ギャスさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.2

出オチ感のある壮大なスチームパンクの移動都市のCG作り込みが見応えあり。
そして、ロンドンネタやそして過去パロディ(つまり現代へのツッコミ)にニヤリ。
物語はツッコミどころ満載で少し子どもぽい冒険活劇
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.2

久々2度目。
「スピード」の元ネタ?と言われる映画だが、もちろんこちらもなかなかスピード感あふれる盛り上がり。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.3

アガサクリスティーを彷彿とさせるミステリーの良作。予想外の展開の連続を堪能した。
展開だけでなく、言語に長けた人たちならではのやりとり、ファンや翻訳家や作家の心理なども重いところもありながら丁寧に描か
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.0

噂の胸糞映画。ラストの観念的な展開に苦笑い。

意味深にぶちまける身勝手なアートと悪の正体論。
実験と好奇心に忠実に、"独自の理念"で動く人間がこの世にはいるのだということは、否定できない。
大多数の
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フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)

3.1

現代風な解釈で描く友情と勧善懲悪の冒険活劇。
タロンの弓矢の速さや運動神経の良さが痛快。
それにしても衣装が少し現代風すぎかと思ったが、いろいろと現代風解釈を詰め込んだこととのバランスを取るのに役立っ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.3

ファッション、インテリア、ホテル、レストラン、バー、パーティ、ニューヨークの街並み、、若くて美しい2人。全てが洒落ていて、目にも楽しい。

"金持ちで頭でっかちの白人たちの物語"、まさにウディアレンの
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野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.0


動物があまりに巧みなCGで、
とてもリアルな動物が"人間がする演技としての表情と仕草"を当てられ人間の演技をしていることにどうしても違和感が拭えない。

どこにも動物の自然な野生感はなく、
すべて人
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トールマン(2012年製作の映画)

3.2

ものすごい問題作。

途中、あらゆる可能性を疑う展開。

見た後の後味は複雑だが、
これはやはりヤバい。危ない意味で。

良い映画とはどうしても言えないが、
問題提起として面白かった。


ネタバレ
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

3.1

入り組んだ裏切り劇と愛憎劇。
アクションも血みどろもしっかり。

此の岸のこと(2010年製作の映画)

3.1

老人2人の静かな短編
途中にある赤ちゃんのおむつ替えのシーンが効いている。



ネタバレ
2人で静かに安楽死、という選択ができるといいのに、そんな気持ちになってしまう映画。

架空OL日記(2020年製作の映画)

3.0


男だからこその視点の無邪気さか。
OLの楽しさはあっても哀しさはない。

過剰に空気を読ませるあの空間への共感だけが描かれていて、
日常を切り取る視点も「あーあるある」と思わせるが、
この映画の面白
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.1

少々うるさいが、テンポよく軽い気持ちで楽しく観れる血が多めのホラーだった。痛そうで意外と痛く感じない怪我のシーンはなぜだろう。
オカルト的なシーンがもっとあってもいいんだが。

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.2

過剰に富を独占するような大きな存在に、各自の個性を活かした"民衆"の反撃をユーモラスに描く。
子ども向けだが子どもだけのものではない物語。

ただただこれがストップモーションで作られたことに感嘆。中ほ
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

3.2

真っ直ぐにしようとしてもどんどん悪い方へ絡まっていく2人の運命に、明るい未来は見えない。
それぞれに事情を抱えあがく2人だからこそ、どう落ちるのか見届けたくなる。
そして、組長の言葉をきっかけに、映画
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.3

「クレイジーと思われようと、ミスをするよりマシだ。」
(あくまでバックパックを不審物として扱うようにと主張するジュエル氏の冒頭のセリフ)
おそらく誰もが一番できないことを彼はやってのけた。

その行為
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グリンチ(2018年製作の映画)

3.0

クリスマスのキラキラ感あふれる絵は綺麗だった。
元々グリンチをよく知ってて愛着を感じている人(子供)向け。
でないと、いろいろと納得も理解もできないかも。

ネタバレ
グリンチは村人とシンディの歌声で
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ヒキタさん! ご懐妊ですよ(2018年製作の映画)

3.1

現在当事者であれば特に観る必要はないかと。

将来の当事者かもしれない若者たちや男性の妊活をよく知らない人こそ観るべき。


今までなら女性だけの責任にされがちだった妊活を、加齢気味の男性の責任目線で
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.1

