ギボン三世さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.5

プライムにて視聴。原作未読だが、1作品としてよくまとまっていると感じた。原作とはまた色々異なるようだが、長い原作を切り取り描いた作品としては良作であろう。

原作通りらしいものの、平賀中将が名前変える
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.6

時間ができたので視聴。

一言でいうならは、王道ハリウッド映画。気をてらわず、エンタメしている。作中のセリフの通り、考える必要はない。

男の子の好きな話てんこ盛りで、気楽に楽しめるた。映画は何より娯
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.8

ドレフュス事件というテーマが目につき視聴。敬意を丹念に描いていて、丁寧な作りが印象的であった。

時代背景や衣装、言葉や立ち振る舞いなども雰囲気を盛り上げてくれる。

一方で、事実ベース故に冗長さを感
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

4.5

久しぶりに視聴。劇場版第1作からすぎた時間に驚く。

内容はエンタメとしてよくできてきいる。後のやや好き放題な方向に進む前なので、うまくまとまった内容といえる。

後のシリーズがつまらないわけではない
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

4.5

勢いで視聴。まず満足度と視聴後の爽快感が高い作品に仕上がっている。

発表されたとき、最初はなぜにこのエピソード?と感じたことは確かだったが、結果的にエピソードの深掘りは正解だったと思えた。

ヤマト
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女王トミュリス 史上最強の戦士(2019年製作の映画)

3.7

ヘロドトスにある逸話を映像化という点に興味を惹かれて視聴。

馬術の描写が圧巻で素晴らしい。また、ヘロドトスの逸話ではあるが、非西洋人により手掛けられている点も興味深く、なかなか味わい深い。

特に遊
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

プライムにて視聴。

映画としてとてもよくできている。ダニエル・クレイグのシリーズ映画のラストにふさわしいものといえる。

とはいえ、このシリーズに一貫して感じることは、007は冷戦の産物であるという
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.8

年末に視聴。考証が素晴らしく、宇宙の面白さが味わえる作品。

ヒロインは間違いなくメカと言えよう(笑)

すでに様々に語り尽くされているとは思う。私には、どことなく、ウルトラマンのジャミラや宇宙戦艦ヤ
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曽我兄弟 富士の夜襲(1956年製作の映画)

4.0

大河と時期を重ねたのか、タイトルが目をひき、東映時代劇チャンネルにて視聴。

ストーリーはやや冗長だが、昭和31年ゆえに、武家の所作や言葉回し、馬術の迫力が素晴らしい。

古き良き時代劇の素晴らしさを
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.7

久々の映画館。庵野はいま1番肩の力を抜いて作品を作れているのではないだろうか。見ている側も満足できた。

はっきり言うと、ウルトラマンが好きで見るか、庵野が好きで見るかで評価は変わるだろう。私はどちら
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.2

前作に比べると、イマイチな感がある。役者の演技はどれも素晴らしいが、ラストの抗争はもう少しやりようがあったように感じる。

そういうアクションを求められている映画ではないかな、という印象だ。松坂と鈴木
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

4.4

久しぶりに映画館で視聴。コリン・ファースが配役されているのは、キングズマン意識しているのかな、と思いながら見てみれば、とにかく硬派な展開であった。

錯綜する情報が見ている側に混乱や憶測を抱かせ、さら
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新聞記者(2019年製作の映画)

2.0

話題から視聴。大前提として、私はフィクションなら何をしてもよいと思っている。この作品に流れる原作者の権力者は悪という視点も、まあ日本や欧州にありがちなテーマである。

役者も悪くない。演技はよかったし
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葡萄畑に帰ろう(2017年製作の映画)

3.1

何というイス映画。タイトルや紹介文からは想像できない、ジョージアのコメディ映画。

もっと葡萄畑が関わるかなと思っていたが、そんなことなく、社会風刺で人間賛歌な作品だった。

ジョージア映画でコメディ
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わが名はキケロ ナチス最悪のスパイ(2019年製作の映画)

3.3

トルコ映画ということに目が引き視聴。きっちり面白く、手堅くまとまっている。けれども、実在の人物を扱った作品としては、唐沢寿明の杉原千畝に近く史実をベースにエンタメ化した作品という印象。

1453でも
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.6

子どもの頃、テレビで深見千三郎とたけしの師弟関係に心動かされた記憶が強烈に残っている。破天荒な時代のめちゃくちゃな物語と好きな芸人の話がとても好きだった。

これが映像化されたと聞き、驚きとともに視聴
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

新年初視聴。前作を見なくとも楽しめる作品に仕上がっている。

ストーリーについては、陰謀史観的で良く結びつけているなという印象。繋げ方はエンタメとしてよくできている。また、英米合作というが、確かにイギ
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孫文の義士団(2009年製作の映画)

