kaz666さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

''視覚''という概念において、ここまで新たな可能性を見せつけてくれるとは。ウェスアンダーソン最新作、劇場にて鑑賞。
みんなはどうか知らないが、ウェスアンダーソンは新たな作品を出す度に新たな感動をさせ
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ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

2.9

映像のマジシャン…と呼ばれているのかは分からないが、PVディレクターであるだけの表現であった。
同じようなユニークな映像表現としてはティム・バートンと比較してしまうが個人的にはゴンドリーが好き。
全体
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.9

社会的な倫理観でいえば映画という物理的娯楽に対してこのような作品はまったく不毛であるし、この作品は''表現''であるべき存在である。どこを切り取っても、この作品を映画で表現しなければならないという意味>>続きを読む

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.9

作品のプロットが秀逸。内容が3部構成になっており作品事態の重厚感作りに抜け目がない。
ライアンゴズリング演じるスタントマンが別れた女と息子のために銀行強盗を繰り返す。それを射殺するブラッドリークーパー
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アイアンマン3(2013年製作の映画)

3.5

こういった原作もので、なおかつ、相当な市民権を得ているような作品を監督するなんてのはよっぽどの物を作らないと世間は納得しない。
日本でも、数多のマンガ原作が実写化し心を折られてきたことだろうが、スーパ
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用心棒(1961年製作の映画)

4.5

個人的に邦画最強は七人の侍であると自負しているが、用心棒も捨てがたい。七人が生まれていなかったら、これが最強になっていたかもしれない。
七人の侍はあまりにも武骨で、アッパー作品であり他の追随を許さない
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.7

これを今ごろになって見た。理由は特にないが。
何せ、障害者を扱った作品である。ぼくは障害者を扱った、という事象を前面に出した作品はあまり好きではないが、この作品は障害者を前面に出していた。
個人的に、
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.5

復活おめでとうございます。
今日からアプリ登録した方にはわからない事象ですが今日から皆さん、レビューUPのラッシュになることでしょう。楽しみわくわく。
閑話休題ー
ずっと見たくて探し回ってた作品だが、
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

2.6

映画好きたるもの、こういう作品もきちんと観てみないとあかん、という自己陶酔的な衝動に駆られたので、鑑賞。
結論から言うと、普通。極めて普通に近い普通である。
ゼルウィガーが、真面目なコリンファースか、
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

この時代、情報が希薄な日本の空間の中でよくここまで人間を描いた作品を撮れたと思う。まだまだ日本は映画という芸術に関して鎖国的な部分が多々あって、カメラワークにしてもそれは斬新なものではないし、内容的に>>続きを読む

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.4

熱帯魚、ヒミズの成功があってこの作品であると思う。
自由度が非常に高く、広い視野を持って映画という四次元空間を多角的に捕らえている。視点が様変わりするし、妄想のイマジネーション部分があまりにもぶっ飛ん
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.3

特撮作品としては、平成ガメラ三部作の評価が映画ファンの間で高いとは知っていたが、なかなかタイミングが合わず見れていなかったが、ちょうどアンチヒーロー的な作品が個人的なブームだったので見てみた。
世間的
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ホビット 思いがけない冒険(2012年製作の映画)

4.0

さすがのピータージャクソンの一言である。
ピータージャクソンは元々ゴア系のホラー畑出身である。
予定調和の中に、緊張と緩和の黄金比がしっかりと構築されてある。
脚本どうあれ、今作は、指輪三部作よりも余
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タイピスト!(2012年製作の映画)

3.9

ジャケットが秀逸。
こういう春色のジャケットに、タイトルロゴ、さらにGAGA配給の作品は基本的にまちがいないです。
当然のように恋愛要素はあるが、これはあらゆるギミックを盛り込んだスポ根作品である。
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

2.5

トータル的に見れば非常につまらなかったが、とても惜しい作品だと。
子供が生まれなくなった世界で、とある少女が奇跡的に子供を懐妊する。
その子供を守りながら逃走する的な内容ではあるのだが
なぜ子供が生ま
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.7

メルギブソンはなぜかこのての作品好きですね。メルギブソンの演技はあまりにも胡散臭いけど、ブレイブハートもこの作品もめちゃくちゃ面白かった。
簡単に言えば爽快アクションであったが、手持ちカメラのブレを利
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ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

3.8

アランパーカーの作品はミッドナイトも、ライフオブ~も好きだが、またこれらの作品とは違った側面から観れた作品であった。アランパーカーの特徴といえば言わずもがな、その吐き気をもよおす様な独特な心理描写。人>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

4.1

メタルギアの小島監督も絶賛していた作品だが、なるほどめちゃくちゃ面白かった。
面白かった…といえば大変語弊があるくらいどんよりした作品ではあるのだがドラマ性に整合性があり簡潔であった。
そもそも離婚す
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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.4

