kayupanさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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第十七番(1932年製作の映画)

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屋敷に死体が発見されて、強盗が現れて、汽車が暴走。音楽と影、スピード感のスリリングな感じは、ヒッチコックサスペンスの原型といった感じがする。ストーリーは実はこうでした、的なのが連続してだんだんよくわか>>続きを読む

ウィンナー・ワルツ/ウィーンからのワルツ(1934年製作の映画)

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"美しく青きドナウ"の作曲者、ヨハンシュトラウス2世のサクセスストーリー。ウィーンでワルツの市民権を獲得したヨハンシュトラウス1世の息子で、父の楽団の第2ヴァイオリニストとして活動し、作曲家の夢があっ>>続きを読む

スキン・ゲーム(1931年製作の映画)

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資本家と上流階級の土地争いで、競売で代理人を使ったり、家族の秘密を暴露すると脅したり、汚い手を使ってでも相手に勝とうとするスキンゲーム(詐欺)の話。

巌窟の野獣(1939年製作の映画)

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イギリスコーンウォール、難破船を狙う強盗団の隠れ家"ジャマイカイン"に、それとは知らず主犯格の妻の姪が訪れる。領主の治安判事が首謀者で、地位も名誉も富もあるのに犯罪を繰り返すところに狂気性がある。

神の道化師、フランチェスコ(1950年製作の映画)

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カトリック系キリスト教のフランチェスコ会の創設者と、その修道士達の活動のドキュメンタリー風の映画。ほとんど狂気じみているその思考は、所有物を放棄し金銭を忌み嫌い、卑下にも近い謙虚さで努め、徹底したキリ>>続きを読む

戦火のかなた(1946年製作の映画)

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第二次世界大戦中のイタリアの六つのドキュメンタリー風の短編で、戦争の冷酷さ・悲惨さが描かれる。イタリア語、英語、ドイツ語が当然のように混じるのが映画っぽくなくて新鮮。銃撃の突然の死が、変に映像効果がな>>続きを読む

ドイツ零年(1948年製作の映画)

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大戦敗戦後のドイツで極貧の生活を送るベルリンの少年、生きるために騙し騙され、元ナチ党の兄のせいにしたり、ナチ信奉者の元教師の言うことを真に受け、病気で自殺願望の父に毒を持ったり、絶望の中生きる子供の苦>>続きを読む

無防備都市(1945年製作の映画)

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ナチス占領下のローマでレジスタンスとして活動する指導者と神父が、ゲシュタポに連行され拷問に遭う話。赤、鷲、侵略、征服、民族優劣など古代ローマ帝国とナチスの共通性が神父の存在で重ね合わせられる。

ベリッシマ(1951年製作の映画)

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貧乏家庭の母が娘を映画女優にすべく奮闘する家族愛の話。泣き喚く娘、暴力夫、押しつけレッスン、賄賂詐欺、映画業界人の厳しさと、登場人物がみんなとにかく騒々しい笑。団地や公園、カフェなどイタリアの豪華絢爛>>続きを読む

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

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ジェームズ・M・ケインの小説の映画化。浮浪者の男が、立ち寄った酒場の女と不倫をし、夫の殺害を計画する。事故死に見せかけ一時はうまくいくが、罪の意識に駆られ、2人で逃げ出そうと画策するも、疑いがかかり警>>続きを読む

ウンベルトD(1952年製作の映画)

5.0

年金生活で家賃も支払えず困窮しているデモ参加者の老人が、滞納で家を追い出されそうになっており、物乞いもできず、売るものもない。愛犬が何度も自殺を踏みとどまらせる、救われない現実を切り取った映画。ストー>>続きを読む

終着駅(1953年製作の映画)

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アメリカに夫子がいる妻の、ローマでの青年との不倫の別れを、刻々と迫るパリ行きの列車の7:00〜8:30の発車時刻でリアルタイムに描いた作品。焦りと不安の描写を、台詞無しで、時計や遺失物で表現している箇>>続きを読む

靴みがき(1946年製作の映画)

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貧困で靴磨きで生計を立てる少年2人に、馬を飼う夢があり、片方の少年の兄に唆され盗品売買に手を染め、刑務所に送られる。貧困が不幸を呼び、すれ違いが不幸を呼ぶ救いのない話。

自転車泥棒(1948年製作の映画)

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失業者が多く貧困家庭の1人の父が、自転車必須な仕事を得て、質屋からシーツと引き換えに買い戻す。嬉々として仕事を始めるが初日に自転車泥棒に遭ってしまう。息子と一緒に街中を探すがなかなか見つからず、遂には>>続きを読む

パリはわれらのもの(1961年製作の映画)

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アマチュア劇団の中で、組織に追われているという話が出回り、実際に死者が出て、主人公の女子学生が解明に奔走する話。思い込みが自分の可能性を狭める、現実に適応できなくなるような描写が印象的。

天使の入江(1963年製作の映画)

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友人に誘われビギナーズラックで半年分の給料を儲けギャンブルにのめり込む青年と、ギャンブルで人生を狂わせ抜け出せない女がニース"天使の入江"のカジノで出会う。儲けても、全て失っても抜け出せないギャンブル>>続きを読む

ローラ(1961年製作の映画)

5.0

フランスのナントで、水兵、踊り子、母子家庭、文学青年をキーワードに、バラバラの登場人物の人生が徐々に交錯していく。ジャックドゥミの美しい映像と、ミシェルルグランのリフレインされるジャズ〜クラシックの間>>続きを読む

クレオパトラ(1934年製作の映画)

4.0

ローマ帝国独裁官のカエサルは、誘惑からエジプト女王クレオパトラと婚姻しエジプトの支配権も得ようとしたが暗殺され、クレオパトラを追ってエジプト征服しようとしたマルクス・アントニウスも女王の虜になり、それ>>続きを読む