なるほどこういうことか、と。
原作もアニメも知らないなりに。

原作好きな人にも評判が良いらしい。

フランスだからこそ揃えられたとも言えるたくさんのナイスバディさん達。明るく突き抜けたギャグな愛と真
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.3

「善行はきっと報われる」という心暖まる、クリスマスにぴったりの"奇跡"が起こる映画。

(現代目線だと、あまりに男性しか出てこず、女性は男性の幸せのためサポートに徹するだけの映画とも言えるが、映画が作
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トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして(2020年製作の映画)

3.3

日頃見ているテレビ番組がどれだけ歪んでいて偏っているのかを思い知らされる。
昔笑っていたギャグをもう笑えないことにホッとする。

しかし、まだまだ数えきれないくらいの心無い映像や話が流れていて人々の頭
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.1

家族という、わかるようでよくわからない繋がり。
その定義は血縁だけでもなく、一つ屋根の下に暮していることでもない。
そして、
お互いを分かり合えているわけでもなく、
分かり合えなければならないわけでも
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.5

胸に込み上げるものがあった。
このきらめきの意味がわかるのはやはり大人だと言わざるを得ないが、この映画を観て涙する大人を子どもに見せておきたいとも思った。

音楽がいい。ジャズは即興、つまり生きて感じ
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初恋(2020年製作の映画)

3.2

最初に首が飛ぶところで三池崇史キター!と、この作品への心構えができた。

しかし、なんといってもかつての"優等生タレント"ベッキーによるキレキャラがイキイキしていてハマり役。

死んだ気になりゃなんで
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.3


事実に基づく裁判劇。

当時の黒人への差別が本当にひどいが、今でもそれが続いていることに暗澹とする。
体を張って闘う人々の勇気に敬意を払いたい。

事態はあの時代より後退してはいないか。
デモのやり
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.3

人の感情は理性では計れない。
共依存と言われても、その意味が心に響くまでには長い時間がかかるだろう。
もっと広い世界を知るまで。
広い世界を知るにもきっかけが必要だが。

子供をあそこまで追い詰めたの
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.1


人類への警告。

究極のSDGs後押し映画?

地球の最期を静かにリアルに感じさせる。
そのためだけの映画と言ってもいい。
家族への愛の深さや損失感、探査機の人々が故郷を離れていた寂寥感も丁寧に描か
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ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

3.3

「ゆるい」というより、
全てがポジティブで、
全てを許して、
全てがうまくいく。

こんな優しい楽しいワールドがあってもいい。

ひとよ(2019年製作の映画)

3.2


「親の因果が子に報い」

親がした事で子が苦しむ。
親はそれを知らねばならない、同じように苦しまねばならない。
しかし、
本当に子は苦しまねばならないのか。
そこは断ち切ることは本当にできないのか。
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天国は待ってくれる(1943年製作の映画)

3.1

こんな人生を過ごしたいという、全ての男性の理想がテンポよく都合よく描かれていた映画だったが、
それなりに面白く観れた。
各人がだんだん歳をとっていく姿と演技が素晴らしかった。
この時代の富裕層の文化や
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PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

3.2

人間ドラマも素晴らしいのだが、
私の中で、シビュラをもっと登場させて欲しいという欲求がどうしても増してくる。

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.2


テンポや展開に違和感が残る。
ラストも間延びしていてさしたる波もない。

未来への示唆や、
起こりうる危機への警鐘としては面白かった。
このような未来が、そう遠く無い、もうすぐそこに来ていると思えた
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.3


とりあえず、望みを叶える石のルールや設定はガバガバなのでそこは特に気にしないことにして鑑賞。

冒頭の壮大な景色と美しいレースに目を奪われた。IMAXの真骨頂。
そのレースで教えられた「真実の強さと
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.4

情動があまりにたくさん詰まっていて、見るものを振り回す。

のんの彼女ならではの存在感と演技で、ヤケクソでも下品にならない。孤独も笑顔も心の底から表現されていて、見応えがあった。

独特の「心象の音響
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.2

この映画の時代の学生たちの威勢の良さ、プライドの高さ、大人ぶることを良しとする気風を、
いつまでも子どもでいたいと願う傾向のある今の時代の学生が見た時どう思うのか聞いてみたい。

ただ女性たちが母のよ
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