるさい男子、でも事情が色々あるんだな、みたいな。
プツップツと切れてしまうような纏まりのなさ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.8

あるカップルのニューヨークでの1日の様子を映した作品。静かに次々と起こる出来事に目が離せなくなり、ニューヨークの景色、ジャズの音楽がとても心地よい。
何年か前に『ミッドナイト・イン・パリ』を観たとき全
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.0

ドラマと同様、今回はさらに新しいキャラクターも加わってパワーアップ。これネタ尽きることなくストーリー作ることできるよね?もうずっと永遠にOL達を見ていたい。
これもドラマと同様だけど、最後ちょこっと謎
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mellow(2020年製作の映画)

4.2

お花屋さんの男性と、周りにいる人々の恋愛にまつわるお話。平和な日常と、たまに些細なことがあるから人生は楽しい。そしてどんな形であれど誰かを想い、伝えられることは素敵なこと。
こういう映画を観て恋をした
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センセイ君主(2018年製作の映画)

3.6

浜辺美波ちゃんがかなり振り切っていて好感。
一途な想いが誰かの頑張る原動力になるって素敵なことだと思う。

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.6

オンライン試写会にて。
ミニマルなライフスタイルを目指して断捨離を始めた主人公。潔く全てを捨てることは難しい。どんなモノにも人との思い出が結びついており、上手く整理することは簡単にはできないと思い知ら
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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

3.8

寮生だけの問題じゃない、諦めたら世の中の損失になる。
大きな権力を前にして、今まで彼らが培ってきたものと、近衛寮に対する本音を目の当たりにする。
やっぱり京都の大学生って熱くてかっこいいな。
あと毎度
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.8

12分の短編もの。台詞は特にないけど、映像で伝えられる深い悲しみに涙した。音楽と、影を利用した表現が新鮮。短いので是非ネトフリで観てください。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.7

親によって人生は変わってしまうなんて思いたくないけど、この映画も、実際にモデルとされている事件も、やっぱりそう思わされてしまう。子どもも母を好きでいることでしか自分の存在意義を見つけられなかったのかな>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.7

まず映画に懸ける青年の想いに胸が熱くなった。
途中からはこのファンタジーの感じだと最後は悲しい結末で終わるのかな…って思いながら観ていたけど、自分的には意外な展開に泣きそうになって、じんわり温かい気持
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.7

喪失"される"側の目線のみで描かれる、とても静かな作品。彷徨い続ける姿に言葉にできないほどの哀しみと、今見えているものをどう受け取ったら良いのか不思議な気持ちでいっぱいに。
音楽の雰囲気と台詞の少なさ
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インスタント沼(2009年製作の映画)

3.7

Filmarksでフォローしている方が絶賛していたので観てみた。麻生久美子がはっちゃけすぎてて超可愛い。
このテンポのいい緩さは同じ三木聡監督の『亀は意外と速く泳ぐ』っぽくて好き。
こういう風に楽しく
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バトル・ロワイアル II〜鎮魂歌(レクイエム)〜(2003年製作の映画)

2.5

1のポップでクールな殺し合いが最高に面白いのに、この続編なんなの…世界平和を謳いたいのか、藤原竜也の物語を完結させたいのかどっちつかずだった。途中から薄目で観てた。2000年代前半の忍成修吾は強い。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

爆弾犯を疑われ、メディアや世間に追い詰められたリチャード・ジュエル。「権力を尊重する」ことをモットーに生きてきた彼がそれに裏切られた時、どんな事を思ったのか。
ただ彼が犯人でないと知っていても、こちら
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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

-

ドンピシャ世代には堪らないエモエモノスタルジー映画。
おジャ魔女が大好きだった3人が大人になって悩み事を抱えるが、再びどれみちゃん達に背中を押され自分を見つめ直していく物語。
ストーリーはありきたりな
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ホテルローヤル(2020年製作の映画)

2.9

岡山天音、伊藤沙莉のあの役どころ、好演が良かった。
ストーリーとしては何に焦点を当てたいのか、中途半端でふわふわした気がしてしまいました…

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

3.9

血のつながりだけが家族だけではない。メイジーには違った形、だけど大切にしてくれる別の2人の親がいた。
メイジーの瞳に映るものは一見優しい世界なのに、実は傷つけられる残酷なもの。
彼女はまだ幼いのに耐え
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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.5

時間が短かったためか、あまり物語に入り込めず、インド人だからといって差別されることなどに同情する暇もなく、結末に感動することなく、終わってしまった。実話だから仕方ないけど、ちょっと暗めな映画?おじさん>>続きを読む