ベルベーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ペギー・スーの結婚(1986年製作の映画)

3.5

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離婚を経験して落ち込み気味な女性が、イケイケだった高校時代にタイムスリップ!?コッポラ、こんな可愛いファンタジー撮ってたのね。類似作品も多い小粒な映画だが、人生をポジティブに捉えるチャーミングな一本。>>続きを読む

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.3

ちょっと喋りすぎじゃないですか死霊の皆さん!!騒がしいし汚いし怖いというか面白い死霊たち。自主映画感満載な雰囲気も含めて楽しい映画。無音の恐怖演出は、バジェット関係なしの巧みさが光る。

…と言いつつ
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争をリアルタイムで知っているかどうかで感想も大きく変わる気がするが、当時を知る人は落胆という言葉では足りない感情を抱いたのではないか。3時間、日常も丹念に描くことによって観客の心を壊す映画。>>続きを読む

「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ(2024年製作の映画)

3.0

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仕事終わりで疲れていたが、前半寝てても問題ないから観るか…という不純な動機で鑑賞。結果、寝なかったのでやっぱり面白いんだなあと改めて思った。一回テレビで観てるんだけどね。

後半は風柱と蛇柱の戦闘シー
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.5

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大・満・足!話の整合性とかリアリティとか関係ない、外連味強すぎ色ボケしすぎ、でもこの圧倒的熱量と多幸感はなんだろう。ちょっと違うかもしれんがラージャマウリ作品を観た後の感覚に近い。それはきっと、どれだ>>続きを読む

リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.4

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悔しい。リゾートバイトじゃなくても成立する平凡なホラー展開に「発想一発勝負だった『きさらぎ駅』から発想の良さが消えちゃったらなあ」とかしたり顔で言おうとしてたら梶原善と〇〇様が登場してから違う意味で加>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

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面白かったけど言うほど感はある。原作があるからなのか、ヨルゴス・ランティモスにしては驚くほどストレート。少し過剰なほどシンプルで台詞の力強めなのは「バービー」にも共通するが、ここまでしないとこっち系の>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.4

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原作東野圭吾で登場人物全員役者のクローズド・サークルなんてちょっと面白そうなのにあんまり人気作じゃないよなあと思ってたら案の定、そんなに面白くなかった。

元の話が30年前なので「いやスマホ使えばええ
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山女(2022年製作の映画)

3.1

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和製「ウィッチ(ロバート・エガースのやつ)」をやるとこうなる!成程、こうなるわ。山田杏奈は山とか樹海とか多いな…「ミスミソウ」のインパクト強かったもんね。ラストにパンチが欲しかったけど、厭な雰囲気作り>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

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いやー見当違いだったら申し訳ないけど、これやったな!和山やまと野木亜紀子と山下敦弘の見事な共犯関係。うるせえ奴らにバレないようにコメディにカモフラージュした上で、どこまで未成年男子とアウトロー中年のラ>>続きを読む

零落(2023年製作の映画)

2.8

私は売れてる作品、皆が好きな作品が好きなので、いにおの拗らせに「うるせえなあソラニン名作だろ〜」と思ってしまった。悲しいかな、オッサンの自意識の話は観ててもそんなに面白く思えなくなってしまったのだ。S>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

3.3

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痛ましくて居た堪れない映画。脳にこびりつくようなキツさもあれば、一瞬の衝撃も効果的に演出してみせる。精神削られたね。

気持ち悪くてショッキングな描写のアレコレも含めてなんだか高貴な雰囲気を纏っている
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.3

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今年最後に観る映画がこれで良かった。

もう完全に直感的な話からすると、悲しみってこんな形で表現できるんだと思った。勿論楽しくて優しくて、絶望ではなく希望をもたらそうとする映画なんだけど、でもその根底
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

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絶滅危惧種であるミニシアター界隈の重鎮達が作り上げた力作。しかしこの方々、すぐ観客や世の中に対する不満を口にする割には、一昨年あたりからとんでもねえ醜聞が何個も出てるし自浄作用なさそうだしで、そりゃ他>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.5

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結局完全無欠のハッピーエンドが好きなんだよな。こういう映画で育ってきたから仕方がない。一番好きなタイプの映画、これ。マイオールタイムベストに入る超傑作「パディントン2」のポール・キングとデヴィッド・ハ>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.4

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「アンドリューNDR114」みたいな最期を迎えるのが理想なんだけど、まあ現実はそんな上手くいかないよね…っていう映画。切ない。

昔は「この監督頭おかしいww」みたいな言葉も良く使ったんだけど、最近は
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.0

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主人公のサラが、クラスメイトが誘拐される様子を黙認していたことについて詰られ、「だって怖かったんだもん、いつも間違えるから!」と泣き叫ぶシーンがある。それを踏まえて、彼女が最後に取った行動が正しかった>>続きを読む

バレリーナ(2023年製作の映画)

3.0

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シンプルな復讐劇。シンプル過ぎて肩透かし感は否めないが、ゴミみたいな復讐相手を火炎放射器でブッ殺す爽快感はある。が、火炎放射器でブッ殺す系映画ならタランティーノいるしなあ…。

交換ウソ日記(2023年製作の映画)

3.3

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恐らく、イースタンユースが挿入歌として使用された史上初のキラキラ映画である。イースタンユース???

