コーカサスさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班(2021年製作の映画)

3.3

2018年にテレビ放送されたドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』の劇場版。
一台の無線機を通じて現在と過去の刑事が繋がる物語は、安定した俳優陣の芝居もあり毎週楽しみにしていたドラマだった。
その劇
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突破口!(1973年製作の映画)

3.6

ニューメキシコの小さな町の銀行を襲い、大金を物にしたチャーリー(マッソー)と仲間たち。しかし、それは何とマフィアの隠し金だった。
生き残ったチャーリーと相棒のハーマン(ロビンソン)は、 警察と殺し屋の
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(2020年製作の映画)

3.3

中島みゆきの名曲「糸」をモチーフに、菅田将暉と小松菜奈の主演で映画化したラブストーリー。

名曲に頼ったまま、主人公が選ぶラストは賛否を呼びそうだ。
縺れかけた糸なら強く引けば切れるだろう。しかし、運
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RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語(2010年製作の映画)

3.6

49歳のエリートサラリーマンが母親の病気や親友の死をきっかけに、子供の頃からの夢だった電車の運転手に転職し、失いかけていた家族の絆を取り戻す心温まるヒューマンドラマ。
中井貴一を筆頭に、奈良岡朋子や高
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.7

刑務所を脱走した男ふたりが、ひょんなことから神父になりすまし、目の前の国境を越えるため修道院で暮らすことに。

マイケル・カーティス監督&ハンフリー・ボガート主演による1955年の同名作のリメイクで、
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南部の反逆者(1957年製作の映画)

3.5

『オール・ザ・キングスメン』でピューリッツァー賞を受賞したロバート・ペン・ウォーレンの原作を、『ビッグ・トレイル』や『ハイ・シエラ』のラオール・ウォルシュ監督が映像化。

南北戦争と奴隷問題を軸に、南
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ブラザーズ・グリム(2005年製作の映画)

2.0

グリム童話をもとに、マット・デイモンとヒース・レジャー演じるグリム兄弟が繰り広げる奇妙な冒険を描いたダークファンタジー作品。

様々なグリム童話が引用された“素材” と、ファンタジー・コメディ・ホラー
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誰かがあなたを愛してる(1987年製作の映画)

3.8

“賢者の贈り物”

原題の『秋天的童話』が示す通り、秋の紅葉が美しいニューヨークを舞台に、3人の香港人が織り成す大人の恋の物語。

後から知ったが、監督は香港の女流監督
メイベル・チャンということで妙
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風の輝く朝に(1984年製作の映画)

3.8

時は1941年―。
第二次大戦が勃発し、日本軍侵攻下の香港を舞台に、ひとりの女とふたりの男の愛と友情を描いた香港ニューウェーブの傑作だ。

『愛と復讐の挽歌』では敵味方だったチョウ・ユンファとアレック
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エスター(2009年製作の映画)

3.7

3人目の子供を流産してしまい、心の傷が癒えないケイト(ファーミガ)と夫ジョン(サースガード)は、その苦しみから逃れようと9歳の風変わりな少女エスター(ファーマン)を養女に迎え入れた。
すると彼女の周り
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大いなる別れ(1947年製作の映画)

4.3

“Play It Again, BOGGY”

殺された戦友ジョニーの過去を調査していたリップ (ボガート)は、彼が殺人罪で告発されていたことを知り、その事件の目撃者がいるナイトクラブへ向かう。
さら
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エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

4.7

時は1955年―。
私立探偵エンゼル (ローク) は、ルイ・サイファー (デ・ニーロ) と名乗る男から戦前の人気歌手ジョニーの行方調査を依頼され請け負うが、捜索を続けるうちに次々と惨殺事件に巻き込まれ
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ウィンチェスター銃'73(1950年製作の映画)

3.7

射撃大会で優勝し、ウィンチェスター銃を獲得したリン (スチュワート) は、仇敵ヘンリー (マクナリー) に銃を盗まれてしまう。
リンと相棒のハイスペード (ミッチェル)
は銃を取り戻すべく旅に出るが、
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テッド 2(2015年製作の映画)

3.4

前作同様の下ネタと過激で下品な “おっさん” テディベア『テッド』の続編。
今回はまさかの法廷へ。
“人間ではなくモノである”ため、タミ=リン (バース) との結婚も子供を持つことも許されないテッドは
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テッド(2012年製作の映画)

3.6

友達のいない少年ジョンは、クリスマスに両親からもらったテディベアに《テッド》と名付け、彼に命が宿るように祈ると、なんと奇跡が。
テッドは人間の言葉を話し、感情を持つ “生きたぬいぐるみ”となり、ふたり
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乱暴者(あばれもの)(1953年製作の映画)

4.6

“不良映画のバイブル”

バイクレースのトロフィーを盗んだジョニー(ブランド) 率いるバイカーズが田舎町に乗り込むと、そこへ敵対するバイカーズも現れ、トロフィーの争奪戦が始まった。
ある夜ジョニーは、
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バンディドス(1966年製作の映画)

4.0

異端か、正統か―。

かつて仲間だったビリー(ヴェナンティーニ)に両手を撃たれ、二度と拳銃を握れなくなったマーティン(サレルノ)は、ある日出会った青年リッキー(ジェンキンズ)に銃の手解きをし、復讐を託
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アンダーカヴァー(2007年製作の映画)

