カテリーナさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

カテリーナ

カテリーナ

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熱波(2012年製作の映画)

3.8

物憂げな男がひとり危険を顧みずアフリカの大地を突き進む ポルトガル国王令の有難き言葉に励まされて前進するも隊長の動機は尊い使命だけではない探検に駆り立てられる本当の理由は不遜にも彼の心の中にあった >>続きを読む

星に想いを(1994年製作の映画)

3.3

ティム・ロビンスのおでこ

ウォールター・マッソー演じるアインシュタインは自動車修理工場に勤める朴訥な青年 ティム・ロビンスに好意を抱く 姪のメグ・ライアンのどう見ても冴えない変態学者との婚約に不満だ
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

3.7

町山智浩 映画塾より

お馴染み町山さんの解説を聞かなければ
決して見る事のなかった作品シリーズ
では、どこに惹かれたのか
実話に基づくお話しを脚色
したのがあの、オリバー・ストーンだったからだ フ
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家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.1

様々な工夫を凝らした妻の死んだフリ

夫が仕事から帰宅すると 妻が死んだフリで
お出迎えし 夫を驚かす 大袈裟な音楽や派手な照明で演出もする 榮倉奈々が 気張って死体を演じてるのが とても可愛らしい
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サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)

2.8

ニコール・キッドマン主演の2004年作品『記憶の棘』に出演しているキャメロン・ブライトは 10歳の少年の役なのに 溌剌とした子供らしさが欠如した不気味な雰囲気を醸し出す それは役柄のせいだけではなさそ>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

『アンブレイカブル』が思いのほか
面白かったので 『スプリット』に続いて
今作も楽しみにしていた
ブルース・ウィリスのヒーローと
対極にいる サミュエル・L・ジャクソン
そこに 芝居の達者なジェームズ
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.3

リドリー・スコットは劇中 観客を安全圏に置く事を許さない 誘拐されたポールの母親ゲイルが出口のない袋小路で迷う心情に囚われ非常に疲弊する 息子を取り戻したにも関わらず 屋敷の一角に置いてある
ある肖
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E.T.(1982年製作の映画)

4.0

スピルバーグが産んだ愛すべきアイコン

久しぶりに鑑賞
今見ると CGの粗さが所々目立つけど
流石はスピルバーグ この作品で彼が描いた宇宙人(恐ろしい形相のエイリアン)を身近なもっと愛らしい存在に
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フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

3.9

トゥワンダ!は魔法の言葉

ニニー・スレッドグッド (ジェシカ・タンディ)は オティス夫人と30年来の付き合い 息子が死んでお嫁さんがこのホームへ
ニニーは付き添いなので オティス夫人がホームに慣れ
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.0

初 ホン・サンス作品
『お嬢さん』で衝撃的な演技で驚かせた
キムミニが主演 しかも ベルリン国際映画祭で 主演女優賞獲得 らしい と、言うことで 気になって鑑賞するも さっぱり わからない 意味不明
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ロード・トゥ・パーディション(2002年製作の映画)

3.9

作品の重厚さを照明技術から知る

この絵をじっと見てると まず色彩感覚の斬新さと 構図の絶妙なバランスに心を動かされる 解説によれば ナイトホークというタイトルから 夜の鷹 夜更かしする人という意味も
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三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.2

サンタクロースは本当に存在した! 感謝祭の日 ニューヨークの老舗デパート メイシーズのクリスマスパレードに彼は現れた!
町山さんによるとアメリカでは クリスマスイブの24日に必ずテレビで放送し 家族
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大災難P.T.A.(1987年製作の映画)

2.0

ニールは感謝祭の為にシカゴに帰ろうとするも 雪で閉鎖 バスやレンタカーを乗り継ぐも途中で必ず災難に遭って 我が家は遠のくばかり トラブルの原因は 飛行機で隣合わせたデル 今は亡きジョン・キャンディが >>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0


町山智浩の映画無駄話より
この映画を黒人を代表するスパイク・リーが批判する スーパーな力を持つ白人を助けるマジックニグロ その反対の白人救世主モノのホワイトセイビアでもなく 互いを助け合い 足りな
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ハプニング(2008年製作の映画)

3.0

シャマラン作品は私にとって当たり外れがある 『サイン』は終始不穏さに覆われて お話の面白さが味わえない 『ハプニング』も同様に作品における仕掛けを追いかけるだけに留まってしまい 消化不良を起こしたが >>続きを読む

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

3.8

ロビン・ウィリアムズ主演の『バードケージ』の中で今作の監督 ボブ・フォッシーの名前が出てくる どんなダンスのテイストなのか 気になっていたが 彼の描くダンス芸術をやっと見る事ができた
OPのオーディシ
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7月22日(2018年製作の映画)

3.5

実話ベースの映画化
ノルウェーで起きた将来有望なエリート学生達を狙ったテロ事件 犠牲者は実に77人に登る 未来ある若者の命を一瞬にして奪った犯人
逮捕された後の取調室や法廷での太々しさ
に唖然とす
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

劇場で鑑賞できなかった 『ハッピーエンド』我が家のテレビで 鑑賞するも 一度
見た後に すぐまた再生し二回目を見る
駆けて行くイザベル・ユペールが 振り向く
混乱してるような 焦ってるような 怪訝な顔
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白いリボン(2009年製作の映画)

