おてつさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

おてつ

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悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.1

これはめちゃくちゃ好きなや〜つでした。
あまりに突飛すぎて、笑っちゃう部分もあったけど、脚本の巧みさかな驚きで呆気に取られたよ。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.0

多分2022ワースト候補
個人的に監督独特のユーモアが徹頭徹尾合わず、今作も全くついていけなかった。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.3

怪我でダンサーの夢破れた男とタクシードライバーの女。ビターな現実から過去の記憶への遡及。定点観測的に1組の男女を見ることでより一層にエモーショナルさを醸成する。松居大悟×池松壮亮×伊藤沙莉×クリープハ>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

5.0

超絶怒涛、頭が溶けるくらいの興奮と驚きで死ぬかと思った。

追伸:フィルマークスの感想みると、
展開予想できる感想があるので絶対見ない方がいいです!

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.8

はあ〜もうちょっと良すぎる。
こんなにいろんな感情揺さぶってくる映画ないってくらい。感無量。

天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

4.6

巨匠ダグラス・サーク監督作を初鑑賞。未亡人の女と庭師の男に芽生える愛に対し、家族や階級、そして世間体に雁字搦めの無慈悲さ。本能に背き、まことの愛を築けない社会の息苦しさを強烈に印象付けられる。そのなか>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.5

ジェイソン・ステイサム×ガイ・リッチーの名コンビ復活。現金輸送車の新人警備員“H”。この謎めいた男の正体とは…? 幾重にも重なる濃密なストーリーと、復讐心に燃え、超人的に大暴れしまくるステイサムの両方>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.4

ダニエル・クレイグ、ジェームズ・ボンドの集大成。冒頭から車、バイク、銃撃のフルスロットルなアクションを遺憾なく発揮。その白熱の中で、過去に囚われ、愛に苦悩するボンドの哀愁を静かに際立たせる。この上ない>>続きを読む

モータルコンバット(2021年製作の映画)

4.0

魔界対人間界の格闘大会“モータルコンバット” 9連勝中の魔界に舞い込む予言から唐突に人間界の存亡を賭けた運命と守るべき血統を背負わされる男の物語。とにかく脳筋痛快アクションが並外れて面白いし、浅野忠信>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

新たな伝説の幕開け。抗えぬ運命や数多の困難に翻弄されながら迫られる壮烈な決断。毎秒息を呑む度肝抜く映像美とハンスジマーの荘厳なスコア、そして珠玉のキャスト陣の演技が畳み掛けに交わり、映画館で観るべきと>>続きを読む

BULLY ブリー(2002年製作の映画)

4.1

KIDSといい、ラリー・クラークの子供のアンバランスで、この上なく邪悪な感情の描き方が凄まじい。いじめっ子を集団リンチの挙げ句殺すシーンが怖すぎる。

飛行士の妻(1980年製作の映画)

4.2

エリック・ロメール『喜劇と箴言集』の第1作。羨望嫉妬に駆られ、恋に独りよがりな青年の探偵紛いの尾行劇。パリの街並みや公園において、思ってもみずに絶妙な偶然を張り巡らせ、それを一種の皮肉な運命へと昇華さ>>続きを読む

メインストリーム(2021年製作の映画)

2.5

YouTuberが題材の映画は初めて観た。結論、めちゃくちゃ面白かった!SNSの見えない毒が栄光と挫折を一挙に被らせ、誰も手に負えない怪物を作り上げてしまう。一過性の青春…名声とか気にしてないあの時が>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.7

悶絶するほど好き。自転車のパンクから鮮烈な出会いを果たすレネットとミラベル。牧歌的な田舎と都会の喧騒を対比させた、4つのエピソードから紡がれる2人の掛け合いの出色。田舎っ子のレネットが、殺伐としたパリ>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.1

社会の闇を裏表すべて曝け出す秀作。報道の偏りと情報化社会が齎す正義の暴力。自分の尺度で正しさを振り翳すことが正解か否か。天秤のように目紛しく移り変わる視点が凄まじく、胸騒ぎが常におさまらない。ラストは>>続きを読む

トムボーイ(2011年製作の映画)

4.8

新天地で男の子として過ごそうとする主人公のロール。自我の発芽と性自認のゆらぎ。自分が何者かを知る、ひと夏の挑戦に迸り出る生気。少年の集団に馴染もうとする場面や性を超越した恋など、一つひとつの描写が極め>>続きを読む

殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.5

聴覚障害を持つ主人公が連続殺人鬼に追われる夜を描くスリラー。地の果てまで追ってくる勢いの殺人鬼から視覚的情報のみを頼りに、何度も九死に一生を得ていく逃避劇が凄まじく手に汗握る。殺人犯が狡猾で人びとを欺>>続きを読む

Dear フランキー(2004年製作の映画)

4.1

暴力的な夫と袂を分かった妻と祖母、まだ見ぬ父に想いを馳せる聾唖の息子。ジェラルド・バトラー演じる偽の父との至福の時。父になりすました文通で、母子の愛慕は強まり、魂が通い合う。子がふとした瞬間に見せる想>>続きを読む

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

冴えない高校生から辛口音楽ライターへ転身した少女。明日見えぬ日々に燻っていた想い、自己の内面に秘めた無類の才能をあらぬ方向で発散させる過ち。失敗続きの人生の中でも新たな世界に希望を見出し、新たな自分を>>続きを読む

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.5

寄り道多き、人生という名の冒険。
名高い父との軋轢、保守的な美術界、そして性の偏見…世の趨勢に抗い、逆風を追い風にするトーベの明朗な生き様。現実と創作の狭間で、個の在り方に踠きながらも、淀みなき踊りの
>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.5

猫と犬
意外なシンボルとして扱われていて、面白い。探偵モノの古典的作品だけど、今みてもめちゃくちゃ上質。

悪魔の毒々モンスター東京へ行く(1988年製作の映画)

3.0

最高にくだらないけど、面白い。
日本の見せ方が奇怪千万。物凄い想像力だな、トロマ映画。

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.5

死霊館シリーズ3作目。エクソシスト的な悪魔祓いと、被告の無罪証明、悪魔の存在を立証するための捜査劇。超常的で、気を呑まれるほどの恐怖、死霊館ワールドはまだまだ健在。そして、なによりも今作が実話であるこ>>続きを読む

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.5

謎多き覆面バンドの男と、そのファンである不思議ちゃんの異色ラブストーリー。何者にも染まらず、“オレ流”ならびに“私流”のパンクを貫く姿が観ていて楽しい!さらに、全編を包む音楽と映像表現もやりたい放題の>>続きを読む

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.6

監督脚本アピチャッポン・ウィーラセタクン。水牛、猿の精霊、ナマズと王女、胎内の如き洞窟のなかで生出される大量のナマズの稚魚。死の影迫るブンミの輪廻転生を通して、生死の境界がなく世にも不思議な人生を見た>>続きを読む