あさのさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

あさの

あさの

映画(1535)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.5

久しぶりの鑑賞。会話のすべてが無駄なく宝石のように素晴らしい。設定も現実的かつロマンチック。8年もあれば変わるところはたくさんあるけど、そうじゃないものもある。お互いの話に興味を持ちながらも、自分の意>>続きを読む

ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

4.0

夢だけじゃ生きていけない。支えなきゃいけない人がいる場合は特に、時間もお金も自分のものだけではない。でも夢がなくても生きていけない。その難しさを丁寧に描いた良作。夢や目標は、生きる上でのエンジンだなと>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

3.8

抜け殻のような主人公とエネルギー溢れる周りの人間。その真意がわかる時、ゾクッとする。誰かしたらどこかはクレイジーで、そう思って生きていきたい。

オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.3

結構大変なことが起きてるのに、割と簡単に乗り越えたり、受け入れてみんな生きてる…ように見える。ゆえに、共感難しく。自分の人間としての浅さが原因なのだろうか。

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.8

わかりやすいメタファ。喉の違和感と過去、ヘロインと将来が見えない相手との恋の中毒性。痛みがあるということを自覚してこそ、新たな栄光が見え始める。
アントニオバンデラスの人生楽しくない感じ、好演。

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.5

メイン3人のことをわかってるようで今ひとつどんな人間か掴めない。だから共感が誰に対してもちょっと難しい。テーマが面白いから余計に残念。
発明家のジレンマ(夢と金や便利な物が残酷な物にもなりうるとか)を
>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.8

最初の1時間はちょっとテレビドラマ感が強くなかなか入り込めなかったけど、後半、焦点の当て方を変えてくるところ、そこからその背後にいる何千万、何億人をも巻き込んでいくところは圧巻。データやら法律やらより>>続きを読む

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.8

テーマの1つでもあるプライバシーが1番気になった。誰に何をどこまで話すか、それもプライバシーの1つだと思う。親なら、特に育った環境が複雑ならなおさら、子供のことを子供が見て体験したように知りたいと思う>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

3つ分の映画を見たくらいの盛沢山な内容。夢、恋、家族そして社会すべてバランスよく散りばめられてた良作。見ている途中、人生で1番の期間は何者でもないけど何者でもなれる間だけなのかも、と少し切なくもなった>>続きを読む

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.8

オスカーをヒーローに見立てるような作りでもなく、手ブレカメラで淡々と描いていくところが好印象。その撮り方によって、こういうことが日常の一部として起きてるんだとさらに教えてくれている。

花とアリス(2004年製作の映画)

3.5

誰でも思いつきそうで思いつかない発想を広げ、なんとも言えない世界観を作っちゃうのはさすが。それぞれ悩みとか抱えてるけど、時折それをふと忘れてしまうシーンを入れてくるのもうまい。やっぱりセリフよりも映像>>続きを読む

(1955年製作の映画)

3.8

タイトルの意味を含めとてもわかりやすい話。自分は崖の上にいると気づいた頃には、もう戻る場所はなくなっちゃってるのかもしれない。だからこそ、ちゃんと忠告を聞かないと。

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.5

普通の人生とそうじゃない人生。後者で何より怖いのが仲間というもの。守ってくれるのか、裏切るかもと切られるのか、その差なんて本当、紙一重。ライフラインを狙うところもリアル。でも「アイリッシュマン」を見た>>続きを読む

甘い人生(2005年製作の映画)

4.0

イ・ビョンホンの人物描写が大してないのに、きっとこういう人生を送ってきたんだろうなあと言うのがすごくよくわかる。
似たような作品はあるのに、他のとは違うどこか特別な余韻が残る。ほんの一瞬だけでも誰だっ
>>続きを読む

ヘウォンの恋愛日記(2013年製作の映画)

3.5

ヘウォンの傍から見たら色々と持ち合わせてるのにどこか穴が空いてる感じ、上手だった。家族のことが影響してるのか。
にしても、ホンサンス作品で一貫してるのが、中高年男の嫉妬ほど惨めなものはないということ。
>>続きを読む

ハハハ(2010年製作の映画)

3.3

色々と紙一重。コントのような話をよくもまあ、2時間くらいの話にしたよね。しかも大したオチはつけず笑

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

4.0

アリの泣き顔が印象的。でも泣き虫とは簡単には称せないところにこの話の深さがある。貧しいけど弱者や他者への優しさ、思いやりがある。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.5

