セッセエリボーさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

セッセエリボー

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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.5

ものすごい宿題を遺して世を去ってしまったなあ。。。
どうやって傑作になってるのかほんとにわからん。0点なのか100点なのか。めちゃくちゃに気持ち悪いのも間違いない。『花筐』でも思ったけどあんなモザイク
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シチリア!(1999年製作の映画)

4.2

エクストラオルディナーリオ!🙌

肝っ玉かあさんの浮気トークが面白い。よく親子でこんな話できるな。浮気は別にいいけど相手の女に詩とか作って読み聞かせるのが許せん、というお母さんの独特な思想から学ぶとこ
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ロートリンゲン!(1994年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ好き感があったけど、まったく説明できない。また観る。

雲から抵抗へ(1979年製作の映画)

4.1

ストローブユイレでは見たことないぐらい普通に映画だった。逆にとっつきにくい。景色はめちゃくちゃ良い。ミルクボーイの漫才みたいなくだりが何回かある。
詩情みたいなものになってしまうことをあの手この手で回
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すべての革命はのるかそるかである(1977年製作の映画)

4.0

ペールラシェーズ墓地で段落読みする9人。始まった瞬間のカメラの動きがすごい。
メインでしゃべってるのは2人ぐらいで、あとは合間に1,2単語を挟むだけだったりする。逆に担当少ない人の方がその一言に全力を
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シナイの犬たち(1976年製作の映画)

3.6

360°パン祭り。寝てしまった。寝た分際で言えることでもないけど、朗読で聞くには難しすぎない?

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.2

ズームの機能を活かしきった感があった。それだけ。結局自分ちが一番怖いということに世界中が気づきはじめている。
終始ズーム画面ということもあって、時々ありえない画面の使い方してるとこがあって良かった。劇
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モーゼとアロン(1975年製作の映画)

3.8

歌いすぎて話が入ってこない。ストローブユイレにしては晴れすぎていたのかもしれない。ちょっとドギツかった。「食い物の最後のひと口」「人生の最後の一瞬」を貢がせる神々、資本主義への批判はやっぱりものすごく>>続きを読む

アーノルト・シェーンベルクの《映画の一場面のための伴奏音楽》入門(1972年製作の映画)

3.9

ゲロで始まる。ずっと不穏。ドキドキした。

「アーリア人の商人がユダヤ人の商人に競り負けたとき、彼は相手を商人としてではなくユダヤ人として批判するだろう」
「ファシズムを批判しながら資本主義を批判しな
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アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1967年製作の映画)

4.3

90分間ほぼノンストップのベスト・オブ・バッハ。シュヴァンクマイエルのバッハは10分しかないのに爆睡したので完全に寝るつもりで臨んだが意外と面白いのと演奏がかなりハイレベルなので眠くはならなかった。>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.1

名作映画列伝にして音響の映画史まるわかり、なおかつ映画音響版13歳のハローワーク(特別付録:ベン・バート氏と考えるこれからの働き方改革)。
もんのすごく地味な手仕事の集大成としての映画を正面から取り上
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.3

めちゃよかった。スティービーがかわいすぎた。うれしいときも悔しいときもかわいすぎる。レイもかっこいい。オルタナティブロックとハービーハンコックもかっこいい。

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

3.6

バカがたくさん出てきておもしろかった。しかしバカを眺めてるだけで90分というのも結構飽きる。あんまり流れないけどオルタナティブロックかっこいい。

溶岩の家(1994年製作の映画)

4.2

1時間ほど経ったところで今回は話の内容を理解するのは無理だと悟ってからは、ひたすらカーボヴェルデの鮮烈な色彩と勝手に映える街並みをエンジョイした。勉強してからまた見返します。しかし話わかんなくてもあま>>続きを読む

(1989年製作の映画)

4.7

開始5分でコレ好き!と思った。これでデビューってやばすぎません?既に完璧すぎてこわい。
ヒロインが美しすぎて画面に収まってるだけで画がキマる。

ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

3.7

ルトガーハウアーは妖精さんなのかな?さすがに神出鬼没すぎん?指ポも全然脈絡なかったし…
サイコパスの活躍がイマイチ少なくて、理由のよくわからない派手な逃避行が途中からメインになってしまう。もっとワンシ
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.6

なるほど『バクラウ』だったしタルコフスキーも本当にただコレがやりたかったんだなあと思った。村人のために戦うというより村人を戦闘集団に育成するサムライズの話。サムライたちの単純明快なキャラクターの活写も>>続きを読む

東京の合唱(コーラス)(1931年製作の映画)

