どどどどさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.5

自分にはそれしかないものなのに評価されない、という物悲しさは決して共感性が低くない。故に辛い。自己の中にいる狂気に食われる恐怖心から与えられる温かみに縋り付くも、他の人の目から見ればゴッホ自身が狂気そ>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.5

T2をテレビで親の仇のように見た人間なのでかなり楽しめた。セルフオマージュが大量にありつつ、新旧のキャラクターのマッチ度も高い。マッケンジー・デイビスと付き合いたいな。

ダークタワー(2017年製作の映画)

3.4

キングサーガとしてのダークタワーではない、という前提があるにせよ映画としてあっさりしてたと思う。見やすいともいうが。異世界転生を楽しむガンスリンガーを愛でていたらいつのまにか終わってた印象。なんちゃっ>>続きを読む

ターミネーター4(2009年製作の映画)

4.0

マックGのアクションはメチャ良かったんだけどなんでそこで無音なんだ!?という感じの劇伴センスにちょっとガッカリしてしまった。せっかくダニー・エルフマンなのに。シリーズファンではないがジョンとカイルとマ>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

5.0

2019年劇場で見て1番泣いた作品になったと思う。とてもよかった。労働階級別苦労を描いた群像劇としての構成の良さ(振ったコメディも嫌味がなく場内で暫し笑いが起きていた)やレース描写の真摯さがシンプルに>>続きを読む

マネーボール(2011年製作の映画)

4.5

ありがちなストーリーではありながら「まぁだから映画になってんだよな」っていう伝記物のナマっぽさも感じられて雰囲気はすごく好み。主人公から体温を感じないが共感性はけっして低くない…のような不思議な感覚に>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.7

ライアン・ゴズリングの機械肉演技がま〜〜〜あ光る。ピッカピカ。こんなに可哀想で死にかけの汚い犬みたいな動きができる俳優いない。Kがゴズリングでよかった。彼は一生こういう役を演じてほしい。あと今作を見て>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.8

ホアキン・フェニックス…すげぇ…としか言えなくなる。マジですげぇ。公開前はいろんな意味で「ジョーカーに同情したくないな…」という気持ちがあったんだけど、突き放すところはとことん突き放す癖に数秒後には頬>>続きを読む

ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-(2018年製作の映画)

4.3

地球は平面!球体説は陰謀!というトンチキ説を大真面目に検証するコミュニティを追ったドキュメンタリー。なんだけど、本質は(先天的であれ後天的であれ)世間からはみ出した人間達の「居場所」のメイキング、とい>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.8

1が良かったので鑑賞。1はファミリー映画として満点、という評価をしたんですが今作はエンタメ映画として満点。最高のグレードアップ。伏線回収のスムーズさや色彩の美しさ、なによりCGと実写の調和のレベルが非>>続きを読む

月影の下で(2019年製作の映画)

4.2

クライムとSFの合いの子みたいな作品。これは個人的な好みの問題だけど、主人公に感情移入をしてしまって(ナルコスが好きなのでどうしてもマーフィに見えてしまった)彼の人生がどうにも虚しい消費をされていくの>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.7

あっこれハムナプトラで見た!を500回ぐらいやったけど原作が同じなんすね。なるほど。アホバカなトム・クルーズが強いんだか弱いんだかそもそもここでアクションをする必要あんのかわからんアクションをする、と>>続きを読む

ビトウィーン・トゥ・ファーンズ: ザ・ムービー(2019年製作の映画)

3.8

ザック・ガリフィアナキスのトークショー型メタフィクション。マコノヒーを殺した(生き返ったけど)代わりに10本映像作ってこい!というわけのわからん脚本だが、本質はザックが質問するお下劣な質問に微妙な顔を>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これ疾患の元というか、第一次は戦後PTSDで、嫁の事件の事は二次的なトラウマだよな…と思った。統合失調症という区分にはなると思うけど、もし戦争のことがなければ別人格を形成するまでにはならなかったと思う>>続きを読む

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

4.0

リアルラック高すぎるブラピがセクシーすぎてゾンビのことがまっったく頭に入ってこない一作。「壮大なペプシのコマーシャル」って言われたらなんも否定できないよ。

スナッチ(2000年製作の映画)

4.5

再見。最強じゃなかった頃のステイサム。落ち着きのない画面作りがガイの兄貴という感じ。ブラピの訛りは本当に酷い。記憶よりひどかった。馬鹿の演技させたらピカイチだな。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

5.0

再見。大人になって見たらホラー映画だった。デザインベビーと似たようなものを感じるというか、倫理的に恐ろしすぎる。トゥルーマンショーという題名も怖い。人の心がないのか?

