Wednesdayさんの映画レビュー・感想・評価

Wednesday

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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.0

インターネットの存在を感じず、どことなく昭和っぽい。物語の展開として、主人公が初手を過ぎてこれといった挫折もなくずっと天才でいたのが意外(むしろ他の二人の方が主人公らしさはある)。
どんな芸術も、とに
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神さま聞いてる?これが私の生きる道?!(2023年製作の映画)

3.0

「日記さんへ」よりちょっと切実な「神様聞いてる?」から、後半は本格的な信仰の悩みに。11歳のクローゼットでの秘密の2分間甘酸っぱいな。
胸を大きくしたい!とか早く生理を経験したい!とか自分の過去と比べ
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ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)

2.9

まあまあ面白い原作を、めちゃくちゃ面白い映画にしたのが前作。
つまらない原作をつまらない映画にしたのが本作。

ある少年の告白(2018年製作の映画)

4.5

対話を諦めない主人公。聖書が銃に見えた。キリスト教徒として、神という絶対的な権威(を借りた所員)に説かれても、それでも自分の内に耳を傾ければ違うと分かる。セクシャリティってそういうものだ。

モア(1969年製作の映画)

3.2

島に行くまでは面白かった。重度のヘロイン中毒者の割には容姿が崩れてないので説得力無し。
ミムジー・ファーマーの一挙手一投足から目が離せず。特に口元の動き。シマリス的な、小動物的な予測不可能な動き。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.1

まず、Aパート(車に異様に惹かれる、衝動的殺人)とBパート(消防士の息子になりすまして同居)を繋げてひとつの映画にする発想よ。
以下腑に落ちない点
・主人公の殺人衝動はどうして消えた?
・消防士との偽
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.3

背景が簡素なので否が応でも人物の顔に目がいく。画面そのものが絵画のフレームの中みたい。個人的に惜しかったのが、ド直球に暗闇に浮かぶウェディング姿のエロイーズの幻覚を出すシーン(2度も)。シンボルで婚姻>>続きを読む

マティアス(2017年製作の映画)

3.1

OSTがかなり好きだった。
https://youtu.be/rHhr7pUbFsI?si=B0cacOSp-x3OBNRx
📝オーストリア出身の兄弟の制作会社WobblerSound
FtMで男社会
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X エックス(2022年製作の映画)

3.8

男女数人(金髪女はマスト)、ガソリンスタンドで買い出し(無愛想な地元民)、真っ暗な家から戸口に立つ訪問者を撮る画、湖→全部やってくれた!
とベタな演出を楽しんだものの、
マキシーンの欺瞞を老婆(≒マキ
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ストーンウォール(2015年製作の映画)

5.0

窓を割るという行為ひとつで「法から排除されている弱者が法に立ち向かうときに必ずしも法を守る必要はない」ことを示した描写が見事だった。その点で主人公とトレバーは対照的。
同性愛&革命という「これ絶対人が
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ランユー 4Kリマスター版(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

喪失こそがこの映画をよい作品たらしめた。情の深い人間。このような映画で役者の美醜に言及するのは不粋だと思いながらも、ランユーが光の当たり方によって変化するように美が現れたり陰ったりするのが不思議でしょ>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

マジックリアリズム。母と息子の不健全な関係性と、成育環境から来る極度の恐怖症。この映画を完走することでボーの(もしかしたらアリ・アスターの)トラウマがそれこそミッドサマーのラストのように解消されるのだ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

ヨルゴス・ランティモスとアリ・アスターの新作が観れる2月、しあわせ!
退廃的で美しい映像と、整形手術と性交シーンからくる衝撃に慣れてしまえば描かれているのは悲しいことに女性の普遍的な惨状だ。男は幼児的
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テオレマ(1968年製作の映画)

3.1

アマプラ『ソルトバーン』の元ネタのひとつと聞いて。あちらは舞台が階級社会のイギリスだし上流階級に取り入るスノッブ的要素を全面に押し出していたけど、こちらはブルジョワ?奇跡?難しかった。
一方でひとりト
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.6

