あさのさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

あさの

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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.8

組織にとっては一つの駒かもしれないが、当事者からしたら一人の人間。ちょっと素人感が垣間見える所が余計にハラハラするし、同じ人間な感じがした。きっと意図的に作ってんだろうな、スピルバーグ巨匠は。”情報”>>続きを読む

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.8

青春映画によくある、見た目と中身の成長スピードのギャップに苦しむところはちゃんとしっかり描かれているし、何よりそれぞれが背負ってる過去がヘビー。幼少期のトラウマがいかに後の人生を蝕んでいくか。そこまで>>続きを読む

インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

3.8

権力の汁は極上の甘さなんだろうな。人の命なんか苦にならないほど。クリーンさを保つことの難しさも身にしみる。外から攻撃するんじゃなくてエイリアンみたいに中に寄生さして、いざとなったらどばあとぶち破るみた>>続きを読む

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.8

誰かにちゃんと見てもらってて、更に良いところを褒められるとやっぱり嬉しいし自信がつく。みんなそれぞれにちゃんと役割がある。そして、悪い人が誰も出てこない。ロックの力かな。そう信じたい。

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.8

マヤのプライベートの面を中途半端に描かず、あくまでテーマが彼女の任務ってとこがいい。でも、淡々と描いていく中で、人間味がちょっとずつ垣間見える。
監督はやっぱりハラハラさせるのがうまい。

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.5

今の人生に後悔をしてない人にこの機会を与える所が面白い。性格や趣味なんて環境や周りの人間によっていくらでも変わるんだな。

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.8

表向きのヒューマンドラマの背後にあるのは、個人の問題と社会の問題が重なっちゃったらどうすべきかという点。そっちのが気になって考えた。課長と署長の違い。課長がちょっと出来すぎてる感じはするけど、こうやっ>>続きを読む

暗殺(2015年製作の映画)

3.5

どんな時代にもいろんな考え方をする人がいた。自分のことしか考えない人はそれぞれの集団にいて、それは今だって変わらない。でも、密告者はスパイとはちょっと違う気もする。あくまで私利のためとか?
あと、日本
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アジョシ(2010年製作の映画)

3.8

ウォンビンのアクションシーンもだけど、目で訴える演技が素晴らしい。生きる気力を奪われた目、怒りに満ちた目、安堵感あふれる目…かっこよすぎるぜ。

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.5

ブラックだけど、ユーモア入れてくるところはポンジュノ監督らしい。相変わらずそうあってほしいと思うところをちゃんとズラしてくる。見たくなかったあのグロいシーンもそう持ってきたかと思った。オルタナティブな>>続きを読む

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.8

もっと楽しい映画かと思いきや、わりとシビア。現実って、大人って、厳しい。でも、あの時はよかったなと思える時代があるだけいいのかな。
病院で流れる韓ドラへの自虐的な反応がなぜか一番笑えた。

怪しい彼女(2014年製作の映画)

3.5

もう忘れてたけどふとしたときに思い出す苦労体験、ホロリくるよね。シムさん、台本通りかもだけ、観察能力ずば抜けてるでしょ。

ベテラン(2015年製作の映画)

3.8

ユ・アインのこんなやつは絶対に許せない感、ハンパない。そう感じさせる彼の演技、まさに狂気。組織と個の関係がわかる作品でもある。

猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.5

特技がなくても誰かに辛抱強く寄り添い、その傷を癒やせるのは、本当にすごいこと。猟奇的な理由を探ろうとしていた時点で、彼は選ばれし者。

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.0

パワフルかつ繊細。見てる方もトラウマになりそうな内容。テンポも構成の良さは素晴らしい。どんなに小さくても余計な火は起こさない方がいい、知らない内に焼け野原になっちゃうかもしれないから。

女は女である(1961年製作の映画)

3.8

結構シビアなテーマを遊び心満載で描いてる。音楽もだけど自分には色の使い方が印象的だった。赤と青、ぶつからずに目立ってた。

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.0

多くの言葉に頼らず、音と映像と観客の想像力で物語を進めていくことができる監督は本当に凄いと思う。この作品のように。
本題からづれるけど、おかずが足りなくてお腹いっぱいにする方法=味付けを塩辛くするとい
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.5

ちゃんと当時の社会が見え、個の葛藤もわかるクライムドラマ。でも、誰視点で見る映画か少し悩んだ。銃がなかなか当たらない感じとか、今のアクション映画にも引き継がれている気がする。

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.0

結局、家族以外は自分の”物”という意識がないんだろうな、すべてが一時的なんだろうな。こんなヒヤヒヤの人生、自分は絶対に嫌だな…。共感難しく。

ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)

