CHEBUNBUNさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

死の嵐(1940年製作の映画)

1.5

【製作時期だけで掲載か?】
「死ぬまでに観たい映画1001本」ナチスもの。反ナチスものならもっと優れた作品がある気がするほど退屈に感じたが、調べてみると作られた時期が重要な映画らしい。うーん。残り11
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大いなる遺産(1946年製作の映画)

2.8

【まんがで読破に近い】
「死ぬまでに観たい映画1001本」文芸映画。ディケンズの長い小説をコンパクトにまとめた印象が強い。少年が段々立派な紳士になっていく過程を紡ぐための帽子を使ったドタバタ劇が印象に
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たそがれの女心(1953年製作の映画)

2.0

【豪華絢爛だが】
「死ぬまでに観たい映画1001本」マックス・オフュルス。イヤリングを巡る恋愛ドロドロ劇。『歴史は女で作られる』でオフュルスと和解したかと思ったが、そんなことはなく、豪華絢爛だなくらい
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ヘンリィ五世(1945年製作の映画)

1.5

【演劇で十分】
「死ぬまでに観たい映画1001本」シェイクスピア劇。映画内劇から広げていくタイプの作品だが、舞台でよくないかと思うほどに舞台感が強くて、全く乗れず。一応、映画にしようとスペクタクルはあ
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風と共に散る(1956年製作の映画)

3.0

【手に持っているオブジェになにしているんだい?】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のダグラス・サーク映画を観た。ダグラス・サーク映画といえば、ドギツイ色彩の中で展開される人情劇といった印象を受け
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天国への階段(1946年製作の映画)

3.0

【登って降って迷える魂】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のパウエル=プレスバーガー映画を観た。パウエル=プレスバーガー映画は私にとって天敵で「死ぬまでに観たい映画1001本」フルマラソンする上
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歴史は女で作られる(1956年製作の映画)

3.5

【ハリボテの煌びやかさに骨を埋める】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のマックス・オフュルス作品を観た。マックス・オフュルス監督はあまりピンとこないのだが、本作はかなり楽しく観ることができた。
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金髪乱れて(1932年製作の映画)

2.7

【ラオール・ウォルシュ犬好き説】
「死ぬまでに観たい映画1001本」フィルム・ノワール。フィルム・ノワールが苦手なので、話自体は乗れない一方で、野球ボールがガラスを貫通したり、指輪にデコピンする描写の
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オフィシャル・ストーリー(1985年製作の映画)

1.0

【うん......】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載作。基本的に映画には動きによる面白さを求めているから、こうも動かず政治的な話が展開されるとツラいものがある。重要な映画だと思うが、全く合わず
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牝犬(1931年製作の映画)

1.5

【オープニングの演出に注目】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載ジャン・ルノワール。冒頭の、マリオネット芝居に重ね合わせるように登場人物を映す演出は配信動画のオープニングでマネしたいなと思うものの
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悲しみの青春(1971年製作の映画)

2.0

【ルカ・グァダニーノがリメイクしてもおかしくない映画】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載の作品。今だとルカ・グァダニーノ監督が撮りそうな内容。翳りひとつない晴天下で自転車を走らせる開放感が第二次
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知られぬ人(1927年製作の映画)

4.0

【抱擁への渇望】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のサイレント映画。

サイレント映画は苦手なのだが、これは凄まじかった。ロン・チェイニー迫真の顔芸により恐ろしくも切ない映画となっている。主人公
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我輩はカモである(1933年製作の映画)

2.0

【小学生の考えたようなキツいジョーク】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のマルクス兄弟映画を観た。マルクス兄弟は『オペラは踊る』を観た時に、相性が悪く敬遠していたのだが、「死ぬまでに観たい映画1
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そして光ありき(1989年製作の映画)

5.0

【文化が離散してしまう時】
ヒューマントラストシネマ有楽町で開催されているオタール・イオセリアーニ映画祭で長年探していた作品『そして光ありき』が上映された。本作の存在を知ったのは高校時代。キネマ旬報の
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マジック・マイク ラストダンス(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

【なんだ、このファム・ファタールは?】
チャニング・テイタムが男性ストリッパーとして活躍するシリーズ最新作『マジック・マイク ラストダンス』が公開された。監督は1作目と同じスティーヴン・ソダーバーグ。
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【映画を撮ることへの「痛み」】
動画版▼
https://www.youtube.com/watch?v=AfeEJBGi2Bs

『E.T.』、『未知との遭遇』などを放ってきた巨匠スティーヴン・スピ
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三人の兄弟(1981年製作の映画)

1.5

【フランチェスコ・ロージは苦手】
「死ぬまでに観たい映画1001本」フランチェスコ・ロージ。苦手監督だけに案の定。爺さんの前に現れる婆さんの幽霊感や、穀物小屋の少女とインパクトはあるけと、全体的に退屈
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ハーケンクロイツ/ネオナチの刻印(1993年製作の映画)

3.0

【ラッセル・クロウはすごい】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載作。タイトルからイメージする内容とは異なり、凶暴さの増したトレインスポッティングといった内容。ネオナチである必要に疑問を感じる一方で
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北京オペラブルース(1986年製作の映画)

