あしたかさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.7

ウェットな雰囲気の硬派ミステリ。驚きもまあまあ。
最後の演技合戦は見応えがあった。ハリー・メリング、ハリポタのダドリー役の人だったんですね。良い演技でした。
ミステリ好きの人、クリスチャン・ベイルが好
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

傑作。
ハリウッドがトラウマを乗り越える物語。成仏映画とでも言おうか。
タランティーノのハリウッド映画への愛が痛いほど伝わってくる。どんな気持ちでこの映画を作ったかを考えると、ラストの隣人との会話は泣
>>続きを読む

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.8

前作直後の話なので、怪我をしているローリーに出番が少なめなのは残念だが、その分街の住人たちが頑張っている(そして大勢死ぬ)。
クライマックスが派手で良い

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

ディティールの積み重ねで魅せる映画。
殺し屋の流儀、仕事人ぶりを見る作品。殺し屋をやってるとこんな事があります、を順に見せられる。
刺激は皆無なので退屈に感じた。
好きな人もいるようなので単にNot
>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

3.5

マイケル・ベイ監督作品。
銀行強盗をした兄弟が救急車をカージャックして逃走。

ベイ節炸裂の相変わらず派手なカーアクション絵面。アクションに関してはそれ以上言うことは無い。
ドラマは普通。終盤、やけに
>>続きを読む

アテナ(2022年製作の映画)

3.8

移民が住むフランスのアテナ団地で少年が警察官に殺害される。怒れる住民が暴徒と化し警察と衝突、街は大混乱を極める。

長回し多めのドキュメンタリーチックな映像でカオスな暴動を映す。
できるだけ良い環境で
>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.9

原作は「映画のようなゲーム」として唯一無二のアクションゲームだったが、この映画は他のアドベンチャー作品の模倣のような感じがするというか、新鮮味に欠けるのが少し残念だ。
尤もアクション映画としては高水準
>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.2

ウルグアイ人を乗せた飛行機がアンデス山脈の奥深くに墜落。生存者たちは雪に囲まれた極寒の地でサバイバルに直面する。
地獄からの生還劇(実話)。寒さと飢えの極限状態を描くとてつもなくハードな映画。

見て
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.5

市子、生きてくれ。

私の大好きな映画ジャンル”親しいあの人のことを俺は実は何にも知らなかった”に位置する1本ということで期待の鑑賞。ドゥニ・ヴィルヌーヴの『灼熱の魂』みたいなあれです。
結果、最高の
>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.0

ザック・スナイダーが撮りたかったスターウォーズ。
尺のほとんどを仲間集めに使っているが、それが超劣化版七人の侍状態で驚くほど面白くない。
最後の30分くらいは絵ヂカラのゴリ押しで多少は息を吹き返したが
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

あのケネス・ブラナーの半自伝的な作品にして歴史ドラマ。
宗教対立、暴力、貧困等を子ども目線で描く。基本モノクロ、部分的にカラーの美しい映像からはノスタルジックな雰囲気が漂う。映画の映像だけがカラーなの
>>続きを読む

Viewers:1(2021年製作の映画)

4.5

YouTubeで見られるやつ。少ない時間にSFとドラマがある傑作

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.7

4本まとめての感想だが、ウェス監督の相変わらずの独特な画作りとセンスに感心と安心感。
全てをキャラクターに語らせる様はまるで小説という概念そのものを映像化したかのよう。
我々が普通考える小説の映像化と
>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.8

怖い笑顔を浮かべた人が至る所に現れるホラー…だと思っていたが、実際は怖がらせ方がルール無用なので個性に欠ける上に少しズルいと感じる。
笑顔である理由も想像にお任せのため若干のタイトル詐欺感。続編に期待
>>続きを読む

サイトレス(2020年製作の映画)

3.7

盲目の女性を主人公とするサスペンス風ミステリ。
そのため、観客に見える映像は全て彼女の”想像”である。新しい情報が手に入る度にそこにある映像は追加なり修正なりされていく。
要は信頼できない語り手状態で
>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

4.0

人間の持つサディズムをテーマとした作品。
悪趣味で残酷で不快。厭な気持ちにさせることが目的だろうからその意味では100点だが2度は見たくない。
勇気のある人は見ればいいと思います。
ただ怖いもの見たさ
>>続きを読む

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

構成要素は愛、馬鹿、残酷、死…。
くだらなさに溢れた佳作。
低予算の全てを逆手に取り面白さにしてしまう力技。日本の特撮の怪人みたいなのが沢山出てきてグロテスクなのにどこか癒される。
脚本や演出は定石”
>>続きを読む

