もっとえぐいのかと思った。バーホーベンにしては控えめ??
このレビューはネタバレを含みます
スコセッシオリジナルのラストは原作よりも救いようのあるものになっているが、それを除けば全体として原作とそれほど変わった印象は受けず。
キチジローの役回りが、原作においてはもっと小賢しいヤローで、もっと>>続きを読む
要因ははっきり分からないものの、他の映画とは決定的に格が違うことは認識できる、忘れがたい名作。
戦争は、人間の肉体だけでなく精神をも崩壊させる。
そんな狂気に満ちた世界から抜け出すことは容易くない。
イーライ・ロスの映画はつねに、
「"非日常"は"日常"とウラオモテなんだ」
ということを再確認させてくれる。
だからこそ痛いし、酷いし、えげつない。絶対にこんな経験をしたくないと思う。しかし、それ>>続きを読む
大人になりきれない青年たち。
彼らの鬱屈とした"ナニカ"のぶつけ合いは、どんなタイプのバイオレンスよりも泥臭く、痛い。
「クリーピー」が"不自然"の積み重ねから恐怖を生み出すとしたら、こちらは真逆。
是枝作品に通底する手法だが、台本の存在を疑わせるほどの自然な会話が随所に繰り広げられ、その要所要所の綻びに思わず戦慄す>>続きを読む
結局、同じことの繰り返しだから途中で飽きた。意味ありげなラストシーンも、わりと使い古されたパターンだったからガッカリ。
言葉にできない強烈さ。
徹底的に非情な暴力の連鎖と裏表に、儚くも穏やかなありふれた日常がある。
それは、生と死についても置き換えられる。
両者は常に表裏一体であり、互いが共存していく不都合な世>>続きを読む
黒沢清独自の"心霊"に対する観点は見られるものの、それほどマニアックな方向に走ることもなく、わりとすんなり話が進む印象。
ファンとしては、ちょっと物足りなかった。「クリーピー」の方が、黒沢節全開で好>>続きを読む
会話の「不自然」さ、背景の「不自然」さ、カメラワークの「不自然」さ。
すべての「不自然」が折り重なって、ひとつの「恐怖」になる。
底知れぬ不気味さ、後味の悪いラストに加え、香川照之の怪演などすべ>>続きを読む
人生における「上り坂」と「下り坂」を交互に映し出していく手法は、ブルーバレンタイン同じく、徐々に行く末の種明かしをされていくことによって、いわゆる"しあわせ"なシーンも妙な不安感に駆られる。そして、妙>>続きを読む
自分の人間性を全て投げ売ってでも成し遂げたかった役割。
それは、"自分の存在価値"でもある。
人生に、成功・失敗なんて概念は無いんだと、この映画から学んだ。
何かをクリエイトしている時、自分の中で
「自分は天才だ」という思いと、
「自分は才能の無いクズだ」という思いが互いに出現しては、ぶつかり合う。
まさに劇中では、その二つの矛盾した思いが一つの体をなし>>続きを読む
実話を基にしたクソエグいストーリーに、容赦ない殺傷描写のつるべ打ち。静かな余韻を残すラスト。
まさに韓国映画の王道とも言うべき、メッタなしの展開が次々と繰り広げられており、ぶるぶる震えながらも素直に>>続きを読む
文字通り"ジェットコースタームービー"。素直に皆でわーきゃー言って楽しみたい映画。