コーカサス

テッド 2のコーカサスのレビュー・感想・評価

テッド 2(2015年製作の映画)
3.4
前作同様の下ネタと過激で下品な “おっさん” テディベア『テッド』の続編。
今回はまさかの法廷へ。
“人間ではなくモノである”ため、タミ=リン (バース) との結婚も子供を持つことも許されないテッドは、弁護士のサマンサ (セイフライド) を味方に、正式な市民権を求めて裁判を起こす。

相変わらずの馬鹿馬鹿しさは健在だ。
少年の頃の願いが叶ったジョン (ウォールバーグ) とテッドの関係は、未来から来たネコ型ロボットのドラえもんとのび太、またはオバケの世界から来たQ太郎と正ちゃんの間柄と実によく似ている。
もし、ジョンがのび太なら「さようならドラえもん」のような感動が、また正ちゃんなら『劇画オバQ』のような最も切ない結末が用意されただろう。

云わずもがな『劇画オバQ』は名作だ。
しかし、その反面「彼らのその後の物語は本当に必要だったのか?」と未だ答えが出せないままでいるのも事実。
そう考えると、相変わらずの馬鹿馬鹿しさこそが、ジョンとテッドを幸せに導く最大の武器であり、彼らに必要なのは涙ではなく毒であるということも頷ける。
こうなれば、さらに下品な“おっさん”となって我々をどこまでも呆れさせてもらいたい。

31 2022