3.5

警察官の父バート(デュヴァル)と兄ジョセフ(ウォールバーグ)とは正反対の道を歩む弟ボビー(フェニックス)は、ロシアンマフィアが経営するナイトクラブのマネージャーとして自由に生きていた。
麻薬密輸を巡り
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地獄の逃避行(1973年製作の映画)

3.6

テレンス・マリックの監督デビュー作。

15歳の少女ホリー (スペイセク)との交際を禁じられた25歳のキット (シーン)は、彼女の父親を殺害し、ふたりは逃避の旅に出る。
1958年にネブラスカ州で実際
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アウトブレイク(1995年製作の映画)

3.6

アフリカの小さな村で突如発生した原因不明の伝染病がアメリカに侵入。
強い感染力と高い致死率を持つ未知なるウイルスに立ち向かう伝染病研究所スタッフたちの姿を描いた、まさに現在のコロナ禍を予見するかのよう
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ダイ・ハード/ラスト・デイ 最強無敵ロング・バージョン(2012年製作の映画)

3.3

『ダイ・ハード』シリーズの第5作。
本作では本国アメリカを飛び出し、ロシアを舞台にジョン(ウィリス) と息子のジャック(コートニー) が親子で活躍する。

ヒットした作品ほど続編は難しい。
数多く存在
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

3.6

何の前知識もなく、アニメシリーズも見たことのないまま、“泣けるアニメ”という触れ込みに惹かれて観賞。
京都アニメーション作品だけに、どのカットを切り抜いても美しい。

筆者のような観賞者が今さら何を語
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.2

かつて60~70年代のアメリカで、低予算のB級映画を2、3本立てで上映していた映画館「グラインドハウス」に、カルト映画マニアのタランティーノがオマージュを捧げた“一切CG無し”のクールなカーバトル・ス>>続きを読む

脱出(1944年製作の映画)

4.0

“紫煙と眼差し”

男がまだピカピカのキザでいられた40年代、文豪ヘミングウェイのベストセラー小説をノーベル賞作家のウィリアム・フォークナーが脚色、名匠ハワード・ホークスが映画化した不朽の名作。
その
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.5

好評だったドラマシリーズから劇場版ロマンス編、そして本作へと安心・安定の面白さ。
日本映画お得意の“ドラマから映画化へ” の図式には、些か疑問と偏見を持つ筆者のような映画ファンでも大いに楽しめる娯楽作
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.7

“名選手が必ずしも、名監督として成功するとは限らない”

スポーツ界で度々耳にするこの言葉は、そのまま映画界にも当てはまる。
但し、この男だけは除いて―。
今やその姿をスクリーンで観ることが出来るだけ
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

4.1

アメコミのイベントに参加するため、イギリスからやって来たSFオタクのグレアム (ペッグ) とクライヴ (フロスト) が、UFOの跡地巡りの途中で、なんと “本物の宇宙人” ポールと遭遇。
彼らは迫り来
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コブラ(1986年製作の映画)

3.8

「コブラを呼べ」

明らかに『ダーティハリー2』のオープニングを意識したであろう、コブラが描かれたグリップのアップから始まるオープニングからシビれまくるスタローン版『ダーティハリー』。
実際、その『ダ
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.6

思えば2019年は『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』)に始まり、本作『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』で締めくくられた、まさに “シティーハンターの年”>>続きを読む

オクラホマ・キッド(1938年製作の映画)

3.5

政府によって解放されることになったオクラホマを舞台に、悪党に父を殺された無法者オクラホマ・キッドの復讐を描いた古典西部劇。

ジェームズ・キャグニーを主役に、ハンフリー・ボガートが悪役として登場してい
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U.M.A レイク・プラシッド(1999年製作の映画)

2.8

巨大なワニと人間の戦いを描いた動物パニック映画。

サメもいいがワニもいい。
何を隠そうワニとB級映画が大好きな筆者だが、唯一 “意味深なラスト”にニヤリさせられるも、肝心の物語に至っては間延び感が否
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ロード・インフェルノ(2019年製作の映画)

3.5

家族を連れて車で帰省する途中、ハイウェイで白いバンにあおり運転をしたことで、バンの男から執拗に追いつめられる恐怖を描いたオランダ発のサイコサスペンス。

あらすじだけを読むと、あの『激突!』を思い出す
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.9

エリート大学に通う3人の男子学生が巻き起こす大騒動と、行方不明になった仲間を捜す10年後の現在を、インド映画お得意の唄とダンスを交えながら描いた笑えて泣ける秀逸なヒューマンコメディ。

昨今、日本やイ
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クライ・ベイビー(1990年製作の映画)

3.9

カルト映画の帝王ジョン・ウォーターズ監督が愛する50年代のアメリカ・ボルチモアを舞台に、不良グループのリーダーで革ジャンとダックテイルをクールにキメたクライ・ベイビー (デップ) と山の手のお嬢様アリ>>続きを読む

潜行者(1947年製作の映画)

3.8

“顔のない男”

無実の罪を着せられ投獄されたバリー(ボガート)は脱獄し、謎の女性アイリーン(バコール)の協力のもと、整形手術で顔を変え、真犯人を突き止める。

ボギーとバコール夫妻が共演した4作品『
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シルバラード(1985年製作の映画)

3.6

1991年6月8日土曜のフジテレビにて、本作が“テレビ初登場”した日の切り抜きによると、映画評論家の品田雄吉氏は高評価ながらも “よく勉強して作った優等生の西部劇である” と解説している。

これには
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