ギャスさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

カツベン!(2019年製作の映画)

3.2

無声映画の時代について、知らなかったことがたくさんあって面白かった。
なかなかいい加減なところなど、肩の力が抜けた。テンポはもう少し早いといいと思ったがこれも昔風か。
まさにドタバタの活劇。楽しいノス
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.3


歪んだ欲望はもちろん、行き過ぎた信仰、ふと訪れる不条理、それもまた悪魔。



ネタバレ
遠回りの因果応報に決着すれども心が休まるというわけでもなく、
彼の行末に幸せがあるようにと祈るが、あの道はお
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.2

とにかくガールズパワーな華やかで陽気な映画。
たまに悲惨な現状を忘れさせる痛快ものが見たくなる時にGOOD。

男性ヒーローをカッコよく見せるために女性がひどい目にあわされる、という定番がない映画は、
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.2

自分の感情の根っこがグラグラになった時、田舎のダサいむき出しの感情や生と死に触れ、何かを思い出して、全力で去る。

ずっと何も考えてないようで、整理してくれサポートしてくれるようなシムウンギョンの笑顔
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108~海馬五郎の復讐と冒険~(2019年製作の映画)

2.9

ひたすら気持ち悪かった。
女も無邪気だけど、
男はもっと無邪気だな(バカな意味で)。

幼い依頼人(2019年製作の映画)

3.1

児童虐待についてえぐるような演出がさすが韓国。
さらに、いまだ増えているのだと告発するエンディングも。

ネタバレ
偽ママが「なんで私を責めるの?」と叫ぶところは、このような連鎖が続いているのだろうと
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

3.3

映画になる前にドキュメンタリーとして普通に放送されたときに観た。

贋作詐欺という話ではなく、とてもピュアな職人についての話。
そこから、芸術とは何かを考えさせ、更に搾取や格差について考えさせる良作。

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.2

現代人にいろいろと刺さる人生賛歌。

かなり変わった方法で母親の関心を乞うもののうまくいかない若者は、人生に対し無気力無関心。

モノに囚われず、型にはめられず、自由を愛することを、実践により若者へ伝
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ジェニーの記憶(2018年製作の映画)

3.4

それは本当に表面上は忘れられていた。

自分を保つためにまとった何枚もの嘘の服を一枚一枚剥いでいく、重く辛い作業。

それは同時に、恐ろしく丁寧に子どもの性的虐待がどう進行していくのか、どう洗脳してい
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.1

そこまでやらないだろ、という不自然クソエピソードの羅列の上に、いちいち演出が変。変に黙ってるし、簡単にバラすし、叫ぶだけで逃げないし、痛いのに動くし。

という不自然ストレスを乗り越えないまま、
どん
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ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)

3.3


武器売買のノウハウや紛争地の状況は興味深いが、最終的に武器商人の話ではなかった。
やり切れない人間の性(サガ)と言おうか。
人間はそんなに戦争が好きなのか?
男が勝手に好きなのではないか。
子供を生
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ホテル・ニューハンプシャー(1984年製作の映画)

3.3

久々の2度目だが、かなり鮮明に色々なシーンを覚えていたことに驚いた。
特に、カーテンのひるがえる大きな窓に歩いて行く小説家の彼女…

かなりいびつで過激なエピソードがてんこ盛りなのになぜか面白く違和感
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12か月の未来図(2017年製作の映画)

3.2

勉学するのが当たり前の共通認識としてある学校から、
そもそもなぜ学ばねばならないのかを1から問い直すような環境へ。

社会的弱者を知ることは、勉学を学ぶのと同じくらい大切だ。
それは人生を学ぶことだか
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.0

既視感。
ストーリーもキャラクターたちもあまり良くない。

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.4


素晴らしい物語を見た。

タコという神秘的で奥の深い生き物と、
ある映像作家の疲れた人生からの復帰と彼自身の探究心、
その素晴らしいマッチングで、
自然愛MAXの壮大な物語を紡ぎだす。

タコを食べ
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

3.4

たまらないなぁ。老い先。
核家族化し身近に老いた人がいない老年前のすべての人間が、一番見たい映像なのではないだろうか。
まるでタイムマシンのように。

しかし、いろいろあってもこの映像は幸せなケースだ
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.2

困難の中それぞれの信念の持ち様を知る。
極限の中でも抑えようとしても溢れる信念、
勇気を奮い起こして行動する信念、
自分の中に新たに見つける信念。

結局生きる意味はそこにしかないのかもしれない。
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

2.5

「男である事を無理して頑張っている男」のストレスや鬱憤を晴らす、とか、ガムシャラさで泣かせる、そんな話を書くために女が悲惨にかつ都合よく使われてる映画。
面白いと思えるシーンが一つもなかった。
熱い、
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.3

女の子たちにはこんな映画を見せたい。
希望と自信と力に溢れた映画。
エノーラの活躍をシリーズで見たいと思った。


ネタバレ
女性参政権が絡んだ事件であることもうまく考えてある。
ラスト、彼女と彼の会
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.3

不穏。奇妙。

誰の視点なのか、それが全て。


カウフマン作品であることを覚悟して観ると面白い。


ネタバレ

最後まで自分のやり方でしか考え生きることがなかった男の、うまくいかなかった人生のIF
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.2

しっとりと異様なほど美しい景色の中、とても静かな宮尾登美子映画かと。
この世に女として生まれる地獄がギッシリ。
かすかな疑問が芽生えながらも連綿と続く伝統。
今はどうだろう。これを昔の話と言えるだろう
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

3.2

見える世界とは違ったルールで存在する世界と、
見える世界となんら変わらない感情を
名言と詩のような言葉で彩られたセンシュアルな映像で感じさせてくれた群像劇。

コロナ禍の中見たことで、この映画にもとも
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.4

エガートンの役作りが素晴らしい!


しかし、それよりもストーリーが悲しく素晴らしい。

いくら才能があっても"正しく愛されない"(母親からの言葉)哀しみ。

過去、傷つくたびに派手になっていくステー
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.3

もちろんノーラン激推しIMAXで鑑賞。
当然大迫力。重低音響きまくり。
没入感がすごい。
初めて見るアクションもやばい。

ただ、

頭が追いつかないせいで、"何がどうなることにドキドキすべきなのか"
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

3.3

どこまでも不幸で、どこまでも間違ってる。胸糞悪い。ツッコミが追いつかない。

この映画の黒人と白人、そして男女を総入れ替えでパラレルワールドとして映画を作り替えてみたら、白人にわかるのだろうか、このお
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.3

世界を変えた人。

古臭い頭を持つ人々にこそ見てもらいたいが、
おそらくこれをもってしても響かないだろうことが怖い。



細かいことだが、
「most family 」が、「普通の家庭」と訳されてい
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オアシス(2002年製作の映画)

3.2



最初の、"手を出す"シーンにドン引き。

その後の展開にそんなことありえるだろうかと思うけど、お前に何がわかるというのかと問われれば何も言えない。

生きづらい人たちをあざとすぎる目線で捉えた映画
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ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(2018年製作の映画)

3.2

お歳を少し召しても、バカのキレは素晴らしい可愛らしいドジっ子スパイ!
相変わらず英語が美しい、動きが独特、部下がけなげ。
ラスト、終わり良ければすべてよしとは言うが、それあかんやろ笑

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.3


マイケル・J・フォックスの可愛さとカッコよさ、機知に富んだ出世の仕方、ベタな恋愛模様など、当時何も考えずに楽しんでいた感覚を思い出した。
ちょっとした仕草や視線の配り方がうまい。キスの仕方もかなり研
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