説明的なセリフが少ないのと、本作のテーマ、"記憶"の欠如が見事に調和してるようで自分にはすごくはまった。映像が少しレトロなのもさらに手伝いグッド。
当の本人だけじゃなく、支える方の葛藤を描くあたりは「>>続きを読む
前半のコメディ調で見てたら、後半からビンタされて、目を覚ませと言われたようだった。イデオロギーより家族だ!
音楽のところやそれぞれの背景はめちゃ面白いのだが、キャラクターや人間関係の描写が中途半端なと>>続きを読む
無駄のないセリフとか、伏線のはり方とか、うまいよね。ちゃんと社会が見えて主人公たちの立場もわかる。
辛い状況が生み出すブラックファンタジー映画。
2つのものが、どうやって対立して、分かり合って、また対立するのかがよく分かる。
どっちが資本主義でどっちが共産主義か、もうそんなスケール自体が古いんだな。
基準はそれぞれが人間と社会の関係かな。社会>>続きを読む
長回しによる臨場感は流石なんだけど、その合間に起きる、今では普通のこと(ジョークで笑う、桜がきれい、赤ん坊に癒やされる、きれいな歌に聴き入ってしまう等)がいかに美しく愛おしいかというところの方が自分に>>続きを読む
カセットテープのアイディアはよかった。
中身の思い出に触れることで容器だけだったはずの自分に段々と愛着が湧いてくるとことか、すごくわかる。とてもロジックな仕組みだった。
もっと颯太を深堀して、時間かけ>>続きを読む
ちょっとズレた感はこのころから健在。
組織人の前に一人の心を持つ人間であるというメッセージは、後の作品でも脈々と受け継がれている。その起源を見た。
「ワンダー 君は太陽」を思い出した。
ほぼ、すべての考えや振る舞いをする人が出てくるし、実は周りの人間こそが問題だとそっと教えてくれてるようだった。
超くだらないのに、大事な事がいっぱい詰まった映画。小木さんがどはまり役。情熱を持つ人間には敵わないし、その情熱に感染することの素晴らしさを改めて知った。やっぱり自分の目で見て、頭ではなく心を動かすのが>>続きを読む
トイレットペーパーのとことか、アイディアの面白さはこの頃から突出してる。ポン・ジュノ監督は真実にはそんな関心がないのか、そもそもそんなものないと考えてるのか、あらためて思った。当時?の韓国社会も批判し>>続きを読む
残された者はいなくなってしまった者を覚えつづけるという使命がある。絶対に自らその使命を捨てちゃだめなんだ。
泣いて、落ち着いて、元気になってまた泣いて…こうやってちょっとずつだけどしかやっぱり立ち直れ>>続きを読む
主人公のブラン、最初の自己紹介通り最後のピースが見つかるまではずっと受け身の観察者。後半までほんと、主役かよと思うくらいの脇役ぶり。
オーディエンスの視点≒マルタだからこそ、
ブランはその先を見てたか>>続きを読む
ベタだけど人間味があふれていた。
誰かの夢を一生懸命応援するのも立派な夢だと思う。ブロークンイングリッシュもほっこりした。
感情も生まれつきあるものではなく、誰かから教わるもの。育まれるもの。
幼少期の体験はその人を形成する根幹になるし、それはきっとずっとそうなんだろうなあ。自分自身のことを考えてみれば、誰しもそれは納得の>>続きを読む
社会派エンタメ兼警告映画とでも呼ぶべきか。言いたいことがここまでまっすぐだと逆に気持ちがいい。
確かにベタな伏線の引き方で先が読めるし、みんなに取りこぼしなくわかってもらおうとする過去の振り返り方はや>>続きを読む
映像よりも生々しいナレーションに引き込まれた。ドイツ兵を称えるとこも聞いていて、感動するんだけど虚しくなってきた。じゃあ何でこんなことしてるんだろう…。
人類が滅びるまでこれは忘れちゃいけない。けど、>>続きを読む
思ったほどの奇抜さはなく、割と正統派?な作品。見どころは、主役二人のパフォーマンス。時間を共に過ごすと、やっぱり情が出てくるよね。最後あたりはあまり納得できなかった…。
愛もなければ希望もほとんどない映画だった。そしてみんな自分のことしか考えず、誰かに何かの責任を押し付け、自分は“被害者”だと訴える…。ただ、若者3人と老人は微妙に違った。そこから思うに、監督はこんな人>>続きを読む
