ベルベーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

眠れる美女の限界(2014年製作の映画)

2.4

あ、二宮健のデビュー作ってこれのセルフリメイクだったんだ。当時23歳だからまあ仕方ないのかもしれないけど、男性監督がここまで女性を口汚く罵る映画を撮るのは感心しない。リメイク版はかなりマシになってた気>>続きを読む

ヤマトタケル(1994年製作の映画)

3.4

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なんとなくタイトルで敬遠してたんだけど、クリーチャー造形がカッコよかった!クマソガミも海神ムーバも良い感じ。ヤマタノオロチはキングギドラだけど、成程東宝特撮的にオロチを解釈するとそうなるのかというアハ>>続きを読む

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

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なぜ今更「エスター」?というか「ファースト・キル」って言ってるのに物語開始時点でエスターさん既に殺りまくってんじゃん!…とかツッコんじゃったけど。

エスターさんに寄生される側の一家の方が実はヤバくて
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俺の過ち(2023年製作の映画)

3.6

おい邦題〜〜〜!!Amazon邦題に気合い入れろそれでいいのか!伊瀬茉莉也、細谷佳正、松岡禎丞ほか集結の豪華吹き替え版作ってるくらいなんだからそれなりに推してるんじゃないのか!意外と面白かったぞもっと>>続きを読む

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)(2013年製作の映画)

3.8

ひみつ道具そのものにフォーカスして博物館を舞台にした着眼点とか、敵というか諸悪の根源がそんなに悪い奴じゃないからこそとんでもなくタチの悪いジジイだとか、ウルトラCすぎる勢いでしずかちゃんの衣服が剥ぎ取>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

3.5

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DIR EN GREYとかthe GazzetEのPVで親の顔より観た映像だ…!快楽殺人鬼の精神世界に主人公が閉じ込められるというプロットにはそこまで面白味はないのだが、ターセム・シンの毒々しいヴィジ>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.7

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正直CGはちょっとちゃちいし、「ロード・オブ・ザ・リング」とか「ハリー・ポッター」とか「アベンジャーズ」の構図を露骨にパkオマージュしちゃったところが散見されるんだけど、脚本が快活なのでそれらが愛嬌に>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

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良い映画だった。良い映画は匂いがする。本作でいえば、例えば草むらを歩くシーン。草の青い匂いや、夕焼け空に温められた土の匂い。国が違うから厳密には違うかもしれないけれど。でも匂いがするのって、自分のこれ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.4

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本作、上映前にトムと監督からのメッセージビデオがあって、要約すると「映画館に来てくれてありがとう!」「これは映画館で観るべき映画だよ!」というもの。ファンへの感謝を大切にするトムらしいなと心温まったけ>>続きを読む

ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer(2000年製作の映画)

3.5

雰囲気だけでお話はボロボロにも程があるんだけど「TRICK」に熱中したポスト・エヴァ世代としては突き刺さるものしかなかった。当時の堤幸彦は紛れもなく革命児。

何って画面がメッチャ暗いことにビックリす
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見知らぬ隣人(2022年製作の映画)

1.8

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日本で観られる韓国映画にハズレは少ないと思っているんだが、これは全然ダメだったな、ちょっとビックリするくらいダメだった。脚本家的には色々裏設定があるのかもしれないが、そこを見せずに表面がこの体たらくは>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

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ストーリーもビジュアルも何もかも全く知らない映画を観る。それはきっと二度とない映画体験。だってレンタルビデオの数合わせで借りる知らない映画だって、サブスクのオススメに出る知らない映画だって、簡単なあら>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.3

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セットアップが共感できないのが気になるけど、後半の気合いの入れ方は凄くて良かったと思うよ。

ゼロ年代頭のクドカン感がビシビシ。しかし主人公が音楽やるきっかけが持ち逃げしたベースってのが…こう…モヤモ
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

2.5

アダム・ドライバーを信頼しきっている映画ファンを裏切るB級SFサバイバル!バズ・ライトイヤーが恐竜時代の地球に不時着したらこうなる!であらすじ紹介終わる!ある意味痛快な一本。

パンチライン(1988年製作の映画)

1.4

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穿った見方なのは分かってますけど、女は家庭に入ることが1番の幸せってことっすかあ?一瞬だけでも人気者になる夢見させてあげたんだから将来有望な若い白人男性に道譲れってことっすかあ?クソッタレな結末だよ本>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

3.6

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今年ダントツ最高傑作とまでは思わなかったものの、メッセージが明確で真摯さを感じる良いアニメ映画でした。これが傑作!というより、これが傑作として歓迎されている事実の方が重要な気がした。

かなり日本のコ
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

4.5

個人的シリーズ最高傑作。とにかく観ていて楽しいまさにアドベンチャー。ショーン・コネリー演じるパパジョーンズとハリソン・フォードの相性も抜群。チャーミングなエンタテインメント。

シリーズで最も陽性の作
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高校教師(1993年製作の映画)

3.1

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ドラマ版とは全然違うストーリー、キャラクターなのね。一応普通の人だったドラマ版の真田広之よりも闇が深くて粗暴な唐沢寿明。どっちかっていうと京本政樹のキャラの方に近い性質かも。ヒロインの病み方もドラマよ>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

