CHEBUNBUNさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

不実な女と官能詩人(2019年製作の映画)

3.5

【アルノー・ルボチーニの旋律がカッコ良すぎて痺れる】
ダリオ・アルジェント『ダークグラス』のサスペリアRemixサウンドが最高すぎて音楽を手がけたアルノー・ルボチーニの担当作を掘っていたら見つけた作品
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ジョイライド 幸せへの道(2022年製作の映画)

2.8

【盗んだタクシーで走り出す少年。君、盗み慣れているよね】
ジョージア旅行の帰りの飛行機でオリヴィア・コールマン主演の映画があると『ジョイライド 幸せへの道』を観た。これがヴィジュアルに反してトンデモ映
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ダークグラス(2021年製作の映画)

4.2

【ダリオ・アルジェントが元気すぎてニッコリ】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=_dPH6-s0ocI

ダリオ・アルジェント10年ぶりの新作『ダークグラス』が
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

【他者から選択を強要される世界】
動画版▼
https://m.youtube.com/watch?v=I5vePQ_GcbU

M・ナイト・シャマラン最新作『ノック 終末の訪問者』が公開された。今回
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【緩やかな死を求める男の剥き出しで醜悪な本心】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=YcgYlOQGfOo

第95回アカデミー賞で主演男優賞(ブレンダン・フレイ
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.5

【彼女が歩けば暴力に当たる】
4/14(金)よりアリ・アッバシ監督新作『聖地には蜘蛛が巣を張る』が公開される。『ボーダー 二つの世界』でカンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリを受賞したアリ・アッバシ監
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.5

【「生きた時間とはなにか?」からカズオ・イシグロ的「世界をより善くとはなにか?」の世界へ】
CINEMAS+さんにネタバレあり考察記事をアップしたので詳しくはそちらを参照していただければと思います。
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パシフィクション(2022年製作の映画)

4.0

【虚構のような現実のような大海の中で】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=JEW5RFEU2wA

カイエ・デュ・シネマベスト2022にて1位に選出され、東京国
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映画 ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年製作の映画)

2.5

【ミステリーは事象と事象をつなげていくことだ!】
先日、知り合いから『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』の感想を聞きたいとリクエストがあった。わたしはドラマを全く観ないのだが、たまにドラマの映画版に触れると
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

4.0

【構ってくれるならグチャグチャな顔な私が好き】
ジョージア行きの飛行機でジョン・ウォーターズが2022年ベスト映画のひとつに選んでいたノルウェー映画『Sick of Myself』があったので観た。『
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.5

【ポジティブ過ぎてイカれている!?】
ジョージア帰りの飛行機で『FALL フォール』を観た。地上600mの鉄塔から脱出するワンシチュエーションもの。そのシンプルさゆえに演出力が求められるのだが、アイテ
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シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

3.2

【ミュージカル映画あるあるを最大限に活用した設定】
ジョージア旅行の飛行機でワニ映画『シング・フォー・ミー、ライル』を観た。日本だとワニ役が大泉洋なのだが、原語ではショーン・メンデスが演じている。実際
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

【今度の敵はタモリにそっくりな座頭市!?】
動画レビュー▼
https://www.youtube.com/watch?v=rGsNE_F0-Hk

約3年半ぶりに海外旅行をした。今回はジョージアに旅
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ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)

4.0

【ノートルダム大聖堂版タワーリング・インフェルノ】
ジョージア旅行帰りの飛行機で4/7(金)公開の『ノートルダム 炎の大聖堂』を観た。世界遺産に登録されているノートルダム大聖堂は、荘厳なファサードに、
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*Corpus Callosum(原題)(2002年製作の映画)

5.0

【マイケル・スノウ、オブジェクト指向】
先日、実験映画の巨匠マイケル・スノウが亡くなった。マイケル・スノウといえば、「死ぬまでに観たい映画1001本」に掲載されている『波長』で知られている監督だ。マイ
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サバイバル(2022年製作の映画)

3.5

【ロルフ・デ・ヒーア監督が描く終末世界とは?】
動画版▼
https://m.youtube.com/watch?v=cisFcvoOox8

第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門にロルフ
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

2.0

【サイケデリックに逃げる】
デヴィッド・クローネンバーグの息子ブランドン・クローネンバーグ監督作は予告編を観ると面白そうに感じるが、実際に観てみるとイマイチな作品を作っている印象がある。今回の新作『I
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Alcarràs(原題)(2022年製作の映画)

1.5

【親か子どもに絞った方がよかったかも】
第72回ベルリン国際映画映画祭コンペティションは地方都市ものが激戦区となっていた。スイスの山奥で、脳腫瘍を患ってしまい仕事ができなくなってしまった男を介護する『
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ナイン・マンス(1976年製作の映画)

