まさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ま

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老人Z(1991年製作の映画)

3.9

やべ〜〜、序盤は介護問題とか考えながら観るけど、話が進むにつれて自分の偏差値が下がっていくのが分かる
終盤はやべぇしか感想がない

お婆さんの壁を壁とも思わん移動はさすがに止めるべき
余暇がクラッキン
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MEMORIES(1995年製作の映画)

3.7

すげ〜〜、観客の脳味噌かき回すのやめて

『彼女の想いで』が今敏っぽいと思ってたら今敏やった
『大砲の街』のカットの切り替えも今敏作品に影響与えてそう

人間敵と目的がある内は精力持って生きられる。そ
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.3

山崎賢人って演技上手なんですね

原作読んで面白いって思ったけど、セリフの味と心象風景における比喩表現の豊かさが魅力やったんやと気づいた
心象風景に関しては映像化すると実際に映像になるわけやから、風景
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美味しい美女/グルメな歯医者(2017年製作の映画)

-

縦横比も含めて見事なレトロ感

ピンクと緑で補色になってたり、飾ってる絵が人間と野菜やったりで対比がキレイ
性格的には前時代的男女像と逆なのもバランスが良い作品

めちゃくちゃ色に拘ってる感じあるのに
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劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇(2013年製作の映画)

3.2

エンディング周りのシークエンスは好き

スペックホルダー達の位置付け、進化の終着点じゃなくてそっちに持ってっちゃったか
「人間にスペックはいらねぇんだよ」とかいう、前作までは人間の個性と進歩を全面否定
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

緊張した
第三世界による宗教的革命
サラッと流されたけど、アメリカ国内でもイラン人というだけで暴行してたってニュースが何気に大事
単純に映画として面白かった
家政婦さんが影のMVP

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

社会もそこに住む人々も醜くて、そのくせ景色と思い遣りだけは美しい

生きてる人より葬式に使われるお金
そのタイミングで仏壇映すのは意地が悪過ぎる
そして最後に元の鞘に収まる円環構造。そこから抜け出すこ
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劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇(2013年製作の映画)

3.4

完全にパワープレイやけどちょっと感動してしまった
天と比較すると大分映画してたと思う

次で全部繋がると信じてる。今は雌伏の時

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

マジでビックリしすぎて声出ちゃった
ネタバレ表示ってやっぱ表示せんほうが良いんやと今更学んだ

確かに夢の中ですら正常な判断なんてできないもんなぁ
それだけに、理性が幻覚を超克するシーンは震えた

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第三の男(1949年製作の映画)

3.5

なるほど、渋い
光と影の使い方がお見事
正義と愛と欲望のジャンケン

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

人間関係の構造に感心できるとこが多い

割と一般的な感性を持ってるスミレさんが異質に見える程、合わせ鏡のように閉じられた世界
ナカハラという鏡に映った自分が砕けるのを見て、テルコは決断を下す

特殊め
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.8

前半王女連れ出すまでに1時間も掛けるんやって退屈やったけど、何とかオードリー・ヘップバーンの美しさで観せ切った
とはいえ後半1時間は文句なしに素晴らしい

深夜12時に解ける魔法。シンデレラにとっての
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ベルリンの壁(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これはショートフィルムの中では久々にはまった。なんかSFじゃない星新一っぽい
15分しかないし、レビュー読む前に実際に作品見た方がいいと思う

イデオロギー的対立の象徴であるベルリン壁の再建
当の老人
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劇場版 SPEC 天(2012年製作の映画)

3.2

ドラマ第1話から初見やと勘違いして見始めた結果、ここに来てやっとほんまに初見の作品に辿り着いた
ジャメヴの悪夢から解放された

ファティマの聖母の話とかは普通にオカルト的な面で面白い
瀬文さんとかいう
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.5

勧善懲悪エンタメ作品っていう典型的時代劇
勝手に脳筋チャンバラ系やと思ってたら、意外と奸計巡らせた知略戦で見応えあった

キャラクターが魅力的でシリーズ物でもやっていけるやろうに、仮借なくここで終わら
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SPEC~翔~ 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿(2012年製作の映画)

3.0

吉川さん😢
さすがにスペシャルドラマのクオリティ
自分のスペックがブブゼラやったら萎えるな

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.3

2019年11月のロサンゼルスいかつすぎ

せっかく原作読んだし映画観てみたけど、原作では沢山の仕掛けを施して
・アンドロイドの感情と人権を訴えた「アンドロイドの中の人間性」
・人としてのアイデンティ
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.8