4.0

孫文を題材にした点に興味を抱き視聴。思った以上に楽しめた。

孫文や革命指導者たちや、信じる人々の民主共和政治への熱き思いと、清王朝やイギリス帝国の体制側の姿勢をわかりやすく示している。

またアクシ
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エスケープ・フロム・アウシュヴィッツ 命がけの脱走(2020年製作の映画)

2.0

調べたらばガード・オブ・アウシュビッツと同じ監督作品。

こちらは救いこそあるが、事実ベースとはいえ、もう少し脱出の過程は見応え良くしてほしかった。重ねて記憶の風化を意識して制作したのだろうが、ガード
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ガード・オブ・アウシュビッツ(2018年製作の映画)

3.0

記憶の風化を意識してか、最近アウシュビッツの映画が何作か発表されている。

この作品は、普通の家庭と青年が自分の属する社会の狂気に晒されている姿をよく描いている。

青年はこの狂気に疑念を抱きながら従
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宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-(2020年製作の映画)

5.0

2202のラストが福井節が強すぎたが、こちらは文句ない出来になった。若い宇宙戦士の葛藤や、ささいさおの挿入歌、新型艦艇のデザイン、どれも満足でき、次回への期待が高まる内容に仕上がっている。

暗黒星団
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

4.5

ストーリーが明快で、爽快感がある。ジュリア・ロバーツの演技がとてもいい。感情的で欠点だからけながら、人情ある人間臭い役柄を見事に演じていた。彼女の演技に引き込まれた作品であった。

ミス・マルクス(2020年製作の映画)

3.6

教え子に誘われて、久しぶりに映画館へ。冒頭の音楽やラストシーンにどことなくロックさがあるが、思ったよりジェンダーくさくない。

偉大な父とパートナーに翻弄されながら、真なる解放を求めた女性という描き方
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.5

アマプラにて視聴。評論家が辛口つけるほどではないが、傑作、名作、とまではいかないという印象。芝居は良いし、構成もいいから、単純に映画としてよく出来ている。

菅首相の件も言われるほど、悪い印象ではなか
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シャーロック・ホームズ/バスカヴィル家の犬(1983年製作の映画)

3.6

たまたま視聴する機会に恵まれる。

イアン・リチャードソンの演技が堪能できる作品。とにかく彼の立ち振る舞いには品がある。ワトスンはグラナダ版以前のため、物足りなさがあるが、ホームズ役としては極めて素晴
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「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択(2020年製作の映画)

3.0

時間があり視聴。前半は続編のために伏線をまくが、後半はそれほど目新しさを感じない。もっと地球軍の新規カットがあってもよかったように思う。

一方で2作をよくもコンパクトにまとめたな、と感じたが、総集編
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

言葉の重みを強く感じることができる作品。しかしながら、21世紀にこうした熱情が拡散したのはなぜか、思いを馳せずにはいられない。

互いの思想をどこで、許容できなくなっていったのだろうか。そして生き残っ
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

5.0

導入としては完璧で、非常にクオリティ高く仕上がっている。

キャスト交代の不安を払拭する出来栄え。特にギギ・アンダルシアの振る舞いは個人的には素晴らしいと思う。

また、作内でハサが掲げる理想に対して
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.5

田村正和追悼に、総理と呼ばないで!を見た勢いで視聴。

三谷幸喜が好きなものにはたまらないのではないか。首相の最後の言葉を踏まえて、もう一度見てみる楽しみ方はある。

ただ、三谷幸喜作品は全般に言える
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ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男(2013年製作の映画)

4.3

アマプラで目を引き視聴。ナチス関連というより、ホルティ提督に興味を惹かれたところが大きい。

ハンガリーの人々が翻弄される様をよく描いている。とくに、ユダヤの移送に見て見ぬふりをした人々、得をした人々
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.8

時間があり、思いつきにて視聴。新年初映画。見終わったとき、納得感が残る、これに尽きる印象であった。人により、満足はできないかもしれないが、ちゃんと見たら納得できるように仕上げらたのではないだろうか。>>続きを読む

空母いぶき(2019年製作の映画)

1.0

色々と批判されていたので、アマプラでまず見ることに。正直原作を読んでいたから故か、あまり面白いと思えなかった。

単純に、原作付き映画は時間からストーリーが改変されることはある場合がほとんどだ。だから
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.0

この年発表されたアニメ版映画で槇村秀幸が出なかったことが心残りだった。

たまたま吹き替え版の予告を見たらば槇村秀幸がオリジナルキャストだったことに驚き視聴。

これは予想外のクオリティだった。新宿プ
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