Hamanさんの映画レビュー・感想・評価 - 51ページ目

フェノミナ(1985年製作の映画)

4.6

夢遊病持ちで虫と意志疎通を交わせる美少女が蝿と共に殺人鬼を探す映画。ジェニファー・コネリーの美貌とグロテスクな虫のアンバランスさ、ダリオ・アルジェント独特の全くマッチしていない音楽演出、後半畳み掛ける>>続きを読む

ゴースト・ハウス(2007年製作の映画)

2.7

サム・ライミ製作。
引っ越した瞬間から怪奇現象起こりまくりなお家のくせに、お父さんのヒマワリ農家作業(種蒔きから咲き誇るまで)の期間は、全カットでノン怪奇現象なのが謎。
ゴーストの狙いも良く分からない
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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

4.0

80sスラッシャーホラー映画の中に入り込んでしまう「スクリーム」「キャビン」なんかを凌ぐほど強力プロットのメタホラー。80sスラッシャーの鉄則"処女は最後まで生き残る法則"(ファイナルガール)を使った>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.7

兎にも角にもジェイク・ギレンホールのヤバイ奴感が半端じゃない。ネットで拾ってきただろう御託を並べたマシンガントーク、思い通りにいかない時の脅迫とその表情、溢れんばかりの承認欲求、ギラギラで瞳孔開きっぱ>>続きを読む

アメリカン・バーガー(2015年製作の映画)

3.5

スウェーデン発のおバカコメディホラー。
アメリカ人高校生が、スウェーデンのアメリカンバーガー工場へ見学に行くという謎の設定から始まり、一切の無駄を省いた非常にクダらないコメディが延々と続く。もはや清々
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ウルフパック(2015年製作の映画)

3.9

両親の教育方針によりアパートに閉じ込められ、映画だけを観て育った兄弟達のドキュメンタリー。
5000本以上の映画を観て、兄弟で好きな映画「レザボア・ドッグス」、「パルプ・フィクション」等の真似をして遊
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.1

ジョン・ヒューズ監督作。
登場人物5人のスクールカーストを生かしたキャラクターの掘り下げ方が非常に良い。
特にブレイン(ガリ勉)ブライアンの、心のさらけ出し方と成長具合にニマニマしてしまう。良いキャラ
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ブロンソン(2008年製作の映画)

3.6

イギリスで最も有名で最も維持費のかかると言われた実在の囚人チャールズ・ブロンソンの半生を描いた作品。思ったよりもコメディライクで観やすい。キューブリックみたいなシンメトリー的な配置と構図なので「21世>>続きを読む

ウェア 破滅(2013年製作の映画)

2.4

フランスで起きたアメリカ人一家惨殺事件の容疑で逮捕されたルーマニア系フランス人の弁護士はアメリカ人レディ。相棒はフランス人と元カレのアメリカ人。
アメリカンレディが必死に弁護するも、こいつが犯人でした
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.9

スキャナーという超能力者達の戦いを描いている映画だけども低予算、ノンCGということで戦いの描写に派手さは無く俳優が立ち尽くしてオロオロするのみの地味な画面。それでも「AKIRA」「北斗の拳」に影響を与>>続きを読む

ロスト・リバー(2014年製作の映画)

3.6

「ドライヴ」、「ブルー・バレンタイン」で知られる俳優ライアン・ゴズリングの初監督作品。
画面にしか力を入れていない難解映画かと思いきや、上質なファンタジー小説の様な脚本でありました。
ネオンカラーの色
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.6

コーエン兄弟作。
悪態ばかりが饒舌なキャリー・マリガンの台詞と、全て撮影中に録ったらしい劇中歌が良い。最後にチラッとボブ・ディランを見せるのもクスリとくる。
ただ、一番気になったのは猫のタマタマが無い
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ゾンビーバー(2014年製作の映画)

3.5

アニマルパニック&ホラー映画の定番を踏襲しながら下ネタチープポップスに極振りした作品。
内容はさておき、盲点を攻めてくるラストからのNG集、そしてテーマソング&エンドロール、この繋ぎの爽快感で心が持っ
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Mr.タスク(2014年製作の映画)

3.4

人間嫌いセイウチ大好きおじさんが人間をセイウチに変えるお話。
本作と同監督作品のレッド・ステイトで教祖様を演じてたマイケル・パークスがセイウチ大好き老人を演じていてその胡散臭さは健在。今作で一番大事な
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死霊高校(2015年製作の映画)

3.7

「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」の制作陣によるPOVホラー。
最早見慣れたPOV方式の映像も加味して、非常にオーソドックスなホラー映画。
イカれたバカアベックと誠実そうな美少年少女の
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

「キック・アス」の監督だけあって痛快爽快悪趣味なスパイアクション。コリン・ファースめっちゃイケオジで惚れるしソフィア・ブテラの女悪党もカッチョ良くて惚れる。年老いたルーク・スカイウォーカーさんが観られ>>続きを読む

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.8

テンポ!テンポ!テンポが最高!台詞のスピード感がウディ・アレンのそれと同じでかなり気持ち良い。ライカのキチガイ的に美麗なコマ撮りと違いシュヴァンクマイエルやクエイ兄弟の時代を思い出させるような人間味あ>>続きを読む

MUD -マッド-(2012年製作の映画)

3.9

キャラ立てが非常に上手。
良い奴っぽいが迷信深く謎が多いマッド。shit.が口癖だけども友達思いのネックボーン。愛を信じ、自他の愛に揺れ動く主人公エリス。
そんで、スタンドバイミーの様な、ひと夏の少年
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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009年製作の映画)

