たむランボー怒りの脱出さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

4.5

再見。暴力も愛も過剰で最高!リンチが直球のハッピーエンドをやるからグッとくる。ウィレム・デフォーとニコラス・ケイジが強盗やるときに被るパンストが薄すぎて(デニールミス)余裕で顔丸見えなのが良い。パンス>>続きを読む

ダークマン(1990年製作の映画)

5.0

突飛な映像の数々が良すぎて終始頬が緩みっぱなし……しかしあまりに哀しい映画でもある。え、なぜこれを今まで見なかったのか!私的90年代アメリカ製アクション映画のベストに入れたい。人殺したあとの「良心を鍛>>続きを読む

パンダコパンダ 雨ふりサーカス(1973年製作の映画)

3.5

街水没後が面白い!動物たちを乗せた列車がたびたび小回りを効かせながら森林の木々の間を疾走する場面。良い。

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.0

ユダヤ系家庭の食卓が印象的なのは『フェイブルマンズ』を思った。ジェームズ・グレイということで期待したけどあんまり……。

EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

場面の繋ぎ方に脈絡がない。見ていて(撮っていて?)面白い場面を順番に並べて差し出している。ロバの道行きを主軸にしたから出来ることなのかもしれない、人間をメインに据えた物語(というものがあったとして)で>>続きを読む

奴らを高く吊るせ!(1968年製作の映画)

3.0

イーストウッドのキスシーンって意外とあんまり見たことなかったが、そのほぼ唯一の女性登場人物の存在意義が薄いというか深堀りされずに終わる。ただイーストウッドを看病しただけ……。以降のイーストウッド映画に>>続きを読む

BROTHER(2000年製作の映画)

3.5

「腹黒い」って言われたことに対する回答としての大杉漣の切腹なんてほとんど冗談のような対応なのに切った分の腸はちゃんとハミ出るから冗談なのに「死」が懸かっていてヤクザって凄いなと思った。仁義と冗談が区別>>続きを読む

パンダコパンダ(1972年製作の映画)

4.5

いや多幸感あるけど、ちょっと待て、おばあちゃん帰ってきてなくないか??

素敵な歌と舟はゆく(1999年製作の映画)

4.0

動物も人間もみんな軽快でふわふわしている。このような運動感覚をもちたい。

マラブー(🐦)が出てきて何やら色々挙動を見せるたびに画面のなかのマラブーの部分に完全に目が釘付けにされると同時にヒヤヒヤして
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レオパルドマン 豹男(1943年製作の映画)

3.0

ラストの葬列場面良いな。夜の街から急に何もない地平線丸出しの荒野みたいなところの1本だけ生えた木の傍で虚ろな目をした男によって放たれる乾いた銃弾!

怪人マブゼ博士・姿なき恐怖(1961年製作の映画)

3.5

透明人間もの。あまり特筆すべきところはないけど、うっすらとした面白さで最後まで見れる。炎に包まれて発狂エンドは良い。ノーベル賞級の発明装置にアクセスするためのパスワードが本当に「1234」とかそのレベ>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

5.0

『眠る虫』で道端に置き忘れられた軍手が手を振ってくれる場面があるが、今回
は鴨川にいる女の子が手を振る場面が登場し、ぬいぐるみだけがそれを見届けることになるという、その両方の場面が金子作品のなかでも特
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.0

微妙。肝心な「世界が滅亡する」という実感が感じられないのがそもそも……。大地震、感染症蔓延、飛行機大量墜落などの映像はむしろ全く見せないで、端的に世界の滅亡をどれだけ信じるか (信じたとしてどう行動す>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.5

もはやアルジェントにしか書くことを許されないかのような脚本。せっかく森から出たのにまた森に入っていく展開はかなりビックリした。その森に入る前にやってた盲目女性が何度も猟銃撃つけど全然敵に当たらなくて、>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

3.0

一向に人の顔が認識できない!話が分からん!と思ってたら、そもそも70人くらい?出てるらしくてワロタ。話とかない。うーん、アケルマンって正直『ジャンヌ・ディエルマン』と『囚われの女』は良かったけど、他は>>続きを読む

三茶のポルターガイスト(2022年製作の映画)

3.0

「神社…なんで私に来てほしいんですか?」
「かわいいから」
史上初、お世辞を言う幽霊を目撃できる!!まあ、幽霊ってもしかしたら誰よりもコミュ力が要るから。

Helpless(1996年製作の映画)

