haramouthさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.4

「そんなのアリかよ」が最初から最後まで押し寄せる。
ツッコまずに脳死して楽しむべしの破茶滅茶トレイン。

跡形もなくデフォルメされたTOKYO、そんなわけあるかいなYAKUZA、物理法則ガン無視のアク
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キング・アーサー(2004年製作の映画)

3.5

5世紀のブリテン島。アーサー王誕生前夜を描いた戦物語。
迫力○、キャスティング◎でなかなか楽しめた〜。

アーサー王と円卓の騎士の物語は何世紀にもわたって人々の心を掴んできただけあって、登場人物たちの
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.3

ゴッホの物語には問答無用で胸締め付けられる…。
アルル時代から死までを丁寧に描いた物語。謎おおき死への、ひとつの答えの提示としても。

ゴッホ自身の目線をたどるように、ふらふらと定まらないカメラワーク
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ザ・テキサス・レンジャーズ​(2019年製作の映画)

3.5

実話ベースでズシっと魅せる、ケヴィンコスナー×ウディハレルソンの枯れ枯れ激シブ・バディ。

止まらない暴走列車と化した強盗〈ボニーとクライド〉。
FBIと州警察の大規模捜査をかいくぐって凶悪犯行を続け
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.0

映画としての脆弱さを掻き消すほどのホイットニーの圧倒的歌力。
納得感とは程遠いストーリーだけど、ラストの名曲I Will Always Love Youにはジーンと心打たれずにはいられない。

人気絶
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評決のとき(1996年製作の映画)

3.5

〈黒人による白人への犯罪〉の裁判に挑む弁護士の目線を通して、正義とは、真実とは、平等とは、、、多くの問いを投げかける作品。

30年近く前の作品ながら、問題の本質は解決が見えなくてやるせない気持ち。
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ある貴婦人の肖像(1996年製作の映画)

3.0

ザ・文芸映画。
正直退屈だし長すぎると感じてしまうけど、小説を読むような静かな映画体験、これはこれでなかなか…。

19世紀末のヨーロッパを舞台に、『自由に生きたい』と切望する主人公イザベルが様々な思
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ダメージ(1992年製作の映画)

3.3

〈男の人生狂わせる系ガール〉と〈初恋の味に狂うおっさん〉による不倫ディザスタームービー。

稀代のフェロモンおじさんジェレミーアイアンズと、いつもお風呂上がりみたいにツヤツヤうるうる美女ジュリエットビ
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愛と精霊の家(1993年製作の映画)

3.0

南米を舞台に、歴史に翻弄される家族の姿を描いた物語。
そこに垂らされたスピリチュアルのエッセンスが最後まで〈はてな?〉で腹落ちせず…。

腕一本で成り上がった冷徹な父(ジェレミーアイアンズ)、夢見がち
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ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.8

唯一無二の恋愛小説『うたかたの日々』。
大学時代にこの物語に射抜かれてからというもの、デューク・エリントンの音楽を聴き、スケート場でのデートを夢見て、サルトルの著作を齧ってみたりもしたっけ…。

そん
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.5

奥ゆかしく静謐な物語を、演者の巧みな表現が彩り、美しい英国の景色と美術が縁取る。
なんと満足度の高い映画体験…。

執事の回想で語られる物語には、戦間期である1930年代の政治、階級同士の隔たり、仕事
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サバイビング・ピカソ(1996年製作の映画)

3.0

存在自体がFatalityー関わる人間から愛情をむしり取って相手をボロボロにしちゃう、生粋のTakerであるピカソ。
彼が作品という形で世の中に与えたものは多かれど、それは周りの人々の犠牲の賜物だった
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

ライアンゴズリングのウインクが観客を非日常に連れ出す。
ボンド映画からセックスとマティーニを抜いて、今風にチューニングしたスパイアクション映画の一つの解答として。力抜いて楽しめた〜。

CIAの暗殺者
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.7

〈理想の血中アルコール濃度は0.05%らしい〉
そんな説を検証する仲良しおっさん4人組。
平日昼間酒で自信をもてたり、仕事で結果を出せたり、家族との関係が改善したり…。いいことずくめに思われたが、やが
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ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮(2012年製作の映画)

3.0

18世紀デンマーク、絶対王政末期の宮廷が舞台の実話から。
病んだ王クリスチャン7世、王妃カロリーネ、侍医ストルーエンセの三角関係はやがて国政を巻き込んだ大スキャンダルに発展し…。

歴史以上のことは語
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

トムクルーズ&映画の底力を見せつけられて顔面ビショビショの大号泣…途中から何に感動して涙してるのか分からなくなるほどに。
傷ついて力をなくしたこの世界を元気づけてやろうという気負いがビシバシと。

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キュア ~禁断の隔離病棟~(2016年製作の映画)

3.5

ジェイソンアイザックスの怪演目当てで観たけれど、なかなかミステリアスでオカルトチックでスリリングで楽しめる良作であった。

大企業の社長を連れ戻すというミッションを帯びてはるばるスイス山奥の療養施設に
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ良かった…。
エルヴィスプレスリーという男をどうしようもなく愛しちゃう、鑑賞後はしっかり心に棲みつかれちゃう、バズラーマン監督節が冴えわたるゴージャスでロマンティックな映画体験に感謝。
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スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)

