いち麦さんの映画レビュー・感想・評価 - 38ページ目

いち麦

いち麦

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ドラフト・デイ(2014年製作の映画)

5.0

ゲームの様なルールを持つNFLドラフト裏の駆け引きが臨場感たっぷりに。終盤の鮮やかな展開に息を呑む興奮。GMサニーの目が選手たちの人柄に向けられているのも共感大。アメフトのファンならずとも楽しめる作>>続きを読む

KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)

5.0

試合の高揚感や感動は勿論、三民族混成チームといういわくを全く感じさせない球児たちの純粋さや迸る素朴な明るさが清々しい。主題歌やエンドロールで作品の親日的な風を感じ再び胸が熱くなった。

二重生活(2012年製作の映画)

4.0

男に一寸の同情を寄せる理由は窺えてもそんな気持ちにならぬ程の汚らわしさ。物語の意外な展開とそれぞれの人物像に対する寄り添いと突き放しに戸惑い動揺。手持ちカメラのブレが映像に生々しさを出し、見る側の心>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

5.0

まるで化け物のように目と口元だけを残して顔をボカす映像演出の妙。理解を超えた変態男たちの悍ましさに反吐が出そう…でもカタルシスある場面もあって、見る側としては救われる思いがした。徹底して作り込んだフ>>続きを読む

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

5.0

実在した女性化石採掘者をベースにしたフィクション。英国ライムレジスの寂寥感。生活の糧となるため手元に残せぬ化石をスケッチに残すしかない慎しさ。恋愛関係に陥っていく女性二人の心の変化がひしひしと伝わっ>>続きを読む

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

4.0

現代の人間社会に何とか適応したヴァンパイアの生活臭ネタと妙な勘違いにお友だち感覚、キャスト勢のコメディアンとしての資質が見事に映像で噛み合った面白さ。新感覚のヴァンパイアもので結構笑えた。

悪魔の存在を証明した男(2014年製作の映画)

1.0

悪魔や神の存在を否定する映像を撮ろうとした男が全く逆の結果に陥っていく、という枠組みにはソソられたのだが…。そのプロセスこそ客観的描写で示すべきだが主に音で驚かすくらいなだけのお粗末なPoV。残念。

ワイルドカード(2014年製作の映画)

4.0

クライマックスへと辿る本流にスリルなし。元彼女との復讐や童顔青年との交流など色の違うEpが繋げる。J.ステイサムの渋い声とアクション以上に用心棒の背景を窺わせるギャンブル・シーンが魅力的。

ミルカ(2013年製作の映画)

4.0

五輪での活躍はサラリと流しインドとパキスタンの親善競技会にクライマックスを持ってくる辺りが如何にもインド映画らしい。二国の抗争で幼少期に受けた深い心の傷とその克服を見応えある映像演出で表現していた。>>続きを読む

13の選択(2014年製作の映画)

3.0

“ソウ”の様なシチュエーション・スリラーを期待したが枠組み全てが現実的に明かされるでもなく“トワイライトゾーン”っぽい味わいに留まっている。Opシーケンスはなかなか良い掴みだし伏線が息を吹き返す終盤>>続きを読む

ミスター・スキャンダル(2013年製作の映画)

3.0

ポルノで大富豪となった男の紳士面と破廉恥な内面。パンチの利いた過激なショットがもう一寸見たかったな。娘デビーを演じたイモージェン・プーツ、彼女のTMとも云える愛くるしい流し目はEDの歌唱シーンで堪能>>続きを読む

繕い裁つ人(2015年製作の映画)

5.0

大量に生産され消費されていく服に対し、着る人に合わせ仕立てられリフォームされながら一生着続けられる服への深い深い愛着。安易に媚びたりブレたりしない硬派なテーマに胸のすく場面や揺さぶる場面があり見応え>>続きを読む