4.0

再見。喫茶店の立地。風通しの良さと同時に光通しの良さというのがある。全部で3店舗くらい飲食店が出てくるけど、全部アメリカ映画を見ているような感覚になる。
最後の方のファミレスで光石研の妹が見てるテレビ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

どこにも特筆すべき点がない…AIが作ったストーリーという感じ。もっと面白くない方がかえって良かったかもしれない。浜辺美波の顔・肩幅のサイズのバランスから来る画面への収まりの良さみたいなのは良いと思う…>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.5

決定的瞬間を捉えてしまう危険性をつねに孕んでいる、それによって人を不幸にする恐れのある映画という技術=芸術と関わることの痛みを経験した少年が、これから全世界に向けて映画を作っていく…というのは感動と同>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

オープニングテーマにおいて単なる線として描画されていく登場人物たちが肉体を駆使して躍動する本編の高揚感!原作全く知らない自分みたいな観客にも各人物への思い入れがここまで可能になるのかと思うくらい、ちゃ>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

同じポールでもシュレイダーのような信仰と葛藤がテーマであるかのような期待をして見てはいけないことが分かった。ヴァーホーヴェンは葛藤なし。信仰というよりも客観的には思い込みに近い。思い込みというフェイク>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

2.5

うーん馬鹿馬鹿しくてダメだった!おじいさんが指切るかどうかなんて全然興味無いのにショッキングであるがゆえに「切るかなどうかな…」って心配させられてしまう。人間関係ってもうちょっとは真剣なものだ、と思う>>続きを読む

ルチオ・フルチのホラー・ハウス(1989年製作の映画)

2.0

久々にフルチ見た。イタリアホラーの音楽の使い方というか挿入の仕方と選曲のセンスはいつ聴いても凄いな。いわゆる「映画音楽」として使われていないというか。映像に音楽を付けて盛り上げるという意味では変わりな>>続きを読む

殺人者たち(1964年製作の映画)

4.5

ロナルド・レーガンとアンジー・ディキンソンを殺しに行くリー・マーヴィンがジョン・カサヴェテスと同じ場所に銃弾を受けることによってカサヴェテスの意志を継承する者になる。マーヴィンもカサヴェテスも共に男同>>続きを読む

悪魔の沼(1976年製作の映画)

3.5

暴力的な場面があるから暴力的というんじゃなくて、そもそも映画自体が暴力になってる感じ。この「非洗練」感は現代の映画では見たことない。

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.0

再見。悲しい映画見たくて見たけど、これもほんともうどうしようもないな…。半分しか書けなかった自分の名前。

狂気の愛(1985年製作の映画)

4.0

再見。初見時は全く分からず。『白痴』読んでもっかい見ても分からんです。ファーストカット好き。

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

4.0

今のとこタルコフスキーで一番良かったかも。第二部から画面が分かりやすく派手になって楽しい。

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.5

共産圏の建築か〜と思ってたら全然日本の高速道路だった。あとめちゃくちゃ無職っぽいグレーのスウェット着てるのに全然宇宙飛行士なんよな。

(1974年製作の映画)

3.5

曠大で空虚な丘の向こうから男がやってくる、それに視線をやる人妻は貧相な木で出来た柵に座っている、この対比があって、男が長い距離を歩いた末に人妻の隣に腰かけようとすると、柵は重みに耐えられず折れてしまう>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.5

娯楽映画のアバンタイトルを何よりも楽しみにしている者にとっては、このくらい定番のシリーズだったらもうこれくらいのコッテリさ加減で堂々とキメキメにオープニングクレジットに入ってもらう方が、むしろ誰にとっ>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

ケイコの日記を終盤頁まで読んできた(と思われる)仙道敦子の声、それはケイコが書いているときの感情を反映させたような読み方とは全然異なる、「他者の書いたものを声に出して読む」ときの自然さ、長いこと読み続>>続きを読む

メルビンとハワード(1980年製作の映画)

4.0

スピードえぐいなあ。序盤の車内でメルビンとヒューズの顔を交互に写していくシンプルな編集をしていたけど、人間のコミュニケーションのああいう簡素な提示の仕方にグッとくる、中盤のテレビ番組の場面でステージで>>続きを読む