ヘロヘロなテンポに加えて怒涛の世界観説明台詞でこれは……となっていたけど、山下リオと岡田将生の演技が瑞々しくて意外に見ていられた。台詞トチりっぽいシーンを普通に使っていたり、唐突なダンスシーン(ヨサコ>>続きを読む
上映時間の短さもあってか、過去作よりエネルギー減な印象。ただ、特徴的な画面分割はハム太郎とあややムの対峙シーンで効果を発揮。出崎統の演出は瞬間のエモーションを最大化させるためのものだったと再確認。絵本>>続きを読む
出崎統ニズムが迸る大傑作。戦い、友情、そしてロマン。躍動と光が全編を満たす。
初大島渚。
黒人捕虜がやってきたことに端を発して、村がおかしくなっていく。異分子の扱いをめぐって集団の持つ負の側面が炙り出されるような意図だったと思うんだけど、あまりにも俯瞰というか、個々のエピソード>>続きを読む
大学の文芸サークルでの飲み会を思い出した。三島由紀夫の魅せ方わかってるスター感、芥正彦登場時の「面白い曲者出てきたー!!」感。激燃え。全共闘の敗北と三島の死について、半世紀を経て関係者が総括を述べてい>>続きを読む
ジブリの元ネタ宝庫。ただ筋は単純で、同じようなネタが続く箇所も少なくないので若干怠い。思想が強くなると途端に面白くなる。鳥の胡散臭い扇動に対してババアが疑問を呟くところなんかたまらなかった。高畑勲はあ>>続きを読む
そんなにジョー・ダンテを見れてないけど総決算感がある。めちゃくちゃ直球に撮られていて驚いた。コテコテなノスタルジック感も良い良い。あと、ガキがみんなエロいキスをしている。
初ジョン・フランケンハイマー。
薬漬けから克服までの一連が、いかにもジーン・ハックマンの演技どころという感じで若干鼻白む。
フリードキンのドキュメンタリー趣味はそこまで好きじゃないんだけど、するべき演出を押さえようとしてくる意志は嫌いじゃない。例えば迫真カーチェイスははあそうですかとなるけど、寒空の下不味そうな飯を口に詰め>>続きを読む
ジョン・ウェイン大送別会。感傷に浸りまくりなのかと思いきや、想像よりずっとクールでそこに痺れた。決闘前夜からエンドロールに至るまでの儀式めいた静けさがたまらない。ロン・ハワードが「投げる」!
追悼本で出崎統の二つ名が「映像の魔術師」になっていたのが当時は違和感だったのだけど、これを見てなるほど納得。前作のスピード感に加えて、メルヘン情緒溢れる諸々の描写にやられてしまう。満月の夜、牢獄で泣く>>続きを読む
忘れられない瞬間が沢山ある。
最初、床下をぶち破るところは音が凄すぎてマジでびびった。絶対にバレるだろと思いつつも嘘じゃんと冷めることはない、天才的な匙加減の効果音だ。
ラストは特に言葉を奪われた>>続きを読む
戦時下とクローズド・サークルの掛け合わせという発想が100点。軍服を着た女が存在感の割に本筋に全く絡まず、なのに脱ぎまくるのもサービス精神旺盛で良い。こう書いているとお馬鹿映画だと思われるかもだけど、>>続きを読む
エロ!!グロ!!ハードボイルド!!!!!
赤!!!青!!!血ブシャー!!!!!
赤!!!青!!!オッパイ!!!!!
赤!!!青!!!ハッピーエンド!!!!!
ウオーーーーー!!!!!!!!!!!!
