【冗談は幻覚に対する毒薬だ!?】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=rm2P_7qY9YM
いろんな監督の傑作選が上映される昨今。ロバート・アルトマンが参戦し>>続きを読む
【複雑さを生きるために哲学は必要だ】
※昨年CPH:DOXで観た時の感想です。
CPH:DOX2022で昨年における『Mr. Bachmann and His Class』枠として『YOUNG PL>>続きを読む
【ジェルメーヌ・デュラックの前衛サイレント映画】
以前、オススメされたサイレント映画『貝殻と僧侶』をようやく観ることができた。これが、噂以上にビザールな作品であった。
男が大きな貝殻に乗せた液体をフ>>続きを読む
【ジャック・ニコルソン監督作】
カンヌ国際映画祭コンペに出品された日本未公開映画にしてジャック・ニコルソン監督作。退屈なバスケ映画だなと思っていたら、いきなり素っ裸でネズミやムカデを部屋に放つ超展開を>>続きを読む
【これが真のボーン・アイデンティティ(The “Bone” Identity)だ!】
※日本公開おめでとう!本記事は以前、ブログに書いたものです。
MUBIでJoaquín Cociña、クリストー>>続きを読む
【ヒッチコックの足元にも及ばない】
第75回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し、日本でも話題となったパク・チャヌク『別れる決心』がAmazon Prime Videoに来たので観た。本作はよくヒッチコッ>>続きを読む
【丁寧に丁寧に丁寧に編み込むと】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=BLJBs0-Z9UE
ブルキナファソで開催されるアフリカ最大の映画祭FESPACO202>>続きを読む
【廃墟になるまで残り9時間】
狭い通りを汽車がゆっくりゆっくりと進む。やがて工場へと辿り着く。第二次世界大戦中、日本占領時代に作られた工場は中国共産党の戦略によって巨大工業地帯へと発展していった。しか>>続きを読む
【そのアイデア...... JPタワー】
理想の建築を求め、妥協するぐらいなら手を引くストイックな建築家の物語。ビルから世界を見下ろす立場から肉体労働者として上を見上げる空間を使った立場の変化。そして>>続きを読む
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【どうせ俺たちゃサグライフ】
※ep5~6まとめての感想です。
とうとうデニス・ホッパーが降臨するわけだが、一番まともな見た目に反して一番狂っているゲストだ。タイに巨大イカを釣りにやってきた二人。デ>>続きを読む
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【どうせ俺たちゃサグライフ】
アベル・フェラーラの分身で、最近ではスピリチュアルな役ばかり演じているウィレム・デフォー(『4:44 地球最期の日』、『TOMMASO』)ですが氷に覆われた池で小屋を建て>>続きを読む
【なりたい自分になれる世界では性別も人種も関係ない】
シリーズ最終章『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が公開されたので、中学以来15年ぶりに1作目を観てみた。当時は地元の不良がイキリながら熱弁>>続きを読む
【修羅場を通じたローマ観光】
2001年に発表後20年以上にわたるシリーズとなった『ワイルド・スピード』。元々は潜入捜査バディもので、直線レースを扱っていた作品だが、シリーズを重ねるごとにアクションが>>続きを読む
【自由という裏道を突き進んで得た栄光】
Twitterで話題となっていた『AIR/エア』が早くもAmazon Prime Videoで配信となったので観てみた。アメリカはビジネス映画を作ると面白い傾向>>続きを読む
【属性を定められる郊外にて】
今話題の映画『TAR/ター』。監督のトッド・フィールドは寡作ながらユニークな映画を作っていると聞いたので、『リトル・チルドレン』を観た。日本のポスターヴィジュアルを観る限>>続きを読む
【空っぽになった私の心を癒す行為】
先日、シネマハウス大塚で短編映画『empty』を観てきた。今回はその感想を書いていく。
証明写真のようにフレームへと収められるアズサ。彼女は夫が無精子症だと知らさ>>続きを読む
【感傷的な運命】
17歳のルーカスは父の死により精神が掻き乱される。同性愛者である彼は、行き場のない感情の捌け口を求めるように男と肉体関係を結んでいく。クリストフ・オノレ監督は『ソーリー・エンジェル』>>続きを読む
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【それでも私はやるまげどん!】
第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたジェームズ・グレイ新作『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』が公開された。ジェームズ・グレイの近作は、冒険もの>>続きを読む