3.8

色々と母に起きたことを見てきた息子だからこそ、あんな風に優しくなれるんだな。好きなこともやりながら大事な人のためにもちゃんと時間を使う、素敵な人生だと思った。

もみの家(2019年製作の映画)

3.5

とてもいい話だし、南さんはじめ出演者ははまり役なんだけど、「え、いつの間に?」感が多々見られた。もっと苦労して大変だったはずなのに、そこまで感じられず。朝ドラのような内容をコンパクトにしすぎたからだと>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

三島さんが、この議論をちょっと怯えながらも楽しんでいるように見えるのがとても印象的。違うところは違うとはっきりさせ、分かり合えるところはっきりと訴えるとこも清々しい。ユーモアはたっぷりだし、自分の弱さ>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

4.0

昔を知らない人同士だからこそ、家族や友達ではないからこそ、正直に話せること、はっとさせられることはあると思う。何でも恋愛に繋げたがる作品が多い中、そうじゃない男女の物語は貴重。
いろいろ揺れる家族を持
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ももいろそらを(2012年製作の映画)

4.0

雑な言葉とまっすぐな気持ち、なかなかうまく一致させられない。本当、人間って難しい。

ふとしたことから思わぬ繋がりや結末に繋がるのは映画だからなんだけど、不器用なだけで、悪気はないのに、誰かが傷ついて
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.0

監督の怒りの矛先は、特定の人や価値観じゃなくて、今の環境。大人の都合で作って守ろうとしている環境。
そのときに何がより大事か、その優先順位はできるだけ誤らないようにしたいと思った。

チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.8

みんなの友情に似た関係も、チワワの生き方も、どう考えても浅く刹那的で儚い。"華やかさ"が、虚しさと直結してしまう印象。
金の切れ目が縁の切れ目の感じもリアルだった。結局みんな、チワワといることで何らか
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.8

大変勉強になりかつ楽しめた。出てくる人もみな個性的。テンポもよし。ちょこっとファンタジー、いいよね。
大学のサークルのとこ、めちゃスカッとした。

世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)

4.2

夏のおぼろげで、永遠に続かないのがわかっている感じ、ノスタルジーとはちょっと違うどこか寂しい気持ちになる。好きなことに理由はないけど、よくわかないけど、どうしてもやってみたい、いろいろ想像するとわくわ>>続きを読む

十年(2015年製作の映画)

3.8

この映画が作られた5年後に見たが、まんざらでもない。各作品の監督たちの危機感がとてもまっすぐに伝わってくる。

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.2

第一印象は、何だか凄いものを見たとしか言えず、どんな映画だったかすぐには説明できないような作品。見終わってだんだん落ち着くと、ちょっとずつああだった、こうだったって言えるんだけど、でもやっぱり後半60>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

今の価値観や常識からは考えられないことが当たり前に通っていた、しかもそんなに遠くない昔の話。この映画が優しいのは、(ある一人を除き)どんな人間にも変われるチャンスを与えてくれているところ。だからこそ、>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

3.5

留守電のところ、めちゃ笑いました。
主人公二人以外のところが濃すぎて、二人が脇役のように見えた不思議な感覚。どっかで見たことあるなあというシーンがいろいろあったけど、どれも正確に思い出せない。これも三
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東京干潟(2019年製作の映画)

4.5

この短い時間にいろんなメッセージやテーマがぎゅと無駄なく詰め込まれてる。
社会問題と個人の問題は絶対に切っては切れない。でも、社会の流れに乗らなくても、幸せにはなれる方法はあるよとおじいさんがやさしく
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名もなき生涯(2019年製作の映画)

3.5

音楽と映像の美はやっぱり圧倒的。葛藤を観客も一緒に体験できる。最後のメッセージも沁みる。
でも、ごめんなさい、やっぱり長かった…。
たぶんメインは二人で話の展開も予想されたから余計にそう思ったんだな。
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静かな雨(2020年製作の映画)

4.2

説明的なセリフが少ないのと、本作のテーマ、"記憶"の欠如が見事に調和してるようで自分にはすごくはまった。映像が少しレトロなのもさらに手伝いグッド。
当の本人だけじゃなく、支える方の葛藤を描くあたりは「
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.5

前半のコメディ調で見てたら、後半からビンタされて、目を覚ませと言われたようだった。イデオロギーより家族だ!
音楽のところやそれぞれの背景はめちゃ面白いのだが、キャラクターや人間関係の描写が中途半端なと
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