ガスヴァンサントは、実にもっとも''死''と強く向き合っているでも監督ではないだろうか。
それは恣意的にというかあまりにも具体性がない''死''の概念ではあるので作品間に''死''の概念がふわりと浮遊
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ面白かった。
フィンチャーの作品の特徴として開始5分のワンカットでキャラクターを描く。その分、不毛なだらだらしたカットを省くことができるし、テンポという形で旨みを引き出すことができる。
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

3.9

4点に極めて近い3.9。限りなく透明に近いブルー的な感じで。

この作品は実話を元に構成された作品である。
何を隠そう、ぼく個人は実話を元に構成された作品がすごく嫌いで…見るには見るが、それがどうした
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麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.3

映像がアナログで良かった。同監督でいえばdriveもこの映像にしてくれたらよかったなあ、と今にして思うわけである。
タイトル通りpusherの栄枯盛衰をテーマにした三部作の一作目、かつレフンのデビュー
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.5

月並みだが、ジュエルデルピーがあまりにもかわいすぎて、それだけでこの作品のセンスの高さを伺えてしまうのはさておき。
本来のラブストーリーの定義を完全に覆しており、変化球作品が大好きなぼくとしては、たい
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.5

よくレンタルショップでホラーに分類されてはいるが、これはこれでホラーではない。
属にいうシリアルキラーのエドゲインがモデルとされているが、''人を殺す''定義が秩序的で言い訳がない。
レザーフェイスは
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

3.4

今となってこの作品を振り返ってみれば何も覚えていないが、いつしか雑誌のインタビューでリンチが''作品自体を理解するのは生産的ではなく、理解という概念こそが、そもそも人間の概念のなかでも曖昧模糊としたも>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

3.2

あまりにも尺が長いので敬遠していたが、ようやく視聴。
尺が長い作品には尺が長い理由があるし、尺が長い分それだけの説得力がいる。個人的には可もなく不可もなくという感じだが、ドイツのSSであるシンドラーが
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.6

タランティーノのしては脚本の整合性があって物足りなさも多少あったがヴァルツがとにくカッコよすぎて良かった。テーマがナチスドイツのプロパガンダ映画と、ナチス狩りであり、第2次大戦中のドイツを主軸にしてる>>続きを読む

ザ・エージェント(1996年製作の映画)

4.4

キャメロンクロウ作品のなかでは、ペニーレインがずっと一番好きな作品だったのだが、昨年ぐらいに何気なしにこの作品を手にとってみたら、一番好きな作品になってしまった。
個人的な嗜好でいくと、いい音楽といい
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.4

数年前、アカデミー作品賞を授賞した作品ではあるが、この年のアカデミーは不作だったのか、この作品があまりにも好評価につながったのか、定かではないが、このような作品がアカデミーを取るというのは嬉しい限りで>>続きを読む

トランス(2013年製作の映画)

3.0

実に惜しい作品である。どの側面から見ても中途半端である。
ネタバレになるので、詳しくは言えないが、この作品でとあるフェチの描写があるのだが、これが実に中途半端であった。女優のプッシーが露出されたとき、
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横道世之介(2013年製作の映画)

3.5

キャスト、タイトル、ジャケット、全てに於いてグッとこなかったので、見る気はしなかったが、何かと話題作であったのでレンタルにて鑑賞。
鑑賞後、いろいろ裏切られたのと予想に反した演出でなかなか楽しめた。
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.6

話題作だったのでレンタルしてみた。
内容としては富裕の障害者とソーシャルワーカの黒人との触れあいの話だが、''障害者''を扱った作品にしては妙なセオリーが存在しなくて良かった。
もう少し内容に触れれば
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.5

巷ではなかなかの評判の悪さではあるが、個人的にはかなり良かった。
さて世間的には、何と比較した悪評なのであるのか?
前作、もしくはTV版なのか。
皆まで言う必要性もないのだけれど、これはヱヴァンゲリヲ
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ブロンソン(2008年製作の映画)

3.7

レフン作品でいえばdriveより良かった。
ただ、この作品に関してはあまりにもスイートスポットがなさすぎて、好きか嫌いかはっきり別れる作品である。
恐らく、嫌いな人の方が多いと思う。
個人的には''好
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

2.5

レビューを書く個人的な定義として、これを読んで大なり小なり、作品を見る上での参考になればいいな、と思いながら書かせて頂いている。
あまりにも利己的になりすぎると、つまらない世の中になるので、あえて内容
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.8

突然、余談なのだが
サムライミ版のスパイダーマンでヒロイン役を演ったキルスティンダンストという女優をご存知だろうか?
あの作品で演じているキルスティンダンストを見て、キレイやら美しいやら、そういった感
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