イコライザー(2014年製作の映画)

4.2

舐めてた相手が実は…映画のことを「ナーメテーター映画」ということを知った(おもろいね)

マッコールさんが強すぎて敵に同情すら覚えるが、やっぱりホームセンターのシーンが最高。割としっかりめに「マッコー
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

5.0

人生の一本。豪華絢爛なパーティの本質は実は寂しいエゴイズム、という構成はどこまでも良くて、いつまでもキラキラ光る。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

タランティーノ作品で1番好きな映画になった。アップデートしている(できる)ことは最高なことだぜ。全体的に明るいけどどこか不穏というか、いや不穏だけど明るいというか、なんとも不思議な感じなのですが、その>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.2

微妙な感情と宇宙の親和性って割と高い。広大な空間に身を投げ出すこととか、クソ狭い宇宙船とか、恐怖そのものだったりとか。なのでリアリティ(現実)に帰化する演出はすごく好きだった。

あとメタっぽくなっち
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ポイント・ブランク -この愛のために撃て-(2019年製作の映画)

3.5

やりたいことはわかるけどその演出だとババアの生まれ変わりが子供みたいに見えちゃうなと思ってちょっと笑った

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

5.0

非常に無骨なウエスタン。長旅のドンパチは迫力があったし、一夜の魔法的な表題のシーンよりもなんてことない日常のワンシーンがやけにロマンチックに見えた。緩急。メロウでありピリつきもある兄弟の冒険譚が、優し>>続きを読む

フィフティ・シェイズ・フリード(2018年製作の映画)

3.3

性格の悪い言い方をすれば勝ち組の人生の余生ムービーなので、多少のゴタゴタは勿論後半の展開もま〜あ恨みも買うよねという感じでちょっと引いちゃうんだけど、LOVE ME LIKE YOU DOをバックに今>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

5.0

スパイダーマンに纏っている楽しい雰囲気が好きだ。今回のキャラクター、ミステリオの存在がヒーローについてのエトセトラになっている構造はかなりよくて、彼や上司から若年のピーターが選択を迫られるシーンは確か>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

4.0

未知の何か、がまず環境なのか現象なのか物体なのか、それすらもわからないというのがワクワクする。唯我論を疑心させる描写が、未来的というよりは現実的に詰められていてすっごい怖いのもよくて、随所でオスカーア>>続きを読む

グリフィン家のウエディングノート(2013年製作の映画)

3.8

かなりぶっ壊れてる理論でもロバートデニーロに言わせると謎の説得力が出るというデニーロマジック。そうでなくても登場人物の8割は壊れているが、クレイジーは時として物語を納得させる理由にもなる。家族構成が複>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

5.0

サメ映画に良くあるサメ関係ねぇじゃんのようなクソ要素ゼロ!なんならでけえイカも出る!それよりもなによりもステイサムとサメが一騎打ちするというバカの考えた夢みたいなものが実際に見れる喜び!!!という感じ>>続きを読む

ラスト・サマー ~この夏の先に~(2019年製作の映画)

4.4

最後の夏休み!楽しくてイケててとにかく最高!という雰囲気からどんどん塩辛くなってく緩急がなんともいえず、いい。教訓めいたシーンも人生の転機に立っている人間から発せられるのでそこそこ説得力があり、全体的>>続きを読む

この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.7

何があるわけでもないけど居場所がないと感じる主人公、というのがまずボンクラの人間にめちゃくちゃ刺さる。空き巣にあうというイベントを経て人生において何もないという状況からは脱するものの、警察に「もっと大>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

音楽聴くとノリノリになっちゃうよね〜という原始的なあるあるをめちゃめちゃスタイリッシュに描いてる。前半のアクションやコーヒーを買いに行くシーンが良すぎて、「それ演出じゃなくて脚本だったの?」みたいな展>>続きを読む

パピヨン(2017年製作の映画)

4.5

脱獄するためにお前の金が欲しいからボディガードやるね、という契約関係を結ぶ2人の脱獄奮闘劇。なんですが、脱獄に関わる諸々(特に時間の単位…)がまぁエグくて、そのエグさに否が応でも付き合ってもらうぞとい>>続きを読む

バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.7

“何か”を見てしまうと自殺衝動に駆られてしまう、というパニックホラー。”何か”が非常に謎めいているので、ジョンマルコビッチこれいつ爆発すんのかな、とかこのまま上手くはいかないよな、と人間模様を楽しんで>>続きを読む

パーフェクション(2018年製作の映画)

3.9

音楽界の閉塞感を感じる一本。1度見た景色を一瞬で違う色にしてしまう演出と、それに伴う統合性の取り方が全体的に狂っているが、突っ切られるとそれはそれで筋が通ってんね、という感じの奇作。タイトルロゴに重な>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

4.5

舐めてた未知生命体が実は…の古典的構文ですが、この手の作品にありがちな体育会系やらババアのヒステリーがバカやってトラブル!のようなイライラがなく、登場人物が高い知性を持った言動をするので「今時宇宙に上>>続きを読む

ゲームオーバー!(2018年製作の映画)

3.2

Netflixという無敵スターな環境を遺憾無く発揮しているな、という感じで犬好き、そして良識のある人間にはまず勧められない作品。しかしながらコメディ構文がしっかり確立されており、「モラルが無い」ことを>>続きを読む