ウェルタイ妄想キャスティングの回から。香港映画に馴染みがなかったが、演じるキャラを引き立てる、主演2人の圧倒的スター性に目が離せなかった。
状況報告をいちいち電話でいれなくてはいけない時代なので、今な
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

最後の散財、常にまとわりつく気鬱、哀しみと申し訳なさとどうしようもなさで泣くこと、夜の海に入ること。鬱と自死の衝動と並走する人生。「カラムが扉の先に去く」という演出を監督が選んでくれたこと、結構ありが>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.0

こだわりを持ってバービーの世界観を再現したのは凄いけど、男性社会や女性像の理想化など、もう人間界では周知の(劇中では10代の女子ですら知っている)事実を改めて説明するストーリーラインには正直しらけた。>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.3

バリー・コーガンがバリー・コーガンしてた。

ジェネレーション・ウェルス(2018年製作の映画)

3.0

富、名声、美貌などを追い求める人々のドキュメンタリー。どの人も自身と親、自身と子の親子関係に問題を抱えている。ほとんど全ての問題の根源は個人レベルではなく社会構造にあり、だからこそこれを観て自分はこれ>>続きを読む

ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

4.1

Then→チアリーダーとヤりたいダサ男たちのドタバタ劇(これはこれで面白い)
Now→チアリーダーとヤりたいダサ女たちのドタバタ劇(🔥🔥🔥)

BottomsってTopとBottomの方かと思ったら底
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.4

「今すぐ国に帰ってクランペットをかじってなさい誰かに目撃されたら頭をブレグジットさせるよ」で爆笑。
英国のプリンセス👸×米国大統領の娘👸とかも全然観たいです。

バッドガイズ(2022年製作の映画)

3.0

スカッとした。オーシャンズシリーズが好きな人は多分これも好き。PuiPui!

TENET テネット(2020年製作の映画)

2.9

分からないことを楽しむのにも限度がある。個人的に考察を参考書のように”読み込まなきゃ”楽しめない映画は好みではない。とはいえ、逆行と順行が交差する戦闘シーンは圧巻ではあった。
『ハイ・ライフ』、『ライ
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

なぜ皆がベスト映画にあげるか分かる気もする。この終わり方が良い。

少女バーディ ~大人への階段~(2022年製作の映画)

3.4

ベラ・ラムジー目当てで。アンドリュー・スコット(モリアーティ教授)が出てたのは思わぬ収穫。
私はラムジーの中性的な容姿と知性が好きなのだけど、それがレナ・ダナムのトッピングシュガーと合わさって良き塩梅
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

2.9

ファンサービスに溢れたファン向け映画。メッセージ性などは期待してはいけない。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.0

1920年代の国際魔法社会なんて白人が人種的に権力を持ってるだろうに、彼らが「国際魔法使い連盟の代表を選ぶのに麒麟(古代中国ゆかりの神獣)を使う」わけない。アジア色を出そうとした結果アジアにルーツのあ>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.0

ヴィーガンの人からしたらこの映画本気で腹立たしいだろうなと思いつつ……面白かった。イスラム教徒のフリして襲いかかるシーンにはヒヤッとした。次は絵画にペンキをぶちまける環境保護団体をテーマに撮ればよいと>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.2

両親の死後の
愛着形成成功例→ベイマックス
愛着形成失敗例→ミーガン
 

アイ・アム・キューブリック!(2005年製作の映画)

3.0

マルコヴィッチが演技巧いし服可愛いし笑えるし(特に喋り方)キューブリックの作品のオマージュが出てきて楽しかった。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.6

小難しいアート系かと思って長い間敬遠してたの、勿体ないことしたな。
まさかのシスターフッド。人情味。コメディ。もちろんアートでもある。
最後は「YES」以外ないと思ってたから肩透かしくらった。

ハートストーン(2016年製作の映画)

5.0

画面越しに溢れ出てくるアイルランドの海と風に溺れそうになった。時々一時停止して息継ぎしないとだめだった。
2023年に観た中でもTOP3に入る。

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.0

観る前はWaving Through A Window、観た後はYou Will Be Findが好きになった。後者は映像と字幕あってこそ。
ストーリーに関しては、ストーカーとカッコウの托卵に見えて、
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