タンバリンマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

タンバリンマン

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RRR(2022年製作の映画)

4.7

友情!努力!勝利!で育ってきた少年心が3時間ずーっと雄叫びをあげていた。RRRって友情努力勝利の頭文字かなと思ったくらい。おそらく大量アドレナリンのせいで頭がアホな少年時代に戻っとる。

ただ音がデカ
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テリファー(2016年製作の映画)

3.3

自宅療養中に観たことにより体調を悪化させた作品。いまだに後遺症がキツい。

殺人ピエロの話。ベタな話やけど、
たぶん世界中のスプラッター映画監督が人としてさすがにこれはやったらあかんやろ。って避けてき
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.0

猟奇的誘拐犯VS気弱い少年
密室には線が切れた黒電話が1つ。

いろーんな要素が、ラスト1点に収束していく。だけど、なんかしょぼい印象を受けてしまった…「しんぼる」見たときに似た感覚。
しんぼるの方は
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

性行為によって移される「それ」にずーっと追われる新進気鋭のホラー。ゆっくりと、でも確実に追ってくる「それ」がめちゃ怖かった。

幼馴染が頑張る青春映画のような装いやけど、大人の階段を登った主人公を無理
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

5.0

「つまらない景色が音楽を通して真珠のように輝く。」のセリフを体現したような映画。

彼氏に振られてニューヨークに独り置いてけぼりにされたグレタ。仕事も家庭も失い独り呑んだくれるダン。音楽を介して出会っ
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

5.0

100万人に1人の天才的な頭脳を持つ不良のウィルと、彼との出会いを通して苦悩する人々を見つめる名作。

ハーバード大生、フィールズ賞受賞者、心理学者など登場人物たちは羨ましいほどの才を持つ。が、どれだ
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

4.0

クソリプが趣味のダメ男が、むりやり両手に拳銃を着けられてデスゲームに参加させられる。どんな話やねん。

ふざけた設定やけど、現代のネット社会への風刺とユーモアを詰め込んだこってりガンアクション。

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グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.2

美しい海とさわやか青春!みたいな映画を期待して観たんやけど、衝撃が大きすぎた。

海に取り憑かれた男たちの話。
栄光、愛を強く求める男二人は、海の引力にグイグイ引っ張られていく。

ヒロインの存在がめ
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.9

なんて地味なタイムスリップ映画や。
デロリアンのような装置はない。幼少期の母親と会ったというのに、派手なリアクションも無い。しかし、8歳の目線で「親子」という謎に踏み込む大冒険に感じた。

スクリーン
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.2

仕事も家庭も中途半端で、覇気のない青年は、サバ缶を見てある少年を思い出す。
からの高橋名人ばりの青春連打!冒険、キン消し、カセット、恋、キン消し、友情、別れ…一生観れるやん。

ノスタルジーに溺れそう
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.9

南北戦争渦、奴隷として地獄の日々を送るエデンが農場からの脱出を決意する。その夜、突如場面は現代へとガラりと変わる。

現代で成功するヴェロニカと、奴隷として生きるエデン。二人の物語が少しずつ近づいてい
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

画力はずば抜けているが、悪役キャラがリアルに描けない。そんなお人好し漫画家が、殺人事件を目撃し…。ようそんな話思いつくわ。

本物の殺人犯を漫画のキャラにしたことで売れっ子になった漫画家。彼を支える妻
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.9

プレデターVSネイティブアメリカン
プレデターシリーズで最高の組み合わせや思う。

武装したシュワちゃんでも苦戦したプレデターを300年前のネイティブアメリカンがどないして戦うねんと思ったけど、
さす
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.4

24hテレビのような匂いがして観る気がおきなかった。が、愚かやった。

家族で一人耳が聞こえるがために、
家族の通訳、家業の手伝い、歌の練習…と超多忙な少女に同情する者はいない。家族でさえ、気持ちがう
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.8

勉強に青春を捧げた女子2人が、一夜で4年分の青春を取り戻す。いつぶりやろ、映画で爆笑したの。     

オープニングのダンスシーンから、あっ最強のコンビが生まれたわ。と確信した。ラッシュアワー以来の
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.3

70年代アメリカを舞台にした、凸凹男女の珍道中。めちゃめちゃ楽しかった。

自信家のガキんちょゲイリー(女好き)は、大人な魅力をもつアラナ(口悪い)に一目惚れする。ゲイリーは運命の出会いや!とはしゃい
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

写真家・浅田政志が人を巻き込んだり巻き込まれたりする、実話ベースの物語。

中野量太監督の作品は、登場人物がみんな魅力的や。セリフがいちいち力強い。

しかし、本作の主人公は多くを語らず、何を考えてる
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(2017年製作の映画)

