HolgerShumaiさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

HolgerShumai

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退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

2.8

群像劇としては悪くないが、死生観について大真面目に語るのは演技が素人っぽいだけにいただけない。明示的に語ってはいけなかったと思う。あとなんというか、中央線臭さというか、そういうのがしんどいな…。サッド>>続きを読む

25時(2002年製作の映画)

3.7

エドワードノートンも良いが、フィリップシーモアホフマンの怪演ぶりよ。

田園詩(1976年製作の映画)

3.8

基本的にプロットはあってないようなもの。旧ソヴィエト圏らしい、お祭り騒ぎ的な生活の描写をただただ眺める。決して豊かではないが、幸福な景色に思わず見入ってしまった。イオセリアーニ、好きです。

私はモスクワを歩く(1964年製作の映画)

3.9

ヌーヴェルヴァーグ的瑞々しさが素晴らしい。物語を転がせていく主人公の思い付きが基本的に突拍子もないのだが、それもまた若さ、瑞々しさを感じさせる。

スモーク(1995年製作の映画)

4.1

オフビートでかつ、ここまで心洗われる映画も珍しい。ハーヴェイカイテルのインディペンデント映画愛をここでも感じた。

初恋(2020年製作の映画)

4.1

最高!こんなに痛快かつ爽快な日本映画を三池監督が撮ってくれたことに感謝した。タランティーノやロバートロドリゲスが好きな人に見て欲しい。窪田正孝良い俳優だな。

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.7

佳作。クリスティアンとブルノの徒弟制的な関係がいかにもドイツ。いちいち構図が綺麗で感心してしまった。ドイツや北欧のくすんだ空、好き。

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.7

既に言及されている通り、現代の"田舎司祭の日記"であり"冬の光"。特に"田舎司祭の日記"は自転車のシーンでオマージュしてましたね。オチがあまり腑に落ちなかったが、神の不在と信仰の苦悩を現代的なフォーマ>>続きを読む

ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.9

ウォンカーウァイを彷彿とさせたが、こちらはウォンよりずっと湿っぽい作風。ロウイエがそうなのか、はたまた上海という街がそうさせるのか。まだまだ川岸にビルの少ない上海の風景が時代を感じさせる。
中国語のモ
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.0

心温まる良作だった。イザベルユペール最高。
想像よりずっと映画祭的なアート映画だが、見辛さはない。くすんだ色遣いといい笑わせ方といい、ロイアンダーソンをどこか彷彿とさせる。

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.1

KKK、言っていることが完全にネトウヨで笑ってしまった。どこの国にも似たような奴がいるもんだ。スパイクリーは同時に白人を嫌悪して分断を生むことにも警鐘を鳴らしている。流石。
2時間超えを一気に見させる
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

3.9

流石フランス、全てが洒脱。ラストの儚さがまた良い。

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.1

俳優陣を見て面白いに決まっていると思ってはいたが、期待以上の作品だった。この寓話性に富んだ西部劇(コーエン兄弟を思い出す)を撮ったのがフランス人監督ということに驚く。ゴールドラッシュは人間の欲望を抉り>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.0

アメリカンカルトムービーのお手本作品だよな。怠惰、郊外の狂気、陰謀、ナチ、ユダヤ、退役軍人、プール付きの家。ハードボイルド小説みたいな筋書きなのに本人たちがグダグダすぎてハードボイルド感なし。コーエン>>続きを読む

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

3.6

狂信を描かれても信仰心が薄い人間としては冷めてしまう。神の沈黙三部作の中では、"冬の光"の方が好きだったな。ラストシーンの神と愛に関する会話は良かった。

友は風の彼方に(1986年製作の映画)

3.8

レザボアドッグスの元ネタと聞いて観てみた。プロットそのままなのかなと思ったらそういうことではなく、所々元ネタが出現してにやけさせられた。チョウユンファ最高。香港好きすぎる。

音楽(2019年製作の映画)

3.8

坂本慎太郎を声優にする発想に天晴。アヤちゃん可愛い。

イエスタデイ(2014年製作の映画)

3.2

バンド映画というより、青春映画だった。佳作。

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

3.8

フルスタリョフ、車を!との二本立てで見たので、やたらと見易い映画だなと思ってしまった。がなり声が行き交う混沌はフルスタリョフ〜にも通じる。良い二本立てだった。滅茶苦茶疲れたけど。

フルスタリョフ、車を!(1998年製作の映画)

4.5

クストリッツァをさらに掻き回したような混沌、熱狂。凄まじい映像体験。こういう悲惨さの中の祝祭感って東欧独特のものなのだろうか。

嘘つき(1981年製作の映画)

4.3

傑作。愛すべき貧乏ボヘミアン映画。カウリスマキ映画に出てくる堂々とした貧乏男が、好きだ。もろにヌーヴェルヴァーグな演出に兄弟の若さを見た。
アキ、若い頃格好良かったんだな。

ジャックポット2(1982年製作の映画)

3.6

カウリスマキ流アメリカンニューシネマといった味わい。

雪の轍(2014年製作の映画)

3.8

嫌なヤツばかり出てくるし会話もギスギスしているのに不思議と見入ってしまう。ただ"昔々アナトリアで"の方がずっと好きだな。牧場でのオッサン達の会話はすごく良かった。

普通は走り出す(2018年製作の映画)

3.7

監督の喜劇俳優ぶりが相変わらず最高。サイケデリックな演出も効いている。今泉力哉が映ったとこで滅茶苦茶笑った。

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

2.6

露悪的過ぎて流石にキツかった。ブレッソンの抑えられた映像表現の迫力。そしてその迫力が露悪を加速させるという…。ユーモアが全く、本当に全く存在しないのもしんどい。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.3

初めて見たのは9年前で、学部生の時に大学の図書館で見た。退屈な映画だなと思ったのを覚えている。9年ぶりに見て、当時は何も分かっちゃいなかったと思った。本当に面白いし、美しい。夜更かししながら見て、丁度>>続きを読む

非情の標的(1972年製作の映画)

2.8

イタリアの監督なだけにマカロニウエスタン的B級感を期待していたが、そこそこちゃんとしていて拍子抜け。そういう期待をしていなければフィルムノワール的アクションとしてそこそこ楽しめたかも。

夏時間の庭(2008年製作の映画)

4.1

アサイヤスの会話劇はやっぱり最高。特にこの作品は家族という、より普遍的テーマを題材にしていて味わい深い。小津感。

イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.8

ブシェミのモノローグが良い。サンダンスのグランプリがよく似合う映画。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.9

PTAは"アメリカ"を描くのが凄まじく上手だ。今作は演出(ジョニーグリーンウッドの音楽よ!)も凄味が利いていて見応えがある。オチには笑った。
服とか、オールドアメリカンな小物がいちいち良い。

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

3.7

悲惨な状況のおちょくり方にパイソンズやクストリッツァを感じた。良作。

さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

3.0

こじらせ女子コメディ的なアレかと思いきや意外ときちんとしたドラマだった。ただレオニーのキャラクターもラストも僕はあまり好きになれず。そこがリアルだったとも言えるのだけど。

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.4

すっきり見られる佳作。シブいオヤジになろうという思いを新たにした。フランク、イケてるぜ。
舞台のレコ屋、行ったことあるわ。

不滅の女(1963年製作の映画)

3.6

この映画に漂う白昼夢的な浮遊感は、サイケデリック・ミュージックを聴いているときのそれに似ている。見るソフトサイケ。