『千年女優』に出てくる糸巻きオバさんと矢のシーンは、これのオマージュやったんや

黒澤作品てスケールが大きくて大味なイメージがあるし、そこが魅力の一つなのは間違いないけど、意外と猜疑心とか虚栄心みたい
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.8

『空飛ぶタイヤ』ってそういう飛び方か
もっと『はれときどきぶた』みたいなもんかと思ってた

さすがにこれはドラマ向け
登場人物と武器が渋滞してた
敵はホンマに憎々しくてお見事

とりあえずスーツ似合い
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ビーチフラッグ(2014年製作の映画)

-

power to the women
最早個人の戦いではないのだ

この作品に限らず、絵画においては写実性を追求したヨーロッパが、殊アニメにおいては立体感を失うの何で

宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.6

全体的に近所迷惑過ぎた

とりあえず熱量がとんでもない
人を動かすのは最終的には情熱。データや論理も大切やけど、それらは「今自分のやっていることは間違ってない」と自信を持つための根拠

両方揃ってるこ
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夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

4.0

この映画からカッコこいいシーンを抜き出して繋ぎ合わせたら多分この映画ができる
要するに全部カッコいい

正義のためじゃなくて、私欲と私怨のために戦う男達
賞金首と賞金狩りがほんまにおったとは信じ難い
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めがね(2007年製作の映画)

3.5

ガラケー全盛の時代に作られるべくして作られた作品

全部忘れて逃避したくなることは確かにままある
でもビッシリと文字が書いてあると思った小説でも、よく見たらインクが乗ってない部分の面積の方が広いわけで
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.6

音楽と光が美しい

大人の価値観が介入してこない
中学生の発想と思考で話が進んで、こじんまりとした世界のまま完結するのが素敵

『生きる』っぽいおじいさんの存在意義とユダ君の婚姻届大盤振る舞いは謎

タイタニック(1997年製作の映画)

5.0

3時間もあるくせに、12年間も興行収入1位を堅守し続けた映画がつまらんわけない

特に意味は無いけど敢えて観ないとかいう、かまいたちの漫才みたいなことしてたけど、もっとはよ観れば良かった
史実であるだ
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暴力行為(1949年製作の映画)

3.4

これに"act of violence"ってタイトルつけるんや

フランクの責任感と感受性が強すぎた
でもそうでないと当時を生き延びることもなければ、今名士にもなれてないだろうっていう諸刃の剣

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

-

「自分が作ったものに自分で鳥肌が立つ」
なるほど。それは凄いわ

モチーフの使い方の件は、自力で気付きたかったくらいやられた感のある青天の霹靂
相似形と巧みな誘導は、音楽絵画関わらず芸術全般における名
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.1

「別にいいよ」

まあテーマは既視感ある
ぽんぽこにぬ〜べ〜に、うしおととらでも見たメッセージ

それでも、ナルトぐらいキャラクターと世界に魅力があった
2時間のアニメ映画にしとくには勿体ないぐらい
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麦秋(1951年製作の映画)

4.6

これ今まで観た小津作品の中で一番洗練されてると感じた

今ほど多様性と個人主義が啓かれてる時代じゃないだけに、ステレオタイプで人の幸福を決めつけるきらいがある
紀子側に立って観るのが当然やと思い込んで
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

-

カットの繋ぎがオシャ
ダゲール街という街が見た白昼夢のようなドキュメンタリー

家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.6

なんという気味の悪い映画
間違い探しをさせられた気分

一見すると日常的な家族風景を描いてるけど、普通では有り得ない要素が多々盛り込まれてる
一番顕著なのが横長の食卓。家族4人揃って食事をしているとき
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

イベントの起こり方が逃走中っぽい

これ『バードマン』みたいなワンカット「風」のやつなんや。繋ぎ目が巧妙過ぎてマジックでも見せられた気分

ワンカットの奇貨とも言える、リアルタイムでの時間経過の面では
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.2

日本そんなギリギリやったんや
全然知らずにのほほんとしてたごめんなさい

解決して皆が諸手を挙げて喜ぶ中、首相と本店トップと所長と、責任者達の顔は曇ってるのが印象的。どれだけ的確な対応をしても、それよ
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

『They Shall Not Grow Old』
なんとも意地悪な原題

彼らの存在はフィクションでも遺物でもなく、確かに生ある存在として画面に顕現されてた