ギボン三世さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.7

派手さはないが、良作。色々盛り込んでいて、ややとっちらかった印象を受けるが、親子の和解と故郷への思いに焦点を絞って鑑賞すると、心がさわさかにさせられる。

一方で法廷ものとしたら、物足りなさがある。

PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

4.5

本シリーズの大事なテーマを扱い、新旧の登場人物もバランスよく描いていた。内容はとてもよかったと感じたので、テレビシリーズの消化不良は解消されたといえる。

しかしながら、個人的には、テレビシリーズでじ
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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

3.7

実にインド的な展開。バーフバリを見て、これを見たら、やや構成は好みが分かれるかもしれない。私はそれほど気にはならなかった。

パッケージからは予想しにくい展開であるが、わかりやすく、アクションもよい。
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ゴッド・オブ・ウォー(2017年製作の映画)

4.6

久々の中国映画。倭寇が素材ということで見てみるが、期待以上の作品で、間違いなく近年の中国映画で頭ひとつ抜けた出来だ。

特筆すべきは倭寇の実態を日本人キャストを使うこと、言語も両国双方用いて、東アジア
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

5.0

いままで見る機会がなかったが、志村けんの逸話に惹かれて視聴。鉄道員の人生を高倉健が見事に演じ切る。小林稔侍の親友とのやりとりや、彼の思いにも涙が出てくる作品。また、意外にファンタジーな要素もあり、そこ>>続きを読む

ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺(2018年製作の映画)

5.0

これまた行きそびれた作品。プライム視聴するも、果たして圧倒された。

19世紀イギリスのある事件を淡々と描き、進行していく。時代の言説や様子が面白いなと歴史的な視点で見ていくが、途中であることに気がつ
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LBJ ケネディの意志を継いだ男(2016年製作の映画)

4.0

ケネディの副大統領という、映画としては使われやすいテーマながら、作られてこなかった作品。

自己理解と役割を意識しながらも、周囲からの様々な気持ちを受け、行動していく姿は、伝記映画の基本であろう。
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英国総督 最後の家(2017年製作の映画)

5.0

映画館に行きそびれ、長らく機会に恵まれなかったが、ようやく視聴。

見なかったことを後悔する素晴らしい作品だった。

マウントバッテン夫妻の行動と英国政府のやり口、そして翻弄されたヒンドゥー教徒とムス
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.6

同じ神の僕ながら、信条は異なる相手を理解し、わかり合う過程を見事に描いている。

また、抑圧された体制下で振る舞うべき所作の難しさをフランシスコの苦悩を通して感じ、胸打たれる。そしてベネディクト16世
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エルネスト(2017年製作の映画)

3.6

革命に理想を費やした日系ボリビア人の物語。
派手さはないが、良質な人間ドラマに仕上がっている。

ゲバラやカストロの持つ、強烈な個性や何気ないシーンに意味が盛り込まれているのが印象的。

理想を求める
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.7

アメリカ版仁義なき戦い、というべきか。実録的なマフィア映画に仕上がっている。劇場公開を意識していない分、作りたいこと、描きたいことを全てやり切っている印象を受ける。が、最近の映画に慣れた人には冗長に感>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.6

年明けになかなか満足度高い映画が続く。ジョジョ役がまずよい。ナチス、に限らず、教育の持つ怖さを見事に表現している。

また、魅力的なキャラが溢れている。大尉が全て持っていく。ヨーキーやfatレディの活
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

年明け初。開幕からよい映画。最初はややギアが入らない気がしたものの、フォードがフェラーリにボロクソに言われたあたりから、トップギアになる。

そして車のシーンは珠玉の出来で、ワクワクさせる。また、なん
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

5.0

いわゆる、ホロコーストを描いた作品では、著名すぎる作品で敬遠してきたが、機会があり視聴。

さもありなんな傑作である。特に、シンドラーとイザークの友情には涙を流さずにはいられない。そして、最後に工場か
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