恋愛話よりも親と子供の関係の方がよりフォーカスされてた印象。性別関係なく結局は一緒に時間を過ごすことが大事だと。故に後半一気に盛り上がる。でもそれも松本さんの好演技があったからだと思う。
アクセルば>>続きを読む
世の中には法を犯さなきゃ生きてけない人がやっぱりいて、その人たちのことをどこまで責めらるのか、自問しながら見ました。
縁や恩の繋がりは、困ったときにたよるべきなのかもしれない。
自分がひねくれ者だからか、この映画に出てくる「好きだったら絶対に伝えた方がいい」的な考えが、あまり共感できず…。何だか自分のために(自分の気持ちを整理するために)告白している気がして、対象として相手は>>続きを読む
これでもかと言うくらい笑いを差し込んでくるので、鑑賞中、終始笑顔。
それぞれのキャラもだけど、何より設定が面白い。平日の昼間なのにすごい人。知らない人たちと一緒に笑うっていいなあ〜、劇場っていいなあ〜>>続きを読む
ずっと後回しにしてたけど、「ラストレター」を見てついに鑑賞。
すれ違うことに美が盛り込まれた作品。偶然がとてもお洒落にデコレート。ロマンチックっていう表現もなんか違う気がする。
たしかに全てを知り尽>>続きを読む
ドイツ語訛りの英語とか、ドイツ人がやりそうな変に真面目なところとか、ドイツ人の(他国から理解されにくい)笑いのセンスとか、全編ほぼ英語なのにドイツっぽさが凄く上手に表現されていた。
てか、ヒトラーを題>>続きを読む
岩井監督は、偶然の出来事をそうなる運命だったと言わんばかりにストーリーを作り上げていく人なんだろうなあと勝手に思ってしまった。
なんでだろう、とっても切なくて、儚くて、そして悲しい話なのに、それが美>>続きを読む
相変わらず無駄なく誇張せず、ほしい所でさり気なく流す音楽、さすが巨匠。メイン5人の役柄も本当無駄なく効果的で描写も十分。
イーストウッド監督がいつも嘲笑う英雄記を今回はさらにわかりやすく、いかにいい>>続きを読む
この役はかなり難しいんじゃないか。「イフ」に何か意味があるのではと深読みするがわからず。そこまで彼をいじらない周りの優しさにほっこり。
話としてはよくある内容なんだけど、あきない。音楽や衣装含め雰囲>>続きを読む
コメディやサスペンスや社会問題の要素もあるけど、本作の主軸は最後は人間の尊厳を問う物語。何処までおちても、ヒューマニティは忘れるなと。時に自分ではどうしようもないことを陰で人に言われてると思うと、そり>>続きを読む
予想はしていたけど、後半アドレナリンが止まらなかった。前のめりだった。そこへ来てテレビを見てた奥さんのあの一言、一瞬にしてツーンと涙腺を刺激された。ラストシーン、伝説物語ではなく、二人の男の友情物語に>>続きを読む
"ひらめき"は日常過ぎて僕らが見落とすありふれたことから、"創造"は奇抜すぎて僕らが考えられない方法で、そして"共有"は言葉や世代の壁、更にはスーパースターと庶民の壁も越えてやってのける、凄い人だった>>続きを読む
やっと見れた。
別に特別優しくて凄いやつじゃないのに、いろんな人にちょっとずついい影響を与えてる人、どこにもいそう。
時間をズラして見せられる分、余計に切ない。てか、ズラし方がうまい。
入口と出口のジャンルが違う映画。社会派コメディとでも呼ぶべきか…。いろいろ諦め、楽な方に行こうとすると、待ってましたと言わんばかりにそこから搾れるだけの利益を得ようとする者がいる。
匂いや景色だけではなく、触感もまた想い出の装置を起動させる。ノスタルジアや後悔の塊としての役割をこの映画では右手が担う。大冒険を経て、再会した「失われた体」は何か違う。このタイトル、誰が主語と考えるか>>続きを読む
後半急いでしまった系の典型的な映画。急すぎて置いてかれた感あり。主人公二人の描写も中途半端だった。デートの所をもう少し深堀してほしかった…。
もう何十回と見ているオールタイムベストを初めて劇場で鑑賞。ありがとう、午前十時の映画祭さん!
始めてみたのが高校1年。何回見ても色褪せないし、当時のことを思い出す。映画はいつ、どんなときに見たかもと>>続きを読む
考えが違うからって、友だちになれないわけではない。救いを求めたいときに訪れる沈黙。お告げに従ってきた者にとってこんな辛いことはないんだろうなあ。二人の名演技がキラキラ輝く。