3人の名女優が織りなす味わい深い物語。ヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」を読んでいなくても充分に楽しめた。こういう文学的な映画もたまには悪くないな。
大宮エリー監督映像作品も観てみたけど。うーん、狙いはわかるんだけどね。 表現者というより企画力の人なのかな彼女は。
脚本、寺山修司。「平等とは現実にはありえない、救済のための概念である」とか「私の希望は私には退屈だ」とか、やはり凄い。そして森下愛子がめっちゃ可愛い!
さすが人気作、怖くはないけどちゃんと面白かった。映画を観てる方はわかってるんだけど、映画の登場人物がわかってくれなくててやきもきする系。ホラーというよりスリラーですね。
またやられた。すべてに意味があった。好き嫌いあれど一見の価値あり。それがラース・フォン・トリアー監督作品。ある意味、彼の集大成的な作品かと。
渡辺亮平という人の脚本/監督による自主制作映画。ストーリーとしてはありがちだけど見せ方が上手くて単純に面白かった。この監督は才能あると思う。
セリフや音楽を可能な限り排し、それゆえ雄弁に語る映像。独自のミニマリズム。スティーブ・マックイーン監督作品のなかでは一番好きかも。
なんじゃこのアホみたいな邦題は。せめて「戦争のもうけかた」でしょ。映画自体はブラックユーモアたっぷりのなかなか楽しめる内容。
アレハンドロ・ホドロフスキー監督作品は「エル・トポ」は何度も観てるけど実はこれは初めて。こりゃたまげた、とことん自由だ!長い映画史の中でもこんな映画撮れる監督はほんと数えるくらいしかいな>>続きを読む
たまにはアカデミー賞ノミネート級の壮大なラブストーリーも。戦争に引き裂かれた愛、恥ずかしいくらいメロメロな内容でした。
映画製作の裏側を見るのが大好きだ。デリー・ギリアムの「ドン・キホーテ」が制作中止になるまでのドキュメンリー。スタッフに”キャプテン・オブ・カオス”を言われるほどの彼も度重なる災難>>続きを読む
久々に観直して勇気と友情の物語にまたまた感動。「マイ・フレンド・フォーエバー」よりも好き。勇者をキーワードに「アーサー王物語」と共に進む脚本が素晴らしいです。号泣必死。
三池崇史監督初期作品。吉川晃司がどっかでオススメしてたので観てみた。映画選びはいつもそんな感じ。街の闇と心の病みを上手く表現してて結構楽めました。
出発前のワクワク、途中でくじけそうな思い、日が暮れてきた時の心細さ。夏の日、少年時代の冒険。
久々の観直し。ジーン・ハックマンもウィレム・デフォーも素晴らしい。そしてやはり、社会派エンターテイメントを作り上げるアラン・パーカーの手腕は一級品。
何度観ても最初から最後まで思いっきり面白いんだけど、どうしてもわかんない箇所がいつくかあるんだよなぁ。マッカーシーの原作をチェックしろってことかね。しかし、何はともあれハビデル・バル>>続きを読む
約60年前のチェコのSF映画。セットともろわかりの宇宙船の中で、いい大人が真面目になにやってんだか感もあるけど、昔からそれが映画。宇宙船の閉塞感もストーリーもその後のSF映画に多大な影響を与えたであろ>>続きを読む
ビー・ガン監督、アート志向で、撮り方も工夫してるし、詩的に綴りたい感じはわかるんだけど、如何せん圧倒的に詩情が足りない気がする。心が揺さぶられないんだよなぁ。
ギャスパー・ノエにしてはまともな映画だな〜と思いきや、後半怒涛の狂気。子供は叫び声が響き続けるし、映像そのものは平衡感覚を失っていくし。さすがはフランスの不快王、ちゃんと見せつけてくれます。
これにてパゾリーニの“生の三部作”制覇。パゾリーニ流「千夜一夜物語」ははちゃめちゃで、笑顔と性がいっぱいでおおらか。
西部劇としてはありがちな盗賊団の話ではあるけど、それぞれが女性達とのサイドストーリーがあったり、ライ・クーダーの音楽が叙情感を添えたり。ラストの銃撃戦はここぞとばかりにウォルター・ヒル監督気合い入って>>続きを読む
豪華なキャスティングのジム・ジャームッショのゾンビ映画ってことでそれなりに期待したんだけどなー。ジャームッショ独特のオフビート感がソンビ映画のテンポと合わなかったね。おとぼけ切れてないし。
映画監督ジョン・ヒューストンの「アフリカの女王」の撮影裏話を基にした映画。いやはや昔の映画監督は肝っ玉が座ってるというか、破天荒だな〜。
問題児をしごきによって更正させる戸塚ヨットスクールを題材にした映画。そういえば家庭内暴力っていう言葉も聞かなくなった。昔以上に問題のある家庭は増えている気がするけど、子供にはそれをする気力もな>>続きを読む
ずっしり骨太でした。でも、敵のスナイパーを打ち抜く銃弾がスローモーションになるとかどうでもよくて、ラストをもう少し加害者の人物像も含め深く描いてもよかったんじゃないかな。それも戦争の傷>>続きを読む
気持ちがいいくらいにどうでもいい映画。一言もしゃべらないおっさんが主人公(なぜかモテる)の闘鶏映画って。ロジャー・コーマンのプロデュース史上最もコケたというカルト作。
重過ぎず難解過ぎず、ちゃんと歴史エンターテイメントして完成してる。さすがスコセッシ。
典型的なガールズ青春ムービーで新幹線移動の暇つぶし〜。
うーん、すごいな。お伽話と残酷さが入り混じったストーリー。ありえない話なんだけどありえそうなリアリティー。原作も読むべきでしょうか。
なんであれ生きていくにはパワーが必要で、やり方はともかく最後にはそのパワーをもたらした男の話。軽く笑ってほっこりしたい時に良いんではないでしょうか。
もうちょっとエグ味あるかのと期待してた。お金を払って集まった人ってもうちょっとギラギラしてるんじゃないかな。オチも「恋の渦」に比べて落下度低いし。門脇麦はちょといいね。
映像と音楽と語りで人類への警告を綴った一大叙情詩。名音楽監督であったヨハン・ヨハンソンは初監督作品として、現代人に希望を託す今作を残し逝去してしまった。
このレビューはネタバレを含みます
またもやド変態映画を引き当てまった。殺人、自傷、拷問など痛みのオンパレード。最後もまったく救いなし。というか崇高なものとまでしようとしてるし。
そういうもんだと思って細かいこと気にせずに見たらなかなか楽しめる。ただ人間ドラマにもアクションにも寄ってない中途半端なところもあるんだよねぇ。