すずやさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

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なるほどこれまたアイデアひとつで勝負してるワンカット映画だった。それぞれの登場人物の苦悩や背景をバトンを渡すかのように次々照らすストーリーテリングがうますぎて唸った。
ロンドンという文化のるつぼに蔓延
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X エックス(2022年製作の映画)

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わりと普通に苦手なタイプの作品だった…けど続編の予告の明るさを見たらこれまた観なきゃ…って気持ちにもなる。
この世のクィアな欲望はホラー映画における主題だと思うけど、でも、クィアな欲望が描かれていく様
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

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あ~なるほど成仏できなかったケイシー・アフレックね、くらいの笑いとともに前半見てたら終盤見事に吹き飛ばされてしまった。
前半は割とCに「※これは成仏できなかったケイシー・アフレックです」みたいなキャプ
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海に向かうローラ(2019年製作の映画)

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EUフィルムデーズの配信にて。
この映画のトランスフォビア描写マジできついので本当に気をつけたほうがよさげですね…これはやばい。

かつて子供がトランスジェンダーと分かり家を追い出した父親と、追い出さ
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ホーホヴァルト村のマリオ(2020年製作の映画)

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EUフィルムデーズのオンライン配信にて鑑賞。
今回のEUフィルムデーズで(中身よく知らなかったにもかかわらず)一番楽しみだった作品の一つだったけれど、その期待を裏切らない面白さだった。
大好きな親友の
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

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なるほど確かにこれはワイティティの映画だし、今マーベルでこれをやるとしたらワイティティにしか撮れない話だなと思った。
もちろん画面の派手さや一人一人の登場人物のシーケンスに見せ場、監督直々のモノローグ
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天空の結婚式(2018年製作の映画)

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ラスト力業でねじ伏せたからハァ?!って思ったんだけど、なるほど元がオフブロードウェイの戯曲?ミュージカル?なのね。
ゲイカップルが一方の家族に会いに行ってカミングアウト…っていう設定は、作風によっては
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

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劇場で観てぶりに。
こんな話だったっけ???の連続だった…面白いな…

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

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これ、毒にも薬にもならぬ感覚なんだよな…マジで、なんで今作った?との気持ちが消せない…面白くなかったわけじゃないし、それぞれのキャラへの愛着もないわけじゃないけど、だからといってこれから自分の心に残り>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

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ねえ~~~~~コディスミットマクフィが出てたとか聞いてなくて序盤3分で叫び出しそうになった。彼も「パワーオブザドッグ」の次かこれかとなったな…ピーター…また観たい…

第一印象は長い!って感じ。エルヴ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

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クーパー・ホフマンめちゃくちゃ良…彼こそ本当に「ショーマンとして生まれてきた」人間なんだろうと思うし、監督が選んだのもとても分かる。
もちろんラブストーリーではあるだろうけど、同時に、ゲイリーが一向に
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

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またダニエル・ラドクリフの「金を持て余した貴族の遊び」シリーズが増えてしまった…悪役を演じるラドクリフはいきいきしてて毎度楽しそうで大好きなのでほんとありがたいな、これからもこの感じで楽しく生きててほ>>続きを読む

アポロ13(1995年製作の映画)

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おもしろ………めちゃめちゃおもしろかった……昔何回かテレビでやってるの見たことあるはずだけど何も覚えてなくて、改めて映画館で見てみてすごく新鮮な気持ちで楽しんでしまった。
宇宙船サバイバルムービーとし
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ファイアー・アイランド(2022年製作の映画)

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なんかすごくご機嫌な感じのハッピーなゲイロマンスだった…!
テイストは明らかにジェイン・オースティンだし「高慢と偏見」なんだけど、ゲイロマンスとしてこの物語を見てみることで、日々シスヘテロの恋愛ものに
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アレクシ(2018年製作の映画)

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クロアチア、国の場所と国の形をうっすら知ってるくらいの場所だから、アレクシの姿にどれくらいらしさが現れてるのかとか、生活習慣とか全く分からないけど、それでも、普遍的な女性蔑視だったり、孤独感だったりを>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

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世界観に対して突き詰めて考えるとここどうなん?って思うとこはあれど、基本的にストーリーの展開が理解しやすくてとても見やすかった。マジョリティとマイノリティの相互不理解と暴力をテーマにする物語のひな形た>>続きを読む