3.6

元カレの床屋にうなじを切りに行くなんて、確信犯やん。と思いつつも、その色気に元カレももちろん私も心がざわつく。

何かを手繰り寄せるように、思い出話はゆっくり進む。空気感がなんとも趣き深い。

ポカリ
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スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.2

えげつないゲームの割に、物語も映像もえらいスタイリッシュに綺麗にまとまってるなあと思った。

ゲームのアイデアは相変わらず、制作陣の倫理観が心配になるくらい斬新かつ残酷なんやけど、犯人が分かりやすいの
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オールド(2021年製作の映画)

4.4

時間が爆速で進むビーチ
浦島太郎みたいな奇抜なアイデアでどうやって2時間の映画にするんか思ったら、んなアホな!な展開の連続で時間があっという間に過ぎた。ちょっと老けたわ。

時間って恐怖や。分かっては
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.0

うるさっ!罵り合ってばっかやし観るのやめよかな思った。

登場人物たちはだいたいの奴が愚かでイラつく。しかし、エンディングを迎えた頃には彼らの愚かな言動1つ1つがこの映画のキーになっていたことに気づく
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マネーボール(2011年製作の映画)

4.1

熱い。
貧乏球団のGMが統計学を駆使し、低予算で最強のチームを作りあげる。実話を元にした物語。

野球好きがニヤけるシーンはたまにあるけど、野球のシーンは少ない。

組織、伝統といった巨大な敵にキレキ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.6

道徳的に5点、アクション映画的には100点

冴えないオヤジは実は凄かった。のお話。
ジョン・ウィックに通ずるとこある

覚醒すんのかい思ったらせえへんのかい!
強盗に入られ家族がピンチのときに覚醒す
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.3

「Call me by your name」の主人公とは異なり本作はお互い30代で幼馴染み。長年蓋をしていた感情が露わになったときの混乱や葛藤は計り知れない。

早朝の湖を泳いで縦断する奇行、しょうも
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さがす(2022年製作の映画)

4.2

連続殺人犯を見たと言う父が失踪。職場には父の名を名乗る連続殺人犯似の男。「さがす」の先に見たものとは。

あかん、おもろすぎる!予想できひん展開が二転三転。笑えない、救いようのない展開も多いのに、関西
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

なんて幸せな満腹感

美味そうな料理、美女、ラテン、少年と夏休み…ハッピーセットやん!

離婚やSNSの炎上が割と前面に出てたから、メッセージ性強すぎたらどうしよ…と少し不安になったけど、なんの心配も
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.0

世界的に有名な未解決事件、ゾディアック事件に翻弄される人々を描く。

不謹慎やけど、未解決事件ってなんか面白いねん。アンビリーバボーで未解決事件の特集があったら絶対観てしまう。

そんな「好奇心」が、
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.4

妻を殺した男を、あえて殺さず、最も残酷な手段で復讐する。暴力につぐ暴力、その先に何を得るのか。

韓国がこんな映画本気で撮ったらあかんて。絶対容赦しいひんやん。絶対スッキリ終わらさへんやん。

もう二
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ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

3.8

ドラッグもDJもやったことないし、危ない友達もいなかったけど、
誰も聴いたことない音楽を必死で掘りまくってた中高時代を思い出した。

サブスク全盛の時代に、このヒリヒリを感じることはできるんかな。

クール・ランニング(1993年製作の映画)

3.6

北京オリンピックのもやもやをどうしたものかと思い鑑賞。ボブスレーのごとく短時間でドラマチックな展開が続く。爽快な映画やった。

オリンピック関係者のみなさん全員にオススメしたい映画。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

心臓を直に掻きむしりたい。
「ちょっと」には絶対ちょっとでは済まへん思い出やら気持ちやら後悔やらなんやらかんやらが凝縮されてた。

でも、ジム・ジャームッシュ監督作品見てるやつには分かるやつやで〜感が
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砂の器(1974年製作の映画)

3.6

ある老人が殺害された。手がかりは被害者が誰かと交わした「カメダ」という言葉のみ。少なすぎるヒントから殺人事件の真相を少しずつ手繰り寄せていく。

若干、都合良すぎる展開があるけど、傑作であることは間
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

聞く。話す。食べる。車に乗る…
3時間に及ぶ普遍的な営みの連続は、繋がり、重なり、人々の本当の心を炙り出す。

いっしょに観に行った妻は、その日を境に変わった。ポップコーンを山盛り持ったお兄さんは、
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