4.0

【ジャンプ漫画のような熱気】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のツイ・ハーク映画を鑑賞した。

本作は、ジャンプ漫画のような作品であり、次から次へと個性的な仲間が集まり軍団を形成し、白髭男爵から
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青春一座(1939年製作の映画)

2.5

【バークレー味控えめ】
「死ぬまでに観たい映画1001本」ミュージカル。最強振付師バズビー・バークレーが監督した作品だからと期待したのだが、全然ダイナミックなマスゲームを魅せてくれなくて残念。大量の家
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アイリーン・ウォーノス:セリング・オブ・ア・シリアル・キラー(1992年製作の映画)

2.0

【アイリーン・ウォーノスがまともに見える】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載ドキュメンタリー。殺人犯のアイリーン・ウォーノスのドキュメンタリー。何故か出てくる人が変な人過ぎて彼女がまともに見える
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影なき狙撃者(1962年製作の映画)

3.0

【ラストは良いが...】
「死ぬまでに観たい映画1001本 」スパイスリラー。洗脳により暗殺者に改造された男の物語。ダイヤのハートカードを大量に持って圧をかける場面と、終盤の狙撃シーンは面白いが、ハマ
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クワイエット・アース(1985年製作の映画)

4.0

【ある日、ひとりぼっちになった俺】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のSF映画『クワイエット・ルーム』を観た。

ある日、目が覚めたら地球に自分しかいなくなったらどうしますか?本作は1985年の
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マザー・インディア(原題)(1957年製作の映画)

3.0

【子ども締め上げ描写が強烈】
「死ぬまでに観たい映画1001本」インド映画。インドの閉塞感ものなのだが、ヴィジュアルが強烈で子どもを縛り上げる場面にギョッとする。群れの演出はかなりD.W.グリフィスの
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Deewaar(1975年製作の映画)

3.5

【クールなアクション冴え渡る】
「死ぬまでに観たい映画1001本」インド映画。アクションとしての演出がとても良い。線路を走って逃げる少年を銃で確実に仕留める場面のカッコ良さは、その直後に誤認銃撃だと分
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テイル・オブ・スリー・シスターズ(2019年製作の映画)

2.5

【画の弱いジェイラン映画】
画が弱いジェイラン映画ってイメージでパッとしなかった。仕事を得るための心理戦が生々しい。

ノーバディーズ・ヒーロー(2022年製作の映画)

5.0

【目的が中断される男、達成される男】
JAIHOでカイエ・デュ・シネマベストテン2022に選出された『ノーバディーズ・ヒーロー』が配信されていたので観た。本作は、カイエ・デュ・シネマ常連監督のアラン・
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愛より強く(2004年製作の映画)

4.5

【死を求めるようにふたりは出会った】
「死ぬまでに観たい映画1001本」フルマラソンも終盤。序盤で会う敵が実はラスボスみたいな展開が好きなのだが、『愛より強く』はそんな作品だ。自分が映画にハマり始めた
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キャット・ピープル(1942年製作の映画)

4.5

【サプライズプレゼントにネコ贈るヤバ男】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のフィルム・ノワール『キャット・ピープル』を観た。本作はポール・シュレイダーがリメイクしたり、フィルムノワールの定番とし
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唯一、ゲオルギア(1994年製作の映画)

3.0

【4時間で振り返るジョージア史】
渋谷シアター・イメージフォーラムにて上映されているオタール・イオセリアーニ特集。彼の作品はどれも視聴難易度が高いものが多いのだが、その中でもSSRレベルの作品『唯一、
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襤褸と宝石(1936年製作の映画)

2.5

【『ザ・スクエア』の原点?】
「死ぬまでに観たい映画1001本」スクリューボール・コメディ。リューベン・オストルンド『ザ・スクエア』の猿のモノマネしながら場を荒らすシーンの元ネタってこれなのでは?冒頭
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Politist, adjectiv(2009年製作の映画)

4.5

【定義を操るときに生まれる暴力】
先日、自分の尊敬する映画人である済東鉄腸さんがエッセイ本「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話」を出
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(1961年製作の映画)

3.0

【豊穣な退屈さ】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のミケランジェロ・アントニオーニ映画『夜』を観た。『太陽はひとりぼっち』に次ぐ荒涼とした描写が魅力的な作品であった。

『バビロン』や『リコリス
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ル・ミリオン 4K デジタル・リマスター版(1931年製作の映画)

4.5

【これが猥雑になるとフェラーラの『Go Go Tales』】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のルネ・クレール作品『ル・ミリオン』を観た。驚いたことにアベル・フェラーラ『Go Go Tales』
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太陽の中の対決(1965年製作の映画)

2.5

【高低差と間合い】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載の西部劇も大分終盤に差し掛かってきた。苦手ジャンルだけに残り50本切っても残存している西部劇。今回はポール・ニューマン主演の西部劇を観た。
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ハピネス(1998年製作の映画)

1.5

【子どもが寝ない!そうだ!アレを入れよう!】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のトッド・ソロンズ監督作『ハピネス』を観た。トッド・ソロンズ監督はなんだかんだ初めてだったのだが、想像以上にクセの強
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