2.5

ゴールデンラズベリー賞への複数ノミネート、(マイナス方向への)期待を裏切らぬ愚作ながらも嫌いにもなれない感。

仕事人間の広告マン・キアヌリーブスが仕事も恋人も失ったタイミングでぶっ飛び女シャーリーズ
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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.0

冒頭、ジェレミーアイアンズのイケボ語りで「数学はアート」と導入される物語。
実話を基にした数学者の物語というから、文系脳は置き去りにされるかと思いきや、数学理論が高度すぎて理解不能を通り越してもはや理
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パトリオット(2000年製作の映画)

3.2

アメリカ独立戦争の一場面を、民兵を率いた将軍とその家族の目線で描いた物語。
戦争のつらさ、家族愛、同胞愛、大義か復讐か…様々なテーマを3時間弱に盛りに盛った大河ドラマ。鑑賞後は「いい映画観たな~」と必
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

-

ティルダスウィントン×トムヒドルストンが吸血鬼カップルっていえばもうちょっと面白くなりそうなんだけど、全編通してヴァンパイアよろしく低体温な物語に、いつのまにか夢の中へ…。これは私がジムジャームッシュ>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.0

執事なジェレミーアイアンズが見たいという下心だけで鑑賞。
ある時は上品なユーモアとインテリジェンスを備えた完璧な執事、またある時はド理系なメカニック…。惚れる(惚れてる)。

スーパーパワーの世界観に
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.7

インテリが恋愛絡むと急にIQ低下しちゃう系ラブコメ。楽し〜、好き〜。
舌鋒鋭すぎて職にあぶれたジャーナリストの主人公(セスローゲン)。ひょんなことから次期大統領候補の彼女(シャーリーズセロン)と仕事を
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

愛おしさに全身を浸すような多幸感たっぷりの映画体験。
とてもとても良かった…。
ホアキンフェニックス演じる主人公と、9歳の甥っ子君の心ほかほかストーリーにはドラマチックな展開があるわけじゃないのに、ず
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サムサッカー(2005年製作の映画)

3.8

「そのまんまでいいじゃない」
全力の肯定が嬉しいセラピームービー。
指しゃぶりがやめられない高校生のジャスティンの目線で描かれる、ごくミニマルな物語。

軟弱系の息子をどう扱っていいか分かんない体育会
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.5

〈変なところにお嫁に来ちゃった〉
ヒッチコック『レベッカ』的な、新妻が事件に巻き込まれていくストーリーに目新しさは無く、ホラーにしては恐ろしくもなく、ミステリーにしてはトリックらしいトリックもなく…。
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シェイクスピアの庭(2018年製作の映画)

3.7

シェイクスピア最晩年を描いた、ケネスブラナー監督・主演作品。
しみじみと良かった…。

ロンドンでの自身の劇場の火災をきっかけに、それまでの活躍の場を捨てて故郷に戻ってきたシェイクスピア。
仕事に打ち
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ブニュエル 〜ソロモン王の秘宝〜(2001年製作の映画)

2.5

他人が見た夢の話って、絶対的につまらないよね。
それと同じよな退屈さが漂う作品。
ブニュエルファンの創作として楽しむならアリ?

ブニュエル、ダリ、ロルカの仲良し3人組の冒険譚。
過去も未来も見通せる
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天才画家ダリ 愛と激情の青春(2008年製作の映画)

3.0

「天才を演じ続ければ天才になれる」と言い、実際に時代の寵児に昇り詰めたサルヴァドール・ダリ。
ダリが〈ダリ〉という厚い鎧を着る前、まだ繊細な芸術家の卵だった時代を、盟友ロルカのまなざしを通して情緒たっ
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フランクおじさん(2020年製作の映画)

2.5

70年代。アメリカ南部の田舎町で「変わった子」と揶揄される少女ベスが憧れるのは、フランクおじさん(ポールベタニー)。
昔気質の家族からはちょっと浮いてる、ニューヨークの大学で教鞭をとるインテリ、タバコ
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.0

ハタチそこそこ麗しのレオナルドディカプリオのPV、by バズラーマン。
とにかくレオ様が美しいからあとはもーなんでもいいやムービー。

時代や舞台は大きく改変しつつも、ストーリーや台詞回しはシェイクス
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真夏の夜の夢(1999年製作の映画)

3.5

タイトルの通り「これは夢ですから…」物語自らによるエクスキューズがいっそ清々しい、人間と妖精が入り乱れる美しくも荒唐無稽な劇。

シェイクスピア劇って、悲劇でも喜劇でも「なんでそうなるんだよwww」な
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ハムレット(1996年製作の映画)

4.2

ケネスブラナーの本気(マジ)。
4時間超、シェイクスピアの足元にかしずくような忠実なハムレット。
どこまでも舞台的で言葉の圧で魅せてくる、ずっと力ずくで観客の目線を引っ張り続ける俳優たちの演技力はさす
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

やっと観られた!という感動が何よりも勝る…
色々思うところありつつも満足の映画体験に感謝っす。

『オリエント急行殺人事件』に続いて2作目のケネスブラナー・ポワロもだんだんと愛せるようになってきた今日
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.4

日曜日の午後、軽く「ちょっと良い映画観たいな」にピッタリと応えてくれる”ちょうどいい”作品。ジョージクルーニー監督。

ある少年のシンプルな成長譚。悪人は不在で、観客としてはずっとニッコリ顔で見守って
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