2.8

ふたりの女性の在り方にはとても面白い対比であり、見応え充分である。

しかし、かなり残念なところが、時代背景考えるなら、重臣に黒人やアジア系がいることだ。最初からそのへん目を瞑るにして、あえて史実を無
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パリよ、永遠に(2014年製作の映画)

3.9

パリを愛するノルドリンクと先が見えてしまったナチス軍人の対話は、戦争行為における人間の行動について考えさせられる。

私はノルドリンクの気持ちに共感を得ながらも、連合軍の無差別爆撃を受けた日本人の子孫
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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.5

この作品は、シティハンターのファンでなくば物足りない事は否めない。ただ、ストーリーは明快で、あまり考える必要もない。気楽に観ることができた。

しかし、映画のリメイク、ないし時間を経た新作を作るときに
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

3.8

戦後の勝った側の暴力を残酷に描いた作品。地雷だけではない、第二次大戦が持つ、ナチスの残したものがただ根深く感じ取れる。

虜囚の身に情が移ることは、ともすればありふれたテーマかもしれない。しかし、あり
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ヒトラーに屈しなかった国王(2016年製作の映画)

4.0

デンマークと異なる選択をした国王であるが、特に興味を引くポイントは、英仏と異なり、君主にある程度権力がある国家の判断を描いたことであろう。

第二次大戦は、まだ戦後に経験していく、世界と異なる。日本な
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.6

以前から気になっていたが、primeを機会に見る。

登場人物の大半が日本映画の中心となっていくことに圧倒される。

また、戦後日本のもうひとつの姿をありありと描いている。仁義なき、まさしく人間のドロ
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.4

前二作に比べると、やや小物な敵、であるし、アッシャー大統領が全く出ない事など、物足りないところは多い。しかし、このシリーズならではの味ある描写はしっかり引き継がれている。

無名戦士たちの奮闘。絶妙な
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.7

映画は個々に感じ取れるものがあれば、名作だと思う。この作品はまさしく子どもからお年寄りまで、同じ空間で同じものと、違うものを感じさせるものではないかと感じた。

パディントン(2014年製作の映画)

3.5

子どもの頃に見て、大人になってまた見たい、そんな作品。

バルトの楽園(がくえん)(2006年製作の映画)

4.0

元来、捕虜収容所は戦争映画として頻繁にあるトピックである。本作も人間の交流をよく描いている。

今作で特徴的なことは、言語的な障壁をよく描いている。欧州と日本というかけ離れた言語だからこそ、本作が見せ
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太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男(2011年製作の映画)

4.0

米国のノンフィクションが原作であるが、日本の戦争映画としては久しぶりに名作に出会えた。

まず、役者陣の演技が素晴らしい。一面的でない、戦争に翻弄される人々を見事に表現し、私たちの感情を揺さぶる。
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.7

2を映画館で見たのち、漸く視聴。カッタッパの視点で見たとき、この作品は娯楽映画だけでなく、インドのカーストを考えさせられる。

バーフバリ!と叫びたくなる一方で、2を見ていたので、カッタッパを思うと、
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バイス(2018年製作の映画)

4.5

現在なお世界最強の国家、アメリカ合衆国。そのナンバー2である副大統領を務めた、ディック・チェイニーの物語であるが、一言で表現するならば、リアルなハウス・オブ・カードである。特に北米版ではなく、英国版に>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.7

50年代のオールド・グッドデイズが集約された作品。

ダンスにミュージカルと、まさに娯楽映画かくあるべきと、ハリウッド自らの模索を描いているようにも見える。

今日では、記録映画の意味合いすらあるが、
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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章 新星篇<最終章>(2019年製作の映画)

4.0

期待度高めた最終章。劇場版最終章で見るか、テレビシリーズの先行上映であるとして見るかで、印象は変わる。

特攻でもなく、テレサに丸投げでもなく、人間の意志を重視したその着地点はとてもよい。

一方で、
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オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

3.5

消防士の話で過去と繋がり死んだ父と交流する、と聞かされボケっと見ていたら、SFでサスペンスな内容であった。タイムパラドックスがかなりはちゃめちゃな感じではあるが、よくまとまっていて、爽快感がある作品。>>続きを読む