それほど大きくはない、有り得そうなサイズの怪物の、醜悪で凶暴な頭と、それとは別者のような尻尾。
尻尾は頭が制御してるに違いないのだが、頭が起動してないときの尻尾には遊びがあって、エレガントでさえある。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
あの邪悪なタンゴの音楽が脳にこびりついたままずっと剥がれないでいる
聞こえるはずのない鐘の音が聞こえる
「わしは馬鹿だ。天の鐘の響きを魂の鐘と勘違いしてしまった。」(!!!)
このレビューはネタバレを含みます
襖の穴、タイルの染み、ラムネ飲んだあとのゲップ、魔法瓶の熱いお茶、冷蔵庫の冷たい麦茶、数え唄、ひとの体温で暖まった布団に潜りこむこと、肉豆腐のお麩、生姜チューブ、プラスチックの笊、買食いのコロッケ、カ>>続きを読む
砂浜から海に入って、沖の方に歩く足がなめらかに泳ぐ足になる映像、全然泣くところじゃないけど、泣きそうになった。一度は身体で覚えて、しかし忘れてしまっていたことを、目で思い出すような感覚。
このレビューはネタバレを含みます
渡辺謙も広瀬すずも水澤紳吾もすごいけど宮崎あおいがとにかくとにかく怪物級にすごい。
田代くん、卵焼きはきれいに食べてるのに愛子が来てから食べ方が下品になるのかわいい。どちらかというと地味な役だけどもだ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ロドリゴ棄教のシーンで、遠くで鶏が鳴く声が聞こえる。虫の声に紛れて、さも日常の何気ない音のように、なんとなーく鳴いてる。青年が人生を捧げたものを棄てる、劇的な事件を象徴する鶏の鳴き声も、この地にあって>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
序盤のオトンの「申し訳ないけどね、シカにはウンザリだ。ネズミ同様生態系を壊してる。路肩の死骸を見るとうれしいよ。殺してくれて感謝する。シカは嫌いだ」の台詞のキツさ。シカを轢いたことと、クリスの母が轢か>>続きを読む