ひじきさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

欲望の翼(1990年製作の映画)

2.5

クリストファー・ドイルが撮影になってウォン・カーウァイが完成!と思ったら
何か違う…
考えるとこの映画、あまり音がない

ウォン・カーウァイの特徴にうるさいほどの色合いや純粋な音の良さがある
顕著なの
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いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

3.0

『恋する惑星』や『花様年華』のイメージが浸透してるウォン・カーウァイだったから、デビュー作で香港ノワールをやってたとは予想外だった

ノワールパートとロマンスパートに分かれ、傷を作り傷を癒やすを繰り返
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キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

3.5

なんてことをしてくれたんだ

保安官×サイコパスというのは擦られた題材でこの作品も例にもれずストーリー展開はありきたりだが、各シーンの面白さで独自の魅力を出している
ありきたりと言ったが、原作小説は1
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.5

エドガー・ライトの大好きなサブカルチャーを詰め込んだ遊び心満載の作品

ゲームファンならたまらない小ネタや効果音、演出などとにかく楽しませることに重視している
何よりエドガー・ライト本人が楽しいような
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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

3.5

『ショーン・オブ・ザ・デッド]『ホット・ファズ』に続くスリー・フレーバー・コルネット三部作の三作目

酒は飲めないし、友人と過去を回顧する年齢でもないが、こういう関係が将来続けばいいなぁと思う

あっ
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劇場版 空の境界/未来福音(2013年製作の映画)

3.5

殺人考察(後)が『ブレイキング・バッド ファイナル・シーズン』ならこれは『エルカミーノ』

劇場版 空の境界/第七章 殺人考察(後)(2009年製作の映画)

4.0

一応のラスボスがチンピラみたいのって『ブレイキング・バッド』かよ

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

4.0



リアルな性依存症は自分には分からないが、俳優の演技と絶妙な長回しでリアルさを感じさせるようになっていた
生活音の響かせ方も雰囲気が出てる

多くは語らない内容と明らかに描写すべきブランドンとシシ
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

4.0

エンタメ性、台詞の排除
設定説明を省き、批評家たちが好みそうな芸術的映画の最高地点
何だかんだシュールギャグとしても面白い

ジョナサン・グレイザーの圧倒的なビジュアルとスカーレット・ヨハンソンの悪魔
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記憶の棘(2004年製作の映画)

3.5

ニコール・キッドマンが「もっと注目してほしい作品」と言ってた作品

スタンリー・キューブリックっぽい映画とも言われていた
冒頭のランニングの長回しが『シャイニング』っぽい(『シャイニング』観たことない
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「エロ事師たち」より 人類学入門(1966年製作の映画)

4.0

タイトルのインパクト

愚かで愛おしいエロへの享楽
情熱的に家族も地域も巻き込む男の物語

『全裸監督』で有名な村西とおるを想起させるようなシーンもあった
違法ビデオでの逮捕とか

シュールなコメディ
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セクシー・ビースト(2000年製作の映画)

4.0

引き受けたくない男VS引き受けさせる男

ベン・キングズレーが強烈
「YesYesYesYes!」「NoNoNoNoNoNoNo!」
早すぎるレスポンス、込み上がっていく罵倒、炸裂するキレ芸
彼の映っ
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盗まれた欲情(1958年製作の映画)

3.0

旅役者の一座と群像劇のジャンルが非常にマッチしている
処女作とは思えないぐらい今村昌平のスタイルが確立されていた

群像劇が一座の裏側的な面白さを出し、旅役者が着いた村の人との交流が魅力的

一貫した
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劇場版 空の境界/第四章 伽藍の洞(2008年製作の映画)

3.5

台詞主体だから一番ビジュアルモデルゲームっぽい
これは原作は小説だけどな

劇場版 空の境界/第一章 俯瞰風景(2007年製作の映画)

3.5

初見のキャラクター共が諸々理解してる前提で話しかけてきやがる

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.0

『アウトレイジ ビヨンド』『アウトレイジ 最終章』の間に出た現代の元ヤクザ

全員が爺だからこそ昔のイカれ具合で現代で大暴れするようなものだと思っていたが、かなり落ち着いている
『みんな~やってるか!
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アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

3.5

冒頭、探検隊の長蛇の列を長回しで見せることで、ラストのアギーレの悲壮感が際立つ

騒がしい映画ではなく真逆の静寂な映画
静寂の中でこそ狂気は輝く
自然が背景なのが人間の異様さが強調される

ドキュメン
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麦子さんと(2013年製作の映画)

3.0

吉田恵輔の毒々しさ、厭みはなく全体的にスッキリした印象を受けた
『ヒメアノ~ル』や『神は見返りを求める』の終わりのような清々しさがある

堀北真希の演技の上手さは知らないが、役が合ってて自然体で演じて
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吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

3.0

劇伴聴いてたらいつの間にか終わってた

サイレント映画は苦手だ

葛城事件(2016年製作の映画)

4.5

無自覚な家父長制度による崩壊
最初から違和感が付き纏う

三浦友和演じる清や若葉竜也演じる稔を安にステレオタイプに描かないのが良かった

食に関する描写にこだわりがあり、構成する要素の一つとなっている
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

レーサーになれる人は一握り
ゲーマーからレーサーになれる人はそれよりも低い

ヒーローショー(2010年製作の映画)

4.0

ジャルジャルの二人とも演技が自然で非常に良い
福徳の方は底辺感が滲み出てる

北野映画の「銃を使った人間は幸せになれない」というのを、『ヒーローショー』では暴力で体現してる
若者であってもそれは変わら
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

4.0

秘密の陽光

新興宗教の矛盾を希望無しに見せてくるも批判にはならない描き方をしている
毒にも薬にもなる宗教の良さと悪さ

光を見つけ失い続けるシネとシネの側に居続けるキム
チョン・ドヨンの狂っていく見
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.5

『AKIRA』あるあるが『アリスとテレスのまぼろし工場』で起こってる。

こいつがアキラか!➝金田
こっちがアキラか!➝鉄雄
ってやつ。

『AKIRA』では一応アキラは出てくるので問題ないが、『アリ
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.0

SEX MONEY POWERなんて店あってたまるか!

サイケデリックなネオンが眩しい東京の町並み、下品な性やドラッグが乱れる中、約束で繋がった兄妹の魂が美しく写る
ビジュアルは外国日本と日本が混ざ
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アレックス(2002年製作の映画)

3.5

終わりから始まり始めに終る『メメント』のような映画だが、『メメント』がサスペンスの謎に重きを置いているのに対し、この映画は逆再生の結果となる始めの場面の意味に重きを置いている

冒頭のレクタムでテニア
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