子猫をお願い(2001年製作の映画)

3.6

「私のせいだけじゃないと思う」
この言葉に全てが詰まっている。
学歴社会、貧富の差など、自分の力だけではどうにも出来ない運命にジワジワと侵食されていく5人の友情は、いつしか形を変えていく。
テヒ(=ペ
>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.5

『アンブレイカブル』『スプリット 』のまさかの続編にしてクロスオーバー作品。

つまらなくはないが物語も映像も流石に地味すぎる。
無理矢理3人を同時に登場させている印象を感じる。安っぽいクロスオーバー
>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.8

そうそう、この意味不明さと不条理さがシャマランフィルムだよね。私は大好き。
"〇〇〇の〇〇〇"をモチーフとした映画であることは前半で察したが、その方面に私は明るくないので解釈が難しい。
それを置いてお
>>続きを読む

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

4.1

あの衝撃的なオチを持つ前作「エスター」の前日譚。
"あのネタ"が割れている状況でどうやって前日譚なんか作るの?と思ったら…これは凄い。
よくこんなぶっ飛んだ話を作れるなと。
異常×異常でサイコパス度2
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.2

これは面白い。ブラムハウス、流石の打率。
超高性能ロボットミーガンがひたすら可愛い。可愛いのに人を殺す。そのギャップがまた良い。
単なるスラッシャーに終わらず、家族のドラマになっているのが良かった。
>>続きを読む

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

4.0

死霊館フランチャイズの作品にして、久々のスピンオフでないナンバリングタイトル(死霊館エンフィールド事件の続編)である。
監督がジェームズ・ワンではなくなったので心配だったが、このシリーズの伝統である「
>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.4

全編がデジタルプラットフォームの画面上で展開される脅威のサスペンス。
前作も凄かったが今回も凄い。ぶっ飛んでる。
誇張抜きで15分に1回は衝撃の事実が発覚する。こんなに体感時間が短い映画もそうそう無い
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

父・母・兄が聾唖者である家族の中で、唯一聴覚障がいを持たずに生まれてきたルビー。
そのため彼女は昔から家族にとっての"通訳"という重大な役割を担っていた。
早朝から父・兄とともに漁船に乗り仕事をし、そ
>>続きを読む

カルト(2012年製作の映画)

4.0

三浦涼介演じるネオを見たくて鑑賞。
低予算ホラーの中ではちゃんと怖く作られている方。白石監督ということで流石の安定感。
霊能力者が敵わない→更に強い霊能力者が出てくる という流れもわかりやすく恐怖を演
>>続きを読む

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.3

奇妙な因果で遊園地跡地で清掃をすることとなった主人公だが、そこは殺人人形たちの巣窟だった…!
こんなあらすじから想像できる展開は一切無い、全てを裏切る痛快アクションスプラッターコメディ。
無敵の強さを
>>続きを読む

ガール・ネクスト・ドア(2004年製作の映画)

3.7

好きになった隣人がポルノ女優だった。
下ネタだけの話かと思ったら恋愛モノ、友情モノ、学園コメディとしてしっかり作られていて思いのほか面白い。
終盤の壮大な作戦には笑ってしまった。
初性交のシーンは普通
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

世界観の精緻な作り込みと壮麗なショットの数々に圧倒される…が、その物語や設定を理解出来たかというと出来ていない。
これはガチガチの硬派なSFなのでわかり易い大衆向けファンタジー大作とは一線を画す。
>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

浅い話をすると「お酒は程々にね」という結末なのだが、実際はそんな単純な話ではないように思う。

彼らにとってお酒とは人生を良くも悪くも変え教訓を与えたものであったと同時に、自分自身を見つめ直すきっかけ
>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.7

ループものの最低限のツボは押さえてる感じでそれなりに楽しめた。既存のループものとは違う解決方法をどう思うかは好みが別れそう。
豊富な下ネタが結構笑えるが、正直下ネタくらいでしか他の類似作品との差別化が
>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.4

自分が映画に求める要素てんこ盛りの最高の作品だった。
ホラーやサスペンスの皮を被っているが、その正体は少年ジャンプみたいな激アツ要素の集合体映画。
ネタバレ回避の為に詳しいことは何も言えないが、無駄が
>>続きを読む

7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

3.7

ベトナム戦争(ひいては戦争そのもの)の不毛さを1人の青年の苦悩を通して生々しく描いた作品となっている。

母国の為にと戦ったのに待っていたのは悲惨な帰還兵差別と反戦運動であり、自分は一体何の為に戦った
>>続きを読む