『ビッグ・トラブル』→『グロリア』→本作の順で見ており、完全に入門の仕方を間違った感のあるカサヴェテス。
文脈としては日常系お仕事アニメが近いと思う。『WORKING!!』みたいなもん。話の筋を期待す>>続きを読む
ドラマ版を視聴。映画版とはキャストも内容も一部違うようなので本来ならここに書くのも違うんだろうけど、作品の知名度向上を願って。
まず、「処女の肌で温めた究極のぬる燗」という荒唐無稽にピンと来るような>>続きを読む
ロッセリーニのことだし色々考えて撮ったんでしょうな〜と思いつつ、BGMが煩すぎてそれどころじゃなかった。『イタリア旅行』で上手くいってた部分が尽く失敗してないか。老婆心ながら今作がハマらなかった方は『>>続きを読む
完全にゴジラ目当てだった幼少期ぶりの再見。高密度のアッパー映画。出崎統の演出技法が悪目立ちせず普通にハマっていて、流石ベテランだと唸る。ハム太郎がロコちゃんをガチで異性として見ていることに驚いた。
あれーっ堀禎一なのに普通に面白い、、
段々と名台詞だらけになっていくのは脚本に頼りすぎるんじゃないのとか思ったけど、制作裏を調べたりすると何も言えなくなる。おれは速水今日子推し。
手堅い、物凄く手堅い。飛行機内の隣席同士(密接)、電話をするorしないの問答が主軸になる(動きが少ない)、というおよそ映画向きとは思えない設定でスタートして確実に面白くしていくのには手腕しか感じない。>>続きを読む
主な事件が「宝くじ当たった〜!」だけで90分間持たせてるの普通に凄いな。序盤、夫婦のなにも起きない日常描写が続くのに見れてしまうのが流石。ちょいちょいやり過ぎ感の強い描写があるのもなんだか面白い。例え>>続きを読む
堀禎一だし変な映画なんだろうと思って臨んだら普通に良く出来た映画。駄目な同棲カップルがグダグタやっている話が本当に好き。ラストは泣いちゃう。
昭和の名優らによる渾身の「悪いオッさん」芝居を2時間半も楽しめるフルコース。濃ゆすぎる。そしてそれが『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ばりのスピード感で進む。全く飽きなかった。
〈良かったところ〉>>続きを読む
バイトでクタクタになった夜にこれを見て、凄く癒されまして、とてもよく眠れた。優しい世界ってこういうことだな。ブルーナの色彩感覚が3次元で再現されているのに感動。ミッフィーとメラニーがバカガキなグランテ>>続きを読む
溢れる藤子F不二雄のSF短編み。
主人公がちゃかちゃか動きまくって殺しまくるスピード感がいかにもコメディっぽい。冒頭の舞台説明からして「寓話として見てね」ってことなんだろうけど、とにかく振り切ってる。>>続きを読む
全ての登場人物が、時空を超えて全力で生きている。生命賛歌な「もうゴールしてもいいよね」に『おにいさまへ…』のサン・ジュストを重ねてしまう。悲劇的な展開に思えても、そこには精いっぱい生きぬくことの素晴ら>>続きを読む
生と死と歴史と個人と祝祭と、諸々重ねられるイタリアという素晴らしい立地に乾杯。イングリッド・バーグマンとジョージ・サンダースの細かい演技がいちいち良い。観光による諸々を通じて何故か和解する展開が違和感>>続きを読む
「ギマランイス歴史地区」というお題に誰も正攻法で答えていなくて笑ってしまう。強いて言うならオリヴェイラだけど、あの脱力オチ。カウリスマキは初めて見た。普通に面白いね。コスタはカーネーション革命ネタらし>>続きを読む
イザベル・ユペールの心の内が描かれていないようでもあり描かれているようでもある絶妙なバランス感覚が上品な映画みを醸す〜!ココアをわざと溢した以外の具体的な事件が起きない中、「不穏と言えなくもない雰囲気>>続きを読む
爆笑問題太田の童貞喪失エピソードを思い出す。ローラ・スメットの住んでいる屋敷が心理空間と化す終盤なんかは流石に面白いけど、若干のこれで終わりなの感はあり。
今まで見た範囲のオリヴェイラは「なんだそのオチ!」と軽く面白がれる要素があったんだけど、本作はそういうの一切なし。
『永遠の語らい』と『エネルギーの世紀』を見た後だとああ〜こういうのがすきなのかな?と>>続きを読む