-

いつ、見たのかも どんな映画だったかも
殆ど覚えていない
記憶の断片を辿ると モノクロの画が
浮かんでくる もう少し先に進もうとすると
人形のような子供たちが 佇む
大人に白いリボンを呪いのような言
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.7

マーク・ハミルが嬉々として語るブリグズビーベア

『ルーム』をソフトにしたような テーマだけど ここでは主人公を取り巻く人々が皆足りてない事を受け入れて補ってくれる 予定調和とかそんな類のものを超越し
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blank13(2017年製作の映画)

3.3

齋藤工 初長編監督作品

借金塗れの父親が 突然失踪し 余命宣告を受けた患者として再会する実話を斎藤工が演出 前半の黄ばんだ薄汚れた住まいや借金の取立ての罵声 土砂降りの中 家族4人が肩を寄せ合い食事
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

2.5

テルマエロマエのあの、チープな爆笑シーンが蘇る

二階堂ふみが久しぶりに可愛く感じた 男の子の役 GACKTとのコンビも◎
本編よりもエンディングで流れるはなわの歌詞の方が面白かったって なんてオチ
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

4.2

はじめてのチリ映画の余韻に浸る

マリーナのキュッと結んだ唇が意思の強さを窺わせる 薔薇の蕾のような唇が綻んで 満面の笑みを浮かべる日まで 自分らしくを貫く事を決めた
トランスジェンダーへの社会の追
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

見逃せない作品

この作品の撮影技術の半端なさや
冒頭のCGとか 町山智浩氏の映画無駄話を聞かず 知らなかったとしてもお釣りがくる満足感 いつものルペツキさんとスケジュールが合わず 監督のアルフォン
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

攻めるエマ・ストーンの強かさと醜さと可愛さ

宮廷では良心は不要とこっちを睨む エマ・ストーン 演じるアビゲイル アン王女が眠っている間に彼女が子供のように可愛がるうさぎに 何をしたか、
野心的で腹
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きらきらひかる(1992年製作の映画)

3.4

タイトルが秀逸

タイトルの『きらきらひかる』はwikiで見たら 詩人の入沢康夫の「キラキラヒカル」という詩による らしい 1度目の鑑賞でこのタイトルと薬師丸ひろ子の映像がリンクして この作品を飾る印
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暗殺者(1995年製作の映画)

3.3

1933 デモリションマン
クリフハンガー
1994 スペシャリスト
1995 暗殺者
ジャッジ ドレッド
1996 デイライト
1997 コップラン
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普通の人々(1980年製作の映画)

3.6

『ヘレデタリー』の町山さんの映画無駄話でアリ・アスターが参考にした作品の1つ と聞き 再鑑賞 家族の残酷さをこれ以上ないほど 描くキツイ作品と町山さん
私には 父親と息子の再出発するところまで
を辛辣
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否定と肯定(2016年製作の映画)

3.9

ティモシー・スポールとトム・ウィルキンソン 2人の名演が光る

英国の司法制度は被告側に立証責任がある本国や他国では 原告側が本来行うべき事 と認知していたので
かなり驚く 訴えたもの勝ちではないか
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

2.9

寝不足が祟り 途中寝落ちするも 列車大暴走後の脱線の迫力には口をアングリ
大人の女の色気ムンムンのヴェラ・ファーミガのアップの多用 ブルーの瞳が 人形の目みたいで怖い opとedに出てくるだけの彼女の
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ハミングバード(2013年製作の映画)

3.8

ロンドンのソーホーの寒々しさ

1度目の時はほぼラストシーンしか見ておらずまるで把握できなかった為やっと全貌がわかる 思ったよりも 精神的にズシンと来るシーン多し
軍法会議を逃れて闇社会に生きるステ
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悪人(2010年製作の映画)

3.6

李相日という監督

彼の作品はどれも心を鷲掴みにされたまま
激しく揺さぶられるものが多い
はじめに『フラガール』で南海キャンディーズのシズちゃんの鼻水垂らしながらの泣きの演技と 田舎の窮屈さ 閉塞
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.3

キャスティングが絶妙
こんなドウェイン・ジョンソン 見た事ない
彼自身 楽しそうに演じてるのが微笑ましい
ジャック・ブラックは乙女にしか見えないし ゲームの世界で別人になる
アイデアの勝利です
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イン・ザ・ベッドルーム(2001年製作の映画)

4.2

私の映画史上最も息が詰まる作品

年上の恋人の元夫に息子を殺された両親が 心の行き場を失う 積み重なる悲しみは 永遠に続く拷問のよう そのくせ そよ風は優しく緑の葉を揺らし夏の陽光は輝く 奈落の底に落
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.3

手作りドーナツがどうも 既成のに見えてガッカリ

野村萬斎の鋭い視線に痺れた予告編 お話の展開や豪華なキャスト陣に 胸がときめく しかも 懐かしい世良公則の顔が!
羊頭狗肉の結果を危惧してるが 真っ
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

3回ほど気を失った

グレン・クローズとジョナサン・プライス 渋すぎる二人の芝居に期待 グレン・クローズは 『危険な関係』のラストシーンの何とも言えない表情が秀逸だったので 台詞ではなく表情で見せると
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