3.6

ジョニー・トー監督作。上海ノワール。
終始、画面いっぱいに男臭さが漂う。そのハードボイルドな美学の貫きっぷりは素晴らしく格好良い。行き過ぎてコミカルになっている部分もご愛嬌。
3人の殺し屋のキャラクタ
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さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

2.1

延々と続く登場人物の自分語りがクドい。台詞回しとしては最悪の域。一人ずつエッセイでも書けば?
クドクド不幸自慢を連ねるよりも、コメディ一辺倒の群像劇にしてくれた方が面白かったと思われます。
そして、ラ
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デモンズ2(1986年製作の映画)

4.0

映画館からマンションに舞台を移した続編。3からは日本の配給会社が勝手につけたタイトルなので正式には最終作。ダリオ・アルジェントの愛娘アーシアの映画デビュー作でもある。超かわいい。
テレビから飛び出てく
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デモンズ(1985年製作の映画)

4.5

ダリオ・アルジェント製作のマカロニ・ホラー。88分間、全力で走る脚本と展開。ツッコミ所なんてものはご愛嬌。極彩色のライト、格好良い小道具、ドギツイ特殊メイク、バイクに乗りながらの日本刀ブンブンアクショ>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.5

スパイク・ジョーンズ監督作。
題材から社会風刺SFかと思っていたが、かなり普遍的な恋愛映画であった。
服などの画面の色彩で、内的要因を無意識下に植え付けてくれる、単純だが効果テキメンの演出や、隙のない
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28週後...(2007年製作の映画)

3.5

感染者の恐怖というより、感染の可能性有りとして駆除される側の恐怖を描いている点が良い。続編としての発想の転換が素ん晴らしい。
ただ、ブレブレカメラワークが延々続くパニックシーンはもう何が起きてるかよく
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28日後...(2002年製作の映画)

2.4

ダニー・ボイル監督作品。
再見。この単調さなら記憶に残らないのも納得。
感染者(いわゆるゾンビ)が全力疾走で迫ってくるのには、笑ってしまう部分も含め緊迫感があって良い。だけど、感染者シーンのことごとく
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ドールズ(1986年製作の映画)

4.0

1986年制作。人形作りの老夫婦の家で起こる一夜の恐怖を描いたホラーファンタジー。
人形ホラーの定番「チャイルドプレイ」のチャッキーに、勝るとも劣らないほど精巧な人形の顔の動き。アンティーク人形という
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バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所(2012年製作の映画)

3.4

暴力を主題とした怪奇映画の音響を担当した技師が次第に自身の狂気に苛まれていく話。
ホラー映画の雰囲気満点な映画だけどグロテスクな描写は一切なく、終始スタジオでスイカをザクザクしたりキャベツをグサグサし
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サベージ・キラー(2013年製作の映画)

3.8

アパッチ族の秘術で怨恨100%酋長の魂と共に甦った聾唖美少女によるレイプリベンジスラッシャー。
アパッチ族の酋長と共に生き返ったもんだから、主人公の女の子のなんと強いこと。酋長の戦闘用の化粧までしてか
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人狼村 史上最悪の田舎(2011年製作の映画)

3.7

村人全員狼人間!「パンズ・ラビリンス」のスタッフが放つアクション・ホラー!という謳い文句のホラーコメディ。
「ホット・ファズ」を彷彿とさせる、田舎の恐怖、凸凹コンビ(今作はコンビではないが)、ブラック
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武器人間(2013年製作の映画)

3.3

ナチスのマッドサイエンティストが造り上げた武器人間の恐怖をソ連側の記録映像として描くファウンド・フッテージもの。ゴア描写はかなりちゃち目。だけど武器人間のフォルムはけっこう好みで次々と襲ってくる様はア>>続きを読む

スティーラーズ(2013年製作の映画)

2.0

まったく巧く絡み合っていない群像劇。謎のハイクオリティグロ描写。プレスリーからのロバート・ジョンソン。中途半端すぎるコミカル、シニカル、ブラック含む全てのユーモア。
ただ、ポール・ウォーカーのお馬鹿演
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レック2(2009年製作の映画)

2.9

前作から地続きの2作目。
ただ階段を上るだけで隊列を崩す脆弱な特殊部隊、何が起きてるかよく分からないアクション、予想外の方向に伸びた真相。
そこに、エスパニョール、エスパニョーラテンションのパニックが
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ピープルvsジョージ・ルーカス(2010年製作の映画)

3.0

熱狂的スターウォーズファンによって、ジョージ・ルーカスがけちょんけちょんにされるドキュメンタリー映画。
今ではほとんど観る事の出来ないオリジナル版、無尽蔵に量産されるグッズ、新三部作(EPⅠ,Ⅱ,Ⅲ)
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CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES-(2010年製作の映画)

3.0

ウサギさんはモフモフでしっぽフリフリで可愛くて強い。対するラクダさんは乾いたヴェロキラプトルのような容姿で無能雑魚ばかり。
これはウサギ派がラクダ派を貶めるために作ったプロパガンダ映画である。間違いな
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サイレントヒル:リベレーション3D(2012年製作の映画)

1.8

こいつは、ダメだ。
まずね、それオチと違うの?という点を、冒頭にサラーッと言うのでビックリ仰天。本作品最大の見所。
そして恐怖を感じる隙間を与えないほどの要点だけ高速ストーリーテリングにより、まるでお
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サイレントヒル(2006年製作の映画)

4.0

同名ゲームの映画化作品。
ゲームの映画化となるとろくな作品を思い出さないですが、今作は原作の雰囲気を壊さずに映像化出来ている稀有な作品。
ファンムービーとしてはそれだけで最高品質てなもんです。いわゆる
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