3.7

【しつこい男に寄り添った途端...】
昨今、マニアックな映画のリバイバル上映が盛んに行われている。2023年上半期はオタール・イオセリアーニ特集が話題となったが、もう一つ注目の特集がある。それはメーサ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

【戦隊モノ映画だと思ったらRTA動画でしたチクショー】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=XAdAHL1rWXA

Twitterで賛否が極端に分かれている『シ
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.2

【サラリーマンあるある過ぎて生々しい】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=1arupZtmzW0

中学生の時に観て退屈に感じた映画も、大人になって観返してみる
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アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

3.5

【停滞した時間から差し伸べる手】
昨今、マニアックな映画のリバイバル上映が盛んに行われている。2023年上半期はオタール・イオセリアーニ特集が話題となったが、もう一つ注目の特集がある。それはメーサーロ
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生きる(1952年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【絶望の先、悦楽の先にあるもの】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=yEuYxYHd4Ps&t=14s

もうすぐ黒澤明監督『生きる』のリメイクが日本公開される
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Moffie(原題)(2019年製作の映画)

3.5

【黒澤明『生きる』をリメイクしたオリバー・ハーマヌス監督が描く群の中のネズミ】
黒澤明『生きる』のリメイクがもうすぐ公開される。日本では、脚本を手がけたカズオ・イシグロが注目されているが、実は監督は南
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ウェンデルとワイルド(2022年製作の映画)

3.7

【ヘンリー・セレック×ジョーダン・ピールの治安悪き世界】
先日、配信のコメントでヘンリー・セレックの新作がNetflixで配信されているよと教えてもらった。ヘンリー・セレックといえば『ナイトメアー・ビ
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苦い涙(2022年製作の映画)

3.5

【フランソワ・オゾンがリメイクする『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』とは?】
音声版▼
https://m.youtube.com/watch?v=rQ9oyXBTLnY

実録もの『グレース・オブ・
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マダムと泥棒(1955年製作の映画)

3.2

【侵入される側が強い】
「死ぬまでに観たい映画1001本」フルマラソンを走る上で、イーリング・コメディが箸休め的に楽しめる作品だと知った。本作は、いわゆる家侵入ものだ。おばあちゃんの家に野郎集団が入り
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イン・ザ・ループ(2009年製作の映画)

1.0

【『ボラット』で十分】
BBCのテレビシリーズ『The Thick of it』のエピソードをベースにしたイギリスの政治風刺劇である。テレビシリーズがベースにあるせいなのか、撮影がドキュメンタリータッ
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真実の囁き(1996年製作の映画)

2.7

【撮影は良かった】
西部劇、ミステリー、群像劇と苦手ジャンルが全部盛りだったため、正直乗れなかった作品だ。しかし、撮影の質感がとても良かった。例えば、冒頭、警察官が骨を発見している側で、ヘッドホンをつ
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アトランティック・シティ(1980年製作の映画)

2.5

【ルイ・マルって多彩だな】
1980年のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞は『グロリア』と『アトランティック・シティ』に与えられた。異様な2本選出で面白い。「死ぬまでに観たい映画1001本」フルマラソンを
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乙女の祈り(1994年製作の映画)

3.7

【ケイト・ウィンスレットが怖い】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のピーター・ジャクソン映画『乙女の祈り』を観た。

『バッド・テイスト』、『ブレインデッド』とゲテモノ映画を撮ってきたピーター・
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ダンシング・ヒーロー(1992年製作の映画)

3.0

【恍惚の中の辛き青春】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のバズ・ラーマン映画を観た。

バズ・ラーマンは、デイミアン・チャゼルに近い煌びやかさの中に闇を隠す監督だと思っている。なので、ヴィジュア
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.5

【フルマラソン最後の作品】
「死ぬまでに観たい映画1001本」フルマラソン最後の作品はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『アモーレス・ペロス』にした。自分が映画にハマり始めた、中学高校時代はTSU
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なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

4.0

【眼差しの玉突き事故が片思いごっこで大惨事に】
動画版感想です▼
https://www.youtube.com/watch?v=h1KYgkT3pFE

ここ1ヶ月くらい、「死ぬまでに観たい映画10
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スウィート ヒアアフター(1997年製作の映画)

2.5

【人を引き裂くロジックの破綻】
「死ぬまでに観たい映画1001本」フルマラソンも残り10本となった。最後の10本はセットリストを作り順番に観ていくことにした。1本目は『スウィート ヒアアフター』だ。ア
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ステラ・ダラス(1937年製作の映画)

3.0

【眼差しの演出が良い】
「死ぬまでに観たい映画1001本」メロドラマ。一目惚れのシーンや列車での別れの場面など、バーバラ・スタンウィックが眼差しを向ける場面がかなり美しい作品だ。残り10本。