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【巨匠は闇の奥に怯え、闇の奥に逃避する】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=9IKjU202PAM
第95回アカデミー賞6部門にノミネートされた『TAR/ター>>続きを読む
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【薬物中毒作家は二度妻を撃つ】
1959年、一冊の本が物議を醸した。それが「裸のランチ」である。麻薬中毒者だったウィリアム・バロウズがタンジールで立ち直り、その勢いで執筆する。せん妄状態で執筆したこと>>続きを読む
【若かれし頃の笠智衆】
小津安二郎映画。妻を失い、教え子を失った父が学校を辞職する話。釣りの場面をはじめ、翳りがなさそうな空間を捉えながら、辛いことが発生させていく。「おじいさん」のイメージが強い笠智>>続きを読む
【大阪の広場で賭博黙示録】
Amazon Prime Videoでは昔の日本映画が多数配信されている。聞いたことないような作品も多く、好奇心掻き立てられる。そんな中、出会ったのが『当たりや大将』だった>>続きを読む
【ポーランドの異色家侵入もの】
東欧映画スペースでよく話題に上がるマウゴジャタ・シュモフスカ。このGWに挑戦してみようと『もう雪は降らない』を観てみた。これが噂通り、変な映画であった。
いわゆる家侵>>続きを読む
【廃墟の中での曖昧さ】
『ノーバディーズ・ヒーロー』のアラン・ギロディー監督がカンヌ国際映画祭に出品し、ジャン=リュック・ゴダールが賞賛した作品『動き出すかつての夢』を観た。彼は一貫して独特な空間の中>>続きを読む
【時を共有し、時には拒絶し】
第75回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『帰れない山』が日本公開された。これが独特な時間の使い方をする作品であった。
最近の映画は、それもハリウッド大作だけじゃないと>>続きを読む
【他人の人生を生きる】
シネスイッチ銀座では今、「人生とは何か?」を語る作品が多数上映されている。今回はミア・ハンセン=ラヴの自伝的作品『それでも私は生きていく』の感想を書いていく。
シングルマザー>>続きを読む
【ワイらの生活、詰んでるワイ】
東京国際映画祭は色々問題抱えており、釜山国際映画祭と比較してしまうと弱い印象を受ける。しかし、未来の注目監督を発掘できていないわけではない。例えば、『アンカット・ダイヤ>>続きを読む
【ルーカス・ドンはクローズアップがお好き】
最近ベルギー映画が熱い。日本でもシャンタル・アケルマン特集が組まれたり、ダルデンヌ兄弟の新作『トリとロキタ』が話題になっていたりするが、国際的にも『Ghos>>続きを読む
【内なる嫌悪と多様性】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=JWkLTbVOwbk
2023年のゴールデンウィークはここ数年とは少し趣が違った。コロナ禍以降、映>>続きを読む
【もしも、現実逃避した先に現実があったら......】
A24配給作品『X エックス』の前日譚『Pearl パール』が2023/7/7(金)より日本公開が決まった。試写にて一足早く鑑賞したのだが、前作>>続きを読む
【モンゴル、大人のオモチャ屋モニタリング】
大阪アジアン映画祭で好評だったモンゴル映画が日本一般公開された。モンゴル映画で舞台は大人のオモチャ屋という変わった内容の作品。大人のオモチャ屋と聞くと、下ネ>>続きを読む
【自由の悪魔は調和に不自由の蜜を垂らす】
ショーン・ベイカー新作『レッド・ロケット』を観てきた。てっきり、ショーン・ベイカー版『男はつらいよ』なのかなと思っていたのだが、「自由」に対して非常に深い論が>>続きを読む
【80年代パリ、悲哀と感傷を包む深夜ラジオのように】
現代は常に結婚、出産、仕事のキャリアプランに縛られているかのようだ。不安定な時代だからこそ、数年単位のキャリアを組み立てながら、敷かれたレールに沿>>続きを読む
【イルミネーション映画集大成】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=Ld8M2_tnh7o
任天堂の間口を広く、ネタは細かくの精神とイルミネーション社のドタバタ>>続きを読む
【そのピエロ、凶悪につき】
「全米が吐いた!?」
2023年ベストキャッチコピーは恐らく、『テリファー 終わらない惨劇』だろう。「全米が泣いた」とジャンル映画につくタイプのキャッチコピーに対してユー>>続きを読む
【聳え立つ階段が怖い】
CINEMAS+さんで小津安二郎『東京物語』がホラー映画であることを書いた。実は小津安二郎監督作品って怖い作品が多いのではと思って、『風の中の牝雞』を観てみた。読みはアタリ。本>>続きを読む