HolgerShumaiさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

HolgerShumai

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鉄西区(2003年製作の映画)

3.7

"象は静かに座っている"やジャジャンクー作品で描写される、閉塞的な中国の地方都市の姿。それを濃縮して、9時間ぶっ続けである。今でも地方都市はこんな感じなのだろうか。驚くほどのディストピア。それでも生活>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.4

ドバイの風景見て旅行気分でも味わおう、と見始めたが派手なアクションに見入ってしまった。3より好き。サイモンペッグ最高。

キャデラックレコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜(2008年製作の映画)

4.1

ジャージーボーイズを思い出す。アメリカのポピュラー音楽好きには堪らない内容。栄枯盛衰の語り方も素晴らしい。シカゴ行きたい。

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

4.0

演出からギャグまで全てが安い。しょうもない。だがそれが良い。この映画が何かの手違いで存在できる世界で良かった。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.9

犯罪ものでありながら、ロードムービーのような渋い味わいがある。なかなかでした。

私の20世紀(1989年製作の映画)

3.4

おとぎ話のようなマジカルな映像世界やストーリーの仕掛けは魅力的だが、それ以上のものはなかった。

ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)

4.0

実験的要素もポップですんなり入ってくる。ヴァルダの愛情よ。

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.6

心温まる佳作。
当時はこれでも先進的なリベラル映画だったのだろうと思うと隔世の感がある。現代の目で見るとデイジーとホークの関係性は最後まで主従がついて回っており対等ではなく、封建的に映る。
一方で老い
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慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ(2014年製作の映画)

4.0

ホンサンス的な空気を期待して見た。ゆったりくすくす笑えて、期待通り。幻想的な要素も心地良い。死と生の境界が曖昧な雰囲気はアピチャッポンの影響だろうか。
日中韓関係もテーマのような気がしたが、読み取りき
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若い女(2017年製作の映画)

3.9

31歳、若くはない。年老いてもいない。でも自分では若いつもりでいる。決してほっこりさせないリアルな痛々しさ。それでも小さな気付きがあればやり直せるんだぜという優しさがある。思春期女子こじらせ映画が溢れ>>続きを読む

アフター・アワーズ(1985年製作の映画)

4.0

カフカや安部公房、ヨブ記を感じさせる不条理コメディ。不気味さの匙加減や良し。

ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

3.1

ニワトリのシーンなどからクストリッツァの影響を感じられた。すぐそこの国にこんなに厳しい現実があるんだよな…。

わたしは、幸福(フェリシテ)(2017年製作の映画)

3.6

アフリカ音楽好きにはたまらん映画。いつか現地で生演奏を聴きたい。

8 1/2(1963年製作の映画)

3.3

映像美は楽しめた。一方監督の苦悩は理解できても、欲望は理解できなかった(複数の女性と交際なんて面倒なことはまっぴら)ということもあり余りハマらず。

コマンドー(1985年製作の映画)

3.9

ロバートロドリゲスは意図が分かるけれど、コマンドーは大真面目にやった結果シュール系ギャグの境地に達している。好き。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.6

こういう金のかかった王道アメリカ映画、1年に1本は出てくれないとね。文句なしに面白かった。

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.0

久々に見たくなり、鑑賞。アリーの言うとおり、これは彼の漂流を描いた作品である。その漂流の宛度のなさ、BGMの掻き立てる漠然とした不安、甘美な孤独が絶品。多少気障が過ぎるので個人的にはSTPの方が好みだ>>続きを読む

闇の列車、光の旅(2009年製作の映画)

3.3

中米の現実、凄まじい。思わず口あんぐり。ロードムービーとしても優秀でした。

薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.9

中華ノワールってのはどうしてこうもクールなのか。中国本土の寒々とした街並みがハードボイルドを加速させる。グイルンメイの幸薄美人ぶりに引き込まれた。新作が楽しみ。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.0

コメディと皮肉に溢れたウディ作品をまた見られて嬉しい。ただ金持ちスノッブ成分がちょっとキツかった…。そのスノビズムも皮肉の対象ではあるのだけど。
エル・ファニングの撮り方、フェチズム丸出し。エロジジイ
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.6

ゆるくてバカバカしくて最高。音楽がジプシーブラスなのはルーマニアがヴァンパイアの国だからだろうか。

追憶と、踊りながら(2014年製作の映画)

3.9

テーマから何から、非常に良く出来た作品。親子、異文化理解、言語、マイノリティ、セクシュアリティ、コミュニケーション、老い、などなど、多くのことが短い時間で綺麗に語られていく。映像や音楽、美術も美しい。>>続きを読む

ピート・スモールズは死んだ!(2010年製作の映画)

3.4

LAで翻弄される男の白昼夢的コメディ、という様式美。インザスープの監督なのね。俳優陣が素晴らしい。

ワンダラーズ(1979年製作の映画)

3.1

ヤンキー漫画的世界観はアメリカにも存在するんだな。プロットは少々突拍子もない内容だったが、そのB級ぶりもまた良し。
サントラが最高。

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.1

心洗われた。詩とは何か、を語るネルーダの台詞を聴いていると詩集を読んでみたくなる。

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.7

予想より落ち着いたコメディだった。旧ソビエト圏映画並のドタバタを期待してしまっていた。もう少しパンチが欲しかった。
ブシェミ先生はこの映画でも絶品。

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.2

こんなご時世なので、いろいろな街の景色が映るのが嬉しかった。海外行きたい…。

郊遊 ピクニック(2013年製作の映画)

3.8

長回しの圧。僕は、はいはいもうわかったから…と思ってしまうクチでした。凄いのは分かるけどあまり好きじゃない、そんな感じ。
中国、共産主義国の癖して下手な資本主義国より格差激しいのなんなん。

ひつじ村の兄弟(2015年製作の映画)

3.8

寓話的でありながら、ユーモアも効いている。佳作。アイスランドの寒々しい風景、好き。

シン・シティ 復讐の女神(2014年製作の映画)

3.8

この映像と世界観は唯一無二。オムニバス形式なのもあり、気楽にいくらでも見られる。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

出来過ぎってくらい良かった。グレタガーウィグがこんなに良い監督になるとは。古めかしいフォーマットではあるが、ジョーのこじらせぶりはレディバードに通じるものがある。活き活きとした女性の描写に男性ながらぐ>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.2

コニーアイランドの美術が素晴らしい。プロットはブルージャスミンと被るが、個人ではなく全体の状況としてのやるせなさが強調されていてそこが良かった。

カジノ(1995年製作の映画)

3.8

スコセッシ、デニーロ、ペシ。この組み合わせなら何本でも見られる。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.3

サマーフィーリングに比べて少々ストーリーは重めだが、その分瑞々しい映像美に留まらない見応えが生まれていた。次回作がとても楽しみ。

世紀の光(2006年製作の映画)

3.7

現世と来世、田舎と都会、など様々な対比がテーマとして匂わされつつも、アピチャッポン的不思議ワールドは控え目。ゆったりしたタイの空気を楽しめた。