エリザベス 女王陛下の微笑み(2021年製作の映画)

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女王陛下という、一人の人間という枠を超越した概念についての映画だった。人間性に迫る部分ももちろんあれど、それよりはそれに影響されたコンテンツについてや、その概念を支える女王自身の話だったように思う。>>続きを読む

シニアイヤー(2022年製作の映画)

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突っ込みどころしかないのに力業でねじ伏せてきたの笑っちゃった。インド映画宜しく最後は歌って踊ってんだもんな。なんかいいもん見たなって気分になっちゃったじゃん。
Joshua ColleyとMichea
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

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内戦を目撃すること、過酷な脱出劇を経験することこそが”難民の経験”だと思っていることに、本当にそれだけだと思う?というカーブボールを投げてきたタイプの作品だった。
自分の人生を隠すしかないこと、自分の
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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一野球ファンとして見ると、撮影場所がイマジナリー甲子園な神宮球場なことが気になったり、今時プロ野球に内野自由席なんてないだろ!とか、あとは誰か彼らに犠牲バントだけじゃなく犠牲フライのルールを教えてやっ>>続きを読む

ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

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話は面白かったけど、ドラマと若干画角が違う気がするのと、若干画面が暗い?気がするのが凄く気になった…
ドラマシリーズであれだけ孤独に苛まれ続けたトーマスが報われたのにはとてもほっとしたけど、デイジーは
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

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失うものなど何もなかった一人のメイドが、人生で初めての”喪失”を味わう物語だった。
”失うものが何もないこと”は強みかもしれないけれど、でも、人生の中に彩を与え、何かへとたきつけられる気持ちは、何か大
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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トップガン:マーヴェリック、最高だったわ…

正直ちょっと酔ったけど、でもそれでも4DX行かなきゃ!!ってなってる

冒頭のイントロを聞いただけでガツンとぶちあがる感じ、そうこれを映画館で見たかったん
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トップガン(1986年製作の映画)

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トム・クルーズを通らない映画ファン生活をしてきたものだから、この無鉄砲さが格好いいって映画の中で思ったことがなくてこれ見てめちゃくちゃ惚れた…確かに超格好いいわ…
だけど、確かにグースの息子からしたら
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ナショナル・シアター・ライブ 2022 「ブック・オブ・ダスト ~美しき野生~」(2022年製作の映画)

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いやほんとHis dark materials見ておいてよかった…!本作は前日譚にあたるだけに、世界設定や登場人物、その展開を知ってるとだいぶ話について行きやすかった。
舞台上でファンタジーってどうや
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

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評判の良さでなんとなく見に来てみたら、これがなんとド派手にストライクゾーンの映画だった。最初から最後まで随所で泣いてたし泣きすぎて頭が痛い。
常日頃、ヘテロの恋愛には泣かされないぞと思って生きてるとい
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

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良かったとも微妙とも言いきれないなんともいえなさ…設定的にはかの映画を思い出すけど、それでも上司に負けず成長したぞ!!感があんまりない…というかサリンジャーそんないい人だったっけ……
ダグラスブースが
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

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人の行動を気づかないうちに変えてしまう強い力を持った花粉は、果たして存在するのか?自分の強迫観念と見間違えているだけ?そんな落ち着かない状態を常にフラフラと歩き回るような怖さのある映画だった。
花粉の
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

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やっぱりこれビジュアル事故じゃないの…?WW2のドイツ占領下で生まれた読書会が抱えた秘密を解き明かしていく、悲しみの中に希望がある話だったのだけど、ビジュアルからしてずっとコメディだと思ってたのよね…>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

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人はいつから自分が「大人になった」と分かるんだろう?そんな問いかけの1本。
子供の正直さを失った時か?はたまた、自分が親になったり、保護者になったりして、「自分から素直さは失われてしまった」と気づいた
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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本質的な意味でこの映画のことを理解はできなかったけど、でも、理解できないという状態がなんか面白くてたまらなかった。
愛されたい衝動、愛したい渇望、いろんなものがないまぜになって出来上がった危険で奇妙な
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

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テセウスお前…可愛くなったな…って思ってたら時間が過ぎていった……

全体像をつかむのが本当に難しい。あと使われた意図があまりよく分からないハリポタのモチーフが音楽に混じってるのもやや気になったかな…