haramouthさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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インサイダー(1999年製作の映画)

3.0

日本語喋るラッセルクロウ、丸腰のアルパチーノ。

良くも悪くも映画的カタルシスはゼロ。ずっと現実を見せられてるような。
同監督作『ヒート』の男同士のドンパチやりあう闘いにはもちろん胸が熱くなるけど、現
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.3

とてもシラフでは観てられないくらい狂ってる、全編ドラッグパーティー的な様相のオーバードーズ映画。

『グッドフェローズ』『カジノ』の正統な系譜、主人公の自分語りと転落人生を魅せるスコセッシ節。監督の運
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マージン・コール(2011年製作の映画)

3.0

リーマンショックの発生源を描いた『マージンコール』。
フィクションの形を取りながらももはや歴史映画で、めちゃくちゃ地味ぃ… 豪華俳優で固めてるけどやっぱ地味ぃ…。

舞台は大手投資銀行(もちろんモデル
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.8

ウェスアンダーソン列車に乗ってインドを旅しよう。
オーウェンウィルソン、エイドリアンブロディ、ジェイソンシュワルツマンの全然似てない3兄弟が段々と心を合わせていく美しきロードムービー。

何回観てもニ
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ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

3.1

〈なぜかそこから出られない〉ブニュエルのマスターピース『皆殺しの天使』の枠組みに資本主義批判をぶっ込み、トムヒドルストンの美BODYで包んだみたいな映画。

ロンドンの外れのタワマン。スーパー、ジム、
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ミュンヘン:戦火燃ゆる前に(2021年製作の映画)

4.0

平和とは、正義とは…。
観る者の心を刺す完成度の高い傑作、とてもとても良かった…

ヒトラーの領土拡大政策に振り回されるヨーロッパ。1938年のミュンヘン会談にまつわる駆け引きを中心に、イギリス人とド
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

映画なのに雑誌。ウェスアンダーソンを浴び続ける幸せな2時間。
画面の端の端まで監督のこだわりが詰まった映像、映画館のスクリーンは大きすぎて目で追おうにも追いつかないほど。
家のちいさいTV画面でもう一
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リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

3.3

色気ドボドボおじさんことジェレミーアイアンズ。
枯れオジ感と、ふとした瞬間の色っぽさのバランスが絶妙にして至高…。

スイスの高校で古典を教える孤独な主人公(ジェレミーアイアンズ)は、一冊の本との奇妙
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.3

楽しみにしてたー!
とにかく豪華キャストの力技で魅せてくる、なんと着飾った映画であることよ。

物語は「へぇ〜これ実話が元になってるのかへぇ〜」くらいのものだし、登場人物はデフォルメが過ぎて笑かしてく
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.6

これはモンスター映画か…てくらい、ハビエルバルデムのキャラ造形が怖すぎる。
あの濃い顔におかっぱヘア、一歩間違えばコメディアンスタイルなのに全然笑えないのすごいな。

〈高圧ガスボンベ片手にどこまでも
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.7

ノーラン監督、戦争映画も撮れちゃうんですかい…
3つの場面と時間軸が一点に収束していくノーラン節にはゾクゾクしつつも、予想以上に正統派戦争映画でずっしりと感情が沈みきる。観賞後は茫然としてしまった。
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カポネ(2020年製作の映画)

2.6

アルカポネ晩年物語の形をとった悪夢。
ツラい2時間だった〜。

伝説のギャングアルカポネだが、その晩年は梅毒による痴呆症状に悩まされていたという。トムハーディ捨て身のお漏らしシーンの畳み掛けには目を覆
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.0

70年代に起きた誘拐事件を元にした実話ベースの物語。
面白くないわけじゃないんだけど、登場人物の誰にも感情移入できずに置いてけぼり食らった感。

ひとり夜の街フラフラしてうっかり誘拐されちゃったポール
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恋に落ちたら…(1993年製作の映画)

2.6

気弱な刑事のデニーロ×いかれたマフィアボスのビルマーレイ。おっさんのドタバタをピチピチに若いユマサーマンが包み込む。

とにかくデニーロの非モテコミットが痛々しい。
デニーロ先輩、どんな役もこなせるの
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カリートの道(1993年製作の映画)

3.6

借りは必ず返す。
元ギャングの哀しき一生に落涙…。

薬物売買のかどで30年の刑を食らっていたカリート(アルパチーノ)だが、昔馴染みの弁護士デイヴ(ショーンペン)の力添えにより刑期5年で出所する。ギャ
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JFK(1991年製作の映画)

3.5

ケネディ暗殺の真相を調査する地方検事(ケヴィンコスナー)の闘いを、とにかく誠実に描いた作品。誠実さは映画の長さに直結していて、3時間越えの大作。

ケネディの暗殺事件については、今や陰謀モノ好きならば
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.6

第二次世界大戦中、英国軍を後方から支えた暗号解読チームの実話ベースの物語。
暗号解読の成功よりも、主人公アランチューリング(ベネディクトカンバーバッチ)の人となり、人間関係を繊細に描いた作品。
大戦後
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クリスマス・クロニクル(2018年製作の映画)

3.5

カートラッセルにサンタクロース役オファーしたの誰!天才すぎる!
隠しきれないチョイ悪オヤジ感、車運転されると脳裏をよぎる『デスプルーフ』…。(改造車で美女をブチ殺したりしないけど)最高だな

