音楽が素晴らしかった。
そして自然の豊かさ。
そこここに見える愛の影。
成長する子ども。
ルーツの塊として波を起こす祖母。
特にアメリカ人は自分たちすべての開拓のルーツを振り返らされるのではないだろ>>続きを読む
藤山寛美の独特のリズムの会話リアリティが図抜けていて、思わず笑ってしまう。健さんも後ろ向きの時に笑ってしまっているように見えたのだがどうだろう。
任客伝シリーズ二つ目。
任侠モノの定型が知りたくて観>>続きを読む
矛盾した言い方だが本物の"演技"が素晴らしい。
本物の馬乗りと本物の馬との調教の長回しは嘘がない空間、リアルというものはそれだけで見応えがあるものだ。当たり前だが最先端のCGでも絶対に出せない。ドキュ>>続きを読む
80年代のあの懐かしいポップさを散りばめ、少年たちの家族の問題も浮き彫りにしつつ、連続殺人鬼を追う。最後はまさかの苦い後味。
展開にストレスがなくダラダラしない。
脅かし系の怖さや心理的やビジュアル>>続きを読む
疲れた男たちの魂の浄化映画ばかりが作られている中、女たちの犯罪と友情と人生の話は(彼女たちの肉体的にも)刺激的で面白かった。
冒頭の女性たちのワチャワチャが切なく楽しい。アッシャーのスターぶりに笑った>>続きを読む
もっと重々しくシリアスな映画かと思ったが、うちに秘めるテーマは社会派で重くもありつつももっとシンプルにとっつきやすく描き、クヨクヨ悩む姿をほとんど省いた主人公への眼差しが温かい作品だった。障がい者のイ>>続きを読む
エモーショナルに振り切って、
わかる人にだけ感じてほしい、
そんな映画かもしれない。
サブリミナル的な映像の挟み方にも、それは表れている。
いろいろな解釈を許すが、話はさまざまな要素を含んでこんどは>>続きを読む
近頃、落ちぶれた男の魂が浄化される映画ばかり見ている気がしてきている。
それはさておき。
香取慎吾にこの役はハマり役だ。彼自身何かにハマって抜けられなくなったような体験があるのか、暗い目つきは彼本来>>続きを読む
落ちぶれた男と閉塞感の中の女が人生を見つめ直す浄化作用としてのダウン症青年という設定はもう古いのではないか?
狭客ジャンルは初めて見たが、予想に反して労働組合と狭客の世界が絡めてあったりして面白かった。
たしかに、弱気を助け強気を挫く、という狭客の考えとなじみが良い。
そして、「どてらばあさん」という存在の面>>続きを読む
久々2度目。
深作欣二が監督する予定だったこの作品を急遽北野武が監督することになり、彼が脚本のセリフなどをかなり削ぎ落としたということらしいが、
確かに吠えたりわめいたりするシーンはほぼなく、淡々とフ>>続きを読む
受け入れることと、諦めること。
同じような現象だが、前向きか後ろ向きか、心の在り方は全く違う。
ネタバレ
タイトルのメタルはインプラントのことか、またはそれを通して聞こえてくるキンキンとした金>>続きを読む
予想以上に踏み込んだ描写だったので少し驚いたが、全体的に暗くて湿っぽく、相変わらずゲイであるが故に同情を買うような悲哀たっぷりの話だったのでそこは古いメロドラマだなと。
しかし、今ヶ瀬の"引け目があ>>続きを読む
小気味良い展開が次々と。下ネタも豪快に絡めて。
互いの心情や立場を、
自分のことを話すことで、
自分の姿を知ることで理解する過程が面白い。
いろいろなシチュエーションでその繰り返しなのだが、どんどん>>続きを読む
見知らぬ外国のなんでもない場所で歩く気持ちが、リアルに掘り起こされた。
不安だが、少しの興奮。
しかし、女性1人で夜歩きは怖い。
いや、更に怖いのは観覧車ブランコ?の何度も繰り返させられる拷問のよう>>続きを読む
鶏の唐揚げがとにかく美味しそう。
始めの方で「麻薬班!麻薬班!」と自分達に関係ない勝ちにこだわる、チームのアホな様子に、
この映画はこんな感じのセンスで笑わせてくれるのか、と。そして期待通り。
凝っ>>続きを読む
「花束みたいな」とは、