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

5.0

3D字幕。あの独特の思想漂う物語の嫌みはさておき、10の災いや件のクライマックス等リドスコ版“十戒”VFXスペクタクルに息を呑む。終盤の対話は現代に通じる皮肉。随所に創意を出せる監督の意気込み。

激戦 ハート・オブ・ファイト(2013年製作の映画)

5.0

エディ・ポンとニック・チョンの愛嬌あるコンビ。コーチと選手、夫々の人生を盛り込むドラマと総合格闘技のスリルの絶妙な配合。手持ちカメラの動きを生かした短いカット繋ぎの試合シーケンスに興奮し胸熱に。

さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

5.0

ラブホテルを舞台にこんなにもしっとりとした潤い感のある人間模様を見るとは。結末も実に清々しい。良い意味で歌舞伎町のイメージとは随分違った印象を受けた。役者がみな演技力十分で魅力的なのも味わい深さの鍵>>続きを読む

アフリクテッド(2013年製作の映画)

3.0

二人が監督兼主演を務めるモック・ドキュメンタリー。前半のカラフルな旅行記がデレクのキャラクターを良く窺わせるし、これが暗色のホラーへと転じて結末にきちんと繋がっていく展開になっていて好感。

ネクロマンティック1[完全版](1987年製作の映画)

2.0

HDリマスター版。確かに不快の許容を超えた作品だった(笑)。今では映像化するのがタブーとなっている素材も含まれているので貴重と言えば貴重だが。大らかなピアノ曲がグロい映像を美しく包む…これが結構耳に>>続きを読む

コルト45 孤高の天才スナイパー(2014年製作の映画)

5.0

短気で正義感の強い、孤独な射撃手が次第に追い詰められ苦悩し変容していく姿を周囲に絶妙な人物を配し見事に描写。インドア&アウトドアの競技射撃シーンや銃器周りのディテールも織り込まれ見処多い。
悲しい
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クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(2014年製作の映画)

2.0

これが邦題で謳う“第4種接近遭遇”と呼ぶに値するものか甚だ疑問だが終盤映像で見せる真相はそこそこ面白い。PoV演出で行くなら最後までモキュメンタリーの体を崩して欲しくなかったな。

レベル15(2014年製作の映画)

3.0

地下15階まで深く深く潜り込んでいったその先は?展開に期待したが…これはないよな。意外とテロ武装集団員の組織としての動きが貧弱。ベラベラ良く喋る残忍な主犯の男と一寸だけ爽快な活躍見せるSAS隊員の逞>>続きを読む

トラップ(2014年製作の映画)

5.0

片足を地雷に乗せてスタックされた兵士。乾き切った大地の景観を巧みに取り入れながら迫り来る緊張や束の間の安堵できっちり78分を魅せきった。途中の粗い描写や結末は好みが分かれるところだろうが自分は身震い>>続きを読む

アメリカン・マッスル(2014年製作の映画)

2.0

あんなマッチョで頭も回るのになぜ簡単に兄に騙されたのかね。それでも自分の女を10年間も心底愛していたのは伝わってきてあのクライマックスは爽快。意味ありげに繰り返し挿入される風力発電所のショットが印象>>続きを読む

ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)

2.0

パラレルワールドもののプロットとしては殆ど捻りのない陳腐なもの。特に中盤の小ネタを使った会話や男女の痴話喧嘩で異様な世界を露呈していく辺りはもうB級感たっぷりで苦笑。だが終盤のスピード感だけは良かっ>>続きを読む

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

5.0

デンマーク発の堅実サスペンス。捜査の時間軸が次第に事件の時間軸に追いついていく演出がスリリング。推察力抜群のカールと柔和で頼もしいアサドのナイス・バディ振りも魅力。左遷刑事部署の今後の活躍に期待した>>続きを読む

おみおくりの作法(2013年製作の映画)

