Wednesdayさんの映画レビュー・感想・評価

Wednesday

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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.5

良かった。時として現実に打ちのめされそうになるが、映画とここのレビューに力強いコメントが多くて勇気づけられた。
アマプラの『赤い大地と失われた花』もそうだけど、シガニー・ウィーバーは行き場の無い女性を
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弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

3.5

ダウン症の弟×思春期のお兄ちゃん
で脚本を書くならこうだろ!というお手本のような作品。
でもイタリアの高校生が見れて面白かった。
とある場面で高嶋ちさ子氏の〝ウルトラスーパーダウン〟を思い出してクスッ
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エデンの東(1954年製作の映画)

2.9

キャルの何か倫理に反することをやらかしそうな危うさ、父母を求める強烈な欲求が伝わってくる前半は良かった。
後半は何を追い求めてるいるのかが鈍って見える。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.9

思ったより美しい映画だった。背景で滲むグリーン、車窓と少女の座る位置、走りが効果的に使われていた。アイルランドだとかケルト語だとか80年代だとかはいい意味で全く気に留まらない。予定調和だが、じーんと来>>続きを読む

フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

3.0

ネットの世界が現実に進出し始めて喜ぶ4chanネラーが印象的だった。
ネットミーム化については、何かあったら即撮影されるこの時代、誰にでもあり得る話で怖かった。著作権や肖像権を主張したところで傷ついた
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カム・フロム・アウェイ(2017年製作の映画)

5.0

9.11のときに、臨時で飛行機の乗客を受け入れた小さな村の話。休み無く物語が進み、ひとりで複数の役を演じる俳優たちの真骨頂が見られる。村人🤝乗客は仲間!という感じの元気をもらえるシーンが大半だが、安否>>続きを読む

アンソニー・ホプキンスのリア王(2018年製作の映画)

3.0

正直者が金の斧を手にする的な寓話かと思いきや、老人の痴呆?試し行動?なんだかよく分からない話だった。悲劇なのは間違いない。

マクベス(2021年製作の映画)

3.8

ハリー・メリング目当てで。
あらすじを知らないのが幸いして面白かった。全てが王座を中心に回っており、男女の愛だの恋だのはつゆ程も存在しないのが良い。最後の方のマクベス、デンゼル・ワシントン、精神がもう
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東宮西宮(1997年製作の映画)

4.0

『藍宇』の人にそっくりだな〜と思ったら本人だった。当時二本も同性愛の映画に出演するのは信念を感じる。
美しい回廊に、夢に出てきそうな便所。アジア映画らしい湿度を感じる映像が好き。東宮西宮の意味するとこ
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The Pleasure of Love(英題)(1991年製作の映画)

3.6

13歳の少女の家庭教師に雇われた男が南の島に出向き、年齢様々な美女3人に誘惑される。これぞ極楽、と思いきや主人公のメンタルは段々と崩壊していき、やがてまだ見ぬ13歳のFloに恋焦がれるように、という話>>続きを読む

Babysitter(原題)(2022年製作の映画)

4.0

監督自身が出産後間もない妻を演じた作品。テンポの良い会話にキッチュな映像。満身創痍の母の救世主として得体の知れないベビーシッターが現れる展開は『タリーと私の秘密の時間』に似ている。性差別やミソジニーに>>続きを読む

リンの夢(2014年製作の映画)

4.9

とても好きだった。Chiaraが中性的な顔立ちで、男性か女性か死ぬほど気になったけど一時停止したら丁寧に紡いだ糸が切れてしまう類の映画だったので堪えた。

モーリス(1987年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作ではダラムが突如として異性愛に目覚め冷たくモーリスを振ったが、映画ではリズリーの逮捕を脚本に加筆し、ダラムが社会規範を気にして身を引いたとも取れる演出に。
ラストシーンでようやく〝窓〟が重要な場面
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ボストニアン(1984年製作の映画)

-

オリーブの立場で観てたのだが、とにかくヴェレナの気持ちが分からなかった。なんだったらヴェレナはAセクシュアル、Aロマンティックに見えた。

ミステリアス・スキン 謎めいた肌(2005年製作の映画)

4.5

昨今SNS上で小児性愛をまるで自由恋愛か、あるいはLGBTQ+に含めようとする意見が見受けられるが、本作を観ればそれがどれだけ詭弁で、彼らがどれだけ歪んだ認知を持っているか分かる。
最悪な救いなのが、
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NIMIC/ニミック(2019年製作の映画)

4.0

面白かった。電車の中で果たし状を突きつけて父親の座をかけた椅子取りゲームに参加する。結果男は父親の座を見知らぬ女に奪われるのだが、誰もこの不自然さに突っ込まないのが不自然。

Nest(原題)(2022年製作の映画)

2.9

心臓に悪い瞬間がちらほら。ツリーハウスの作りも装飾も簡素で、美しく写そうとするのではなくありのままの(ありそうな)風景を写している印象。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

ひどすぎる。解説不要だと思ってたけど、造花を燃やす意味には気付けなかった、悔しい。

Please Baby Please(原題)(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ハリー・メリング目当てで。ジェントルな夫の内なる欲望を解放させる、暴力的だが魅力的なギャング、カール・グルスマンとの相性が良かった。父の物だったクラリネットを落として壊す冒頭から、彼の崩壊を暗示させて>>続きを読む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.0

数年前は序盤で観るのをやめてしまったけど、アニメを経て観たらキャスティングの絶妙さが上乗せされて面白く感じた。どのキャラもそっくりだけど、特に眼鏡の口の悪い女子が激似。

ヒンターラント(2021年製作の映画)

3.6

監督が「言わば『カリガリ博士』のデジタル版」と表現した歪んだ背景が見どころ。重要な話が口頭で進んで分かりづらかった。これで90分なら+で収容所の委員会あたりの話を回想シーンで入れてみても良かったかもし>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

いまいち製作者が伝えたいメッセージが読み取れなかったが、『アス』×『メランコリア』×『FallOut』みたいで好きではあった。

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.8

ハリー・メリング目当てで。ヘイリー・ベネット出演は嬉しいサプライズ。
最近、現代人はショッキングな出来事に出会した時に、衝撃に向き合わずネットにアクセスして自分の感情・感覚から目を逸らす傾向があると本
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

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今、祖母がこの女性の二歩手前くらいの症状。母はそれに滅入っており、母自身も虐待レベルで父に当たり散らす(恐らく自覚なし)わで実家は散々…。そして数十年後には今度は自分の番が回ってくるという、とにかく他>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.0

ハリー・メリング目当てで。
なかなかグロいし痛い。
戦闘シーンに歌詞付きの曲を音量大きめに流すタイプの編集なんだけど、YouTubeとかにあがってるファンメイドのPVのように見えて興が醒めた。