4.0

サイレントだが小ボケ多めなので楽しめる。繊細さはあんまりない。
失業したその日にキックボード買ってきたり、ビラ配りがいやでカロリーカレーぐちゃぐちゃにしたり、金ない割には変な余裕を感じる。吸い殻を集め
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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

3.7

途中までセリフが全然聞き取れずイマイチ話が追えなかった。鼻くそしかわからなかった。

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.7

中学の国語の先生が黒澤明好きで、コレも矢が刺さるシーンだけ授業で見せられた。「刺さる瞬間の音は鶏肉をべしっと叩いて出している」というプチ情報もその時知った。でも映画はあんまりおもしろくなかった。

秋日和(1960年製作の映画)

4.2

2本続けて観るとおっさんたちの結婚しろ圧のあまりのしつこさに観てるこっちがウンザリするという、狙ってやってたら相当あざとい設計。今回に至っては自分の家族ですらない女性の結婚を勝手にぽんぽん進めてて、何>>続きを読む

彼岸花(1958年製作の映画)

3.9

秋刀魚オールスターズの再集結うれしい。先にこっち見ればよかった。というか中学の学級でこんな強力なボンドが生まれること自体に時代を感じる。中学のクラスメイトなんて一人も憶えてないのよ。

(1954年製作の映画)

4.2

2020年映画納めは爽やかに締めようと思ったのにまたしてもモラハラ映画を引いてしまった。どよーんとした気持ちのまま年越しです。
定点に留まらず流浪する人生にも、時として定住民よりしんどい権力の渦が横た
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

3.9

俺も死ぬ時こんな感じやろか。もうこれで終いか、、、
例の娘のお弔いの仕草もそうだけど、死が絡むシーンで和と洋が乱れる。ふすまの向こうの火葬場のレンガ造りの異質さよ。烏の違和感もすごい。意図的なんだろう
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.4

「みちこシャボン!シャボンないよ!」

おじさん観察日記。おじさんたちがだんだんかわいく見えてくる。非常にかわいい。結構笑った。極端に形骸化したやりとりとひどいセクハラしか言わないんだけども。
諦めき
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狂った一頁(1926年製作の映画)

3.6

Amazon Primeにコレが入ってることに驚き。川端康成や横光利一も噛んでるっぽい日本初のアヴァンギャルド映画。話はマジでよくわからない。結局なにが幻想なの?と思ってウィキペディア見たらほぼ全部幻>>続きを読む

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

3.7

ダンナがクソ野郎すぎて終始なにかと気に障った。被害者ヅラする前にまずお前もゴメンだろ!風俗嬢に説教垂れるな!突き飛ばしといて時子!はないだろ!なんだそのネクタイの結び方は!ヒゲを剃れ!
きっかけになる
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非常線の女(1933年製作の映画)

4.2

初小津、がコレではなかったかもしれないがまぁおもしろかったのでいっか。『サンライズ』の街の女の方に感情移入する話。日本とは思えない超かっこいい街を舞台に繰り広げられる激シブニッポンノアール、かと思いき>>続きを読む

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

4.8

あっれ!?肌に合わないんじゃなかったか!?
めちゃくちゃおもしろかった…背伸びしてストーカーとかノスタルジア行く前に最初にコレ見とけばよかった…。ワンショット内でこんないろんなことできるもんなのかね!
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アルテミスの膝(2007年製作の映画)

3.8

野性の女神に魅入られて森の住人になってしまったおじさんとたまたま通りかかったおじさんの個人面談。いろいろ突き詰めた結果コレに行き着いたっていうこと自体がなんかすごい。森のおじさんは最後まで後頭部しか見>>続きを読む

アイヌモシリ(2020年製作の映画)

4.3

色彩とか光の感じがきれいすぎてずっと眼福だった。意味なく画面に収まっている光、意味なく鳴っている音がひとつとしてない。
数年前のドキュメンタリー『カピウとアパッポ』に続きこの作品も、「民族」が立ち現れ
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真・鮫島事件(2020年製作の映画)

4.1

『呪怨』かな?『アンフレンデッド』かな?と思ってたら、まさかの『セブン』。

工夫ひとつで"こわい"はつくれる。ハッタリですがじゅうぶん楽しませてくれるハッタリでした。おにいの業務負担が異常。
コレ見
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.9

ミッドサマー的なのを想像して観たら全然違くて、しかも違い方が結構思い切りよくてぽかーんとなった。ダサカッコいいというかもはやダサいのでは?みたいなとこもちょくちょくあったけどそれすらもカッコいいという>>続きを読む

15の夏(2020年製作の映画)

3.7

盗んだバイクで走り出したくなるお年頃。大したことは起こらないがミリがお美しい。