枯れることが約束されている華やかさ、
つまり、根を張ることなく必ず枯れ
しかし一時的にとても華やかな恋
という意味だったのか。
恋愛ってなんなのだろう、結婚ってなんなのだろ>>続きを読む
"現代におけるヤクザの生きづらさ"が加味されているとはいえ既視感のある展開ばかり。
ファミリーという副題から、擬似"家族"のようなものと言いたいのだろうが、例えばそこに母や娘が意思を持って生きられる>>続きを読む
すばらしくスイートな世界。
出所してきたら、我慢強く優しく支えてくれるいい人ばかりに囲まれていた。
最初から大声で吠え続けるある出演者に嫌悪感があり、途中で離脱。映画の評判は良かっただけに残念だが、我慢して見続けることもできず。
一歩踏み出したら最後まで一気に見てしまう。エンドロールまで。
怒りと共に。
こうやって差別というものの中に身を浸すことは大切だ。
理不尽に差別される側として、ふつふつとわく怒りを感じ、自分と重ね、>>続きを読む
かなりシリアスな舞台設定だが、その中で
少し漫画チックな演出も楽しめるエンタメダンス映画でもある。
硬軟、喜怒哀楽、政治や人種や男女や、貧富、とにかくうまくバランスをとりつつ練られた脚本に唸る。
久々2度目。
社会的ルールや倫理、道徳は百も承知の上で、それでも人は恋に落ちる。それは激しい衝動。
ある意味人間讃歌なのだが、人間は"社会的"動物、自分の生きる社会との折り合いを、落とし前を、どうつ>>続きを読む
女性の権利が見直されるまさに今見るべき、そして悲しいことにいまだにタイムリーであり続けるテーマ。
とてもハードルの高い演技が求められる内容だ。
芳根京子の熱演が赤い炎のよう。その爆発する憤りはマグ>>続きを読む
意外とお化けや呪いの話ではなかった。
しっかりホラーなのだが、
この映画はある擬似体験をさせてくれる。
非常に辛いことに正面から向き合うとはどういうことなのか。
それだけでも見る価値がある。
個>>続きを読む
虐げられていた極道の妻たちが立ち上がる。頭を使い暴力を使えばコトは解決し、しかしさらなる暴力を生む。それでもやる。やっと同じ位置に立てたのだ。そして男たちよりも上手くやるのだ。
女性が"常に周りに感>>続きを読む
最初から、男たちの女に対する愚かさはいくつも描かれていた。(熊と少女の額絵まである)。
女性をないがしろにする言葉や態度は私達はよく目にする光景だが、しかし"ちゃんとした人たち"の中にあっては、"罰せ>>続きを読む
欠けている自分は人を傷つけてしまう、という言葉はかなり真実だ。
男の"欠けた"ままの時間がとても長く続き、その間ずっと正体を明かさずに秘書としてそばにいる女の気持ちを軸にしてその"旅路"が描かれるとい>>続きを読む
重いチック症状のある男(しかし完璧な記憶力を持ち頭がキレる)が、恩のあるボスを殺され、その背後にある謎を追う。
凝ったカメラワークが印象的。どこをとっても写真アート、ジャジーな音楽もスタイリッシュ。>>続きを読む
ホラーはこうじゃないと!と思わせる展開で面白かったが、だんだんドタバタに思えてきて少し残念。
怨念のようなものやバックボーンがうまく噛み合ってない感じか。
なにか惜しい。
しかし、怪物たちの造形や恐>>続きを読む
おしゃれ、とはまた違った当時のパリの空気感を感じられる。若者の熱気。詩人への憧れ。
ファンタジー?SF?メロドラマ?
死神の2人の部下の造形などとてもかっこいい。
これは神話の新解釈の映画だが、>>続きを読む
インドへの愛憎渦巻く、なかなか野心的でダークな映画だ。
知恵と工夫でのしあがる話というより、
"鶏の檻"という枠にとらわれた意識を、
階段を一段ずつ登るように変革していき、
とうとう檻から出る思考を手>>続きを読む
ゾンビに襲われゾンビになる怖さも、
モールで自由にモノを盗んだり人体をあらゆる方法で破壊する快楽も、
その恐怖と狂乱が独特の音楽とともに優雅に時にユーモラスに、全て描かれている。
途中、ゾンビに囲>>続きを読む