雨音や足音もセリフなのではと思うくらい音がこの作品でも大事にされてる。現在というのは、結局は過去の思い出と目にしてる物、聞こえてくる物だけで作られてるのだなと自分は感じた。特に孤独な人にとっては。だか>>続きを読む

教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

3.5

自分が主人公だと思ってても、きっと誰かにとっては所詮脇役。年配の男の嫉妬は醜すぎるから気をつけなきゃ笑
間のハングル文字、字幕あればよかったのになあ。

次の朝は他人(2011年製作の映画)

3.5

現実なのか妄想なのか、その曖昧さがモノクロによって効果的に働いてた印象。でも、自分勝手な男が都合よく解釈して次の朝を迎えて、その彼の目から一緒に物語を見せられてるともとれる(笑)結局すべて主観的?

ソニはご機嫌ななめ(2013年製作の映画)

3.3

ちょっとテンポわろし。笑いどころも少なかったかな。でもあの音楽が流れてきた時は笑った。本人は意図しなくて周りがぐわんぐわん翻弄される。ほんと、男って…涙

3人のアンヌ(2012年製作の映画)

3.8

めちゃめちゃ笑ったよ。ライトハウスのくだり、3回とも「知らんのかい!」と突っ込んじゃったよ(笑)ライフガードの彼、この映画のMVPでしょ!心情や背景が違うだけでいろんなドラマができちゃうね、人生は。

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.5

この映画の影響を受けた作品をすでにたくさん見たからなのか、そこまで特別な映画とは思わなかった。分岐点はあの夜だろうけど、1回レールを間違えてそのままズルズルと…いや、何度か立て直す方法はあったけど、そ>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

3.8

よくあるスパイの狭間で苦しむ話だけど、他の類似作品よりも「選択」について考えさせられる。信じるべきものは極秘で入手した情報か、それとも一緒に作ってきた思い出か…。

密偵(2016年製作の映画)

3.8

大切なのは人物よりもあくまでその思想や考えで、でもやっぱり当事者は心を持った人間なわけで…この狭間にいることは想像以上につらいんだろうなあ。
そして、鶴見さん、出演してくれてありがとうございます。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.8

一番近くにいる人が一番遠い切なさ。もっと簡単な選択があったのに、やっぱりジェニーの過去がそれを拒むのか。仲良しだけど実は全然環境が違うフォレストとジェニー。家族や友人など周りの人に恵まれたら、そういう>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

分かり合えたことの喜び、相手のことを知りたいと思う好奇心、そしてその両方を兼ね備えた相手に巡り会えた奇跡…大事にしなきゃいけないね。
てか、ヤクルト(笑)!

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.0

デジタルリマスター化を熱望。
この主人公達と同じ歳にこの映画を初めて見た。多分そのせいだ、夏は始まるときから終わりがもう見えてるせつないものだと思い始めたのは。

映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.2

もっとずっと見ていたかった。逃げるの、それとも向き合うの、常につきまとう選択。恐いのは誰だって恐い。でも、やっぱりちゃんとけりをつけとかなきゃね。
川井さんのキャラが強烈なんだけど、でももうちょい成長
>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.2

逆から物事を見ることで新たに分かることがあるのかもしれない。でも、変わらないのは人生は出逢った人でその大半が形成されるということだと思う。それぞれのライフステージで、影響受けた人はいる。そして、やっぱ>>続きを読む

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.8

脚本面白い!けど、最後の展開は個人的にはあんまり好きじゃないかな。見た後に感想を言い合いたくなる作品。ストーカーと純愛の境目、紙一重と言いたいのかもしれないけど、やっぱりそこには大きな違いがあるよ。ベ>>続きを読む

かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.8

結局は同じ人間なんだよ。見終わって、それ以外の言葉が見つからず。
育った時に身についたもの、その後に身につけさせられたもの、その狭間で苦悩する新さんは見ているだけで辛い。あのスーツケース見たときの欲し
>>続きを読む

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

3.5

堅い頭じゃなく柔らかい頭で見れば、いろいろとすんなりいく。生と死の違い、人間と動物の違い、過去・現在・未来の違い…曖昧なマーブル色の接点があるかもしれい。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.8

奇妙な映画だ。可笑しいけど不気味な雰囲気が全体に漂う。横並びのテーブル、音が際立つ飲食シーン、松田優作のセリフ、変な間、その他諸々…。お母さんだけが"普通"にみえるけど、それがまた奇妙にみえる。
タイ
>>続きを読む

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

3.8

レスリーチャンだから成立したような映画。時代に翻弄された、というフレーズがよく当てはまる。文化を軽んじる罪は重い。