mさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

4.2

前作からもう9年(レガシーはノーカン)、作り手が自分達の老い(言い方は悪いが自分達が時代遅れになっているという事)に自覚的なのが良いと思った。
昔から続く定番の陰謀を張り巡らすトミー・リー・ジョーンズ
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蜜のあわれ(2016年製作の映画)

3.0

大人の遊び。二階堂ふみさん、「SCOOP」に続きお疲れ様です。

過激派オペラ(2016年製作の映画)

3.9

小演劇界という混沌とした野生の王国で本能のままに暴れた動物=女性達の青春時代の苦くて甘い記録。
早織さんが熱演と感じさせない熱演でしっかりと作品の軸になっている。個人的には脇の森田涼花さん、桜井ユキさ
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キーピング・ルーム(2014年製作の映画)

4.5

暴力の厭な感じが、冒頭から全編に満ちている。そんな感覚は同監督の前作「狼たちの処刑台」と通じている。
暴力を体現する男達と対峙する女達が、人種を超えて結託し、強くなっていく様が良かった。

主演のブリ
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エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

4.6

アメリカ万歳の筋肉映画の影に、絶妙にそうではない何かを潜ませている事に好感度大。終盤の疑似長回し銃撃戦は素晴らしい。

おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

1.5

山戸節炸裂、しかしやはり言葉が過剰過ぎる。私だけが、という自意識過剰さも個人的には辛い。

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.8

この映画には気負いがない。
良い年をした男達の何度目かの青春を描くこの映画は、演出も芝居も撮影も、映画の性質に合わせてか山下組の特質か、ふにゃりと柔らかく、しかし鋭く的確。
オダギリジョーや松田翔太、
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TIME CRIMES タイム クライムス(2007年製作の映画)

4.0

「世にも奇妙な物語」的な小規模タイムトラベル噺をよくここまで複雑に膨らませたなという感嘆と、女性の扱いと胸糞悪い結末への嫌悪感。

鬼談百景(2015年製作の映画)

4.7

最初の中村義洋監督編とCG頼りの2作品を除いて傑作揃いの短編集。
特に「続きをしよう」は説明不能の薄気味悪さが漂い抜群に良い。
「一緒に見ていた」の主人公の霊に負けない強いクズっぷりはむしろ清々しく、
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怒り(2016年製作の映画)

4.2

信じる事と疑う事、その瀬戸際を描く群像劇。それぞれの物語の展開の歩調を合わせて進めていく多重奏形式は「クラウド アトラス」に近い。クライマックスの音楽でのまとめ方も似ているように思う。
とにかく全てが
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.7

10代の少年少女達のコミュニケーションの苦闘をビビッドに描いている。自分を表現すること、他者を理解し尊重することへの、第一歩。
原作を巧みにまとめて、2時間の映画の話法でしっかりと物語を語り切る事に成
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オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.4

悪くはないけれどオリジナル版を愛する者としては辛い。

ターボキッド(2015年製作の映画)

4.7

ボーイ・ミーツ・ガール物として光る所があり、山のようにあるこの手のものの中から頭1つ抜け出した。C級に足を踏み外さず、良いB級になれている。軽快な人体破壊も楽しい。

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

4.7

グローリー、グローリー!ハレルーヤ!今必要な熱い映画。

アリスのままで(2014年製作の映画)

4.6

じわじわと進んで行く病状も現実的な結末も、それらを包み込む柔らかい映像も哀切で残酷。

パロアルト・ストーリー(2013年製作の映画)

4.7

空気感がたまらなく良い。主演のエマ・ロバーツの気だるさも。

新宿スワン(2015年製作の映画)

3.2

この俳優陣で園監督のオリジナル作品を作って欲しかった。ビール瓶を頭でカチ割るシーンだけは園イズムが垣間見れた。勿体無い。

ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)

4.8

狂人の頭の中を覗き見る、本当に恐ろしい映画。何故「ペルセポリス」の監督はこれを作ったのか。恐ろしい。エンドロールの歌と踊りの、最悪のハッピーエンド感は末永く心に残り続ける凄み。この映画はあなたのトラウ>>続きを読む

映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~(2015年製作の映画)

4.7

台詞は一切無し、でも感情と情熱はしっかり伝わる、映画の原点に還るような大活劇。

ビースト・オブ・ノー・ネーション(2015年製作の映画)

4.7

躍進を続けるNetflixオリジナル映画の原点とも言うべきか。
心底恐ろしく哀しい映画だった。フクナガ監督の手腕、流石です。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

1.9

役者が全員血の通わないマネキンになっている。陳腐な場面や演出の数々には失笑しかなく、女性の扱いの酷さには怒りが湧く(母性とお色気の要素を押し付けられた水崎綾女の扱いが最悪)。樋口さんは本編監督をやらな>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.8

科学の進歩がテーマの深遠なSFとも受け取れるが、個人的にはフェミニズムに関する映画だと思った。女性を力で支配しようとする男性と、自分の中の理想を勝手に仮託する男性。そして彼らと相対する女性たち。

ピクセル(2015年製作の映画)

2.1

ビジュアルの愉しさはあった。ピーター・ディンクレイジの無駄遣いだよ