十字軍(1935年製作の映画)

5.0

キリスト教とイスラム教両方の聖地エルサレムが、イスラム王朝アイユーブ朝のサラディンの征服下にあり、キリスト教圏の英仏独露等ヨーロッパの王が軍を出し十字軍として奪還に向かった第3回目の話。英国王のリチャ>>続きを読む

クォ・ヴァディス(1951年製作の映画)

5.0

ヘンリク・シェンキェヴィチの小説が原作。暴君ネロが詩歌の製作のためにローマを焼き払い、キリスト教徒にその罪を着せ、軍務長官マーカスが、キリスト教徒の娘リジアに恋したことから、腐敗したローマ帝国に反抗す>>続きを読む

ジュリアス・シーザー(1970年製作の映画)

4.0

シェイクスピア原作の史劇。古代ローマ帝国の独裁官ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が終身独裁官として権力を集中させようとして、元老院派のクーデターにより殺害されたが、腹心のマルクス・>>続きを読む

ポンペイ最後の日(1935年製作の映画)

4.0

ローマ帝国支配下のポンペイの鍛冶屋が、貧困で妻子を亡くし、闘技場で戦士として荒稼ぎし、奴隷売買や盗賊征伐、闘技場所有者として成功するが、大噴火で人命の尊さを知る。現在資本主義にも通ずるところがあると思>>続きを読む

黄金の馬車(1953年製作の映画)

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南米のスペイン領で、イタリア喜劇団がひと稼ぎに来て、その女優に領地総督が公費で購入した黄金の馬車をプレゼントする。貴族の反感を買い地位が危ぶまれるが、女優は団員と闘牛士も含めた三又だったという多国籍痴>>続きを読む

黒ばら(1950年製作の映画)

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十字軍期、サクソン人2人が当時支配的なノルマン人に反抗して、オーソンウェルズ演じるフビライハンのモンゴル軍に加入し、イギリス女性捕虜を連れて清軍に侵入して、イギリスに帰る話。本筋とは無関係だけど、オー>>続きを読む

愛欲の十字路(1951年製作の映画)

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イスラエル王国のダビデ王が不倫でモーセの戒律を破り、呪われ、民と息子の反感を買う話。

無敵艦隊(1937年製作の映画)

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宗教改革最中のヨーロッパで、新教プロテスタント派のイギリス女王エリザベス1世と、旧教カトリック派スペイン王フェリペ2世が対立する。スペインの無敵艦隊と呼ばれたアルマダを、イギリスが支援する海賊ドレーク>>続きを読む

聖衣(1953年製作の映画)

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ローマ帝国のキリスト教迫害下で、イエスの磔刑を執行した護民官が、イエスのローブに触れたことで精神を病む。護民官の奴隷が持ち去ったそのローブに改めて触れることで信仰を決意し、キリスト教徒、ひいては民族対>>続きを読む

國民の創生(1915年製作の映画)

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アメリカ南北戦争期、黒人奴隷解放後の南部で、諸々の多数決で黒人優勢になることを嘆く敗戦した白人がKKKを結成し、再起を目論む。南部の白人の視点で語られるため、差別助長的であると批判を受けた3時間の無声>>続きを読む

イントレランス(1916年製作の映画)

5.0

intolerance(不寛容)をテーマに時代の異なる4つの物語が同時並行で進む。クラシックがBGMの無声映画で、クロスカッティングの映像が約3時間続くので話の筋を追うのに苦労するが、逆に"intol>>続きを読む

キング・オブ・キングス(1927年製作の映画)

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新約聖書のイエスのイェルサレム入城から死、復活までを、四つの福音書の原文を引用した無声映画で、内容を忠実かつわかりやすく表現している。

邪教の王妃(1953年製作の映画)

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イスラエル王のアハブ王はユダヤ教預言者の反対を押し切り、バアル信仰のフェニキア人イザベルを妃として迎え、予言の通り飢饉や災厄に見舞われる。旧約聖書が原作。

情炎の女サロメ(1953年製作の映画)

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ローマ帝国支配下のイェルサレムで、キリスト教の拡大を恐れ迫害が進んでいたが、洗礼者ヨハネが征服者の糾弾を行い民衆の共感を得ていた。領主ヘロデ王は預言者を殺せば呪われるという予言を恐れ手を出せずにいた一>>続きを読む

豪族の砦(1953年製作の映画)

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イングランド政府に対抗するスコットランド氏族の英雄ロブ・ロイの話。ハイランドの砦を守るチェックスカートの戦士や毅然とした妻達、バグパイプの音色が印象的。

ファビオラ(1948年製作の映画)

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コンスタンティヌス帝によるキリスト教容認後も差別が残るローマ帝国で、富豪ファビウスがキリスト教と共存し奴隷解放を宣言するも殺害され、キリスト教徒の仕業と流布される。ファビウスの娘ファビオラと恋仲の剣闘>>続きを読む

暴君ネロ(1932年製作の映画)

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ローマ皇帝ネロが大火災の元凶をキリスト教に結びつけ弾圧を続ける中、軍司令官がキリスト教徒の娘に恋をして、体制の中で揺れ動く話。競技場で剣奴や無抵抗なキリスト教徒が殺されるのを喜ぶ観客や皇帝の残虐性、殉>>続きを読む

恋のページェント(1934年製作の映画)

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プロイセンの軍人の娘ゾフィーがピョートル3世の妃となり、クーデターで女帝エカチェリーナ2世として即位するまでの話。キリスト教ギリシア正教会の祭具や王家のしきたりが、ヨーロッパと違って古風な渋さがあって>>続きを読む