ホルモンは分かる。「周りにイマイチ理解されない、けど気になる人は好きだった!///」系趣味の象徴と
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シャレード(1963年製作の映画)

3.8

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あまりのオシャレさと色っぽさ、スリル満載の演出に息を呑む。その結果ものすげえ映画だ!と興奮したが…よくよく考えたら突っ込みどころ多いなこの映画!

オードリー演じるヒロインがやけに能天気で惚れっぽいの
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

4.2

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某SNSで伊藤健太郎の発言が叩かれていて、曰く特攻を美化していると…まあ叩く人の言いたいことも分かる。特攻を意味のある死のように言ってほしくないというのは分かるんだが、伊藤健太郎が言いたいことって別に>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

2.7

加藤拓也は戯曲も映画も毎回辛気臭くて苦手なんだけど、今回キャスト凄いな。凄いキャストの中で気炎を吐いていたのは田村健太郎。自分のことを棚に上げてグチグチうざったいモラハラぶりが生々しい。前作「わたし達>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.9

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メジャー大作や泣きの映画も作るけど、基本的にボンクラ映画が好きであろうフィル・ロードとクリストファー・ミラーなので、エリザベス・バンクス監督で超ボンクラパニックムービーを撮ろうとなるのはなんか分かる。>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.2

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本作の同時上映の「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-」が、歴代ディズニーキャラクターが一堂に会するとても楽しい短編だったのだが、その中でミッキーが創業者の写真に対して脱帽するシーンがあ>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

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ナポレオン。王様になろうとしてなりきれなかった哀れな小男。それ故に破滅したが、しかしそれ故に愛されたし、救われた部分もあるかもしれない。結局どっちがこの男に取って幸せだったのだろうな、と思いを馳せる映>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.9

殺し屋珍道中withザ・スミス。脳内でニヒルに格言を散りばめたモノローグを決めてる殺し屋が普通にめっちゃおっちょこちょいというギャグに笑えるかどうかが全てな気もする。笑えても、2時間このノリに付き合う>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.2

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なんでも撮っちゃう男・三池崇史。年2,3本撮ってるイメージあるので、こんなに間空くの久しぶりな気がした。言うて2年ぶりだけど。

今回は三池崇史の利き腕であるバイオレンス・サスペンス…だが、メジャー向
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(2023年製作の映画)

3.5

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木村祐一が殺された場面が本作の肝だと思っていて。彼は中村獅童から渡された「お守り」を、怪訝な顔をしつつもちゃんと持ち歩いていたわけで、でも結果はあの通り、無惨に死んだわけだ。何をしても無意味、戦おうが>>続きを読む

映画 犬夜叉 時代を越える想い(2001年製作の映画)

3.6

皆が「鉄砕牙!」「風の傷!」と犬夜叉の真似をしていたあの頃を思い出した。やっぱかっこいいわ山口勝平。劇場版第一作とあってオールスターで気合い入った内容。和田薫のサントラかっこいい。ラスボスの関智一は某>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

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ガチガチに横溝正史。水木先生の作風正直あまり存じ上げないのでこれが「鬼太郎」として正しいのかは判断つかないのだが、横溝正史の系譜の因習ホラーとしては非常に完成度が高く、「村」シリーズはこれお手本にする>>続きを読む

ヴォルーズ(2023年製作の映画)

3.7

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誰か、メラニー・ロランに「リコリス・リコイル」の実写化企画を持ってってくれ!多分ぴったりだと思う。「ガルヴェストン」の時も、演者側が監督手がけた時にありがちなアート的…悪く言えばひとりよがりな雰囲気が>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.5

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幼少期、VHSが家にあったので結構繰り返し観ていたのだが、「101匹わんちゃん」とか「トイ・ストーリー」とか「ライオン・キング」とか「グーフィー・ムービー ホリデーは最高!!」に比べると登板回数は少な>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

2.5

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ウェス・アンダーソンの色彩感覚が苦手だと気づいた矢先に公開された「アステロイド・シティ」。今回はちょいちょいモノクロなので目に優しい、有難い(?)。しかし、そもそもウェス・アンダーソンが面白いと思って>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

4.2

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欧米は日本と比べて声を上げてるから凄い…なんて話もあるけど、それだけ酷い仕打ちを受けている人が多いことの裏返しでもあり。実際のところ?世界中同じようにハラスメントだらけだと思いますよ。欧米もアジアも等>>続きを読む

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.0

なんかホラー映画というかモンスターパニックだよな。「MEG ザ・モンスター」とかの方が近い。つまらないわけではないが、毎回同じことをやってるから、シリーズが大好きで堪らないという人以外は前作か本作かど>>続きを読む

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.2

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「怪物」が力作だったので、気分転換に書いた感がある坂元裕二。坂元作品だと思って観ると肩透かしを喰らうが、三谷幸喜を意識している時の古沢良太だと思って観たら納得。回りくどい例えだな。

良いとこもあるし
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