いやー面白い!白石監督前作「凶悪」は、実録ものとしてジャーナリズム要素が強く、少々堅い印象が残ったのに対して、今作は(実録ものではあるものの)完全にエンタメに振り切った、ハイクオリティのゴラク映画とし>>続きを読む
これ見てて自分の好きな映画のジャンルが、いわゆる「アブない所に一歩足を踏み入れたら、もうズブズブもの」なんだなぁ〜としみじみ感じた。
が、この映画が他と一線を画すのは、それすらも確信犯的であると思わ>>続きを読む
この映画の登場人物は、それぞれ様々なやり方があるにしても、「だれかを守る」という明確な目的を持って行動を起こす。
だって、魔法のような超常的なシステムが人間を助けることなど、到底不可能なのだから。
前フリが長いかな、とも思ったけど、やはり激走パートからのラストまでは完璧!
「絶対にこんな目に遭いたくない」をテーマにした映画はよくあるものの、ここまでのスピード感と、容赦の無いゴア描写を兼ね備えた>>続きを読む
マーベル映画としては斬新なメタ視点&エログロ満載の娯楽映画!
他のヒーローたちと一線を画すのは、何より主人公のアイロニカルな性格であり、それは処世術として終始繰り広げられるブラックジョークと、群れに>>続きを読む
展開的にまっすぐ過ぎたのと、セリフがやや臭くて乗れないところも多々あった。
だがラスト20分のあの死闘で、打ちのめされない人などこの世にいるのだろうか?
ちょっと別格。
映画の中では、物語の"過程"だけが示され、"結果"はぼやかしたままだ。
だがそれこそがこの映画のキモであり、いわゆる「大人になりきれていない大人」たちの、一種の"イニシエーション"の物語なのだ。
(>>続きを読む
韓国映画とはまた違う、なまめかしい雰囲気満載の中国純産ノワール。真実と偽物が入り混じる、幻想めいた雰囲気をこれでもかと堪能できる、珠玉の傑作。
日本でも、こういう映画が作れないもんかねぇ、、
宇多丸氏が、「ヒップホップ映画」として挙げられていたのも納得!後に幾度も継承された、テンポの速さと、シーンとシーンの繋ぎの巧みさは、この作品が出発点だったのか。
「ズートピア」は万人向けに"人種差別問題"という重いテーマを描いたが、この「ソーセージ・パーティ」はそれに加えて"神とはなんぞや"という、いわゆるニーチェ的な発想にまで踏み込んでいく。
しかしその内>>続きを読む
おもしろいけど、ヤラセ感が強くて乗れなかった。
特に印象に残ったのは、皇室マニアの女性のパート。
冷め切った夫との愛の欠片もないセックスや、小言の多い姑との関係など、鬱屈した日々を抱えながら、雅子さまに自分の理想の姿を重ねる。
現れたのは文字通り>>続きを読む
カンディードがタイムスリップ(?)して、ニューヨークやらパレスチナやらヒッピー集団の地やらに出没。当時の雰囲気込みで見れたらもっと楽しめたかも。
「クサった世の中でも、あそこで生きるしかないんや!」映画として真っ当なテーマを示しつつも、映し出される映像は超ドラッギーで前衛的。絶妙なバランスで成り立つ、スピード感満載の力作。
追記:「犬王」公開>>続きを読む
セックスとドラッグにまみれた、大学生活(の始まる直前)が持つパワーたるや。
画面に溢れる多幸感と、
"永遠に続く物事などない(=諸行無常)けど、そんなことなんか忘れて今を楽しもうぜ‼︎"
という至極>>続きを読む
数珠つなぎ式に繰り広げられる会話劇。なんとか通底するテーマを炙り出そうとしてみたものの、そんな気力も起きず。退屈だった。