mさんの映画レビュー・感想・評価 - 49ページ目

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

4.7

セラ監督の巧みな映画話術とブレイク・ライヴリーの演技力が光る直球勝負の良作。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.9

ドラマではなく事態を、感情ではなく行動をこそ描く。情報処理の映画だからこそ、スピードは速ければ速い方が良い。クールな中に熱を帯びる、冒頭から全力で疾走するスピード感の心地良さ。ゴジラ=原発のメタファー>>続きを読む

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.6

食えない反逆児を演じるブライアン・クランストンの快演。今作る意義のある作品。

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)

2.0

マーゴット・ロビーが綺麗だった事しか覚えてない凡作。スカルスガルドさんもヴァルツさんもなんで出ちゃったの・・

アンフレンデッド(2015年製作の映画)

4.5

全編ひとつのパソコン画面上だけで映画が最後まで進行する、というアイデアを最後まで守り一切ダレない映画を作り上げた監督の手腕には感嘆。若い役者達も良かった。
カーソルの動きにも感情が宿っていて、ある意味
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花芯(2016年製作の映画)

4.6

『女の顔』の映画だった。世間一般から見ればとんでもない悪女である彼女の、ただひたすら自分に正直に生きようとする様は美しい。そんな彼女の心は顔にはっきりと、魅力的に表れる。
主演女優の表情の芝居に強く惹
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ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

3.9

何も欠点のない優等生な作品なのだけど、自分の中で今ひとつのめり込む事ができなかった。エンドロールの遊び心が素敵

舐める女(2016年製作の映画)

4.5

可愛らしい佳作。城定監督と七海ななさんの相性はやはり抜群に良い。
眼鏡と気弱そうな挙動・声で自分を押し殺す主人公が己の欲望を徐々に解放して、主体的な人間になっていく。欲望で動く時の彼女の挙動の素早さよ
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

4.7

ワンアイデアだけの一発屋に留まらず、短編を上手く長編に膨らませる事に成功している。
暗闇を最大活用した恐怖描写もさる事ながら、一見やさぐれているように見えて実は良い奴らな主人公達に一瞬で感情移入させる
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.4

リジー・キャプラン演じる快活な新キャラが登場すると、映画に一気に弾みが付く。前作の不満点も解消されて、程よく楽しいルパン的世界観が遂に確立された 。
特にカード回しシーンはすこぶる愉しい。

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

4.7

大傑作という訳ではなく、80点満点で80点をしっかり獲りに行くような映画。なのだけど、この肩肘張らずごく当たり前のように女性達が活躍する映画が、いつか基準点になるといいなと思う。

パンクなケイト・マ
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君の名は。(2016年製作の映画)

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自分の個性は殺さずに(でも臭みはある程度抜いて)、より多くの人に届く娯楽映画を作る、という強い意志。

巧さ(特に序盤の入れ替わりの見せ方!)と圧倒的な熱量、しかしそこかしこに漂う監督の価値観の気持ち
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HiGH&LOW THE MOVIE(2016年製作の映画)

4.5

アクションシーンのクオリティは世界レベル。しかしドラマシーンは少年マンガというか小学生マンガレベルのノリで(しかし照れや言い訳がないので清々しい)、そのポンコツ感の一周回った愛らしさがハイローの魅力。

だれかの木琴(2016年製作の映画)

4.5

女心の曖昧模糊な複雑さを分かりやすい味付けなどせずそのまま描く、という試み。主演ふたりが良い。
ラストシーンにこめられた監督の優しさとお茶目さが好き

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.5

全体的にあまりにもぐちゃぐちゃで無惨。
期待していたハーレイクインは演じるマーゴット・ロビーや衣装・メイクは魅力的だが、キャラに主体性が無いのが辛い。

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.7

交差するいくつもの「お泊まり会」の神話。
若者達への独特の距離感とリアリティ。時代感の排除。静けさが心地良い。

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