2.8

二匹目のドジョウ感が否めないものの、わりと楽しく観た。主人公の可愛さに頼りすぎてる感も否めないけど。否めないわこの映画。

阪元裕吾、「黄龍の村」「グリーンバレット」でモヤモヤした通り、クリエイターと
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

2.8

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なぜこれで世界に打って出たんだ東映アニメーション。ドラゴンボールの失敗は何故だったのか何故推古しなかったんだ。同じ作風で完成度高めればいいとかそういうことではないだろ!その作風はB級なのよ!しかしそこ>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

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「インディ・ジョーンズ」観に来たら「インディ・ジョーンズ」が出てくるという理想的なシリーズ最新作だと思ったけど評価イマイチなんですね。なんでだ!そりゃツッコミどころはあるけどそこ含めて愛でるものなんじ>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.8

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ストーリーで判断するな、映像を感じろ!というシャマランの思いが強く出たサスペンス。その思いは伝わった!伝わったが…それで満足できるかというと残念ながらである。

多分そんなにお金かかってなくて、ほぼ家
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ポップスター(2018年製作の映画)

3.0

ナタリー・ポートマンが製作総指揮と主演…詰まるところナタリー・ポートマン色々理由つけて歌って踊りたいだけな気もしてきた。SNLでもノリノリでラップしてたし。

雰囲気的に「ブラック・スワン」の変奏曲で
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.5

スピルバーグの悪趣味が大炸裂した問題作。ブラックコメディとして笑うのが吉だが、笑えるかこれ?ゲテモノ料理のシーンは、今やったらメジャー追い出されるぞ!とはいえ作品の内容的には本人が「シリーズ最悪」と落>>続きを読む

ブラッククローバー 魔法帝の剣(2023年製作の映画)

2.9

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うおおおおぴえろの劇場版!懐かしきstudioぴえろの劇場版である!「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」に慣れてたけど、昔のジャンプというか三大少年誌の劇場版はほとんど全部これと同じ設定、構成、展開だった!ファ>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.1

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劇中、スピルバーグ…ではなかった、主人公サミーの母親が「罪悪感なんて必要ない」と諭すシーンがある。この母親が中々に中々な人物なのでどの口が言うてんねんではあるのだが…肝心なところはそこではなくて、スピ>>続きを読む

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.3

起承転結キッチリエンターテインメントなスピルバーグの娯楽性と逆に清々しさを感じるくらいなクライマックスのゴア描写を始めとするスピルバーグの露悪性が入り混じったアドベンチャーものの名作。いやしかしクライ>>続きを読む

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.8

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ニコラス・ケイジ、カムバック!…とはちょっと違うな。どっちかというとニコラス・ケイジは変わらずずっとそこに居た。そんなことに気付かされるほのぼのコメディ(※クライムアクション)でした。

ニコラス・ケ
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.2

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あーーーーーーマズい。今年一番楽しみにしていた作品だっただけに、今ものすごくガッカリしている…。作画はもう何やってるのか全然わからないくらい、凄い。世界最高峰だと思う。でもそこじゃなかったんだよ…。>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

2.7

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最初に。今回の「リトル・マーメイド」のアリエルが黒人だからダメと叩いている人は、例えば自分の娘が「大きくなったらアリエルになりたい!」とか「シンデレラになりたい!」って言ったら「あなたはアジア人だから>>続きを読む

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

2.3

本作を観ながら抱いた違和感、「アイの歌声を聴かせて」の監督と知って合点がいった。アンドロイドの感情がどうこう以前に人間を描くのが下手じゃないかこの監督?どのキャラクターの性格もトラウマも表層的で、結果>>続きを読む

EMMA エマ(2020年製作の映画)

2.5

ジェーン・オースティンの名作を2020年に映画化…なんだけど、あんまり乗れなかったのはなんだろう。同時期の「ストーリー・オブ・ライフ」が鮮烈に「若草物語」を翻案していたのと比べると、丁寧だけど地味な映>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.5

別に話としてはなんてことないホラーなんだけど、ショッキング描写の緩急・タイミングが良い感じなのでわりと楽しみながら観た。日本も劇場でやれば人入っただろうに。どこの配給会社も買わなかったのかな。

不気
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

2.8

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大九監督×のん、相性抜群だなー!これは面白くなるぞー!…と思った前半、どんどん雲行きが怪しくなり最後にはグッタリ。いやつまらないとか話に共感できないとかではなくて、むしろ共感できるし真摯に撮られた映画>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.2

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本作を凄い象徴しているなって思う被写体があって、通学路のシーンかな。標語が書かれた立看板が映って、そこには「怒るより励まして育てよう母」みたいなことが書かれているわけだ。

この標語を敢えて映した理由
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あしたのジョー(1970年製作の映画)

2.0

50年以上前の映画ということに、「あしたのジョー」の歴史を感じる次第である。漫画のオノマトペをまんまやったりとか、色々工夫があったんだなって。肝心のボクシングシーンがアレなのはご愛嬌。ご愛嬌で済まされ>>続きを読む