5.0

人間の尊厳を慮る尊い活動…彼の行動の端々には他人を思いやる優しさに満ち溢れ、見ているうちに自分まで心が清めらていく。そんな彼に家族も友人もいない孤独な現実が胸に迫る。あのラストで涙が零れ落ちそうにな>>続きを読む

ANNIE/アニー(2014年製作の映画)

5.0

お馴染みの感動的物語だがリアレンジされた楽曲と映画ならではの現代的でゴージャスな映像に魅了された。最近は余り良い役に恵まれてなかったJ.フォックスが本領発揮で実に伸び伸びと演じている姿が何より嬉しか>>続きを読む

オール・チアリーダーズ・ダイ(2013年製作の映画)

3.0

同性間・異性間に渦巻く愛憎がアメフト部の選手とそのチアリーダーたちの抗争へと発展しその上、黒魔術登場で半ばカオスと化していく展開が面白い…若い年頃の感情の迸るホラー。続編も作る気満々の様である。

ホラー・シネマ・パラダイス(2010年製作の映画)

5.0

原題に勝る邦題…ホラー映画愛と映画館愛に溢れる作品で嬉しくなる。次第に自信と狂気を増していくデボラを演じたナターシャ・リオンの怪演に拍手。エンドロールを飾る数々のデボラ・テニス作品ポスターも愉快。

5 FEARS ファイブ・フィアーズ(2013年製作の映画)

2.0

五感を題材にした5話のオムニバス形式。視覚障害者の少年がサイコキラーと対決する“Touch”はまぁスリリングだったが後はどれも雑な話だった。最後の“Listen”はPoV演出が鬱陶しい。

絶叫のオペラ座へようこそ(2014年製作の映画)

5.0

笑いと涙、感動のミュージカル・スリラー。まずまずのゴア描写、作品中ミュージカル“オペラ座のたたり”との入れ子構造も良く最後まで飽きなかった。捻りの効いた数々の名作オマージュも良い。これは拾い物作品。>>続きを読む

ロスト・フロア(2013年製作の映画)

5.0

不可解な失踪事件のミステリーで引き込んだ後、明らかにした真相から一気に人間ドラマの色を出す味に転じていく辺りが何とも憎い。冒頭の人物描写も生きる。ジャンル映画の一寸斜め隅を突くこういう作品は小粒でも>>続きを読む

アイ・アム・ソルジャー SAS英国特殊部隊(2014年製作の映画)

3.0

入隊のための過酷な選抜訓練がひたすら重く暗い。ラストの実戦で一寸緊張。面白いことにこれが訓練の様に見えてしまうんだがこれこそ訓練を重ねる意味を窺わす狙いの演出?プロパガンダ的だ。

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

5.0

妻マーガレットに痛く同情しつつも何故こんな結末に二人陥ったか考えてしまう…観賞後も後を引く人間の面白さ。娘のキャスティングやヴァルツの名芝居あってこその一寸やり過ぎな演出も寧ろ魅力でバートン作品らし>>続きを読む

パンク・シンドローム(2012年製作の映画)

4.0

フィンランドの知的障害をもつ4人の音楽活動を収めたドキュメンタリー。不満や苛立ちを隠さず吐露しストレートに歌詞に乗せるメンバーの生き生きとした姿。でもその陰に彼らへの社会の手厚いケアが見え隠れし面白>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

5.0

劇場での鑑賞は10年ぶり。マイベストにも入るお気に入り作品。ラブ・ストーリーや奇想天外な御伽噺をもたっぷり堪能できる秀作。掴みどころのなかった父を息子がようやく理解し始める表現がホント素晴らしい。

12-12-12/ニューヨーク、奇跡のライブ(2013年製作の映画)

5.0

錚々たるメンバーの夢のような共演。レジェンド達の見掛けに拠らぬエネルギッシュなパフォーマンス。そこに混じり、釘を刺されていたにも関わらず下ネタ歌で沸かすA.サンドラーが可笑しい。電話番として奮闘する>>続きを読む