クリスマ
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さらば! 2021年(2021年製作の映画)

-

うわぁ〜笑えない!ヒューグラントのキャスティングには笑う!
インタビュー風に今年を振り返る60分。これをコメディと言っちゃうアメリカ、なんというか…強いな…。
来年こそ、素直に笑って年忘れしたいもんで
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トゥ・ザ・ワンダー(2012年製作の映画)

3.0

テレンスマリック監督作品、きっとまたオシャレ映像のたたみかけで独自世界に連れ込まれるんだろ~と軽い気持ちで?挑んだら、ずっしり負の世界に引きずり込まれる、危険な映画だこれ…!
寝入りばなに観たら悪夢に
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ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)

3.4

ドクズと分かっていながらも、やっぱりヘンリー8世の物語はおもしろい。
いやはやエリックバナのヘンリーはイケメンすぎるけど、暴虐な王の感じはとても良かった〜。
荘厳で薄暗いイングランド宮廷に、壮麗な衣装
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.0

レイフファインズファンとしては垂涎、おっさんの魅力ドボドボのアクションムービー!
ほんともうハンサムすぎる。新世代イケメンのハリスディキンソンを凌駕する顔面の良さ…。映画館の大画面でレイフファインズの
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.1

とにかくコリンファースにキュン。
映画として優れてるかというと全然そんなことないんだけど、前作のリユニオンとしてはめちゃくちゃテンション上がるし面白くって満足。

前作では完全無欠の紳士だったコリンフ
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.2

闘う英国紳士のコリンファース、愛弟子のB-BOYタロンエガートン、テクノロジーのダークサイドを擬人化したような悪役のサミュエルLジャクソン、007でいうところのQポジションのマークストロング…。
公開
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スターリングラード(2000年製作の映画)

3.0

WWII最大の戦いの一つ、スターリングラードの市街戦。
ソ連赤軍のスナイパー(ジュードロウ)にスポットを当て、前線に生きる人びとを描く。凄腕スナイパーの主人公をプロパガンダに利用しようとする将校にジョ
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

3.0

たまには鬱々とPPP(ピエルパオロパゾリーニ)。
「父を殺し、母と通ずるだろう」とのアポロンの神託を受けたオイディプスの物語。
ソフォクレスの悲劇から大きく外れることなく進んでいくのだが、パゾリーニ独
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.9

この物語に『Don’t Look Up』てタイトルをつける皮肉屋のアダムマッケイ監督、サイッッッコー…一生ついていきます…。

半年後に地球に衝突する彗星を発見した天文学者たちの闘い。相手はアメリカ政
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仮面の男(1998年製作の映画)

3.0

おっさん萌え映画。
現役を退いたジジ三銃士がわちゃわちゃしててカワイイ~

たっぷりお金がかかった美術、衣装、壮麗なヴェルサイユ宮殿に庭園…。そこに顔面偏差値トップのレオナルドディカプリオを据えれば、
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.0

なーがい!
とはいえキューブリック映画、美しい画面が与えてくる気持ちよさはさすが。

舞台は18世紀。アイルランド人青年の半生を『デイヴィッド・コパフィールド』的語り口で追う物語。
主人公バリーリンド
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.0

10年くらい前に観てピンとこず、いまもう一度みてやっぱりピンとこなかった。
破壊に次ぐ破壊、かといってスカッとするわけじゃない、ネバつくような鈍重感。

ガチガチに鍛えあげたブラピは文句なしにカッコよ
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俺たちホームズ&ワトソン(2018年製作の映画)

-

わー^^サイテー…^^
シャーロックホームズを下敷きにしたどうしようもなく下品なコメディ、微塵も笑えない不毛の90分。
そもそも私はウィルフェレルの笑いがあんまり好きじゃない&シャーロックホームズを愛
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.4

夫婦のケンカを見て涙するとは…。
アダムドライバーとスカーレットヨハンソンの二人芝居かってくらい、主演2人のエネルギー強い。

結婚には絶望するんだけど、愛というものには希望を抱かせる物語の結末。
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.6

とにかくおっさんを愛でるための映画。
12歳の小娘にコロコロ転がされるジャンレノおじさん(CV大塚明夫)が健気で可愛くて涙でちゃう。
マチルダはナタリーポートマンの圧倒的愛らしさがなければぶん殴りたい
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嵐が丘(1992年製作の映画)

3.6

今回ばかりはレイフファインズの熱烈ロマンチック目線は封印。
代わりに憎しみの青い炎を瞳に宿して、イギリス文学史上もっとも複雑なキャラクターの1人であろうヒースクリフを演じきっているのであった。
愛も憎
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ナイロビの蜂(2005年製作の映画)

3.8

まだまだ続くよレイフファインズ強化週間。
「レイフファインズハンサムだハァ〜」とか思うのが不謹慎に思えるほど、ずっしり骨太社会派サスペンスの本作。さすが元本職スパイ作家の小説が原作なだけあるのね。
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.8

切なく、繊細で、ヒリヒリするような…
少年と女性のひと夏、そして戦争の記憶。
壊れそうなほど繊細な物語を見事に組み上げているのは俳優たちの真に迫る演技。

ケイトウィンスレット演じる30後半の女の後ろ
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